ウルトラマンオーブ × ラブライブ!サンシャイン!!   作:さすらいの風来坊

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スクフェスAC NEXT STEPの稼働を楽しみにしている風来坊です。
稼働が12/6ですけど、今現在、ことりのソロ曲『ぶる~べりぃ♥とれいん』の1000回称号獲得に向けて頑張ってますが、まだ合計で150回なんですよね...。
Aqoursの曲では推しの曜ちゃんのセンター曲『恋になりたいAQUARIUM』の1000回称号を狙うため、恋アク追加前になんとしても終わらせたいと思ってます。

ただ、恋アクの追加が年明けすぐな予感が...(^^;)


【11-4】友情ヨーソロー/曜の捜索

ガイ「ここまで探しても手がかりが見つからないとは...。アルファのやつ、一体何を企んでるんだ...。」

鞠莉「私が付いていたのに...。ごめんなさい...。」

ダイヤ「鞠莉さんが責任を負うことではありませんわ。」

果南「ダイヤの言う通りだよ。」

 

ガイ「どうだ?」

千歌「ダメです...。」

善子「こっちもね...。」

 

ガイと1年生・3年生・千歌はびゅうおや沼津港で曜を探していたが、見つからない。

 

 

時間は1時間前に遡る。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

鞠莉Side

 

曜が怪獣とアルファに連れ去られた直後の鞠莉は空を眺めていた。

 

鞠莉「曜...。」

 

曜を助けられなかった自責の念に囚われていた。

だが、このままでは曜を助けることができない。鞠莉はスマホを取りだし、電話を繋げる。

 

prrrr...

 

鞠莉「(お願い...繋がって...。)」

 

3コールしたあと、電話が繋がった。

 

千歌『はい! 十千万旅館です!』

鞠莉「ちかっち...。」

千歌『その声、鞠莉ちゃん?」

鞠莉「そうよ。ガイさんは電話に出られる?」

千歌『呼んでくるからちょっと待っててね。』

 

普通なら電話しても取り乱すが、鞠莉は冷静に電話できていた。

20秒くらい待つと...

 

ガイ『電話代わった。どうした鞠莉?』

鞠莉「ガイさん...。」

 

電話越しに聞くガイの声に安堵した鞠莉の目にジワリと浮かんでくるものがあるが...

 

鞠莉「曜が...曜が怪獣とアルファに...連れて...いかれて...しまったの...。」

ガイ『何? 曜がアルファに連れ去られた?』

鞠莉「ヒグッ...ごめん...なさい...。」

 

鞠莉は涙を流して自分が目にしたことをガイに伝えた。

 

ガイ『鞠莉、深呼吸して落ち着くんだ。』

鞠莉「すー...はー...すー...はー...。」

ガイ『どうだ?』

鞠莉「ありがとう、ガイさん。」

ガイ『今からいくつか質問するが大丈夫か?』

鞠莉「えぇ...問題無いわ。」

 

ガイは怪獣の見た目を聞いた。すると鞠莉からは白い機械の体に青の甲冑みたいなものをまとっていたと答えが返ってきた。

次に何と言って曜を連れて行ったかを聞いた。鞠莉からは曜の今の感情が必要で、今の曜は梨子に嫉妬していると答えが返ってきた。

 

ガイ『聞きたいのはそれだけだ。今から千歌を連れてそっちに向かう。あと、他のメンバーにも連絡しておくから、鞠莉はそこに居てくれ。』

鞠莉「わかったわ...。」

 

 

ガイSide

 

鞠莉との電話を終わらせたガイは千歌を呼び出す。

 

ガイ「千歌、今からびゅうおに行くぞ。」

千歌「今からですか?」

ガイ「緊急事態だ。曜に関わることだ。人気の無いとこあるか?」

千歌「曜ちゃんのことですか!? あ、でも...電話に出た時の鞠莉ちゃんも様子が変だったような...。」

 

2人は旅館前の海岸に移動した。

 

千歌「ガイさん、曜ちゃんに何があったんですか?」

ガイ「鞠莉の話によると、アルファが呼び出した怪獣に連れ去られたらしい。」

千歌「えっ...曜ちゃんが怪獣に...連れ去られたなんて...。」

 

いきなりそう言われ、千歌は理解が追い付かないでいる。

 

ガイ「俺もなぜ曜が狙われたのかがわかってない。鞠莉が曜と何か話をしていたらしいから詳しいことを聞きにいく。千歌は1年生3人と果南,ダイヤにびゅうおに集まるよう連絡してくれ。メッセージには『曜に関することで皆に話しておきたいことがある。』ってな。」

千歌「わかりました...。」

 

千歌がメッセージを流したところでガイは懐からオーブカリバーを取り出す。

 

ガイ「よし、びゅうおまで行くぞ。千歌、俺の肩に手を添えろ。それから、手を放すなよ。」

千歌「えっ...こ、これで良いいn...う、うわぁ!」

 

千歌が驚くのも無理はない。空を飛んでいるからだ。

 

千歌「す、すごーい!」

ガイ「緊急事態だからこうするしかないんだぞ。あと、Aqoursメンバー以外には秘密だ。」

千歌「わかってますよ~。」

 

オーブカリバーの飛行で5分くらいでびゅうおに到着した。

 

ガイ「よっと...。」

千歌「鞠莉ちゃん!」

鞠莉「ちかっち...ガイさん...うぅ...ちかっちー!」

 

千歌とガイの姿を見て安堵したのか、大粒の涙を流して千歌に抱き付いた。

 

 

しばらくして鞠莉は落ち着き、事の全てをガイと千歌に話した。

アルファが怪獣を使って曜を連れて行ったこと,先輩なのに後輩を守れなかったことを改めて。

 

ガイ「1年生と果南,ダイヤが合流したら俺が全てを話す。アルファのことだから近くには居るはずだ。手分けして曜を探すぞ。」

 

千歌とガイが鞠莉と合流して10分。

まずは善子がやって来た。善子は場の雰囲気を感じ取ったのか、堕天使を表に出さず、ガイのそばに居た。

そのあと10分してダイヤとルビィ、花丸、果南の順番でびゅうおにやって来た。

全員集まったところで、ガイは切り出す。

 

ガイ「こんな時間に集まってもらってすまない。千歌からのメッセージにあるように、曜に関することで話があるんだ。」

ダイヤ「その曜さんが居ませんが、話を進めて良いのでしょうか...。」

ガイ「皆、心して聞いてくれ。」

 

この一言にただならぬ重みを感じたメンバーはガイの次の言葉を待つ。

 

ガイ「曜がアルファに連れ去られた。」

 

その衝撃的な言葉に誰も何も言えなかった。

だが...

 

果南「いくらガイさんでも言って良いことと悪いことがありますよ。」

 

果南が言葉を発した。

 

鞠莉「ガイさんの言っていることは本当よ...。」

ダイヤ「鞠莉さん?」

果南「鞠莉? どういうこと?」

 

千歌に支えられて、鞠莉がメンバーの元にやって来た。

 

鞠莉「私の目の前で怪獣に連れ去られたの...。」

ガイ「鞠莉はここで曜と話をしていたそうだ。」

ダイヤ「もしかして鞠莉さん、あの申請書を...。」

鞠莉「そう。曜のことを知りたかったの。」

ガイ「話をし終えた時、アルファが曜が必要だと言い怪獣を呼び出し、連れ去った。」

善子「何がしたいのよ、アルファは...。」

ガイ「アルファは『曜の感情』を欲しがっていたらしい。」

花丸「曜さんの感情ずら?」

ルビィ「どういうことなんでしょう?」

鞠莉「それは私が話すわ。」

 

鞠莉は曜とした話を皆に伝えた。曜が抱いていた千歌への想いと梨子への想いを。

 

千歌「曜ちゃんがそう思ってたなんて知らなかった...。」

ガイ「とりあえず辺りを手分けして探そう。」

 

ガイの提案で、千歌&ルビィ,花丸&善子,果南&ダイヤのペアで沼津港周辺に曜の手がかりがないかを探した。

ガイは鞠莉のそばに残る。

 

 

そして現在。

 

ガイ「ここまで探しても手がかりが見つからないとは...。アルファのやつ、一体何を企んでるんだ...。」

鞠莉「私が付いていたのに...。ごめんなさい...。」

ダイヤ「鞠莉さんが責任を負うことではありませんわ。」

果南「ダイヤの言う通りだよ。」

 

一足先に戻ってきた果南&ダイヤが鞠莉に寄り添う。

そこにルビィ&千歌と花丸&善子が合流する。

 

ガイ「どうだ?」

千歌「ダメです...。」

善子「こっちもね...。」

 

ガイと1年生,3年生,千歌はびゅうおや沼津港で曜の形跡を探していたが、見つからないでいた。

 

ガイ「(っ...まさか...。)」

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

同時刻、異次元空間。

 

ヤプール「ウルトラマンオーブを倒す準備はできたのか?」

アルファ「はい。このギャラクトロンMK-Ⅱで。」

ヤプール「ほう。ロボットか。」

アルファ「ただのロボットではありませんよ。これをご覧ください。」

ヤプール「んん? 中に人間が居るが...。」

アルファ「ウルトラマンオーブに関わりのある人間です。」

ヤプール「なるほど。人質か。」

アルファ「そうですね。あとはあの力を使わせて頂きたく...。」

ヤプール「わかっておる。タイミングをはかって力を渡す。」

アルファ「ありがとうございます。」

 

アルファは1度ヤプールから離れ...

 

アルファ「さて...ガイくん、渡辺曜ちゃんを守れるかな?」

 

 

さらに同時刻、東京。

 

梨子「♪~」

 

梨子はピアノの練習をしていた。

 

JJ「(ピアノを引いてる桜内、楽しそうだな。)」

 

prrrr...

 

梨子「ジャグラーさん、電話鳴ってますよ?」

JJ「誰だ? ...ガイからか。少し部屋を出るぞ。」

梨子「大丈夫ですよ。」

 

ジャグラーはスタジオの隣の部屋に出た。

 

JJ「どうした?」

ガイ『ジャグラー、梨子と一緒か?』

JJ「あぁ。コンクールに向けて最終調整してるとこだ。」

ガイ『そうなのか。だがそっちにギャラクトロンMK-Ⅱが現れるかもしれない。』

JJ「なんだと?」

ガイ『それも、梨子を狙う可能性が高いんだ。』

JJ「ギャラクトロンMK-Ⅱが梨子を狙う?」

 

ガイは沼津で起きたことをジャグラーに報告し、曜が抱いていた梨子への想いを伝えた。

 

JJ「なるほど。ギャラクトロンMK-Ⅱに渡辺の感情をシンクロすれば桜内を襲撃することは考えられる。かなり厄介だな...。」

ガイ『だから梨子から目を離さないでほしい。いつ現れるかわからない。』

JJ「わかった。警戒しておく。」

ガイ『頼んだ。』

 

ガイからの情報をもらったジャグラーは...

 

JJ「面倒なことしてくれたな、アルファ...。俺たちはお前の野望を必ず阻止する。」

 

 

ラブライブ予備予選とピアノコンクールまであと4日。

 

 

続く。




沼津にいるガイ・1年生・3年生・千歌と東京にいるジャグラー・梨子に、アルファによって捕らえられた曜。

この三角関係がどうなるのかは次回で!

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