ウルトラマンオーブ × ラブライブ!サンシャイン!!   作:さすらいの風来坊

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戦闘シーンありますが、今回は詳しく描いてません。
次回に戦闘シーンを詳細に書いていきます。


【2-3】雨の音/バラバラなのは個性がある証拠

花丸「はぁ~...。やっぱりここが一番落ち着くずら~。」

ルビィ「そうだよね~。」

善子「ふふっ。光で穢された心が、闇に浄化されていきます!」

 

さっきはドッジボールをしていたため、浦女のジャージだったが、今は制服に着替え、図書室で本を読んでいた。

いつもの堕天使が降臨する善子だが、彼女の顔には鞠莉の一撃を受けたボールの跡が残っている。

 

花丸&ルビィ「「あははは! その顔~!」」

善子「何よ! 聖痕よ! スティグマよ!」

 

1年生たちは活き活きしている。

 

ガイ「さっきは体を動かしたが、今度は心を落ち着かせてみるってことか。てか、3年生は静かすぎるな。おい、ダイヤ,果南,鞠莉?」

 

3年生側を振り向くと...

 

鞠莉「ん~...退屈。」

果南「そーだよ~。海行こうよ海~。」

 

ダイヤは本は開いて読んでいるが、鞠莉と果南は難しい顔をしている。

 

花丸「読書と言うのは、一人でも勿論楽しいずら。でも、皆で読めば、本の感想が聞けて...。」

 

果南&鞠莉「「zzz...。」」(。-ω-)スヤー

 

花丸のトークが子守唄なのか、いつの間にか果南と鞠莉は眠りに落ちた。

 

ルビィ「寝てるの?」

ダイヤ「2人は長い話が苦手ですから...。」

ガイ「今度は果南と鞠莉が伸びたか...。」

 

まったく噛み合わず、1年生と3年生の違いがはっきり目立ってしまった。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

さらに場所は変わり、一行はバスに乗車。

しかし、座り方は善子&花丸のペアと果南&鞠莉のペアになってしまった。

 

ガイ「なぁダイヤ。1年生と3年生の方向性が正反対すぎないか?」

ダイヤ「えぇ...。ガイさんの言う通りですわ...。」

 

その証拠に...

 

果南「わあぁ~! 今日は絶好のダイビング日和だね!」

鞠莉「また一緒にTogetherしましょう!」

 

ダイヤ「と言うアウトドアな3年生と...。」

 

バスの車窓から見える海を見ながら楽しそうに話す果南と鞠莉。

その一方で...

 

花丸「ほぉう...。」

善子「新たなリトルデーモンをここに召喚せしめよ...。」

 

ダイヤ「と言うインドアな1年生に分かれている。という訳ですね...。」

 

花丸は読書、善子は何やら別の術読みをしている。

 

ルビィ「どうすればいいの...?」

ガイ「まったくだ。まるで水と油のようだ。」

ダイヤ「仕方ないですわね...。」

 

だがダイヤにはまだ何か考えがあるようだ。

 

ルビィ「お姉ちゃん?」

ガイ「まだ策があるのか?」

ダイヤ「えぇ。こうなったらお互いの姿を...。」

 

自信ありげに目を見開き...

 

ダイヤ「曝け出すしかありません!」

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ということで、やって来たのは伊豆長岡の近辺にある温泉だった。

 

ダイヤ「すなわち、裸の付き合いですわ。」

 

果南&鞠莉&ルビィ「「「裸?」」」

 

花丸「安直ずら...。」

ダイヤ「お黙りなさい。古来日本には共にお風呂に入ることでコミュニケーションを取り、物事を円滑に進める文化があったのですわ。」

果南「でも、こんな時間からお風呂かぁ...。」

 

まだ昼下がりといっていい時間くらいに入浴したため、少しばかり早い気もする。

 

善子「堕天使が人前で素肌を晒すなんて、ありえないわ!」

 

遅れて善子が入浴するが、頭にシャンプーハットをつけている。

 

花丸「善子ちゃん。暗黒ミルク風呂というのがあるずら!」

 

「「「「白黒どっちやねん!」」」」

 

3年生とルビィによるツッコミが決まった。

 

善子「ギラン!」

 

暗黒ミルク風呂に惹かれたのか、明らかに狙いを定める善子。

 

善子「クックッ。体に...体に染み渡る...このパトスが!」

花丸「笑いながらお風呂に入ると不気味ずら。」

善子「うっさい!」

 

よしまるコントはお風呂でも炸裂。

 

鞠莉「も~飽きた~。」

果南「そ~だよ~。十分温まったよ~。」

ダイヤ「まったく...。少しは我慢なさい!」

花丸「あれ? ルビィちゃんは?」

 

同じお風呂に入っていたが、ルビィの姿が見当たらない。

もしやと思い、暗黒ミルク風呂に視線を向けると...

 

ルビィ「あっあっあっあっあ~、極楽~♪」

 

案の定、そこにルビィは居た。

 

 

 

一方の男子風呂では...

 

ガイ「まさか、お前が居るとは...。」

JJ「たまたまだ。」

 

ジャグラーが湯に浸かっていたのだ。

 

JJ「だいぶ疲れてるようだな。」

ガイ「わかるのか?」

JJ「どんだけ相棒やってると思ってる。」

ガイ「それもそうか。」

 

ジャグラーは瞬時に普段のガイとは違うことを指摘した。

 

JJ「何があった?」

ガイ「1年生と3年生で作詞をしようってなったんだが、共通点が無いんだ。バラバラすぎてまとまらないって感じだ。」

JJ「なるほどな。確かに苦労するわ。だが、俺はまとまらないほうが上手く進む気がするぜ。」

ガイ「あえてバラバラってことか...。」

 

いきなりだが、ジャグラーが助言してくれる。

 

JJ「あぁ。本来ならまとまった方が物事は円滑に進むことが多いが、むしろあいつらはまとまる必要が無い。個性を出し続けろ。その先に見えてくるもんがある。」

 

なかなか説得力のある言葉だ。

 

ガイ「そのほうがAqoursらしいかもな。サンキューなジャグラー。そういや、店はどうした?」

JJ「今日は臨時休業。店のメンテナンスだ。」

ガイ「へぇ~。」

JJ「ついでに、リムの子守りもしてる。リム、出てこい。」

 

リム「キィ~♪」

 

ジャグラーの合図でリムが姿を現した。

 

ガイ「なぁ、このあとリムを預かっていいか?」

JJ「俺としては子守りしなくて良くなるから大歓迎だ。」

ガイ「そんじゃ、リムは俺が面倒見るわ。」

 

と、話がまとまったところで...

 

ポツン...ポツン...

 

雲行きが怪しくなり、ポツポツと雨が降りだした。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

雨が降ってきたため、お風呂からあがった1年生,3年生,ガイ,ジャグラー。

ひとまず、近くのバス停へと避難した。

 

鞠莉「ところで、なんでジャグジャグも一緒なの?」

JJ「俺も風呂に入ってたんだよ。そしたらガイとばったりな。つか、なんだよジャグジャグって呼び方は...。」

鞠莉「ジャグラスジャグラーを略してジャグジャグよ。結構可愛いと思うわ!」

JJ「どーせ辞めろと言っても辞めねぇだろ。」

 

雨宿りにジャグラーも居たため、鞠莉に理由を問われた。

 

果南「せっかくお風呂入ったのに、雨なんてね...。」

ガイ「さっきまでの晴れはどこに行ったのか。」

鞠莉「はい、果南。」

果南「ありがとう。」

 

雨に濡れたが、鞠莉がハンカチを渡した。

雨は降り始めたばかり。

しばらく止む気配は無さそうだ。

 

ダイヤ「結局何だったんですの?」

善子「確かに、何しに来たんだか。」

花丸「まるはご満悦ずら♪」

ルビィ「ルビィも♪」

 

中には楽しかったと言うメンバーも居るが...

 

ダイヤ「あちらを立てればこちらが立たず。全く...。」

果南「より違いがハッキリしただけかも...。」

 

落ち込むメンバーに追い討ちをかけるかのように、雨は強く降る。

 

ルビィ「どうしよう。傘持ってきてない...。」

善子「どうするのよ? さっきのとこに戻る?」

果南「それはちょっとなぁ...。」

ルビィ「くしゅん! 結局、何も進んでないかも...。」

 

暗い沈黙が漂う。

 

JJ「そこに居るのは誰だ。」

 

何かを感じ取ったジャグラーが突然声をあげ、沈黙を破る。

向かい側にある建物の一部空間が歪み、現れたのは...

 

アルファ「クッフッフッ。よくわかりましたねジャグラーくん。」

ガイ「アルファ...。」

 

これまで、この世界に脅威を与えているアルファだ。

 

アルファ「皆さんお久しぶりです。それと、先日の私の力はいかがでしたか?」

JJ「カイザーベリアル融合獣のことか。」

アルファ「ご名答。先日のあれは『カイザースカルゴモラ』。」

JJ「面倒な力を使いやがって...。」

 

アルファとジャグラーの睨み合いが始まった。

 

JJ「カイザーベリアルの力で何をするつもりだ。」

アルファ「この世界を消滅...と言いたいですが、あなた方が邪魔ですので...『排除』ですかね。特に...彼女たちには不思議な力がありそうですからねぇ。」

 

そう言いながら、アルファはカプセルを手に持った。

 

アルファ「エレキング。エースキラー。」

 

怪獣カプセルを装填ナックルへ入れ、ライザーでスキャン。

 

《エレキング/エースキラー/カイザーベリアル》

《カイザーサンダーキラー》(以下、KSK)

 

KSK「キィ~!!」

 

アルファは新たなカイザーベリアル融合獣へと変身した。

 

JJ「雨の中だが、避難するぞ。」

花丸「この先に知り合いのお寺があるずら!」

JJ「そこに行くぞ。」

 

1年生,3年生,ジャグラーは花丸の先導で避難を始めた。

同時にガイはオーブリングを掲げる。

 

ガイ「ジャックさん!」

《ウルトラマンジャック》(シェァ!

 

ガイ「ゼロさん!」 

《ウルトラマンゼロ》(デェェア!

 

ガイ「キレの良いやつ、頼みます!」

《フュージョンアップ!》

《ウルトラマンオーブ ハリケーンスラッシュ》

 

オーブ「光を超えて闇を斬る!」

 

 

また、同時刻の十千万旅館ではテレビの速報で伊豆長岡に怪獣出現のニュースが流れ、怪獣とオーブの戦いが放送されていた。

 

梨子「ガイさんは1年生と3年生に着いていたわよね...。」

曜「果南ちゃんたちが近くに居る...!」

千歌「みんな...。」

 

6人の安否を心配する2年生。

すると...

 

ペガ「僕が様子を見てくるよ!」

 

千歌,曜,梨子の心配を払拭させるべく、ペガが実際に安否を確認しに行くようだ。

 

曜「でも向こうは危ないよ...。」

リク「ペガなら大丈夫だよ。ダーク・ゾーンを使って、影を自由自在に行き来できるんだ。ペガ、果南さんたちをよろしく。」

ペガ「任せてっ!」

 

ペガは行動に出た。

 

千歌「りっくんはどうするの?」

リク「僕はガイさんと共に戦うよ。」

 

リクは旅館の外に出る。

千歌,曜,梨子はその背中を追いかけ、外に出る。

 

リク「融合!」(シュワ!

『ウルトラマン』のカプセルを起動し、装填ナックルへ。

 

リク「アイゴー!」(グワッ!

『ウルトラマンベリアル』のカプセルを起動し、装填ナックルへ。

 

リク「ヒアウィーゴー!」

 

2つのカプセルを入れたナックルをライザーでスキャンする。

 

《フュージョンライズ!》

 

リク「決めるぜ、覚悟! ハアァァァ...ハッ! ジィィィーーード!」

 

《ウルトラマン/ウルトラマンベリアル》

《ウルトラマンジード プリミティブ》

 

リクはジードに変身してオーブの元へ向かい、その姿を2年生は見送った。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

カイザーサンダーキラー

vs

ウルトラマンオーブ ハリケーンスラッシュ

 

 

 

オーブ「オーブスラッガーランス!」

 

ハリケーンスラッシュの武器『オーブスラッガーランス』を手に取り、カイザーサンダーキラーと対峙する。

 

オーブ「シュワ!」

 

ランスとキックを素早く繰り出し、スピード勝負で戦う。

そこへ...

 

ジード「ハァ!」

KSK「グゥゥ...。」

 

ジードが飛び膝蹴りをお見舞いする。

 

オーブ「リク!」

ジード「お手伝いに来ました!」

オーブ「助かるぜ。」

ジード「今度はサンダーキラー...。ガイさん、あいつはエレキングとエースキラーの力を持ってます。エレキングの電撃とエースキラーの技を吸収してコピーする能力に注意してください。」

オーブ「わかった。」

 

ベリアル融合獣と対峙したことがあるリクは、瞬時に形態を分析し、その能力を算出。

それをガイに伝える。

 

アルファ「ウルトラマンジードか。君の力がどれほどか楽しみだよ。」

 

 

カイザーサンダーキラー

vs

ウルトラマンオーブ ハリケーンスラッシュ

ウルトラマンジード プリミティブ

 

 

ジードが登場したとき...

 

果南「ジードが来たよ!」

 

真っ先に気付いた果南が伝える。

 

花丸&ルビィ「「リクさ~ん!」」

 

花丸とルビィが名前を呼ぶと、ジードはそっちを振り向き『グッジョブ』と親指を立てた。

すると...

 

「みんな無事?」

 

突然、ジャグラーでも1年生トリオでも3年生トリオでもない声が聞こえた。

ジャグラーは声の主に気付いたが、6人は辺りをキョロキョロ見渡す。

 

「見下~げて~ごらん♪」

 

「「「「「「わっ!」」」」」」

 

言われるがまま下を見ると、ダーク・ゾーンからペガが顔を出していた。

 

ペガ「よいしょっと。にひひ。」

花丸「ペガさんずら...。」

果南「影から出てきた...。」

鞠莉「Amazing...。」

 

ジャグラーと6人の元にペガがやって来た。

 

ダイヤ「ペガさんがなぜこちらに?」

ペガ「千歌ちゃん,曜ちゃん,梨子ちゃんが皆のことを心配してたから、僕が様子を見に来たんだ。」

JJ「ダーク・ゾーンを使えるペガだから成せる術か。」

 

ペガは全員の無事を確認した。

あとはこれを旅館で待つ2年生に報告するだけ。

 

ペガ「僕はすぐに千歌ちゃんたちの元に戻るね。」

ダイヤ「私たちは無事だと伝えてください。」

ペガ「わかったよ。」

 

再びダーク・ゾーンで姿を消した。

 

JJ「国木田、寺はあとどれくらいだ?」

花丸「ここからあと5分ずら。」

鞠莉「もう少しね。皆、頑張りましょう。」

 

7人はお寺目指して再び歩を進め出した。

 

 

 

 

 

続く。




今日6月19日は、りきゃこのソロデビュー当日ですね!
おめでとうございます!(^^)

昨日、『Principal』の通常版をフラゲして全曲聞きました。
5曲とも素敵な楽曲の中、『君がくれた光』という曲が特に心に響きましたね。
アップテンポの部類に入りますが、歌詞が優しいフレーズでした。
すごく個人的意見で、特撮系のエンディングにピッタリな感じがしました。

今日は予約していた初回限定版を受け取ります。

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