弟子は忠実で性格が俺と良く似ていた。
拾い子は優しくて一緒にいるだけで心の闇が晴れていく。
しかし闇は光を消し、光は闇を晴らす。
闇と光は対立する存在だ。
だが…もう俺には関係ない。
しばらく歩いていると木々が生い茂っている薄暗い森があった。
辺りを見回してもここ以外に通る道がなさそうだったので、一行はそこを通る事にした。
長い時間を歩いたが一向に森を抜ける気配がない。
周りの木々が揺れる度に森の形が変わっているかの様に思えた。
辺りは薄暗く、上を見ても葉と葉の間から射す光しか見えない。
アザメはどうすれば良いか立ち止まって考えていた時にふと、妹が指をさした。
「あそこに何かがあります」
アザメと秀は美希の指を指す方向を見るが、暗くて何も見えない。
妹が指を指していた方向に進んでみると、そこにはさっちまで見えなかった木製の横長で大きな二階建ての貴族がすんでいそうな建物があった。
アザメは誰か居るか確認する為に扉をコンコンとノックをした。
すると、ひとりでに扉が開き、建物の奥から声が聞こえてきた。
「どうぞ、お入り下さい」
一行は導かれる様に怪しげな建物に入る。
そして後ろの扉がゆっくりとしまる。
建物の内はランタンで全てに明かりが灯されている。
薄暗いが見る限り綺麗でよく掃除されている様だったが人が住んでいる気配ない。
奥から、若いメイド姿の女性が現れた。
しかし、そのメイドは仮面をつけていて顔は見えなかった。
メイドはこちらに近づいて一礼する。
「ようこそお越しくださいました。
早速ですが魔女様がお待ちです。
部屋へご案内しますので、私について来て下さい。」
メイドの言葉には敵意を感じなかったので素直について行く事にした。
メイドに連れられて建物の奥まで来た。
一番奥にある扉をメイドがコンコンとノックをする。
「魔女様、お客様がお見えになられました」
「そうか、その者達を入れろ」
「かしこまりました」
そして扉を開け、こちらを向く。
「どうぞ、お入り下さい。
中で魔女様がお待ちです」
言われるがままにその部屋に入る。
部屋は壁一面に書物が並んでおり、床には何か読めない文字で書かれた紙が散乱していた。
その奥には此方を向いて椅子に座っている黒いローブ着た女性がいた。
「ごゆっくりどうぞ」
そう言ってメイドは扉を閉めて行った。
前にいる魔女はフードを取る。
顔立ちはまだ二十代程の若さだった。
「さあ、まずは自己紹介でもさせて貰おう。
儂はこの森の支配者『常闇の魔女』だ。
訳あって名前は控えさせ貰うぞ。」
「で、お主らの名前を聞かせてもらおうかのう」
「俺はアザメだ」
「僕は安里 秀です」
「私は安里 美希です」
「では、君達の名前を知った所で本題に移らせて貰おう。
お主らは何故ここに来た…いや、何故ここに来れたのだ」
アザメはここに来た経緯を話す。
「なるほど、道に迷った時に美希がここを見つけてここへ来たと…」
魔女はため息を吐くが納得したような様子だった。
「いやぁ、よくもまあ案内も付けずにこの森に入ろうと思えたのう」
「まあよい、要するにお主らはここを通りたいと言うことじゃろ」
「そうだ。行き道だけでも教えてもらいたい」
「ならば美希を置いて行ってもらおうか」
一行はその言葉に驚く。
「何故、美希を渡さないといけないんだ」
「そうだ、何で美希を!」
「魔力を持たないお主達には分からんだろうが、美希には魔女としての才能がある。
この館は特殊な魔法結界が貼っており外から見えない様になっておる。
それを見つけ出すとは美希は魔女としては将来有望だ。
そんな人物をそのまま通して無駄死にされても困る。
それにここで美希を置いて行った方が其方としても都合が良いと思うがのう」
魔女はアザメに視線を投げ掛ける。
魔女は此方の状況を知っているように思えた。
アザメは顎に手を当ててこの魔女に渡してもいいのだろうか悩む。
答えを出す前に魔女から話を切り出す。
「まあよい、今日ところは休め。
結論はその後でも構わん。
心配するな、お主らをどうこうしようと思ってはおらん」
「儂はそういう奴が大嫌いだからのう」
その表情からは少し悲しげに見えた。
魔女は指をバチンッと鳴らす。
すると扉が開き、そこから先ほどのメイドが出てくる。
「寝室の準備はしてあります。
では、ご案内します」
魔女が居る部屋から出ようとした時、一行のお腹が同時に鳴る。
魔女はそれに対してクスクスと笑った。
「そうか、お腹が空いたのか。
リズ、寝室に連れて行くついでに其奴らに何か食べ物を持っていけ」
「かしこまりました」
そして一行は各自の寝室へと案内され、一人一部屋ずつに分けられた。
食べ物は暖かいスープとパンをトレイに乗せた状態で渡された。
アザメは食事を終え、ベットで寝ようとするとコンコンを扉とノックされる。
「アザメさん、まだ起きてますか?」
その声の主は美希のものだった。
アザメは扉を開けて美希を中に入れる。
「私、ここへ残る事に決めました」
「ここに残っても何をされるか分からんぞ、それでもいいのか」
「はい、私は覚悟を決めました。
それに、あの優しい魔女なら悪い様にしないと思います。
こうやって寝床も食事も用意してくれてますし」
そう美希は強い眼差しで言った。
「そう言われたらこちらからはもう何も言う事はない」
「今までありがとうございました
それと、お兄ちゃんを宜しくお願いします」
美希は頭をぺこりと下げてアザメの居る寝室から出る。
アザメは魔女についてしばらく考え込み、就寝した。
翌朝、起きたら寝室の机に朝飯が置かれていた。
朝食を食べ終え、一行は魔女の部屋に向かった。
秀にも同じ事を言ったのだろう、朝から秀の表情は暗かった。
「さあ、答えは決まったか。
まあ、答えは一つしか無いと思うがのう」
美希は魔女に視線を向けたまま一歩前にでる。
「私、ここに残って立派な魔女になります」
覚悟のある言葉ではっきりと言い切った。
「ほほう、威勢がいいのう。
もう覚悟は決まったようだな」
秀が美希の腕を掴む。
「やっぱりダメだ。
美希はそれでいいのか!」
美希は優しい笑顔で秀の方を向く。
「大丈夫だよお兄ちゃん。
ここで立派な魔女になってまた、会いに来るからね」
その表情を見て秀は落ち着きを取り戻し、掴んでいた腕を離す。
そしていつもの妹に向ける優しい顔に戻る。
「ああ、お兄ちゃんは待ってるからな
美希が戻ってくる事を信じてるよ」
魔女はパンッと手を叩き注目させる。
「さあ、約束通り森の外に出してやる」
「今後も縁があるかもしれんしサービスしてやろう。
転移魔法を使って森の出口まで転移さしてやる」
「では、お主ら二人を森の先へと飛ばすが準備は良いな」
二人はコクリと頷く。
魔女は目を閉じ詠唱を唱え始める。
すると、二人の下に魔法陣が現れ周りが徐々に光に包まれる。
そして二人を覆っていた光が消えた瞬間、二人は森の外にいた。
二人は魔法を始めて体験して少し動揺していた。
そして、横にいた秀がいきなりアザメの方向に向かって土下座をしてきた。
アザメは突然の事に驚く。
「美希が頑張っているのに僕だけが安全に生活しているなんてできません!」
「どうか、僕に剣術を教えて下さい!」
了承してもらえるまで土下座を止める様子はない。
アザメは「はー…」とため息を吐く。
「わかった、教えてやる」
秀はその言葉を聞いてやっと顔を上げる。
「だが、これだけは約束しろ。
技は自分のペースで上達しろ、無理だけは絶対するな。
無理をしたところで技はすぐに上達するわけじゃない」
「後、絶対死ぬな」
秀は力強い言葉で「はい!」と言った。
こうして、魔王を倒す旅は秀も加わる事になった。
今回も見て頂きありがとうございます。
いや〜、展開が早いですね〜。
兄妹を拾ったと思ったら妹を魔女に渡し、弟子が出来たり。
魔女は外見は若いが実は年齢が…というような設定です。
こういうロリババアとかも好みだったりするんですよね。
まあ、あまり外見はロリとは言い難いですが…
ジャッジキルの話はここまでにしておいて、今回は昨日に発売された大乱闘スマッシュブラザーズspecialについて話します!当日に買いましたよ!
現在の持ちキャラはインクリングです。
やっぱりスプラトゥーンやってたからインクリングが使えて嬉しいです!
それに他の新キャラも強いですね〜
だけどスマブラはリモコン勢なのでスイッチで操作するのが辛いです。
まだキャラは全部揃えてないので早く揃えたいですね。
話は以上、次も宜しくお願いします。