ウルトラマンオーブ × ラブライブ!サンシャイン!! 作:さすらいの風来坊
そろそろバースデーストーリーに手をつけないと当日に間に合わなくなる...(;・ω・)
次の日。
沼津駅前の練習スタジオの屋上で、千歌,曜,梨子がベンチに座りながら話をしていた。
千歌「バイト?」
梨子「しょうがないわよ。」
お金を稼ぐにはバイトしかない。
そして高校生でも働けるようなバイトを探していた。
ダイヤ「あら? 今度は何ですの?」
そんな2年生の様子を見ていたダイヤがタイミングを見計らって近づく。
ただ、体をモジモジとさせているのが気になる。
曜「あ、はい...。」
千歌「お腹痛いんですか?」
ダイヤ「違いますわ! い...いえ、何か見てらしたような...。」
曜「はい! 内浦でバイト探してて、コンビニか新聞配達かな~って。」
ダイヤ「なら、沼津の方がいいかもしれませんわね。」
悩める後輩のために助言し、千歌たちが座っているベンチに腰かける。
千歌「沼津でか~。」
曜「だったら色々あるよ!」
そう言って、曜がカフェ,花屋,写真スタジオのモデル等の例を挙げていく。
千歌「おお! なんか楽しそう!」
曜「でしょ?」
沼津ならバイトの種類や場所は多いだろうし、楽しくやれそうだ。
千歌「よし! バイトは沼津に決定...。」
千歌がバイトの場所を決めようとした瞬間...
ダァーン!!
ダイヤ「ブッブゥゥゥゥゥッですわっ!!!」
千歌の声を遮り、ダイヤが力を込めて踏みしめた足の衝撃と怒号で建物が揺れる。
花丸「ずらっ!」
ルビィ「ピギッ!」
善子「何っ!」
リク「びっくりした...。」
建物の中にいた1年生とリクは驚いた。
ダイヤ「安直すぎですわ! バイトはそう簡単ではありません! 大抵土日も含む週4日からのシフトですので9人そろって練習というのも難しくなります! 大体なんでも簡単に決めてはいけません! ちゃんとなさい! ...あっ。」
ついいつもの感じでメンバーを叱ってしまう。
ダイヤは2年生との距離を縮めるために近づいたのに、それが失敗したと気付いた。
梨子「確かにダイヤさんの言う通りね...。」
千歌「さすがダイヤさん!」
曜「でも、じゃあどうするの?」
千歌「何かあります? ダイヤさん。」
ダイヤ「えっ...え~っと...。」
2年生はそんなことは知らず、バイトのことを相談する。
そんな様子を...
果南&鞠莉「「...。」」
果南,鞠莉がこっそりと見ていた。
ガイ「2人も気付いてたか。」
果南「ガイさん。」
鞠莉「もってことは、ガイさんも?」
ガイ「まぁな。あと、ペガもこっち側だ。」
ダイヤの異変に気付いている3人が集まった。
ガイ「ダイヤもダイヤなりに模索してるみたいだが...。」
鞠莉「Hardさが出ちゃうのよね~。」
果南「私たちが何とかするしかないかぁ。」
そしてこの3人でダイヤの本音を聞き出す組織を結成した。
ーーーーーーーーーー
バイト探しをしていた練習日から数日経った週末。
沼津中央公園でフリーマーケットが開催されており、Aqoursのメンバーも参加していた。
果南「フリマかぁ~!」
ダイヤ「これならあまり時間もとられず、お金も集まりますわ!」
ルビィ「すごい! お姉ちゃん!」
花丸「ダイヤさんはこんな事も思いつくずらね!」
曜「さすがダイヤさん!」
ダイヤ「そ、それほどでも...ありますわ!」
ここでフリマが開催されることを事前にキャッチしていたダイヤが出店を手配したのだ。
善子「ふふ...貴方にこの堕天使の羽を授けましょう。」
ダイヤ「光栄...ですわ。」
善子からのご褒美で黒い羽を授かる。
ダイヤ「(よし! この調子で打ち解けて、信用を得られれば...!)」
~~~~~
千歌「一緒に帰ろう! ダイヤちゃん!」
花丸「これ読むずら。ダイヤちゃん!」
曜「はい。この前の写真だよ! ダイヤちゃん!」
~~~~~
ダイヤ「でゅっふふふふふ...。」
後輩から「ダイヤちゃん」と呼ばれる妄想に酔いしれていた。
果南「ダ...ダイヤ...。」
果南は呆れて、ルビィは怯えている。
そこへ...
千歌「お待たせ~!」
「「「「「「「「えぇ...。」」」」」」」」
千歌が合流したのだが、鞠莉以外の7人は引いてしまう。
なぜなら、半分だけカットされたみかんの着ぐるみを装備した姿だったから。
ちなみに鞠莉は銅像みたいなものを丁寧に磨いている。
曜「千歌ちゃん...。」
ルビィ「その格好...。」
千歌「美渡ねぇの会社で使わなくなったからって。どう?」
ダイヤ「使用目的が謎過ぎますわ...。」
一体、未渡の会社は何の会社なのか...。
謎に包まれたみかんの着ぐるみに色々ツッコミを入れていると...
幼い女の子「みかんのお姉ちゃん!」
千歌を呼ぶ可愛らしい声がしたため振り向くと、ペンギンのぬいぐるみを抱きかかえた幼い女の子がいた。
千歌「あっ! みかんだよ~! 冬にはみかん! 行け! ビタミンCパワー!」
女の子にじゃれつくが、女の子はすぐに離れてペンギンのぬいぐるみを見せる。
幼い女の子「これ、いくらですか?」
千歌「えっ? えっと...どうしようかな...。」
ここで問題発生。
値段を決めていなかったのだ。
千歌が値段を考えていると...
幼い女の子「でも、これしかないけど...。」
女の子はポケットから黄金の硬貨=5円を差し出した。
千歌「ええっと...。」
5円ではどうにもならない感じの雰囲気になるが、女の子のとてもプリティーな上目遣いを魅せられ...
千歌「毎度あり~!」
ペンギンのぬいぐるみを5円で販売してしまった。
曜「やった! 倍だよ!」
ルビィ「弁天様のおかげだね~。」
千歌「だね~。」
神頼みした成果に浸っていると...
ダイヤ「何を言ってくれてるんですのあなたたち! ちゃんとなさい! Aqoursの活動資金を集めるためにここに来てるのでしょう! まずは心を鬼にして、しっかり稼ぎませんと!」
千歌「だってぇ~...。」
Aqoursの活動資金を集めることが今回の使命なので、やる気充分なダイヤが渇を入れる。
お客さん「すみませーん。これ1000円でいいかしら?」
ダイヤ「見てなさい!」
商売の基本を見せるべく、ダイヤが接客を担当することに。
ダイヤ「いらっしゃいませ! 残念ですが原価的にそれはぶっぶーですわ!」
お客さん「で、でも...。」
商売するどころか、お客さんに張り合う。
これは嫌な予感しかしない。
ダイヤ「ハッキリと言っておきますが新品ではございませんが未使用品! 出品にあたりましては1つ1つ丁寧にクリーニングを施した自慢の1品! それをこのお値段、既に価格破壊となっておりますわ!」
お客さんに対し指を突き付けたダイヤ。
説得力なら100点満点の采配だが...
果南「お客さんに指さしちゃダメだよ...。」
その後は、お客さんは来るのだが物がなかなか売れずという状況が続いた。
Aqoursがフリマでお店を切り盛りしていたのと同じ頃...
ガイ「太平風土記が見つかったって本当か?」
JJ「本当だ。ほらよ。」
中央公園のすぐに狩野川が流れており、その河川敷でガイ,ジャグラー,リクが集まっていた。
リク「それが太平風土記...。」
ガイはジャグラーから受け取った巻物を広げる。
JJ「ついに超大魔王獣にたどり着いた。」
ガイ「マガタノオロチ...。」
リク「魔王獣のボスですよね?」
ガイ「あぁ。地球を食い尽くすほどの怪物だ。」
前にいた地球でオーブはマガタノオロチに敗れた。
ジャグラーとの共闘で倒すことができた。
この地球にもマガタノオロチが潜んでいるとなると、蘇れば甚大な被害が予想される。
JJ「それが原種より厄介となると。」
ガイ「俺たちの力をぶつけても敵わない...。」
リク「...。」
この日はそれ以上の進展は無かった。
ーーーーーーーーーー
花丸「はぁ...アヒルボート決定ずら...。」
ルビィ「ピギィ!」
ガイ「そんなに儲けが無いのか...?」
夕方、フリマは終了。
算盤を弾き、今日の売り上げを計算した花丸が残念そうに呟く。
あれから物はそこそこ売れたものの、収入が芳しくない。
曜「それにしても!」
梨子「何者にも屈しない迫力だったわね~。」
曜「さっすがダイヤさん!」
千歌「だよね!」
スタートでお客さんに指をさしてしまったものの、名誉挽回と言わんばかりに来店したお客さんと交渉して商品を販売したダイヤ。
ダイヤ「は...はは...。」
メンバーからは称賛されているのだが、ダイヤ本人は下を向いていて笑顔が無い。
果南「それに引き換え、鞠莉はそんなの持ってくるし...。」
未渡「それ売る気だったの?」
リク「いくらなんでも厳しいような...。」
売れ残りを美渡の運転する軽トラの荷台に運ぶ鞠莉。
鞠莉が出品したのは、鞠莉を型どったであろう銅像だ。
何のために作られ、どこに飾るものなのかは一切不明だ。
鞠莉「それを言ったら善子だって売り上げNothingで~す!」
善子「ヨハネよ...。」
鞠莉が指摘したように、売り上げに貢献できなかった善子。
彼女が出品したのは堕天使の黒い羽。
しかも段ボール1箱分。
その善子が軽トラの荷台にあがった途端、風が吹き、数多くの羽が舞う。
善子「ふっふっふ...。まるで傷付いた私の心を癒してくれているかのよう...。美しい...。」
未渡「馬鹿なこと言ってないでさっさと拾いな!」
美渡の一言で羽を回収し始める。
ガイ「俺らも手伝うぞ。」
リク「そうですね。」
ガイとリクも加わってとにかく回収する。
だがダイヤだけは溜め息をつくばかり。
それを目撃した千歌は...
千歌「果南ちゃん。」
果南「ん?」
千歌「ダイヤさん、何かあった?」
果南「どうして?」
千歌「なんとなく...。」
果南に知らせる。
千歌もダイヤのことが心配なのだろう。
果南「千歌はそういうところ、不思議と鼻が利くよね。」
千歌「ん? それ誉めてる?」
果南「誉めてるよ。心配しないで。私と鞠莉とガイさんがちゃんとやっておくから♪」
果南はお姉さん風を吹かせ、ダイヤの1件を請け負った。
そのあと10分くらいかけて黒い羽を集め、解散となる。
ルビィ「じゃあ、先に行ってるね!」
ダイヤ「気を付けるのですよ。リクさん、皆さんのことをお願い致しますわ。」
リク「任せてください。」
千歌,梨子,花丸,ルビィはバスで家に帰る。
リクはその4人に付き添う。
善子と曜の家はすぐ近くなので歩いて帰宅した。
ダイヤ「それで、話ってなんですの? 明日ではダメなのですか? それにガイさんまで...。」
果南「やっぱりダイヤ、何か隠してるでしょ~?」
ガイ「部室で5円をどーのとかって日からダイヤの様子を見張ってたからな。」
鞠莉「下級生と仲良くなりたいなら素直に言えばいいのに~。」
ダイヤ「違いますわ! 私は別に!」
3年生とガイは帰らずにいた。
果南,鞠莉,ガイで組織した『ダイヤの本音を聞き出す会』が行動に出た。
しかし、ダイヤは口元のほくろを掻いて誤魔化すが...
果南「どう?」
鞠莉「Blackで~す!」
ダイヤ「へっ?」
果南「ダイヤは誤魔化す時、必ずほくろのとこを掻くんだよ。」
ガイ「癖ってやつだな。」
この2人には通用しなかった。
小さい頃の幼馴染み故に、癖を見抜いていた。
鞠莉「もう逃げられないよ〜。」
ガイ「年貢の納め時だなダイヤ。」
果南「さぁ、話すが良い!」
ここまで追い詰められたら白状するしか選択肢は無い。
ダイヤ「わ...私はただ...。」
観念して話し始めるが、言葉を詰まらせるダイヤ。
「「「ただ?」」」
ダイヤ「ただ...笑いませんか...?」
果南「笑う?」
鞠莉「そんなことするわけありませ~ん!」
ガイ「真剣な悩みだろ? 笑わないさ。話してスッキリさせようぜ。」
そこまで言われたらダイヤも覚悟を...
ダイヤ「でも...。」
決めたかに見えたが渋る。
果南「あぁ~もぉ~!」
鞠莉「何年の付き合いだと思ってるの!」
渋るダイヤに痺れを切らす2人。
ここまで思ってくれてるならと感じたダイヤは...
ダイヤ「じゃあ言いますけど...。」
ガイ「ようやくかぁ。」
ついに自分から口を割って果南,鞠莉,ガイに打ち明けた。
すると...
果南&鞠莉「「ぷっ...あっははははは!」」
ガイ「ぷっ...すまない...。可愛らしい...ふふっ...悩みだな...。」
果南と鞠莉は盛大に笑い、ガイも笑いを堪えようとするが堪えきれず涙目になっていた。
続く。
昨日からスクフェスACNSに『Saint Snow』が加わりました!
意外と早くに追加されて驚いてますが、遊びまくる気満々です(笑)
それと、ことりちゃんのバースデーイベントもスタート!
スキルカードのイラストが可愛い!(*´∀`)♪
はぁ...ことりちゃんのおやつになりたい...。
あと、Aqoursのスクスタコラボ曲『KOKORO Magic "A to Z"』のPVが解禁されましたね。
動画見ました?
お衣装なんかは「けしからん!(良いぞもっとやれ!)」と思いましたね~(笑)
ダンスも色気たっぷりすぎて、ライブでリアルに披露されたら気絶しそうです(笑)
つまり、Aqoursちゃん可愛いです!
明日のシブヤノオトが楽しみ~!