ウルトラマンオーブ × ラブライブ!サンシャイン!! 作:さすらいの風来坊
期間が空いた分、執筆を加速させますと言いたいのですが、9月は梨子ちゃんとルビィちゃんの誕生日があるのでそっちに力を注ぎます。
誕生日が過ぎたら加速させますので、今後もよろしくお願いします。
前回の番外編、掲示する場所を間違えていたので再掲しました...。
リクが編入して3日目の朝。
梨子「ふわぁ~~...。」
目を覚ました梨子は欠伸をしながらベランダに出る。
すると...
千歌「おっはよ~~! 先行ってるね~!」
梨子「早いのね...。」
千歌「おはようしいたけ! 未渡ねぇも志満ねぇも行ってきま~す!」
朝から元気な千歌が制服に身を包み、梨子や表にいた姉2人としいたけに挨拶をしてから学校へ向かっていった。
未渡「早っ...。」
しいたけ「わぅ。」
志満「今日は雨かしら?」
千歌の行動に、実の姉も驚いていた。
ガイ「おはようございます、志満さん,未渡さん。」
リク「おはようございます。」
千歌と入れ換わるように、ガイとリクが表に出てきた。
志満「ガイさんもリクくんもおはようございます。」
ガイ「千歌さんはまだ寝てますか?」
未渡「それが、ついさっき学校に行きましたよ。」
ガイ「えっ...。」
あまりの衝撃に、リクと顔を見合わせる。
リクが見合わせた視線の先に梨子がいたため...
リク「梨子さん、今の話は本当ですか?」
梨子「うん。千歌ちゃん先に学校へ行ったよ。」
目撃者がいて証言もあるなら、信じるしかない。
ガイ「今日は雨だな...。」
ーーーーーーーーーー
そして本当に雨が降ってきた放課後。
千歌「~~~♪」
ダイヤ「随分機嫌良いですわね。」
善子「こんな時に...。」
1人だけ練習着姿で鼻歌を交え、部室の窓拭きをする千歌。
他のメンバーはそんな千歌を怪しく見つめる。
リク「千歌さん、今日は1番に登校しましたし...。」
ガイ「千歌であって千歌じゃない感じがするな...。」
さらには、リクとガイまでもが怪しむ。
梨子「もしかしたら忘れてるのかも。」
曜「その可能性が高い気がする...。」
鞠莉「Really?」
今日、Aqoursにとっては重要な1日。
ラブライブ東海地区大会出場グループが発表されるのだが...
曜「千歌ちゃん。」
千歌「ん?」
曜「今日、何の日か覚えてる...?」
忘れている可能性が高いと予想したので、念のため聞いてみる。
千歌「ん~? ラブライブの予備予選の結果が出る日でしょ?」
「「「おぉ~~!」」」
花丸「覚えていたずら!」
期待通りの回答が返ってきた。
ルビィ「き...緊張しないの?」
千歌「ぜーんぜん! だって、あんなに上手くいって、あんなに素敵な歌を歌えたんだもん。絶対突破してる!」
そして自信満々にライブを評価する。
千歌「昨日、聖良さんにも言われたんだよ。」
~昨晩~
聖良『私が見る限り、恐らくトップ通過ね!』
千歌「本当ですか!!」
聖良『わっ!?』
前日にライバルでもあるSaint Snowの鹿角聖良からお墨付きをもらえたようで、千歌はAqoursが落選しているとは思えないらしい。
ただあまりにも嬉しすぎて、勢いのまま声を大きくしたため聖良をおどかしてしまったらしい。
ルビィ「いつの間にそんなに仲良しさんに...。」
そんなやり取りをしていると、ピロンとパソコンの画面にメールの通知が届く。
ルビィ「来たぁ!」
ガイ「いよいよだな...。」
千歌を除いたメンバーがパソコンの前に集まり、固唾を飲む。
花丸「緊張するずら...。」
リク「ドキドキするよ...。」
ルビィ「い...いきます!」
『予備予選結果発表』とある画面を前に、ルビィがキーボードのEnterキーを押す。
そして、次のページでパソコンの画面いっぱいに表示されたスクールアイドルのグループ名は...
Entry No.24 Aqours 予選突破
「「「「「「「「おぉぉ~~~!」」」」」」」」
自分たちの名前が表示され、歓喜の声が漏れる。
Aqoursは前回に続き、2度目の予備予選突破を果たした。
梨子「もしかしてこれ、トップってこと?」
千歌「ね!」
ガイ「驚いたな...。千歌の予想が当たった...。」
リク「おめでとうございます!」
最初はトップ通過に驚いていたが、徐々に喜びが増して...
花丸「やったずら!」
果南「うむ! 良きに計らえ!」
善子「鞠莉!」
鞠莉「Oh! Yes!」
果南と花丸はハグで、鞠莉と善子はハイタッチからの堕天ポーズでそれぞれの喜びを表現しあう。
今回の予備予選で歌った曲を1年生と3年生で作ったこともあり、学年の壁がかなり解消された。
ダイヤ「...。」
ガイ「ん...?」
そんな4人のやり取りを呆然と眺めるダイヤ。
そのダイヤに何かを感じたガイ。
だが...
千歌「ダイヤさんも!」
ただそれもほんの一瞬だった。
千歌が自分の掌をダイヤに向けている。
ダイヤ「え? は...はぁ...。」
恐る恐る同じように掌を向けると、ハイタッチを交わした。
ーーーーーーーーーー
千歌「とは言ったものの...。」
予選突破の祝勝会も数分で終了。
制服に着替え直した千歌は部室の机に頭から突っ伏していた。
曜「また?」
梨子「今度は何?」
千歌「ほら...ここんとこ説明会とラブライブと2つもあったでしょ? だからお金が...。」
ガイ「確か、その貯金箱がAqoursの活動資金だったよな。」
机の真ん中にスクールアイドル部の部費が保管されているうちっちーの形をした貯金箱。
果南「この前1000円ずつ入れたのにぃ...。」
ルビィ「もうなくなっちゃったの?」
リク「底をつくの早くないですか...。」
Aqoursは9人いる。
全国のスクールアイドルの中でも9人は人数が多い。
つまり、人数が多いと衣装代や移動の交通費などのお金がかかる。
花丸「このままだと予算が無くなって、仮に決勝に進出しても...アヒルボートで東京まで行く事態になってしまうずら...。」
善子「沈むわい!」
花丸のイメージはさておき...
梨子「いくら残ってるの...。」
貯金箱を手に取り、中を確かめてみる。
チャリンと1枚だけ硬貨が出てきた。
鞠莉「Oh! 綺麗な5円で~す!」
ルビィ「ごっ...ごっ...ごぉ...。」
果南「5円!?」
曜「ご縁がありますように!」
鞠莉「So Happy!」
善子「って言ってる場合か!」
Aqoursの活動資金は5円しかなかった。
リク「次の大会までに貯めないとですね。」
ガイ「俺も協力しないとだな。」
9人だけで賄える額にも限度がある。
なので、リクもガイも資金を出すようだ。
ダイヤ「...。」
メンバーのやり取りをまた呆然と眺めるダイヤ。
ガイ「どうしたんだダイヤ?」
ダイヤ「あ...いえ。果南さんも鞠莉さんも、随分皆さんと打ち解けたと思いまして。」
ガイ「確かにそうだな。夏休みの前に比べりゃ、先輩後輩の壁は解消されてる。」
学年が異なるが同じグループに属するので、先輩後輩の壁が無くなったほうがベストだが、ダイヤの表情だけは浮かない。
花丸「果南ちゃんはどう思うずら?」
果南「そうだねぇ...。」
ダイヤ「っ...!」
花丸が果南を呼んだとき、ダイヤの肩がピクッと反応する。
ダイヤ「果南...ちゃん?」
ガイ「ダイヤ??」
先ほどダイヤに対して何かを感じたガイは、裏がありそうと読んだ。
部室を後にした一行は、淡島にやってきた。
果南「いきなり神頼み...。」
ルビィ「お願い聞いてくれるかな?」
千歌「何卒5円を5倍、10倍、いや100倍に!」
両手を合わせ、入念にお願いをする千歌であるが...
曜「100倍は500円だよ♪」
千歌「あ...。」
ガイ「おいおい...。」
リク「あはは...。」
ただの単純な計算ができていなかった。
梨子「というか...神頼みするくらいなら...。」
梨子がそう言いながら1人の少女へと顔を向けた。
他のメンバーもそれに続き...
「「「「「鞠莉(ちゃん)!」」」」」
お金持ちのご令嬢、鞠莉にすがろうとするが...
鞠莉「小原家の力は借りられませ~ん!」
千歌「ですよね~...。」
自分たちだけでなんとかしないといけなくなった。
ここでもダイヤは1人だけ呆然と今のやり取りを眺めていた。
ダイヤ「鞠莉...ちゃん?」
ペガ「ん?」
ちょうどダーク・ゾーンから顔を覗かせたペガがダイヤの様子を見ていた。
ペガ「どうしたのかなダイヤちゃん...。」
ーーーーーーーーーー
日が傾き、辺りが茜色に染まったため今日は解散となる。
千歌「鞠莉ちゃん! またね~!」
花丸「果南ちゃん! 明日本持ってくずら~!」
果南「うむ!」
ルビィ「お姉ちゃんも早く~!」
淡島には果南と鞠莉の家があるが、他のメンバーは向かいの本土に家があるため、船で帰らなければならない。
1年生と2年生が乗り込み、間もなく船が出港するが...
鞠莉「で? 何のTalkですか?」
ダイヤ「え? いえ...大したことではないのですが...そのぉ...。」
船乗り場の桟橋で3年生だけが残っていた。
と言うより、ダイヤが果南と鞠莉を呼んだのだ。
ダイヤ「2人共、急に仲良くなりましたわね。」
果南「仲良く?」
鞠莉「私と果南が?」
なぜか社交ダンスのようなポーズをとる2人。
ダイヤ「違いますわ! 1年生や2年生とです!」
鞠莉「えっ?」
果南「もしかしてダイヤ、妬いてるの~?」
ダイヤ「っ...!」
果南に核心を突かれ、焦りを見せるダイヤ。
ダイヤ「ま...まさか! 生徒会長としてちゃんと規律を守らねば、みなに示しがつきませんわ!」
そっぽを向いて反論するが、ウソがバレバレだ
果南「またそういう固いこと言う~。」
鞠莉「Very Hardねぇ...。」
ダイヤ「ただ...。」
果南&鞠莉「「ただ?」」
ダイヤ「ただ...何でもありませんわ! ただ、鞠莉さん達も上級生である自覚を無くさないように!」
強引に会話を終わらせ、ダイヤは連絡船に乗り込んで行った。
そんな態度では、果南と鞠莉もダイヤの言っていることが本心ではないと気付く。
果南「どう思う?」
鞠莉「Smellプンプン嫉妬Fire~~~♪」
ダイヤの隠された想いの欠片に気付いた2人。
鞠莉「しばらくすれば尻尾見せるでしょ。ダイヤは自分の事になるとへっぽこぴーだから。」
果南「へっぽこぴぃ?」
そして、帰りの船の中では...
ダイヤ「鞠莉ちゃん...。果南ちゃん...。かぁ...。」
ガイ「...。」
リク「ガイさん?」
1年生と2年生が船内で賑やかにしているが、ダイヤだけは沈んだ表情をしていた。
船に揺られて5分。
本土側に到着し、Aqoursメンバーが帰路についたところで...
ペガ「ガイさん、ちょっといいですか?」
リク「ペガ?」
ガイ「どうした?」
ペガに呼び止められた。
ペガ「ダイヤちゃんのことで気になることが...。」
ガイ「ペガも同じことを考えていたか。」
リク「えっ? どういうことですか?」
ガイ「今日1日、ダイヤの様子が変だったんだよ。思い詰めている感じだったからな。」
ペガ「それに、元気も無かったような...。」
ガイとペガは気付いたことを共有しあった。
リク「あのダイヤさんが...。悩み事ですかね?」
ガイ「はっきりとはまだわからない。ただ、ダイヤも1人の女の子だ。そういうお年頃ってやつかもな。それに、気付いてるのは俺ら以外にもいるはずさ。」
ガイは視線を淡島に向けた。
続く。
仮面ライダーゼロワンがスタートして、1話を見ました。
筋肉崩壊太郎ロスになる気持ちはわかりますね。
敵に落ちる寸前の台詞「私の仕事は、人を笑わせることだから...。」は名言ですよ。
にこちゃんも「アイドルは笑顔を見せる仕事じゃない。笑顔にさせる仕事。」と、似たような台詞を言ってましたね(^^)
それと、腹筋崩壊太郎を演じられたなかやまきんに君のYouTubeチャンネルも見ました。
本人も言ってましたが、太郎の復活、もしくは背筋崩壊次郎で出てほしいですね。
仮面ライダーシリーズの敵キャラですが、視聴者の印象に深く残るキャラでした。