そのぼっち箱庭へ
総武中の屋上で一人空を見ながら寝ている少年がいた。
少年の名前は比企谷八幡。
八幡は空を見ながら一週間前の修学旅行のことを思い出していた。
〜修学旅行 自由行動時間 回想〜
八幡は奉仕部という部活に入っていてその日は告白の成功と告白の阻止という二つの矛盾した依頼を受けていた。
八幡はその矛盾した二つの依頼を解消するため嘘の告白という方法をした。
その結果、
「あなたのやり方嫌いだわ。」
「もっと人の気持ち考えてよ。」
否定された。
〜回想終了〜
(雪ノ下、お前は俺のやり方を知った上で任せたんだろ
由比ヶ浜、なにが人の気持ち考えろだ
お前が一番海老名さんのことを考えずごり押しで
こんな依頼受けたんだろ)
その後は、家に帰ってみると小町が話を由比ヶ浜から聞いたらしく謝ってこいと言われそれを拒否して以来口を聞いていない。
「…君のやり方は他者を救うために己を傷つけるという
自己犠牲の精神があるからこそ出来るやり方だ、
だが、それは君という存在〔人〕を理解していなければ他人には理解し難くそして己自身苦しく辛い方法だ。
この世界において君のやり方を理解する人はそう多くないだろう……やっぱり俺のやり方は間違っていたんでしょうか先生」
先生と八幡が呼ぶ人は八幡が幼少期の頃に一年だけ八幡にいろいろなことを教えていなくなってしまった人である。
「先生、俺は貴方が話してくれた世界に行きたいです…」
八幡がそう思っていると空からゆらゆらと何が落ちてくるのが見えた。
「ん?なんだ、あれ」
八幡は、空から降って来るものを取る。
「これは…俺の名前が書いてって言うことは俺宛の手紙?」
手紙には達筆な字で『比企谷八幡殿』と書かれていた。
そして八幡は先生がいなくなる前に言われた事をふと思い出した。
「っ‼︎そうか、これか!
先生が言っていた招待状って‼︎」
八幡は先生の言っていたことが現実に起き驚きと同時に興奮した。
「これがきたってことは確か異世界に行けるんだったっけな?」
「だったらまぁ世話になったし戸塚たちに向けて手紙でも書いて……よし、これでいいか。
後は、この手紙を俺の部屋と戸塚の机に入れておくか」
そして、八幡は二つの手紙を書いて、一通は戸塚の机に、
もう一通は自分の部屋に置いておいた。
***
「よし準備は終わった。
後はこの手紙を開くだけだ」
(ま、帰ろうと思えば先生がいうには、この世界限定で
俺は戻ることが出来るらしいがなだが今はそれよりも)
八幡は若干ワクワクしながら手紙を開く。
手紙には、
『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。
その才能を試すことを望むのならば、
己の家族と、
友人と、
財産を、
世界の全てを捨て、
我らの”箱庭”に来られたし』
その瞬間世界が一転した。
八幡は中学生の設定にしました。