ウルトラマンオーブ × ラブライブ!サンシャイン!!   作:さすらいの風来坊

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今回も番外編をお送りします。
最初に言っておきます。
怪獣は出ませんが、とあるサプライズをします。
そしてその内容で今後のストーリーへ進みます。
まぁ、SSだからできることなので(笑)

ただ、今回は賛否両論あるかと思いますが、おおらかな心で読んでいただければ幸いです。


【番外編3-2】

大空大地とウルトラマンエックスが地球から去って2日。

ラブライブ予備予選ならびに学校説明会からの次の土曜日。

 

コンコンコン

 

ガイ「失礼します。」

鞠莉「どうぞ。」

 

浦女の理事長室にガイが入室する。

鞠莉が呼び出したためだ。

 

鞠莉「いつものように接してくれていいわよ。」

ガイ「俺もそっちのが楽だし、そうさせてもらうよ。で、何かあるのか?」

鞠莉「もちろんよ。」

 

鞠莉は1枚の紙をガイに見せる。

そしてガイは紙に書かれた文章を読む。

 

ガイ「何々...。」

鞠莉「私はこの件に理事長として賛成よ。本人にはまだ通達してないけど。」

ガイ「俺も構わないが、他の先生はどうなんだ? それに、もし正式な統廃合が決まったら半年も無いこのタイミングで...。」

鞠莉「それは考えたわ。けど、学校説明会の時に私たちだけじゃなく、学校が狙われたのよ...。浦の星を守るためなの...。」

 

ガイの持っている書面は、編入に関するもの。

しかもそこに書かれていた名前は、『朝倉リク』。

鞠莉の考えるように、ここ最近は敵がAqoursに狙いを変えてきただけでなく、浦の星をも攻撃対象にしてきた。

 

ガイには先生という形で守備に就いてもらっているが、ここから先は厳しい戦いになるかもしれないと考えた結果、リクにも浦の星を守ってもらうことになる。

そのため、表向きにはリクを編入生として迎え入れるのだ。

 

ガイ「確かに、守りを固めるにはそのほうがいいかもな。」

鞠莉「これから職員会議で話すわ。今のことは伏せて、浦の星を共学に向けた形での編入で話をするつもり。」

ガイ「俺の役目は?」

鞠莉「私のサポートと、リクっちのことを話してほしいの。」

ガイ「引き受けるよ。」

 

2人は職員会議に出向いた。

その際、リクに浦女に来るように連絡を入れた。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

一方のリクはというと、十千万旅館で千歌と共にお手伝いをしていた。

鞠莉からの連絡は本人に直接来ていた。

 

リク「鞠莉さんからメッセージだ。えーっと...浦の星へ来てほしいか。」

千歌「りっくんどうしたの?」

リク「鞠莉さんから呼び出しみたいなんだ。ほら。」

 

スマホの画面を見せる。

 

千歌「ほんとだね。志満ねぇには私が言っておくから、りっくんは鞠莉ちゃんの元に行ってきていいよ!」

リク「ありがとう千歌さん。」

 

リクは旅館を出て、バスに乗って浦の星に向かった。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

リクが浦の星に到着すると、ダイヤと遭遇した。

 

ダイヤ「こんにちはリクさん。」

リク「ダイヤさん、こんにちは。」

ダイヤ「おひとりですの?」

リク「うん。実は鞠莉さんから学校に来てほしいって連絡を受けて来たんだ。」

ダイヤ「鞠莉さんからですの?」

 

リクは事情を説明する。

 

ダイヤ「鞠莉さん直々となると、理事長室に案内しますわ。」

リク「ありがとうございます。」

 

土曜日なので生徒は居なかった。

ダイヤは生徒会の仕事を片付けるために登校していた。

歩いて数分で理事長室にたどり着いた。

 

コンコンコン

 

反応は無い。

 

ダイヤ「失礼しますわ。」

 

扉を開けて中に入る。

リクも続く。

 

リク「理事長室に初めて入るよ...。」

ダイヤ「そんなに固くならなくていいですわよ。理事長といっても、相手は鞠莉さんですわ。」

リク「それもそうか。」

 

2人して理事長室に設置されている来客用の椅子に座っていると...

 

ガチャ

 

鞠莉「Oh! リクっちにダイヤ!」

ガイ「待たせてすまないな。」

 

職員会議から鞠莉とガイが帰ってきた。

 

鞠莉「早速なんだけど、リクっちに話があるのよ。ダイヤも今からの話は聞いていてほしいの。」

ダイヤ「私もですか? わかりましたわ。」

 

付き添いのダイヤは理事長室から退室しようとしていたが、鞠莉に残ってほしいと言われたため、留まった。

 

鞠莉「今からの話は、浦の星女学院理事長としての言葉よ。」

 

緊張に包まれ、リクとダイヤは固唾を飲む。

 

鞠莉「朝倉リクさん...あなたを浦の星女学院の共学化試験生に任命します。」

 

 

 

 

 

リク&ダイヤ「「えっ??」」

 

2人とも鳩が豆鉄砲をくらったような顔になる。

数秒ほどの静寂が流れて...

 

鞠莉「簡単に言うと、リクっちは浦の星の生徒になるってことよ♪」

 

ここで1枚の紙を提示した。

会議の前にガイに見せたものと同じだが、理事長や校長の承認の判子が押してある。

 

リク「ぼ...僕が浦の星の生徒!?」

ダイヤ「鞠莉さん! それは本当なのですか!?」

ガイ「本当の話だ。ついさっき会議で承認されたからな。」

鞠莉「ガイさんの言う通りよ。」

 

職員会議ではどうにかして浦の星を存続させるかの話が連日の議題であった。

Aqoursが頑張って入学希望者を100人集めるために活動中なのは全員が知っている。

しかし、学校としては策という策を尽くした状況に等しい。

 

そこで、最終手段と言っても過言ではない策である『共学化』が話題に出た。

一縷の望みとして1人の少年が内浦に居ることを鞠莉が話したことで、ガイ以外の先生たちはその少年に希望を託す形で編入を承認した。

 

この経緯を聞いたリクは...

 

リク「話は理解したけど...学校行ってないから馴染めるかな...。」

鞠莉「それは心配しないで。Aqoursのメンバーとガイさんがサポートするわ。」

ダイヤ「ですが、リクさんを迎え入れる理由は他にもありますわよね?」

 

いつもよりも真剣な眼差しで鞠莉を見据えるダイヤ。

 

ガイ「勘が鋭いなダイヤは。リクを呼んだのは、浦の星の守備を固めるためだ。」

ダイヤ「どういうことですの?」

ガイ「学校説明会の時、カイザースカルゴモラに変身したアルファにここが狙われただろ。あいつの狙いは俺とジャグラーだけじゃなくなった。俺たちと関わりを持っている何かも排除するつもりだろう。」

 

それを聞いたダイヤは...

 

ダイヤ「言われてみれば思い当たる節がありますわ...。この話は納得しないわけにはいきませんわね。」

鞠莉「ありがとねダイヤ。」

ガイ「リクはどうする?」

 

あとはリク自身がこの話を承諾するか否かだ。

 

リク「鞠莉さん、僕やるよ。」

鞠莉「最終確認よ。生徒になってくれるのね?」

リク「うん。僕はこの世界を守るために来たからね。それにゼロとの約束もあるし、学校がどんな場所なのか楽しみなんだ。」

 

朝倉リクは浦の星女学院の生徒になった。

手続きを済ませて制服や教科書などを受け取り、休み明けの月曜日から学校に通うことになった。

さらに、リクは2年生のクラスに編入だ。

 

鞠莉「朝に集会を開くから、ダイヤよろしくね!」

ダイヤ「はぁ...わかりましたわ。」

 

この日の夕方、浦女の生徒宛てに全校集会が開かれるメールが届いたそうだ。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

迎えた月曜日。

1限目の前に全校集会が開かれるため、生徒は体育館に集まっていた。

 

 

 

リクSide

 

体育館の舞台袖に学ラン姿のリクがダイヤ,ガイと待機していた。

ペガはダーク・ゾーンから顔を覗かせている。

 

リク「なんか緊張してきた...。」

ダイヤ「肩の力を抜いてリラックスしてください。それから深呼吸ですわ。」

ペガ「ここまで緊張するリクは初めてだよ。」

リク「そりゃするよ...。大勢の前で挨拶やったことないし...。」

 

いよいよ今日から学校に通うことになる。

編入生であり共学化試験生なので、全校生徒にも知ってもらわねばならない。

ましてや女子高に男子が入るのだから。

 

ガイ「俺も教師として挨拶したときは少し緊張したけど、見知った顔を見れば緊張はほぐれる。」

リク「Aqoursメンバー探してみますね。」

ダイヤ「もう少しで出番ですわ。」

 

鞠莉が舞台上に立ったので集会が始まる。

 

 

 

ALL Side

 

曜「集会なんて久しぶりだね。」

千歌「そうだね。」

梨子「何のお知らせかな?」

 

善子「眠いわ...。」

花丸「夜更かしは美容の敵ずらよ。」

ルビィ「あ、始まるよ。」

 

ざわざわしていた生徒だったが、鞠莉が舞台上に立ったことですぐ静かになった。

 

鞠莉「生徒の皆さん、おはようございます。土曜日に送ったメールの通り、今日はお知らせがあります。今日から浦の星女学院に新しい生徒が仲間になります。」

 

早速本題を話す。

 

鞠莉「その生徒は男子生徒です。彼は共学化試験生として編入します。」

 

とたんに生徒がざわめき出す。

女子高に男子が来るのだから女子生徒も気が気でない。

そんな中...

 

ルビィ「男の人...。どうしよう...。」

花丸「大丈夫だよルビィちゃん。きっと優しい人ずらよ。」

善子「男子ねぇ...。(このへんに男子なんて居たかしら?)」

 

千歌「男の子が来るの!?」

曜「そうみたいだね...。でも、同じ年くらいの男子なんて居たっけ?」

梨子「千歌ちゃん,曜ちゃん、まだ確信は持てないけどもしかしたら...。」

 

果南「(鞠莉のことだから、その男子って...。)」

 

鞠莉,ダイヤ以外のメンバーも各々思うところがある。

梨子と果南に関してはある程度の想像がついているようだ。

 

鞠莉「浦の星女学院の統廃合を防ぐ最後の砦として、彼に共学化試験生になってもらいました。実際に登場してもらいましょう。」

 

鞠莉の視線が舞台の下手に向いた。

生徒も同じ方向を向く。

そして下手から舞台中央へ歩く男子生徒が現れた。

男子生徒の姿を見た女子生徒は1度静まるが、小声で彼のルックスを褒める。

 

ルビィ「ピギィ...。」

花丸「ずら...。」 

善子「へ...?」

 

千歌「曜ちゃん...。」

曜「千歌ちゃん...。」

梨子「彼しか居ないわよね...。」

 

果南「やっぱりだ...。」

 

Aqoursメンバーには見知った顔の男子『朝倉リク』だ。

彼女たちは驚きの表情や、自分の推測が当たって微妙な表情になっているが、リクは爽やかな表情をしていた。

 

リク「浦の星女学院の生徒の皆さん、おはようございます。先ほど小原理事長から説明された共学化試験生の朝倉リクです。皆さんと仲良く、そして楽しい学校生活を送れるようにしたいと思っています。これからよろしくお願いします。」

 

シンプルに挨拶をして舞台から引き下がる。

そのあとは、鞠莉や他の先生がリクの編入について話をしている。

舞台袖では...

 

ガイ「リク、お疲れさん。」

ダイヤ「素晴らしい挨拶でしたわ。」

リク「2人ともありがとうございます。」

 

ガイとダイヤが労ってくれた。

 

ダイヤ「集会が終わったら職員室に行きますわ。そこからは担任の先生と教室に行ってください。」

リク「ダイヤさん、色々とありがとう。」

 

数分後には全校集会も終わり、リクは2年生へと編入し、浦の星の生徒としてデビューした。

休憩時間には千歌,曜,梨子やクラスメイトに囲まれ、放課後には花丸,ルビィ,善子,果南に加え、ペガも交えて質問されたりした。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

一同が賑やかな1日を過ごしていた裏では...

 

JJ「俺らにとっちゃ重要なコイツがフリマで500円で売られてるとはな...。」

 

ジャグラーは巻物を持っている。その巻物は『太平風土記』。

ジャグラーは1日をかけて太平風土記を探していた。

たまたま中央公園のフリーマーケットに立ち寄った際、掘り出し物として売られていたのを買い取ったのだ。

 

JJ「皮肉だよなコイツも。この世界の運命を左右するってのに、一般人からすればただの絵巻物なんだからよ。」

 

ブツブツ呟きながらフリマ会場で販売していたラムネを片手に、やば珈琲の店内で太平風土記を広げて読む。

 

JJ「ほぉ~。どうやらビンゴらしいな。」

BM「何かわかりましたか?」

 

そこにやば珈琲の店主であるブラックマスターがやって来た。

 

JJ「俺たちはついに親玉に辿り着いたみたいだぜ。」

BM「つまりは、『超大魔王獣』ですか...。」

 

今までに出現した魔王獣と大魔王獣の親玉『超大魔王獣』に関する記載がされていた。

 

BM「あとは読み解くだけですな。」

JJ「それで終われば良いんだがな...。」

 

ジャグラーが歯切れの悪い返事をした。

だが、その答えに等しいものが後日見つかることになるのをまだ知らないでいた。

 

 

 

 

 

続く。




次回から4話に入っていきます。

今日はアニサマ最終日ですね~。
自分は在宅ですが、魂は現地に飛ばしてます(笑)
しかし、2日目にAqoursがトリを務めたのはスゴいですよね~。3回目の出演でそれができるってことは、嬉しいことですね。

あとは、寺島拓篤さんがウルトラマンタイガのOP『Buddy, steady, go!』を披露したと公式のセトリで見ました。
しかも、ウルトラマンタイガの登場は激熱です!
その時だけ、ステージにはタイガが2人居たことになりますね(笑)

初日にはオーマイゴシゴシ(おしゃべりクソ眼鏡のオーイシマサヨシさん)&みもりん(三森すずこさん)のルーブコンビ,2日目には寺島拓篤さん&佐咲紗花さんのタイガコンビが揃ったのは偶然なのか(笑)


さて私の近況ですが、11/6にZepp NAGOYAで開催のあいきゃん(小林愛香さん)BDイベント両部に当たりました!
しかし、ラブライブフェスは落ちました...。
ただ、奇跡的に買えた虹ヶ咲のやつが1枚あるのでそれに願いを託します!

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