ウルトラマンオーブ × ラブライブ!サンシャイン!!   作:さすらいの風来坊

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5thの物販発送メールがようやく来ました!
パンフ早く読みたい...。


【1-4】ネクストステップ/ドン底へ

翌日。

 

Aqoursは部室に集まって会議を開いていた。。

さらに、ガイは正式なスクールアイドル部の顧問として立ちあい、ガイから譲り受けた入校許可証でリクも居た。

 

リク「あの...僕がここに居てもご迷惑じゃ...?」

ガイ「心配いらないさ。リクに千歌たちのことを知ってもらう良い機会だしな。」

リク「は...はぁ...。」

 

出会って1日だが、リクはAqoursの活動を見学していた。

 

千歌「ふぁわ~...。」

 

大きな欠伸を1つ。

 

曜「千歌ちゃん、良い場所あった?」

千歌「う~~ん...なかなか無いんだよねぇ...。」

善子「ずら丸の家、お寺なんでしょ? 大広間とか無いの?」

花丸「うちのお寺で本当に良いずらかぁ~。」

善子&ルビィ「「ひぃ...。」」

花丸「あと、うちは遠いからムリずら。」

 

練習場所をどうするかを話し合っている。

花丸の実家のお寺が候補にあがったが、花丸はのっぽぱんをかぶりつきながら使えないと答えた。

 

ルビィ「なら、善子ちゃんの家のほうが...?」

 

次に善子の家が候補になるが...

 

善子「どこにそんなスペースがあるのよ!」

 

マンション暮らしで、自室には大量のオカルトグッズがあるため、論外。

 

曜「あはははは...。」

 

曜が苦笑いするほどだ。

 

曜「あれ? そういえばダイヤさんたちは?」

 

ここで3年生が居ないことに気付いた。

 

リク「ガイさんも居なくなってる。」

梨子「さっきまで居たのに...。」

ルビィ「鞠莉さんは電話が掛かってきてたみたいだけど...。」

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

1年生,2年生,リクが3年生とガイが居ないことに気付いた頃...

 

ガチャリ

 

鞠莉が理事長室の電話の受話器を下ろした。

 

果南「もう覆しようが無いんだね。」

鞠莉「いえ...まだ...!」

 

再び受話器を手に取り、電話を掛けようとしたが...

 

カチッ

 

鞠莉「果南...。」

 

果南がそれを止めた。

 

果南「ダイヤは知ってるの?」

鞠莉「言えるわけない...。」

 

すると...

 

ガチャ

 

理事長室の扉が開いた。

 

ダイヤ「だったら、ちゃんと隠しなさい。」

 

そこに居たのはダイヤだった。

 

鞠莉「ダイヤ...。」

ダイヤ「この前からコソコソコソコソ。本当に、ぶっぶーですわ。」

 

やはり、ダイヤは勘づいていたようだ。

鞠莉に対して優しい口調で短いお説教をした。

そして...

 

ガイ「今回ばかりはダイヤと同意見だな。」

果南「ガイさんまで...。」

 

ダイヤの後ろからガイも姿を見せた。

 

ガイ「昨日からとは言え、俺もこの学校の一員だ。鞠莉が背負ってるもの、少しは分けてくれよ。」

鞠莉「ダイヤ...。ガイさん...。」

 

頼れる仲間の存在に、鞠莉は再び静かに涙を流した。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

場所は浦女から飛び出して、沼津駅からすぐにある『プラザ・ヴェルデ』という複合施設にやって来た。

 

1年生&千歌&梨子「「「「「わぁ~!」」」」」

 

千歌「広~~~い!」

梨子「すご~い!」

ルビィ「ここ、開けると鏡もありますし!」

善子「いざ、鏡面世界へ!」

花丸「やめるずら。」

 

曜「パパの知り合いが借りてる場所なんだけど、しばらく使わないって。」

千歌「さすが船長!」

曜「関係無いけどね...。」

 

千歌「それに、ここなら帰りにたくさんお店があるし!」

梨子「そんな遊ぶことばっか考えてちゃダメでしょ。」

花丸「それに、本屋もあるずら~。」

梨子「へ~!」

千歌「梨子ちゃん?」

曜「じゃあさ! みんなで1度、フォーメーションを確認してみない?」

 

「「「「「おぉ~!」」」」」

 

1年生と2年生は新しい練習場所を確保できたことに喜んでいるが、3年生とガイはその逆で、曇った表情だった。

 

リク「(4人ともどうしたのかな?)」

 

その様子にリクも察知した。

 

果南「ちょっと待って...。その前に話があるんだ...。」

 

果南が神妙な表情で話を切り出した。

1年生と2年生は3年生の居るほうに向き直る。

3年生の後ろにはガイが腕組みしながら立っており、その横にリクが並ぶ。

 

リク「ガイさん、何かあったんですか?」

ガイ「あぁ...。それを今からみんなに話す。」

 

2人は小声でやり取りをした。

 

曜「話?」

果南「うん...。実はさ...。鞠莉...。」

 

バトンを鞠莉へ渡す。

 

鞠莉「実は...学校説明会は...中止になるの...。」

 

悲しげな表情と震えた声で、そう言った。

 

千歌「中止...。」

リク「えっ?」

梨子「どういう意味...?」

 

この場で初めて聞いた事実に、1年生と2年生には動揺が走る。

リクも事の重大さを察した。

 

果南「言葉通りの意味だよ。説明会は中止。浦の星は、正式に来年度の募集を止める。」

曜「そんな...。」

善子「いきなりすぎない?」

花丸「そうずら! まだ、2学期も始まったばかりで...。」

ルビィ「うん...。」

 

果南の説明に1年生たちが意見する。

だが...

 

ダイヤ「生徒からすればそうかもしれませんが、学校側は既に2年前から統廃合を模索していたのですわ。」

ガイ「だから、2年前にダイヤ,果南,鞠莉はスクールアイドルになったのか...。」

 

ダイヤの説明を聞いて、ガイはそう推理した。

その推理は合っているようで、ダイヤ,果南,鞠莉は首を縦に振った。

 

果南「それに、鞠莉が頑張ってお父さんを説得して今まで先伸ばしにしていたの。」

曜「でも、入学希望者は増えてるんでしょ? 0だったのが今はもう10になって...。」

ルビィ「これから、もっともっと増えるって...。」

 

曜とルビィの言いたいこともわかる。

入学希望者は少しずつだが増えてきている。

なのに、今ここで説明会を中止にしなくてもという気持ちが芽生えてくるのは当然だろう。

 

鞠莉「それはもちろん言ったわ。けれど、それで決定を覆す理由には...。」

千歌「鞠莉ちゃん! どこ?」

 

鞠莉が「理由にはならない」と言いかけようとした時、千歌が鞠莉の両肩を掴んだ。

 

鞠莉「ちかっち...。」

 

すると、千歌は扉を勢いよく開けて駆け出した。

 

千歌「私が話す!」

曜「千歌ちゃん!」

梨子「待って! アメリカよ! 鞠莉さんのお父さんはアメリカなのよ! そうですよね!?」

 

その後を追うように曜と梨子が扉の外に出て千歌を止める。

さらに、梨子は鞠莉のお父さんの居場所を本人に確認した。

 

鞠莉「Yes...。」

 

鞠莉のお父さんはアメリカに居る。

本人がそう言うのだから、間違いはない。

 

千歌「美渡姉や志満姉やお母さん。あと、お小遣い前借りして、前借りしまくって...! アメリカ行って...そして...! もう少しだけ待って欲しいって話す!」

 

意地でもそうしなきゃならないという想いが強いのか、何が千歌をここまで突き動かすのか。

 

曜「千歌ちゃん...。」

梨子「できると思う?」

千歌「できる!!」

 

どうやら本気のようだ。

 

善子「こうなったら私の能力で!」

 

いつもなら場を和ます善子のジョークに誰も反応しない。

スタジオは静かな空気に包まれ、虚しさが漂う。

 

果南「鞠莉はさ...この学校が大好きで、この場所が大好きで...留学より...自分の将来より、この学校を優先させてきた。」

ダイヤ「今まで、どれだけ頑張って学校を存続させようとしてきたか。私達が知らないところで、理事長として頑張ってきたか...。」

 

1番近くで鞠莉の努力をずっと共に見てきた果南とダイヤが全てを告白する。

 

果南「そんな鞠莉が、今度は、もうどうしようもないって言うんだよ...。」

 

いわゆる、万策が尽きた状態に等しい。 

 

千歌「でも...でもっ!」

 

現実は無情で、時に残酷だ。

Aqoursがこれまで頑張ってきたことを一切の躊躇もせず、一気に崩壊させる。 

ここに居る全員からさっきまでの笑顔は消えた。

 

鞠莉「ちかっち。...ゴメンね。てへぺろっ。」

 

鞠莉は無理矢理に作り笑いを浮かべ、千歌に謝った。 

 

千歌「...っ! 違う。そんなんじゃない...。そんなんじゃ...。」

 

この問題は誰が悪いわけでもない。

悪者は存在しない。

ただ、Aqoursの前に重くのしかかる巨大な壁となった。

 

それと、このやるせない気持ちでは練習に身が入らないと判断し、今日の練習は中止になった。

 

 

 

リク「こんなのってありなんですか...。」

ペガ「あまりにも悲しすぎるよ...。」

ガイ「だよな...。」

 

9人は先に帰ったが、スタジオにはガイとリク、ダーク・ゾーンで全てを聞いていたペガが残っていた。

 

JJ「ガイ。」

 

そこへジャグラーが合流する。

 

ガイ「ジャグラー。」

JJ「俺もさっきの話は全て聞いた。この問題は俺たちに関係無いだろ。」

リク「そんな言い方...!」

JJ「バカ。人の話は最後まで聞け。」

ガイ「策があるのか?」

 

ジャグラーは得意のニヤけ顔になり...

 

JJ「策なんてもんは無い。だが、諦めない気持ちを持つんだよ。」

ペガ「諦めない気持ち...。」

JJ「ガイ、俺とお前は高海たちの前で何を見せてきた? 光と闇の魔王獣と戦った時も、東京でヤプールとアルファと戦った時も、大魔王獣と戦った時も、俺たちは弱音を吐かなかっただろ。光の戦士ならそれくらい気付け。」

ガイ「ジャグラー...お前...。」

 

諦めたらそこで終わる。

言い換えれば、諦めなければ道は狭くても終わらない。

 

JJ「それに、あいつらは今、心から守りたいものを守ろうとしてる。その気持ちを無駄にさせるわけにはいかないだろうが。」

リク「ジャグラーさん...。」

ガイ「目が覚めたよ。ありがとなジャグラー。」

JJ「礼なら要らん。態度で示せバカ。」

 

ジャグラーなりの励ましで、ガイは決心がついた。

 

ガイ「リク、頼みたいことがある。」

リク「僕にですか?」

ペガ「???」

 

 

 

 

 

続く。




ラブライブ9周年おめでとうございます!!

僕はラブライブに出会ってから3年とちょっとなのですが、人生が大きく変わりましたね。
そう思えるくらい、ラブライブには隠された力があるのかなと僕は思います。
μ's・Aqours・虹ヶ咲から成るラブライブファミリーのキャラクター27人、声優さん27人と出会うなんてヤバすぎでしょ(笑)

ラブライブが大好きな皆さん、今後も共に盛り上げていきましょう!(^^)


9周年生放送見ましたか!?
情報ヤバすぎでしょ!!
花丸ちゃんがセンターの4thシングル発売日がきんちゃんの誕生日だなんて奇跡かよ!!
そして数多あるなかで、ラブライブフェスはアカン!!(笑)
μ's・Aqours・Saint Snow・虹ヶ咲が出演ってどないやねん!!(笑)
ラブライブありがとう!!

※生放送を見た直後なので、テンションがかーなーり高いです。

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