ウルトラマンオーブ × ラブライブ!サンシャイン!!   作:さすらいの風来坊

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虹と言えば、ウルトラマンエクシードエックス。

どうしようかな~~~。
ゲスト出演してもらおうかな~~~。


【3-1】虹/何度目の崖っぷちか

鞠莉「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!? でも...!」

 

朝早くに鞠莉が突然叫び、全員が鞠莉を注目する。

その表情は驚きに満ちている。

 

果南「今度は何?」

ダイヤ「良い知らせではなさそうですわね...。」

 

何かと問う果南に、状況を察するダイヤ。

鞠莉はスマホを耳から離し、俯きながら口を開く。

 

鞠莉「実は...学校説明会が1週間延期になるって...。」

 

その言葉に、他のメンバーにも表情が曇る。

 

ルビィ「そんな...。」

花丸「1週間って...。」

善子「翌週の日曜ってこと?」

鞠莉「Yes...。雨の影響で道路の復旧に時間がかかるので、1週間延期にした方が良いと...。」

 

新たな壁がAqoursに立ち塞がる。

昨夜から朝方にかけて降った雨は弱いものではなかった。

その雨が交通網を麻痺させていたなんて思っていなかった。

 

ガイ「俺のところにも、説明会を1週間延期すると学校からメールが来てる。」

JJ「どんだけ事をややこしくするんだぁ、この星はよ。」

 

鞠莉に連絡があったと同時に、浦女の先生たちにも延期は伝わっているようだ。

 

梨子「確かに、その考えは分かるけど...。」

曜「でも、よりによって...。」

ペガ「今さっき、頑張ろうって話してたのに...。」

リク「難しい問題になったね...。」

 

緊急事態だが、Aqoursにとっては超厄介な事態だ。

さらには、2曲分の作詞が完成し、これから頑張ろうって時に出鼻を挫かれたのだ。

 

千歌「ほっ...、よっ...。」

 

しかし、今の話を聞いて落ち込んでいない人物が1名居る。

その人物はバランスを調整しながら家の屋根を歩いて1年生,3年生,ガイ,ジャグラーに近づき...

 

千歌「どうしたのみんな~? その分もっと良いパフォーマンスになるよう頑張ればいいじゃん!」

 

JJ「まさかアイツ...。」

ガイ「ジャグラー...俺も同じことを思ってる...。」

ペガ「これはぁ...。」

リク「あはは...。」

ダイヤ「どうやら状況がわかってないようですわね...。」

 

ド天然な千歌に対し、もはやツッコミすら入れられない。

 

曜「問題です!」

千歌「ん?」

曜「ラブライブの予備予選が開催されるのは?」

千歌「学校説明会の次の日曜でしょ?」

 

流石に元の予定は把握しているようだ。

安心できる答えが返ってきたが、正直安心できない状況だ。

 

梨子「ですが...そんな時、その説明会が1週延びるという知らせが届きました。ラブライブ予備予選の開催日は変わりません。」

 

この説明に、曜は相槌を入れまくる。

下にいるルビィも身構える。

 

曜&梨子「「2つが開催されるのは、さて、いつでしょう!」」

 

真剣な表情で千歌に問いかける。

 

JJ「流石にこれがわかってなきゃ、ただの馬鹿だろ。」

ガイ「千歌ぁ、頼むよ...。」

 

千歌「そんなの簡単だよ!......ん!?」

 

自信満々に答えようとした瞬間、ようやく全てを理解したが、その自分の考えに驚いたせいでバランスを崩してしまう。

 

千歌「わぁーーーーー!」

 

ガイ「危ねぇ!」

 

運悪く地面に向かって落下してしまう。

しかし、ガイはいち早く落下の軌道に移動し、千歌をお姫様抱っこして地面に着地した。

そのガイの腕の中で...

 

千歌「同じ日曜だ!!」

 

正解を導きだした。

 

千歌「ん? あ!」

 

さらには自分の状況を理解する。

 

千歌「ありがとうございます...///」

ガイ「怪我は無いみたいだな。」

千歌「はい...///」

 

顔を真っ赤にし、恥じらう千歌であった。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

この日の放課後、浦女の体育館でAqoursとガイ,リクの11人は床に広げられた内浦周辺の地図と睨めっこしていた。

 

果南「ここが、ラブライブ予備予選が行われる会場。」

千歌「ここ?」

善子「山の中じゃない。」

ダイヤ「今回はここで特設ステージを作って行われることになったのですわ。」

 

地図を確認すると、予備予選の特設ステージは山の中。

 

曜「それで、学校は?」

果南「こっちの方角だけど、バスも電車も通ってないから...。」

梨子「じゃあ、そっちに向けて電車を乗り継いで...。」

ダイヤ「ああもう! ごちゃごちゃごちゃごちゃしてきましたわぁ~~!」

 

一方で、浦女の位置は海沿い。

予備予選の会場と浦女は正反対な位置にある。 

 

鞠莉「到底、間に合いませーん...。」

 

鞠莉の言う通り、間に合わない可能性が非常に高い。

 

花丸「空でも飛ばなきゃ、無理ずらね...。」

善子「ふっふっふ...。」

 

ポツリと花丸が口にした言葉に、いつの間にか体育館のステージ上に移動していた善子が低い声で笑い、反応する。

 

善子「なら、この堕天使の翼で!」

 

通常運転の善子が堕天使回答を言うと...

 

ルビィ「おぉ、その手があった。」

花丸「堕天使ヨハネの翼で、大空から一気に会場入りずら~。」

 

その回答にルビィと花丸が悪乗りする。

 

善子「ウソよ! ウソ! 常識で考えなさい!」

 

まさかの返しに善子は焦り、すぐに訂正する。

 

花丸「そうずらぁ。」

ルビィ「ふ~ん。」

 

イジられた善子は...

 

善子「ぐぬぬぬぬぬ! あんたたち! わざとやってるでしょ!!」

花丸「痛いずら~~!」

ルビィ「お姉ちゃん助けて~!」

 

お返しに堕天流鳳凰縛(コブラツイスト)を2人にかけた。

 

千歌「そうだよ! 空だよ!」

梨子「えぇ...。」

ガイ「宛はあるのか?」

 

 

 

千歌「じゃあみんな、次の会場が待っているので。」

鞠莉「サプライズで~すね~!」

 

ヘリコプターに乗り、予備予選会場から学校へ。

 

※イメージです。

 

 

 

ルビィ「ヘリで移動!」

花丸「未来ずら!」

善子「カッコいい!」

ダイヤ「スーパースターですわ~!」

 

曜「なんで千歌ちゃんがパイロット...?」

 

全員がイメージするが、浮かれているメンバーが4人、冷静にツッコミを入れるメンバーが1人。

 

千歌「という訳で鞠莉ちゃん! ここらで1つ...。」

鞠莉「オーウ! さっすがちかっち! その手がありました~! すぐヘリを手配して...と言えると思う?」

千歌「だめなの?」

鞠莉「Off Course! パパには自力で入学希望者を100人集めると言ったのよ! 今更力貸してなんか言えると思う?」

 

名案かと思いきや、小原家の力を借りることはできない。

Aqoursが自分たちで何とかしなくてはならない。

 

果南「ちょっと...地図踏んでるよ。」

鞠莉「Oops...。と・に・か・く! All or Nothingだとお考え下さーい!」

 

1番の頼みの綱が断たれた。

 

リク「ガイさん。」

ガイ「なんだ?」

リク「鞠莉さんっていわゆるお金持ち?」

ガイ「あぁそうだ。鞠莉の家は淡島にあるでかいあのホテルだ。」

リク「えぇ!」

 

鞠莉の家を初めて知ったリクは驚愕してしまう。

 

ガイ「ちなみに、あのホテルを筆頭に世界に名を轟かすオハラグループの社長令嬢だ。」

リク「マジですか...。」

ガイ「この学校にも相当な寄付を出している。」

リク「もしかしてそれで理事長に?」

ガイ「正解。」

 

今度は開いた口が塞がらない。

 

ペガ「(鞠莉ちゃんってスゴい人物だったんだ...。)」

 

ダーク・ゾーンに潜むペガも驚いていた。

 

裏でガイとリクがミニ会議を開いていたが、Aqoursはと言うと...

 

ルビィ「あ! 空がダメなら海は?」

ダイヤ「船ですわね。」

 

次の策を考えていた。

ダイヤから船を使う案が出される。

 

果南「ウチは無理だよ? 日曜仕事だし。」

 

船と聞いて1番の候補である果南のダイビングショップだが、仕事があるため即NGが出た。

 

千歌「じゃあ曜ちゃんは?」

曜「私?」

千歌「そう! 曜ちゃんのお父さんの船で!」

 

 

 

千歌「お~い!」

曜「全速前進、ヨーソロー!

梨子「見て~! 私、今水色の風になってるの~! 捕まえてね? うふっ♪」

 

豪華客船に乗り、優雅なクルージングを楽しむAqours。

 

※イメージです。

 

 

 

梨子「って、私のその恥ずかしいセリフは何!?」

 

善子「素敵♪」

ルビィ「うゆ♪」

花丸「未来ずら♪」

千歌「でしょ~。」

 

またイメージに浮かれている1年生と、曜に代わってツッコミに回る梨子。

 

曜「そもそも、パパの船そんなんじゃないし...。」

千歌「これもダメか...。」

 

海の策も断たれた。

 

千歌「それならぁ...。」

 

まだ策があるのか、千歌は2人の人物に視線を向ける。

それに釣られ、残るメンバーも視線を向ける。

 

リク「ガイさん...見られてますよ?」

ガイ「どうしたみんな?」

 

視線に気付いたガイとリク。

 

千歌「ガイさんとりっくんにお話がありまして...。」

ガイ「どんな話だ?」

千歌「ウルトラマンの力で、私たちをラブライブの予備予選会場から学校までひとっ飛びしていただけないかなぁと思いまして...。」

リク「ウルトラマンの力を?」

 

確かに、ウルトラマンの力を使えば瞬時に移動はできる。

ヘリや船よりも速いが...

 

ガイ「俺たちの力を宛にするな。最後まで自分たちで道を見つけるんだ。」

 

そう言って、少し厳しめに突き放す。

 

千歌「ごめんなさい...。」

梨子「やっぱり、自分たちで何とかしよう。」

ダイヤ「現実的に考えて、説明会とラブライブ予選、2つのステージを間に合わせる方法は...1つだけ。」

 

キリッとした目でダイヤが言う。

 

千歌「1つ...。」

曜「あるの?」

ダイヤ「えぇ。予備予選番号を1番で歌った後、すぐであればバスがありますわ。それに乗れれば、ギリギリですが説明会には間に合います。」

 

ただし裏を返せば、1番でなかったら後は無い。

この方法だと遅れることは無さそうだが、運が試される。

 

千歌「ほんと?」

ダイヤ「ただし、そのバスに乗れないと次は3時間後。つまり、予備予選で歌うのは1番でないといけません。」

 

さらに、バスの本数が少ないという田舎あるあるが追い討ちをかける。

 

梨子「それって...どうやって決めるの?」

ダイヤ「そ...。」

ルビィ「それは!」

ダイヤ「ん?」

 

美味しい場所をルビィに取られてしまうポンコツを発揮してしまった。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

千歌「抽選?」

ダイヤ「そうです。代表が自らのグループの順番を決める!」

曜「責任重大だね...。」

 

予備予選にエントリーしたグループ全てが1度事前に集まり、当日の発表順を決めるのだ。

 

果南「誰が行く?」

ルビィ「ここはやっぱりリーダーが...。」

千歌「そ...そう?」

 

普通はそうなる。

だが、梨子がスマホで何かを検索する。

 

梨子「千歌ちゃん...。」

千歌「うっ...。」

 

それを千歌に見せる。

画面には星座占いの結果が映されていた。

 

梨子「本日の獅子座、超凶。」

千歌「自信無くなってきたぁ...。」

ガイ「こんな時に...。」

 

占いの結果に、千歌は項垂れる。

 

果南「じゃあ、鞠莉かな?」

鞠莉「No...。ここはやはり、最初から参加していた...。」

ダイヤ「曜さん?」

曜「私?」

 

サブリーダー的な存在の曜の名前が挙がる。

 

ガイ「まぁ、妥当だな。」

花丸「それがいいずら。運も良さげずら。」

 

賛成の声があがる。

 

曜「いや~、でも本当に良いの?」

 

当の本人は、自分が選ばれてよいものかを躊躇している。

 

司会者「それでは~! 抽選会スタート~!」

 

会場は歓声で涌く。

自分たちが何番にパフォーマンスすることになるかワクワクなのだろう。

 

善子「待って...。」

千歌「えっ?」

 

Aqoursの番はまだだが、ここで善子が待ったをかける。

 

善子「Aqoursの最大のピンチを、堕天使界のレジェンドアイドル...このヨハネが...行きま~~す!」

 

満を持して自ら名乗りをあげる善子。

どういう風の吹きまわしなのか。

 

花丸「無いずら。」

ダイヤ「ぶっぶーですわ。」

善子「どうしてよ~~!」

 

ルビィは真ん丸おめめで善子を見るが、残るメンバーはジト目で見ていた。

さらに、花丸とダイヤからダメ出しを食らう。

 

善子「ガイさんは!?」

ガイ「辞めといた方がいいぞ。」

善子「ウソでしょ...。」

 

ガイにも賛否を問うが、メンバーと同じ回答だ。

 

千歌「だって...ジャンケンずっと負けてるし...。」

ルビィ「この前とか、突然何も無いところで躓いて海落ちちゃうし...。」

花丸「まるたちがいつもハッピーなのは、善子ちゃんのおかげずら。」

 

さらに、千歌,ルビィ,花丸から追い討ちをかけられる。

 

善子「じゃない! 善子言うな~! 普段は運を貯めてるのよ! 見てなさい。いざという時の私の力を!」

 

と、普段とはひと味違うことをアピールする。

これに、花丸は何かを感じ取る。

 

果南「どうする?」

ダイヤ「あなたがそこまで言うのなら...ここで私とジャンケンしましょう! これに勝てば、よろしいですわよ。」

 

善子が退かないため、ダイヤが立ちはだかる。

シンプルに決着をつけるようだ。

 

ダイヤ「ちなみに、私の本日の運勢は超吉ですわ!」

梨子「ダイヤさんも見てたんだ...。」

 

梨子が千歌に見せた星占いは、ダイヤもチェックしていたらしい。

ちなみに、ダイヤの星座は山羊座である。

 

ダイヤ「と、とにかくよろしくて?」

 

先に出していたダイヤの拳に合わせるべく、善子も拳を出す。

両者とも準備万端だ。

 

ダイヤ「じゃあ、いきますわよ。」

 

善子とダイヤ以外のメンバーは、緊張した表情で勝負を待つ。

 

ダイヤ「ジャ~ン!」

善子「ケ~ン!」

 

ダイヤ&善子「「ポ~ン!」」

 

 

 

 

 

続く。




昨夜から今朝にかけての夢の話なのですが、個人的にはハッピーだったけど、逢田さん推しの方々に話したら、キレられるか妬まれるかの2択の夢を見ました。

詳細を話すと、シチュエーションが2つありまして、


憩いの広場みたいな場所のテラス席に座っていたら、逢田さん本人が現れ、隣の席(相席ではない)に座ったんですよ。
自分は逢田さんの写真集(R.A.とは別)を読んでいました。
隣に本人が来て、写真集と本人を見比べて、本人確認を取って、写真集について2人でめちゃめちゃ話してました。

これが1つ目です。


学校の教室みたいな部屋に30人くらい居る中で、自分と逢田さんが同じ部屋に居て、席は隣ではなくて1個分の机を挟んで同じ列でした。
自分が自己紹介をしていて、とあるネームを言ったら、逢田さんが反応してくれて、「あなただったの!?」みたいなレスをもらい、認知してもらいました。

これが2つ目です。

けど夢で助かりましたよ...。
これが現実だったら、確実に昇天してましたね。

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