ウルトラマンオーブ × ラブライブ!サンシャイン!!   作:さすらいの風来坊

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4th東京ドームライブまで、あと3日!!
いよいよ間近になりましたね!
無事に物販も届きましたし、現在はキャストさんに送る手紙を書いています。まだ全員完成してない...(^^;)


【10-5】シャイ煮はじめました/みかんとさくら

晩ごはんを食べ終え片付けをしているAqoursメンバー。

ガイと千歌は十千万に行き、食材や調味料の調達をしにきたのだが...

 

梨子ママ「梨子ったらピアノコンクールに出るかいわないのよ...千歌ちゃんから何か聞いてません?」

志満「いえ、千歌ちゃんからは何も...。」

梨子ママ「そうなのね...。」

 

という会話が聞こえてきた。

 

千歌「梨子ちゃん、ピアノコンクール出るのかな...?」

ガイ「本人に確かめてみるか。」

 

 

Aqoursは絶賛合宿中。海の家を手伝いながら練習の日々を送っていた。

ある日、ジャグラーが厨房に入ると自ら名乗りをあげた。というのも、毎日売れ残る善子の堕天使の涙をアレンジするそうだ。

 

J「全部辛いから売れないんだよ。こういうのは1個か2個辛いのを入れて、ロシアンルーレット風にすりゃ人気が出るんだよ。」

一同「おぉ...。」

 

そう言って、黒い生地に通常のタコやチーズ,ウインナーを入れた辛くないのも作り、多様な堕天使の涙を作った。

これが成功し、ヨキソバの次に人気商品になった。

鞠莉のシャイ煮は値段のゼロを少なくしたのだが、見た目が見た目なため、売れ残るばかりだった。

 

その日の夜。

晩ごはんは相変わらずシャイ煮だったが、毎晩同じため、皆飽きてきたようだ。

だが、曜が何か閃いたらしく...

 

曜「皆、もう30分だけ待っててくれる?」

千歌「曜ちゃん何するの?」

曜「鞠莉さん、シャイ煮借りますよ。千歌ちゃん、できてからのお楽しみだよ~。」

 

そう言って、厨房に入っていった。

 

30分後。

厨房から食欲をそそる匂いがしてきた。すると、曜がシャイ煮の鍋を持ってきた。

 

曜「皆お待たせであります! 曜ちゃん特製の船乗りカレーwithシャイ煮だよ!」

一同「おぉ~...!」

曜「じゃあまず梨子ちゃんから召し上がれ!」

梨子「私!?」

 

カレーにしてもシャイ煮の食材たちは形を残しているため、梨子はにらめっこしながらカレーを1口食べる。

 

梨子「い、いただきます...。ん...お、美味しい!すごいよ曜ちゃん!」

 

梨子の言葉に、シャイ煮が売れないと落ち込んでいた鞠莉が次にカレーを1口食べた。

 

鞠莉「ん〜! delicious!!」

 

鞠莉の顔に笑みが戻る。

 

曜「パパの船乗りカレーは何にでもあうんだ!」

花丸「はむ...あむ...おかわりずら!」

善子「はやっ!」

 

花丸は1皿を完食していた。

 

ダイヤ「ふっふっふ...これなら明日は完売ですわ...。」

ルビィ「お、お姉ちゃん...?」

 

そんな中、ダイヤは何かを企むような顔でそろばんを使って、売り上げ見込みを計算した。ルビィが若干引いていた。

皆で和気あいあいと食事をしていたが、梨子の雰囲気が暗い。

 

千歌「梨子ちゃん? 何か悩み事?」

梨子「えっ...ううん...何でもないよ...。」

 

この様子を曜が見ていたが、曜は千歌と梨子の間に何かあることを感じ取った。

 

 

その日の夜。

千歌の部屋でダイヤによる『ラブライブの歴史』という名のお勉強が始まろうとしていた。

 

ダイヤ「では! これからラブライブの歴史と、レジェンドスクールアイドルの講義を行いますわ!」

果南「今から...?」

ルビィ「わぁぁ〜!」

ガイ「俺とジャグラーも居る必要あるか...?」

JJ「ガイに同じだ。」

ダイヤ「ぶっぶーですわ! ガイさんもジャグラーさんもAqoursを手伝ってくださるマネージャーみたいな立場ですわ! マネージャーがラブライブを知らないだなんて、片腹痛いですわ!」

 

ダイヤの一言が効いたのか、2人は大人しく着席した。

 

ダイヤ「だいたい、あなた方はスクールアイドルでありながら、ラブライブのなんたるかを知らなすぎですわ!」

 

Aqoursの中でスクールアイドルに詳しいのはダイヤとルビィの黒澤姉妹だ。その2人以外はまだまだと言ったところだろう。そこで、合宿中にラブライブやスクールアイドルについて学ぶという算段だ。

 

ダイヤ「ではまずA‐RISEの誕生から...ん?」

 

いざ説明しようとしたダイヤが異変に気付いた。その理由は、ダイヤの正面に座っている鞠莉だ。体育座りで目もパッチリ開いているのだが、寝息が聞こえるのだ。

 

ダイヤ「鞠莉さん、聞こえてますか?」

 

ダイヤが鞠莉に呼びかけた直後、鞠莉の目がはがれた。

鞠莉は起きているようにみせる細工をしていたのだが、ダイヤは鞠莉の目が実際に取れたと勘違いしたようで...

 

ダイヤ「ピギャアァァァァァァァァァ!!!!」

 

と、声をあげて倒れた。 

皆でダイヤを介抱していると、千歌とガイとジャグラーが何かを襖から感じとる。その3人が振り返ると、襖を少し開けた隙間から美渡さんがものすごいにらみを利かしていた。

 

千歌「きょ、今日はもう遅いから早く寝よ!(焦)」

ガイ「そ、そうだな。海の家の手伝いや練習で疲れただろ! な、ジャグラー。(焦)」

JJ「そ、そうだな。休むことも練習だ。(焦)」

曜「でもまだ時間は早いような...?」

 

曜がそう言うと、千歌は曜に近付き...

 

千歌「今日のところは早く静かにしないと旅館の神様に尻子玉抜かれるよぉ!」

曜「よ、よーそろー...。」

 

曜が納得すると、千歌の部屋の襖が静かに閉じた。旅館の神様の怒りがなんとか収まった。

 

そのあとは皆で寝る準備をして、Aqoursメンバーは全員が千歌の部屋で寝た。ガイとジャグラーも部屋に戻った。

 

ガイ「この前現れた超獣なんだが...。」

JJ「あぁ...超獣を操るのは、奴しか居ない...。」

ガイ「ヤプール...。」

JJ「それに、あいつらの学校をターゲットにしているように見えたが...。」

ガイ「まだ確証が無い...。俺たちは今まで通り、この世界を守る。」

JJ「だな。あとは、バキシムに降り注いだエネルギーだが...。」

ガイ「何だったんだあれ...。エックスさんから聞いた『ダークサンダーエナジー』に似ていたが、それより強力なエネルギーだった...。」

 

新たな敵『ヤプール』とも戦うことになったガイとジャグラーだが、ヤプールの脅威からもこの世界を守ることを改めて確認しあった。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

早朝。

千歌は梨子の様子がおかしいことに気付き、それが何なのか調べていて、ついに答えにたどり着いた。

それはピアノコンクールについてだった。千歌は詳細を読んでいくと、あることに気付いた。

 

千歌「この日って...。」

 

そう、ピアノコンクールが行われる日はラブライブ予備予選の日と重なっているのだ。

千歌は意を決して梨子をお越し、外に連れ出した。

 

千歌「梨子ちゃん...。」

梨子「ん?」

千歌「ピアノコンクールに出て欲しい...。」

梨子「...!」

千歌「こんなこと言うの変だよね...スクールアイドルに誘ったのは私なのに...梨子ちゃんはAqoursの方が大切って言ってくれたのに...でも、でもね!」

梨子「私が一緒じゃ嫌?」

千歌「違うよ! 一緒が良いに決まってるよ!」

梨子「千歌ちゃん...。」

千歌「思い出したの...最初に梨子ちゃん誘った時のこと...。」

 

そこへ早起きしたガイが2人を見つける。

 

ガイ「(もしかして...。)」

 

静かに2人の会話に聞き耳を立てる。

 

千歌「あの時、私思ってた。スクールアイドルを一緒に続けて梨子ちゃんの中の何かが変わって、またピアノに前向きに取り組めたら素晴らしいなって、素敵だなってそう思ってた...。」

梨子「でも!」

千歌「この町や学校やみんなが大切なのはわかるよ。でもね、梨子ちゃんにとってピアノは同じくらい大切なものだったんじゃないの? その気持ちに答えを出してあげて...。」

梨子「...っ。」

千歌「私待ってるから! どこにも行かないって! ここでみんなと一緒に待ってるって約束するから...だからっ...。」

 

千歌の言葉を聞いて、梨子が勢いよく抱きついた。

 

梨子「ほんと...変な人。」

千歌「梨子ちゃん...。」

梨子「私、ピアノコンクールに出るわ。」

 

ガイ「(良かった...。梨子、行ってこい!)」

 

 

続く。




Aqoursの紅白出場が決まりましたね!
本当におめでとうございます!(^^)
ドーム前に嬉しいニュースですよ!
平成最後だからなおさら思い出が残るでしょう(*´-`)

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