ウルトラマンオーブ × ラブライブ!サンシャイン!! 作:さすらいの風来坊
先に言っておきますと、どこかでスペシャルゲストが登場します!(^^)
お楽しみに~。
ジャグラーが調査に向かった翌日、Aqoursは浦女で朝から練習していた。
果南「ワン!ツー!スリー!フォー!ワン!ツー!スリー!フォー!」
果南が手拍子と声でリズムをとり、それに合わせて千歌たちが踊る。
が、まだ動きに少しばらつきがあるようで...
果南「ルビィちゃんは今のところの移動はもう少し早くね。」
ルビィ「は、はい!」
果南「善子ちゃんは...。」
善子「ヨハネ!」
果南「あはは...さらに気持ち急いでね。」
善子「承知! 空間移動使います!」
果南がルビィと善子にアドバイスしたあとにもう1度通して動き、最後のポーズを取り終えたタイミングで...
ガイ「よし、休憩だ。お疲れさん。」
すると、9人の中で体力に自信のある曜と果南以外のメンバーが床に座り込む。なんせ真夏の練習で、気温は高い上にもうすぐ本番もあり、練習もハードになってきた。それらが重なり、9人には心身に来ているだろうが、誰も弱音を吐かない。
花丸「暑すぎずらぁ...。」
ルビィ「今日も真夏日だよぉ...。」
ガイ「2人ともお疲れ。」
ガイはぐでーっとなっていたルビィと花丸に、冷えた水を渡す。
ルビィ「ありがとうございます!」
花丸「ずら~!」
鞠莉「ガイさ~ん、私たちにもPlease!」
ガイ「ほいよ。3人分だ。」
鞠莉,果南,ダイヤにも水を渡す。
千歌「ガイさ~ん、千歌にもくださ~い。」
ガイ「梨子、千歌と曜に渡してくれるか?」
梨子「わかりました~。」
近くにいた梨子に千歌と曜の水を渡した。
梨子「千歌ちゃ~ん!」
千歌「ほいっと!」
曜「ナイスキャッチ~!」
そして、アッツアツの床にへばり着いた善子には...
善子「冷たいっ!」
頬っぺたに冷えたペットボトルをあてる。
ガイ「ちゃんと水分補給すること。それから、こんな暑いのに黒い服はやめたほうがいいぞ?」
善子「黒は堕天使のアイデンティティみたいなものよ...。黒がなくては...生きていけない...。」
ガイ「それで熱中症になっても知らんぞ。」
それでも善子は黒のローブを脱がない。
そうしているうちに練習の合間に取っている休憩時間が終わりに差し掛かり...
千歌「よーし! そろそろ再開しよっか!」
ダイヤ「ぶっぶーですわっ!」
千歌「何!?」
練習再開の掛け声を発した千歌だったが、ダイヤに詰め寄られる。
ダイヤ「オーバーワークは禁物ですわ!」
鞠莉「By果南! みんなのことも考えてね!」
千歌「そっかぁ、これからが1番暑い時間だもんねぇ。」
ガイ「休むことも練習の1つだ。気温と日が下がる時間までは室内練習にチェンジだな。」
果南「でもその前に、皆100円だして!」
学校で練習する日限定で行われる9人のサバイバルタイムが始まる。
果南の言葉に、残りの8人が気合いを入れる。
善子「やってきたのですね...本日のアルティメットラグナロク。クックックッ...未来が! 時が! 見える!」
ガイ「(今日こそは生き残るのか??)」
ガイの心配をよそに、果南が声を掛ける。
果南「じゃあいくよ!じゃーんけーん...」
ーーーーーーーーー
善子「なんでいつも負けるのかしら...。」
善子はコンビニのレジ前で親指,人指し指,薬指を伸ばし、中指,小指を閉じた『チョキ』を模した手を見ながらぼやく。
レイ「(そろそろ自分が最初にチョキ出してることに気付けよな...。)」
店員「1258円でーす。」
善子「誰よ! 高いアイス頼んだの!」
コンビニでたまたまレイと遭遇した善子は、2人で浦女に向かうことになった。
善子「荷物持ってもらって悪いわね...。」
レイ「気にすんな。俺も皆の所に行くとこだったしな。」
2人肩を並べて歩く。
善子「ねぇ...1つ聞きたいことあるんだけど...。」
レイ「俺に聞きてーことか?」
善子「えぇ...。何でガイさんやレイに師匠は私たちの世界を助けてくれるの?」
レイ「俺たちがウルトラマンだからだよ。」
善子「えっ...?」
レイ「この話をするには、俺の故郷『M78星雲《光の国》』についても話さないとだから、長いぞ?」
善子「大丈夫よ。」
レイ「そうか。なら話すぜ。」
浦女に向かいながら、レイが話し出す。
レイ「俺たちのはるか昔の先祖は、元はお前ら人間と同じ姿だった。だがある日、星を照らす太陽が爆発して消滅した。先祖は太陽の代わりになる光を作り出した。それが『人工太陽』、別名で『プラズマスパーク』って言うんだが、その光があまりにも強烈でよ、俺たちに超人的な力を与えたんだ。」
善子「それがウルトラマンの誕生なのね。」
レイ「そうだ。その力をどうするかって時に、破壊とかに使わず、何かを守るために使うことにしたんだ。そこで結成されたのが『宇宙警備隊』だ。ある時、ウルトラマンが地球を訪れた時に、地球の人々は俺たちに心や光を教えてくれた。それがきっかけで、俺たちウルトラマンは地球や人を『友』だと思ってる。」
善子「ウルトラマンと私たちが友達...。」
レイ「その友達を守るのに理由はいらねーだろ?」
善子の抱いていた疑問は解消された。
レイ「けど、ガイは光の国のウルトラマンではないんだ。」
善子「ウルトラマンでも生まれた場所が違うの?」
レイ「まあな。俺は光の国だが、ガイは『O-50』っていう星でウルトラマンになったんだ。」
善子「それなら、師匠も?」
レイ「ジャグラーもガイと同じ出身地だ。」
善子「へぇ~。なんか面白いわね。」
2人で話ながら歩いていたら、浦女の正門までやって来た。
レイ「さっきの話を聞いて、ガイたちの故郷を知りたいなら本人に聞いてくれ。」
善子「えぇ。そうしてみるわ!」
一連の話を終えて、善子とレイは屋上に向かった。
夏の外の灼熱地獄から帰ってきた善子とレイは、屋上に向かう途中にある図書室に到着した。ドアを開けると、花丸,ルビィ,2年生,3年生,ガイの9人が居た。
善子はメンバーにアイスを配った。
花丸「ずらぁ〜。」
ルビィ「ぴぎぃ~。」
善子「よはぁ〜。」
図書室に設置されている扇風機の前で、1年生3人は涼しい風を独占している。
梨子「全然こっちに風こないんだけど...。」
と言うものの1年生は動かなかった。
曜「教室に冷房でもついてたらなぁ〜。」
梨子「統合の話が出てる学校に、つくわけないでしょ?」
千歌「だよねぇ〜...。」
レイ「調子どうだ?」
ガイ「しっかりサポートしてますよ。ここで何かやらかしたら昨日以上の恐怖が待ってますからね...。」
レイ「それもそうだな。」
ガイは昨日、千歌にこってりしぼられていた。その罰として、今日1日はAqoursのサポートをしっかりやることなのだ。
そのAqoursメンバーはアイスを食べながら談笑していたが...
ダイヤ「そういえば鞠莉さん、学校説明会の参加者ってどうなってますの?」
鞠莉「ちょっと待ってね~。」
すると、鞠莉は図書室の机にお尻をつけながら飛び越えた。
ダイヤ「はしたないですわよ!」
その行為をダイヤが注意するが、鞠莉は気にせずパソコンを起動させて、人数を確認する。
鞠莉「今のところ...。」
千歌「今のところ...?」
鞠莉「今のところ...。」
千歌「今のところ...?」
図書室の空気が張りつめる。そして、鞠莉の答えを待つ千歌。
鞠莉は学校説明会のサイトにたどり着き、参加希望者のページを開いた。
そのページに記載された人数は...
鞠莉「ZERO~!」
その答えに、鞠莉,ガイ,レイ以外のメンバーは「ううっ...。」と悲しみの声を漏らし、千歌は机に項垂れた。
千歌「この学校そんなに魅力ないのかなぁ〜。少しぐらい来てくれてもいいのに...。」
浦の星に全く魅力がないということはない。
この学校にはたくさんの魅力がある。それは紛れもない事実だ。
ガイ「鞠莉、まだ正式な統廃合ってのは決まってないんだろ?」
鞠莉「えぇ。学校説明会の様子で判断するらしいから、まだ希望はあるわ。」
ガイ「だったら、いろんな前向きな策を考えて説明会参加者や入学希望者を増やすことを考えていこう。」
千歌「そうですね! 落ち込んでたって、人は増えないもんね!」
千歌の言葉に皆が頷いた。
ガイ「ゼロさん、このタイミングでジャグラーのこと話しますか?」
レイ「そうだな。なるべく早い目に教えた方が良いだろ。」
ガイ「そうですね。」
9人が練習に向かう準備をする中、ガイとレイは軽く打ち合わせをして9人の方を向く。
ガイ「皆、ちょっと話がある。」
千歌「話ですか?」
ガイ「あぁ。ジャグラーのことなんだ。」
善子「師匠の?」
ジャグラーの話となり、9人はガイに注目した。
ガイ「ジャグラーは、しばらくの間、沼津から離れることになった。」
ルビまるりこ「えっ...?」
この一言に図書室の空気が静まる。
ガイ「そんな落ち込むなって。俺とゼロさんの代わりに、ある調査をしてくれてるだけだ。」
曜「調査ですか?」
ガイ「これを見てほしい。」
ポケットから1枚の紙を取りだし、広げた。
鞠莉「これって...?」
ダイヤ「『太平風土記』のコピーですわね。」
ガイ「さすがダイヤだな。」
果南「もしかして、この絵が示す場所を探しに行ったってことですか?」
ガイ「その通り。ここより西の土地にあるらしくて、調査に向かったんだ。だから、しばらくは戻らないんだ。」
9人は太平風土記を見るが...
ルビィ「どこなのでしょうか?」
曜「この建物みたいなのはお城みたいだね。」
鞠莉「こっちは何かしら?」
ダイヤ「遺跡みたいですわね。」
梨子「昔に書かれた絵と文字で、解読は難しいですね...。」
皆が太平風土記の絵を見て頭を捻る中、1人の少女は食い入るように絵を見る。
善子「ずら丸? さっきからジッと見てるけど、何か知ってるの?」
花丸「おらにもわからないずら...。けど、何か引っ掛かることがあるずら...。」
レイ「今思ってることを言ってみろ。」
ガイ「些細なことでも構わない。」
花丸「太平風土記に書かれているこの絵をどこかで見たような無いようなって感じずら。」
ルビィ「花丸ちゃん、小さい頃から本をたくさん読んでたから、その中に同じ内容があったんじゃないかな?」
レイ「その可能性は高いな。」
ガイ「花丸、焦らないで大丈夫だから、他に思い当たることがあれば教えてほしい。大切な大会の前に悪い...。」
花丸「大丈夫ずら。まる、ガイさんやレイさん、ジャグラーさんのためにも頑張るずら!」
千歌「私もやるよ!」
話を聞いて、千歌が名乗りをあげる。
千歌「本を読むのはちょっと苦手だけど...怪獣に関わることですよね? ガイさん。」
ガイ「その通りだ。魔王獣の親玉である『大魔王獣』に関わるものだ。」
鞠莉「大魔王獣...。」
果南「なんか...すごく強そうな名前ですね...。」
千歌「怪獣に関わることなら見過ごせないよ。それに、花丸ちゃんだけに頼るのも悪いかなぁって。」
花丸「千歌ちゃん...。」
千歌の言葉に皆は頷き...
曜「ヨーソロー! 張り切ってやるよ!」
梨子「私も協力するわ!」
善子「このヨハネの持つすべての堕天の力で解いてみせるわ!」
ルビィ「皆で一緒に頑張ルビィだね!」
果南「ラブライブの大会前だけど、やるしかないね!」
ダイヤ「『3人寄れば文殊の知恵』ですわね!」
鞠莉「今回はそこを9人にしちゃいましょ~!」
花丸「皆...!」
Aqoursメンバーが協力するようで...
ガイ「ラブライブ前なのに良いのか?」
千歌「大丈夫です! 任せてください!」
レイ「だったら、朝や夕方は今まで通りライブに向けて練習する。気温の高い昼間は図書室やパソコン室で調べ物するってのはどうだ?」
ガイ「もちろん、体に負荷がかからないようにな。」
9人「はい!!」
こうして、千歌たちはラブライブの大会練習と太平風土記の解読を進めることになった。
続く。
16日に『シン・ゴジラ』がやっていたので、ゴジラ好きの自分はもちろん見ていました。
あのリアリティーはマジでヤバい。あんなのが現れたら世界はどうなるんやろか...(・・;)
ちなみに、シン・ゴジラの中で1番好きなシーンは『無人新幹線爆弾』と『無人在来線爆弾』です。
理由は、すごーーく底辺ですが、鉄道好きだからです(笑)。
あと、ゴジラシリーズの怪獣で1番好きなのは『3式機龍』です。もちろん、釈ゴジの機龍とSOSの機龍-改の両方好きです。
1番好きなシーンは、品川最終決戦で機龍を空中で切り離すとこです。
語るとえらいことになるので割愛しますが、あそこはシビれます!