転生したら魔女だった件   作:蹴翠 雛兎

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––––もし、忘れてしまったら。
おや?この文字が見えているのかい?
––––もし、壊れてしまったら。
ふふっ、君、面白いねぇ…
––––きっと、それはとても。
それじゃ特別にこれが見えている君に面白いことを、教えてあげる。
––––恐ろしいことなのだろう。
この先、シャルムは鈴仙とは別にもう一人、同じ平行世界のアニメ・ゲームの人物と出会う。
果たして、それが誰なのかは…見てのお楽しみだね。
––––第十五魔術/ 記憶、START。



第十五魔術/記憶

––––夢を見ていた。懐かしい夢を。

 

まだ、私がシャルムとしてではなくて茅野咲として生きていて。

 

まだ、夫と別れておらず、新婚ホヤホヤで。

 

桜が生まれたばかりの頃の夢だ。

 

あの時は幸せだった。

 

私と……、生まれたばかりの桜と仲良く過ごしていた。

 

少しばかり、一軒家を建てるために借金をしてしまって、少しばかりお金の面で窮屈だったけれども、それを含めて私は充実した生活を過ごしていると感じられて、楽しかった。嬉しかった。

 

だからこそ、あんな事が起こるとは想像出来なかったのだが。

 

だから…もし。

 

もし、もう一度、……と話せるのならば、会えるのならば、私は…。

 

私は謝りたい。

《俺も謝りたいよ》

話したい。

《いいよ。会えたら、いっぱい話そう》

愚痴を言いたい。

《それは勘弁かな?》

笑い合いたい。

《俺が笑わせてあげる》

そして…出来ることなら、また一緒に過ごしたい。

《俺も…それは一緒だ》

私には……しかいないし、そして、唯一私が好きになってしまった人だから––––。

 


 

「––––ん…知らない天井だ……」

 

そんなありふれたような言葉を呟いて、私は目を覚ました。

 

…まぁ、あくまで目を覚ましただけで、身体自体は未だ横になっており、動かそうにも全く動けないし、周りを見ようと、身体を少しでも無理矢理に動かそうとすれば––––。

 

「いっ!!……ッ〜〜〜!!!?」

 

全身にとんでもない激痛が走り、結果こうなる(身悶える)

 

…まぁ、我ながら、(バカ)である。

 

「にしても…本当にここどこよ……?」

 

そう呟いて、デザートウルフの一匹から奪った天眼スキルを使う。

どこかの家にいるのは、わかるのだが…。

にしても、私、第三者視点だと、包帯だらけで身体がぼろぼろね……。

包帯巻かれていないところと言えば、顔の左半分と右手指先、胸元、左肩、右太ももと右足くらいじゃない…。

うわぁ…こうなっていたのか……そりゃ、動けませんわ…。

それで…魔術師さん。

 

《…………》

 

…あの魔術師さん?

 

《………………》

 

…もしかして、怒ってたり、しますか?

 

《……怒:はい。怒ってます》

 

うわ…先頭の一文字が……。

…と、とりあえず、土下座できませんが申し訳ありませんでしたぁぁああああ!!!

 

《……呆:はぁ……》

 

…それで、あの……私がどれくらい寝込んでいたかを教えてくれないでしょうか?…。後、できれば私が、今どこにいるか教えてくれれば幸いなんですが…。

 

《解:マスター:シャルムが倒れてから約5日経ちました。それと、場所に関してはもうすぐわかります。》

 

5日か…結構長いこと寝てたんd…えっ、ちょっと待ってもうすぐわかるって、それってどういう………?

 

「––––あっ!魔女さん!やっと起きたのですね!よかったです!!」

「貴女は……」

 

そう言って扉から入ってくると、私の横に立つ、一人の人物。

それは、かつて鈴仙と共に助けた奴隷の内、一人、コボルトの少年がいた––––。

 


 

「お久しぶり…ですね。魔女さん。あの時以来ですね」

「えぇ、久しぶりね…」

 

そう言って、私は少年の顔を見る。

懐かしいものだなぁ。あれから約半年くらいだっけ?

あの時、本が全く集まらなくて、それで––––。

 

と、そこで気がつく。

 

「…ねぇ」

「はい、何でしょうか?」

「私の連れを知らない?」

「というと…一緒にいたあの方ですか。それなら、もうすぐ––––」

「魔女様が起きたって本当ですか!!?」

 

そんな声と共に、大きな音がして扉が開く。

そこにいたのは…。

 

「…おはよう。幽霊ちゃん」

「……ッ!魔女…さまっ!」

 

絞り出すように声を出し、私に抱きつく幽霊の少女。

その身体は微かに恐怖によるもので震えていた。

 

「ゔゔゔぅぅ…」

「…ごめんね。…心配…かけたわね」

「…魔女様っ!魔女様っ……!魔女様あ゙あ゙あ゙ぁぁ……!ゔゔぅ……」

「はいはい、私はここにいますよー」

 

そう言って昔、幼い頃の桜が泣いていた時のように幽霊の少女を撫でてあやしながら、優しく微笑む。

…はぁ、私はなにやってんだか。

よくよく考えれば、まだ、この子姿的にも精神的にも幼いじゃない……。

しかも、前にこっそりと私が渡した日記を覗いたら、私と会うまで基本的にずっと一人だったらしいし……。

そんな子が目の前で、自分を大切に思ってくれてその上で一緒に住んでくれる命の恩人が死にかけたらどうなるか?しかも、自分ではなにもできないという酷い条件の上で。

 

そんなの…答えを見るより明らかじゃない。

 

なのにまた、私は…はぁ……。

 

「…本当にごめんね。怖かったよね。辛かったよね。苦しかったよね」

「…ゔゔぅ……」

「本当に…本当にごめんなさいね……」

「ゔわ゙あ゙あ゙ぁぁあああん……!!!」

 

そうして、暖かな光と共に時間が過ぎていく。

様々な思いを乗せながら––––。




作者/作者です!今回も後書きやっていくよ!
シャルム「やっと出れた…」
作者/おっ、久しぶり。シャルム。とりあえず、お疲れ様……でいいかな?
シャルム「久しぶりだね……作者。うーん…いいと……思うよ?」
作者/そうか。あっ、それとシャルム。
シャルム「ん?なに?」
作者/とりあえず、この一章が終わり次第、君には転スラ世界とは別の世界に行ってもらうから。
シャルム「えっ…?今なんて?」
作者/だから、この一章が終わり次第、君には別世界に行ってもらうから。
シャルム「えっ?ええぇぇぇぇええええ!!!?ちょっと待って、ナンデ!?ナンデデスカ!?」
作者/いや、さ。少しほかの世界で救いたい子が出来たのと、後シャルムを強化しないといけないと思ってさ。それで思いついたんだよ。

そうだ。別世界に転移させよう…。ってね。

シャルム「いやいや。何、『そうだ、京都に行こう』的なニュアンスで言っているのよ、作者!?」
作者/えっ?でも、シャルムが《あの力》を手に入れる為にはそれしか方法しか無いし…。それに……。
シャルム「そ、それに……?」

作者/その方が 小説(おれ)的に面白いだろうしね☆

シャルム「おい作者あぁあぁぁぁあああ!!!」
作者/つーことで、活動報告にて、選択式でシャルムが行く世界を決めることにします!現在の行ける世界の選択肢はfgo世界、まどマギ世界、リリなの×イリヤコラボ話、異世界魔王世界の四つです!
下のリンクから活動欄に行ってください!
それでは!!次回もお楽しみに!

選択式アンケート/シャルムの行く世界
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=207281&uid=145962

さて、質問だ。(シャルムが)旅行するなら、どこに行きたい?(堀秀行ボイス)

  • fgoの世界で特異点解決だろJK。
  • もう何も怖くない。まどマギ世界へ。
  • リリなの×プリイリヤコラボの世界だ!
  • よろしい、ならば異世界魔王の世界だ。

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