縢れ運命!叫べ勝鬨!魔鎧戦線まどか☆ガイム   作:明暮10番

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光実、戒斗、貴虎。それぞれの思惑……

 まどかたちは、学校に行く。

 その間、絋汰と光実は中学校の校門前で話し合っていた。

 

 

「絋汰さんも無事のようで、良かったです! 気付けば知らない所にいたし、何もかもが違うし……」

 

「俺も度肝抜かれたよ……まさか、並行世界なんてなぁ」

 

「……これも、ヘルヘイムの森が関係しているのでしょうか」

 

「それは分からねぇや。兎に角、ミッチと……うん。また会えて良かったぜ」

 

 

 光実の肩を叩き、激励する。

 すると嬉しそうに微笑み、絋汰へ憧れの眼差しを送っていた。

 

 

 

 絋汰の言った、「また会えて良かった」には、二重の意味が含まれている。

 彼の様子からして、恐らくは戒斗同様、絋汰よりも過去の時間軸の光実だと判明した。

 

 オーバーロードと手を組み、ユグドラシルを掌握し、絋汰に憎悪を抱く……あの光実になる前の彼。

 同時に絋汰は知っている。光実が、貴虎の弟である事と、その深い心の闇まで。

 

 

「また会えて良かった」には、チーム鎧武で馬鹿やっていた、あの呉島光実にまた会えた事への感慨深さが潜んでいた。

 

 

 

 

 

「……そうだ。あと、戒斗の奴も飛ばされてんだ」

 

「え!? チームバロンの駆紋戒斗……も、ですか!?」

 

「何とか戒斗とも協力して、元の世界に帰らねぇとな? ほら……あー……舞とか、いるんだし」

 

 

 

 言い出せない。

 近い未来、光実が敵として牙を剥いて来るなんて、言える訳がない。

 

 

 

「舞さん……はい。そうですね。僕らには、僕らの使命がありますから」

 

「……あぁ、そうだな」

 

 

 同時に、人懐っこい笑みを浮かべるその下にある、彼の深い闇を。

 

 

 

 思わず、未来の光実の姿が、目の前の彼と被って見えてしまった。

 目は漆黒の如く暗く、表情の消えた機械のような性格に堕ちた、あの光実の姿。

 兄、貴虎を偽り、真・斬月の姿で容赦なく絋汰を殺害しようと狙って来た、あの光実。

 

 

 

 悲しくなった、何処で間違えちまったんだ。

 そして手遅れになるまで気付けなかった、自分が許せなくなる。

 

 今だって未来の話を、一言も言い出せずにいる。ヘルヘイムの真相も、世界の顚末も。

 自分は臆病者だ。つい、目を逸らしてしまう。

 

 

 

 

 

「……絋汰さん?」

 

「あ……な、何でもねぇよ! それよりミッチ、あの黒い髪の子と行動していたのか?」

 

 

 光実は真剣な表情で頷く。

 

 

「魔法少女の説明も、既に……」

 

 

 昨日の出来事をふと、想起する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 魔女を討伐した後、彼はほむらの家へ招かれた。

 殺風景で、生活感のない空っぽの家。本当に人が住んでいるのかと、思ったほどだ。

 どこまでも白く、潔癖。

 

 

「……あなたのその力は、何なの? 教えてくれたら、その絋汰って人の所に明日案内するわ」

 

 

 彼女の質問に対し、光実はクッションに腰掛けながら続けた。

 魔法少女の姿だったほむらは既に、制服姿となっている。

 

 

「……言っても、僕も詳しくは分からない。これをあるディーラーに渡されて、何も知らずに戦っていたに過ぎない」

 

 

 本当はそのディーラーと上手く取り引きしたが、伏せておく。

 ほむらは腕を組み、目を伏せて考え込んだ。

 

 

「戦っていたって、何と? 魔女な訳ないわよね。あなた、驚いていたし」

 

「……ねぇ。その魔女とか、君の事とかも教えて欲しいよ。話についていけない」

 

「兎に角、何と戦っていたかは教えてもらえないかしら。分からないのはこっちもなの。次いで、イレギュラーなのは明らかにそっちでは? この街では、魔法少女の方が普通だし、魔女退治も私たちの仕事なの」

 

「………………」

 

 

 薄々感じていたが、この暁美ほむらは年齢に対し、あまりに成熟し過ぎているような。

 聞けばまだ中学校らしいが、彼女が話す言葉の節々には、自分の兄がそうであるように、影がある。その影を揺蕩わせ、光実へミスリードを狙っているかのようだ。

 

 とても中学校の子どもが出来る芸当ではない。

 だからこそ光実は、この暁美ほむらに対し極限の警戒心を抱く。

 

 

「……一種のゲームなんだ」

 

「……ゲーム?」

 

「攻勢と守勢で別れて陣地を奪う……単純なゲームだよ。だから他のプレイヤーが、僕らの戦闘相手さ」

 

「……たかがゲームに、あんな高度な火力は必要かしら? 魔女すらも倒したのよ」

 

「そっちの方が盛り上がるからじゃないかな? 地味に斬り合うだけじゃチャンバラごっこと変わらないし、ダメージにならない弾を撃ちあったって、サバゲーと変わらない。ほら、ベルトの音声だってそうだ。場を盛り上げる為に作られた証拠だよ」

 

 

 言葉を尽くし、半分真実半分嘘の説明をする。

 何でも良い、彼女を納得させたなら、魔法少女について信憑性のある情報が聞き出せると踏んだからだ。

 分からない所を「分からない」で言い切れば、向こうも何も話さないだろう。

 

 

「多分、将来的には兵器じゃないかな。その為のデータ収集に僕らが使われているんだろう。高火力なのも納得かな?」

 

「……ふぅん。つまり利用されている訳?」

 

「そうなるね」

 

「随分、あっけらかんとしているわね」

 

「まず死ぬ事はないから……僕らにはリスクがないからね……今の所」

 

 

 リスク云々より、謎が多いのが正直だが。

 

 

「それで。貴方たちを利用しているのは組織? 企業?」

 

「ねぇ。僕は最低でも五割は話したんだ。そっちも教えてくれるべきでは、ないの?」

 

「………………」

 

 

 ほむらも光実が、ごく一般的な学生ではないと気付いたようだ。

 一筋縄では行かないのはお互いかと思いつつ、何処まで話すか暫し考え込む。

 

 

「……いいわ。等価交換としてね」

 

 

 

 魔法少女の話は驚愕の連発だった。

 キュウべえと呼ばれる者と契約し、願いを一つ叶えてもらう代わりに、魔女と戦う使命を負わされる。

 魔女とは呪いの存在で、人間を殺人や自殺に駆り立てる。

 魔法少女も魔力を充填する為には、魔女を倒さねばならない。

 

 

 

 

 絋汰がマミやキュウべえから聞いた話と、ほぼ同じだ。

 

 

 

 

 

「これが魔法少女よ」

 

「……凄いね。予想以上だよ……!」

 

「それで私の質問は?」

 

「……誰の主催かは分からないよ。それを僕らは調査している」

 

 

 光実は十分に聞けたと判断し、切り上げた。

 それよりもほむらの性格からして、真に深い箇所は話さないだろうと見極めたからだ。

 

 

「じゃあ、実用的な質問でもしましょう」

 

 

 ほむらは話を変える。

 段階的に話を進める、とても中学生には見えない。

 

 

 

 

「……貴方は私たちの味方?」

 

 

 妙な含ませがある口調だ。

 光実は彼女の思惑が読めずにいる。だがこの質問に対しては、自分の心に正直になるべきとも考えた。

 

 

「魔女の存在は危険だって、気付いたよ。出来る事なら、君たちと協力はしたいね」

 

 

 懐に入れば、自ずと彼女の思惑が分かるかもしれない。

 

 

「だからその代わり……絋汰さんの所に案内して欲しい。あと、君の事も教えて欲しい」

 

「……私の事?」

 

「まだ何か隠しているよね」

 

 

 この少女は、核心を隠しているようにしか思えない。何を考えているのかが分からないと共に、光実の今の現状に繋がる事を知っている可能性もある。

 

 ほむらは視線を落とし、少し考えた後に話を続けた。

 

 

「その絋汰って人の所には案内してあげるわ。どうせまどかたちと会うでしょうし」

 

「ありがとう」

 

「私については……そうね。魔女を倒すと手に入るグリーフシード。それを私に十個は提供しなさい」

 

 

 光実と目を合わす。

 

 

 

 

 

「そしたら教えてあげるわ。『真実』も添えてね」

 

 

 気のせいではないだろう。

 ほむらが少し、儚く見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……『真実』?」

 

 

 光実が話した、ほむらとの昨夜の会話。

 含ませのある彼女の言葉に、絋汰も眉を顰めた。

 

 

「……あの子、何かを知っています。僕らがここに来た原因かは分かりませんけど……近い何かは知っています」

 

「しかしグリーフシード十個……つまり、魔女十体分かぁ……割に合うんだかどうか」

 

「彼女もそれを見越していると思うんですよ。僕らが切ればそこまでとも思っているかもしれません。でも、僕らにメリットも取り付けてくれましたよ」

 

「メリット?」

 

「僕らがこの力の事を調べているって話を利用して、組織から逃げてこの街に落ち延びたって話をしたんですよ」

 

 

 光実はコートのポケットに手を入れ、何かを取り出した。

 ビニール袋に数十個入った、コンビニのオニギリとパン。

 

 

 

 

「食料です……賞味期限切れの廃棄ばかりですけどね」

 

 

 グリーフシードと食料の交換が、提示されていたようだ。

 ほむらもなかなかの食わせ者だが、光実もまた交渉上手だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 時間は進み、陽が西に傾く。

 早い所ではもう、家路を急ぐ学生の姿や、部活に精を出す者も見え始める頃。

 

 駆紋戒斗は歩道橋の上にいた。

 そこから、まどかたちの通う見滝原中学校が眺められる。

 

 

 束の間の熱、束の間の恋、束の間の絆……勝利。

 同時に挫折、堕落、怠惰、攻撃、嫉妬……敗北。

 一瞬の一場面に懸命を見出す、学生たち。或いは、何も見出せない者たち。

 

 強者と弱者。戒斗の拘る二元は、学校と言う小さなコミュニティに集約されているように見えた。

 社会と学校は違うと聞くが、人間の構図で見るなら二つは変わらない。

 強者と弱者がまかり通り、大抵は弱者が弱者を攻撃するに他ならない。

 

 

 真の強者のいない世界。その点は、社会も学校も同じだ。

 

 

「………………」

 

 

 彼が凭れかかる歩道橋の手摺の上を、キュウべえが優雅に歩きながら話しかける。

 

 

『まどか達は下校したよ。マミとまどかは帰宅中、さやかだけが病院に行った。三人は十八時くらいに会う約束だ』

 

「今、行った所で仕方がない。俺は警戒されているからな」

 

『確かに夢見がちな少女たちに、君のリアリズムは否定に聞こえたかもね。では、どうするんだい?』

 

 

 顎を撫で、戒斗は様々な可能性を思案しながら告げる。

 

 

「鹿目まどかが一人の時を狙う」

 

『それならここから北西三キロの所に行くと良いよ。マミとまどかが分かれる三叉路だ』

 

「普段時は話しかけない」

 

『……? どう言う事だい?』

 

 

 キュウべえを見据えながら、戒斗は自分の作戦を話す。

 

 

「鹿目まどかが、魔法少女になる決心を固めた所を狙う」

 

 

 まだ話が読めないのか、キュウべえは首を傾げた。

 

 

『それを促すのが君の役目ではないのかい?』

 

「言い換えよう。決心を固めざるを得ない状況を作る」

 

『どうするんだい?』

 

 

 手摺から身体を離した。

 

 

「魔女の結界を利用する。何度か歩いて理解したが、入り組んだ構造をしている……孤立を誘う事も可能だ」

 

『つまり……まどかが、結界内で孤立した所で切り出すのかい? マミがいる分には難しいよ』

 

「いいや可能だ。寧ろ巴マミ……奴の存在は必要になる。奴は鹿目まどかにとって憧れの存在。魔法少女体験コースとやらが既に、決心を付けさせる土台になっている」

 

 

 まどかやマミらの関係性や、『マミの事』についてはキュウべえから情報を得ている。

 その上で彼は作戦を構築した。

 

 

「先輩然としているが、体験コースとか言うお遊びに付き合わせている時点で、マミは二人を仲間にしたい思惑が強い。いずれ、自分から鹿目まどかに思いの丈を話すだろう」

 

『それと、結界で孤立させる話とは?』

 

「その後の話になる……結界内は異常の空間。現実世界の日常の中より、判断を早めさせるには、学校の通学路よりそっちの方が話が通じる……それに孤立させる程度は造作もない。使い魔との乱戦に鹿目まどかを離す名目を使えば良いだろ」

 

『成る程。マミがまどかに自分を事を話し、決心を付けさせる。まどかの性格上、必ず彼女に同情するね。それで結界内で君と二人になる状況を作り、説得するって認識で良いかい?』

 

 

 戒斗は上出来だと、無言で頷く。

 

 

「そしてキュウべえ……貴様がすべきは、巴マミの欲を煽る事だ」

 

『マミの……かい? まどかじゃなくて?』

 

「鹿目まどかに素質がある事や、見滝原の魔女の出現率を伝えろ。本人へは必要ない、巴マミから言うだろ」

 

『その二つを言えばマミもまどかを引き入れたいって考えるね。素質に関しては何処まで言おうか』

 

「最強の魔法少女までは必要ない。優秀とだけ言っておけ」

 

『嘘ではないね。分かった、これとなしに言ってみるよ』

 

「それで良い」

 

 

 作戦を全て告げ、彼はキュウべえの前を去ろうとする。

 

 

 遥か頭上を、飛行機が通った。

 雲が延々と続き、何処か遠くまで伸びて行く。

 

 

 

『そうだ。これだけ忠告しておくよ、カイト』

 

 

 階段を降ろうとする彼に、親しげに名前を呼びながら告げた。

 

 

 

 

 

『暁美ほむらに気を付けて。彼女はまどかの契約を、阻止しようとしている』

 

 

 階段を降り、頭の位置まで来た手摺の上を覗く。

 キュウべえは既に、いなくなっていた。

 

 

「……暁美ほむら。留意する」

 

 

 歩道橋を降りる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そろそろ太陽が橙色に近付く頃。

 

 

「では……本当に、警察に届けなくても良いのですか?」

 

「転んだだけの事故です。事件性はありませんので、話を大きくしても仕方がありません」

 

「分かりました。怪我自体は酷くないので、明後日には退院出来ます」

 

「ありがとうございます、先生」

 

 

 医師はそれだけ告げると、まだ仕事が残っているようでそそくさと部屋を出て行った。

 

 

 呉島貴虎は窓の外を見やる。

 平和な世界だ。同時に、自分の知る世界ではないとも知った。

 ユグドラシルも無ければ、ヘルヘイムの森も無い。貴虎の望んだ世界。

 

 

 自分は逃げられたのか、追放されたのか。

 いや、後者だろう。あの世界に、自分の居場所も役目もない。

 愚か者の役立たず……自分の弟さえ止められない男が、舞い戻った所で仕方がない。

 

 神は自分にのたれ死ねと、宣告でもしたようだ。

 貴虎は爽やかな気分だった。あの世界には絋汰らがいる、心配はない。

 

 

 

『戦極ドライバー』も、『ゲネシスドライバー』も失くした自分が戻った所で、足手まとい。

 この世界で、ただただ祈るだけだ。平和を、終息を……全てが元通りになる事を。

 

 

 

 

「……身体が鈍るな」

 

 

 治療に精密検査や経過観察。半日以上、ベッドの上だった。

 身体に気怠けを感じた貴虎は、散歩に出る事にした。

 

 

 

「うわっ!?」

 

「……おっと」

 

 

 病室を出る時、入り口で誰かとぶつかりそうになる。

 貴虎が一瞬早く反応し、相手の肩を掴んで止めた事で、衝突は免れた。

 

 

「す、すみません!」

 

「院内を走るのは良くないな。急いでいるのか?」

 

「面会時間が、近いので……」

 

 

 ショートカットの青い髪の少女だ。制服姿で、学生だとはすぐに分かる。

 胸に、CDとプレイヤーを抱えていた。

 

 

「なら留まらせる訳にはいかないな。気を付けて行きなさい」

 

「すみませんでした! あ、あと、ありがとうございます!」

 

 

 謝罪と感謝を述べ、今度は小走りにならず早歩きで廊下を進む。

 突き当たりを曲がり、エレベーターに乗った所で姿は見えなくなった。

 

 

「……若いな。俺が守りたかったのは、未来ある若者たちだったんだな」

 

 

 噛み締めるように微笑みながら、彼は廊下を歩く。

 

 

 

 

 

 院内を暫く歩くと、自販機のある休憩所近くで、看護婦が泣いている場面に出くわした。

 新人らしい、若い看護婦。同僚と思われるもう一人が、慰めている。

 

 

「どうか、されたのですか?」

 

 

 別に自販機を利用しに来た訳ではないが、つい貴虎は話しかけた。

 慰めていた方の看護婦が、一度お辞儀をしてから訳を話す。

 

 

「長い間、闘病されていた方がとうとう亡くなられたんです……色々と話したり励ましの言葉をかけた方でしたから、私たちも無念で……」

 

「それは辛かったですね。私の口から言えた事ではないかもしれませんが、それだけ偲んでくれる人がいて、亡くなられた患者さんもきっと喜んでいますよ」

 

 

 出来る限り、泣いている看護婦を励ます貴虎。

 

 看護婦は涙声で話した。

 

 

「亡くなられた百江さん……娘さんがいらっしゃったんです……」

 

「娘さん?」

 

「まだ小学生くらいの……母親が亡くなったと知った時の顔を思い出すと、辛くて辛くて……」

 

「そうだったのですか……」

 

 

 それに関しては、同僚の看護婦も暗い顔を見せる。

 

 

「優しい子ですよ。お母さんにお菓子を持って行ったり……一年前には大好物だとかのチーズも届けていましてね」

 

「その頃には酷く弱られ……何も食べられない状態でしたのに……」

 

 

 救えない命と言うのもある。

 貴虎は痛いほど、知っている。

 そして自分は、その命の選別者になろうとしていた。

 それでも救う為に動き、提案もした。

 

 

 結果が今の自分だろうか。

 他人の為に泣ける、この看護婦のような心は自分にあったのだろうか。

 悲しみに暮れる彼女を励ます権利が、自分にはあるのか。

 

 

 

 陽はどんどん沈んで行く。

 一つ消えた命。貴虎の心も沈んで行く。


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