冒頭に書いていますが、これはアニメ版『ハッピーシュガーライフ』を見ていて、一番のお気に入りキャラだったしょうこちゃんが途中で無残に殺されてしまい「せめて二次創作の中で幸せにしてあげたい」と思ったのがきっかけです。そして、アニメ最終話を見て「このときまだしょうこちゃんが生きていて、あさひがしおを諦めて、しょうこを助けだしたらハッピーエンドに繋がるのでは?」と思い、そこから話をスタートさせました。
そういう単純な動機で書き始めたわけですが、原作で死んでしまうキャラを二次創作で生かし、なおかつ幸せに導くというのは、やってみると意外と大変でした(簡単にできる人もいるのでしょうが、私には難しいタイプでした)
くわえて、原作自体がそもそもハッピーエンドに向かない題材であることも加わり、話の構成にはいろいろ悩みました。ついでに言うと、原作はまともな人がしょうこしかいないんですよね……。ずいぶんオリキャラが出張るなあと思われた人もいそうですが、話をそっち方向に引っ張るキャラがいないとハッピーエンドルートにのれないんです。まあ、ハッピーかどうか疑問なエンディングになってますが……。私に思い描けるベストなエンドはこれでした(私はイメージできないことが書けない)
ラストについてですが、さとうとしおへの気持ちをどう決着つけるか、というのが落としどころの悩みのひとつでした。アニメを視聴中に、昔読んだある小説を思い出し(ラストが心中エンドだった)その小説の作者さんが、エッセイの中で「昔に失踪してしまった兄が、ある日突然帰ってきてくれるのではないか、と今でも思っているし、待っている」と書いていたのを思い出して、そんな感じの結末もありだな、と思ったので、こういう形になりました。
これでこの作品は終わりますが、小ネタを思いつくか、要望があれば、単発でおまけSSぐらいは書くかもしれないです。パラレルで四人がいっしょにいる話、というのもアリかなあ。
キャラクターについて
飛騨しょうこ
原作における唯一のマトモな人です。今作では死にかけたことでいろいろ悩み、結果として精神的に成長しています。さとうとの関係が予想外にあとあとまで引きずりました。まさかあそこまで彼女にこだわるとは思いもよりませんでした。でもそれがしょうこというキャラクターの特性だなと思います。
学校や家庭は情報がなかったのでほぼ捏造です。家庭の壊れぶりがわからなかったので苦労しました。たぶんお嬢様高校に通ってるだろうなとは思ってますが。
あさひに対しては恋愛的に惹かれつつも、さとうとのことがあるのでそっちにがばっとベクトルを向けられずにいる、という感じです。
ラストで弁護士になってます(進路の候補としては、カウンセラーやケースワーカーなどもありました)書きませんでしたが、DVに悩む女性や虐待で苦しむ子供の相談に乗ってあげています。
神戸あさひ
この話ではヒーローポジのはずですが、あまり活躍できませんでした。感情のコントロールがうまくできないため、時々爆発します。あの重度の虐待家庭に育った割にまともなところが多いので、本来の資質は高いのではないかという気がします。
しょうこへの感情は、最初は信頼で、それが段々愛に変わっていきました。面倒を見てくれた五島刑事のことも、最終話になるころには尊敬しています(でもたぶん口には出さない)
松坂さとう
冒頭の方でしかでてきません。何を考えているのかよくわからなかったので、結果的に出番が減りました。前にも書きましたが、『平成ピストルショウ』のハートに似てるなと思ってます。でもハートと違ってさとうは美人ってだけ恵まれてるような。芸能界にでも入ってたらよかったのかなあ。
しょうこちゃんを殺したのは悪手だったと思うのですよ。そういやハートも彼を止めようとした友達を撃ち殺したんだっけ……。
神戸しお
さとう以上にキャラの把握ができなかったので、ほぼ空気です。さとうとしおが戻ってくる展開も候補としてはあったのですが、しおのその後を想像したら、アンドリュースの小説にでてくるファーンとか、映画『MONSTER』でクリスティーナ・リッチが演じていたシェルビーとかしか頭に浮かばなかったのでボツになりました。
神戸ゆうな
何度も書いてますが、十一歳の息子を暴力亭主のサンドバッグにするんじゃない。子供ふたり連れててもシェルター等には入れます。
夫殺しを二時間サスペンス手法でなしにしました。裁判のエピを二本も入れるのはきつい。
あの最終話を見ていて彼女関連ですごく混乱したんですけど、私だけ? 薬入れてたけど、具体的に何? そもそも致死量とかわかるんですかね? それと、あの状況で変死した場合、ほぼ確実に息子のあさひが疑われると思うんだけど、そこはスルーなの? 自首したのかと思ったら、外をふらふら歩いてるし、わけがわかりません。
松坂みつ
名前は捏造。いや、刑事さんたちが彼女を呼ぶのに「さとうの叔母」じゃ変ですから。みつの名前は糖蜜が由来です。
この人も何を考えているのかわからなかったので苦労しました。なんか余罪がありそうですが、よくわからなかったので出しませんでした。
深谷そら
1208号室の住人。こちらも名前を捏造。そらの名前の由来は空っぽから。なお、この創作では彼の仕事は合法なものにしてあります。いや、違法な仕事してるとヤバい人がくるんじゃないかと思って……。
火事で彼が描いたさとうの絵は焼けてしまいました。あれが残っていたら、刑事さんたちはもっと事情を早く理解できていたかも。
三ツ星太陽
出すと面倒なので出しませんでした。火事のドサクサにまぎれてマンションから逃亡。その後は絶賛引きこもり中。
北埋川大地
面倒だったので出さなかった人その二。そもそもしょうこちゃんが主役の話なので、接点ゼロのこの人を出すと収拾がつかなくなる。
宮崎すみれ
パスポートを貸した件が親にバレてこっぴどく叱られ、バイトもやめさせられたという設定になっています。というか、パスポートを人に貸したらダメでしょう。
しょうこに対して微妙な態度を取っていたのは嫉妬していたせいです。絶対嫉妬してたと思う。
五島ミカ
作品のために考えたオリキャラです。しょうことあさひだけだと、どう考えても不幸ルートまっしぐらなので、ハッピーエンドに導くためのキャラです。ドがつく真面目。
実家には引退した刑事である父と、専業主婦である母がいます。妹が一人いますが結婚して家を出ています。
あさひと養子縁組をする展開も考えましたが、そこまでオリキャラにやらせるのはどうかと思ったのでボツになりました。彼が未成年の間は後見人をしています。
葉山アオイ
作品のために考えたオリキャラその二。真面目なのかふざけているのかノリが判断しにくい人。まあだいたい真面目にやってるつもりです、本人は。
当初、オリキャラは三人いたのですが、五島と葉山の二人だけで目的が可能になったため、三人目はボツになりました。