イナズマイレブンGO-魔術師の弟子-   作:ヒラメもち

13 / 23
雷門やレジスタンスジャパンは個性溢れるから書きやすい。アジア予選は特に必殺技がワンパターンですからねー

化身大戦始まるよー!




第13話 譲れない想い

 

 

騎士と白き龍がフィールドに呼び出される。

 

「剣聖ランスロット!!」

「聖獣シャイニングドラゴン!!」

 

「「アームド!!」」

 

剣城や白竜もぶつかり合う。

 

「鈍ってないようだな!」

「お前も相変わらずだなっ!」

 

2人で奪い合ったボールが宙に舞う。

0vs1という状況で、前半終了のホイッスルが鳴った。

 

「こんなに消耗するなんて。」

「くそっ、震えが止まらねぇ。」

「私たち、もっとできたはずなのに……」

 

地面にへたり込むメンバーが完全に立ち上がれる前に後半開始となる。

 

 

 

九坂と鉄角が交代して、俺たち化身使いはすぐにアームドをする。

 

相手は俺たちを潰すように化身アタックをしかけてくる。

体力も削られてきて次第にアームド状態も解かれていく。それは相手も同じなんだけどね。アームド状態の方が化身の力を最大限に使うことができる。こちらは質で、相手は数で化身の力をぶつけ合っているんだ。そして、そんな俺たちの戦いに喰らいつこうとしている者たちがいる。

 

 

「さて、炎魔ガザード!!」

炎の悪魔の化身が姿を現す。

 

まだ化身を温存していたメンバーがいたのか。

 

「爆熱ストーム!!」

豪炎の化身シュートがゴールに向かっていく。

 

 

「私たちだって!見ているだけなんてできない!」

「そうだよな!」

「うん、がんばる!」

 

青白い光を一瞬だけ発して、

さくらと好葉と九坂がシュートに立ち向かう。

 

木や草が創り出されていく。

「「「ディープジャングル!!!」」」

蔦に掴まりながら、3人同時にボールを蹴る。

 

「よしっ!!」

―――3人ならなんとかなる!

 

 

「行かせるか!」

 

ドリブルをしていくさくらの前に霧野は立ち塞がる。

 

背中から紫色のオーラが溢れ、少しずつ形を成していく。

「戦旗士ブリュンヒルデ!!俺は立ち止まってなんかいられないんだ!!神童を支えるために、もっともっとつよくならなきゃいけない。」

 

DFの要である霧野。

チームに勇気を与える旗が風にたなびく。すぐにMFたちも追いつき、鉄壁の守りを築いていく。超攻撃的チームにおいての、護りの中心なんだろうね。

 

 

化身で上がった身体能力で、ボールを奪われる。

 

しかし、

さくらは立ち上がり、彼を追いかける。

 

「敗けない!」

―――昔の私だったら諦めてだろうな。

 

「俺だって、お前たちには譲れない!」

―――辛そうな幼馴染をこのまま放っておけない。

 

「私も、フェイを1人にさせたくないの!」

―――たまに幻のように感じてしまうときがある

 

「その想いは俺も同じだ!」

 

 

全力全開で想いをぶつけ合っている2人の横を、

さくらの前へ俺は向かっていく。

 

―――信じてくれているんだ、私からパスが届くって。

「私、フェイのサッカーを見るのが好き。フェイにサッカーを教えてもらうのが好き。フェイの隣で一緒にサッカーやるのが好きなの!だから、私にも譲れない想いがあるんだーーーっ!!」

 

背中から紫色のオーラが溢れ、少しずつ形を成していく。

「これって化身? うん、これならやれる!!」

薄黄色のローブ、兎の耳を思わせる帽子を被った魔法使いの化身。

 

「それが君の想いの結晶か!」

 

 

魔力を込めるように集中していくと、宙に浮いていく。

「光輪の矢!!」

化身が魔法を放つと、さくらは跳び蹴りでボールを掻っ攫う。

 

 

「フェイ!!」

さくらからの勢いのあるロングパスを受け取る。

 

 

「ゴールはやらん!!賢王キングバーン!」

4本の腕を持つ炎の化身だ。

 

 

俺にはすでに化身を出す体力もない。

 

だから、化身とは別の力を引っ張り出す。クリムゾンスマッシュやクリムゾンカットで使う紅いオーラを化身アームドのように俺の身体に集約する。心臓の鼓動が高まっていって、世界の風がゆっくり動き始める。俺だけが通常通り動ける、いわば加速世界にいるみだいだ。

 

―――アクセル

 

「キングファ……なにっ、いつのまに!?」

 

ゴールのネットに弾かれて、ボールがゆっくりと戻ってくる。

 

 

 

 

片膝をつき、俺は肩で息をする。

 

「化身やミキシなんとか……じゃないのよね?」

 

「そうだね。なにか…別の力だ。ふぅ……それにしても、さくらやったね。」

 

「うん!私も化身できたみたい!」

―――フェイが出しているところ、毎晩見てたからね

 

「名前はもう決めてあげた?」

 

「えっと、月華の魔導士ラヴィニア、かなー?」

 

「それって……?」

 

「ああ!えーと、べ、別に意識なんてしてないから!」

 

「あ、うん、いい名前だと思うよ。」

 

 

 

 

1vs1で試合再開

 

「頼みの4人は体力切れか。決めさせてもらう! ミキシトランス 孔明!!」

 

白竜の雰囲気や姿が変わる。

神童は織田信長、霧野はジャンヌ、そして白竜は孔明。

 

どういう方法かは分からないけど、偉人の力を借りて、パワーアップしているのか。

 

 

「そこだ!!天地雷鳴!!」

岩が隆起して、その上から雷のシュートを降らす。

 

ディープジャングルやスピニングカットWは連携技。それぞれを出すための準備時間を稼がせないようにロングシュートを的確に打ちこんできた。俺もさっきの疲労によって間に合いそうにない。

 

「俺は強くなったんだああ!ワイルドダンクV3!!」

井吹はさらに進化させた必殺技で立ち向かう。

 

バチッッ

 

「なんだとっ!?」

振れる直前に放電したことで、手が弾かれてしまう。

 

 

ゴール前に跳びこんできたのは電光石火のストライカー。

「菊一文字!!」

素早い蹴りで居合。

 

背を向けると、刀のシュートが打ち出される。

 

「さすがだな、剣城。」

―――それでこそ俺のライバル。

 

 

白竜は後衛に託す。

 

「ミキシトランス ジャンヌ!!さらに、化身、アームド!!うおおおおお!!」

 

どうやらミキシトランスとの同時使用はかなり負担がかかるようだ。発動までに時間もかかっているし、全力全開でオーラを捻り出している。

 

一瞬、青く輝く。

 

「ラ・フラムG2!!……はぁはぁ。」

―――神童、どうだ!

 

先ほどより勢いを増した炎で、完全にカウンターシュートの威力を抑え込む。

 

「霧野、それがお前の覚悟なんだな。」

―――俺も前に進まないとな。

 

ホイッスルが鳴る。

同点のまま、試合終了か。

 

 

化身の力を捻り出していたメンバーも、化身に立ち向かったメンバーも地面にへたり込む。神童や剣城は今までで一番良い笑顔を見せている。天馬もなんだけど、全力全開でぶつかる気持ちいいサッカーができたみたいだ。

 

 

「ありがとうって言うべきだね。」

 

鉄角や井吹は悔しさで拳を握っている。

この熱戦を糧に、俺たちはまた前に進み続ける。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告