時「それは、次回から僕たちが登場するって事でいいんだよね?」
筆「ええ、そういうことです。」
時「じゃあ、もし僕達が出てなかったら、オスカーさんの【浄化】ってスペルで吹き飛んでもらうね♪」
筆「エッ、ちょっ、えっと判断基準は誰ですか?」
時「僕だよ♪( ´▽`)」
筆「さいですか。」
オ「本編、始まります。」
元帥side
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漢字が読めない。
これまで、何人ものの問題児に頭を悩ませた事があったが、漢字が読めないというのはなかった。鳳翔もこの事に関しては珍しく慌てている。どうしよう、こいつマジでどうしよう。
漢字は恐ろしく多く、ひらがなで表しては何を言っているのかわからない漢字もある。ひらがなは昔、シバという男に習ったそうである程度できていたが、漢字がわからないのはまずい、どうしてそのシバという男は漢字を教えなかったのだろうか。どうしたものかと悩んでいると運がいいことに助け舟が向こうから来てくれた。
?「失礼します。横須賀鎮守府の佐久間達朗です。かの鎧を着た男はここにいらっしゃいますか?」
そうだこいつに任せちまえ。
元「あぁ、いるぞついでに彼の紹介もせねばならぬから入ってきてくれたまえ」
佐「はっ、失礼いたします」
(すまんな、佐久間)しかし、運がいいこともあれば、悪いこともある。
?「舞鶴鎮守府の吉川美代子です。元帥殿が鎧を着た者を招いていると聞いたので飛んできました。」
我が子到来である。
(我が娘よ!タイミング悪すぎだろ!こういう事にはすぐ関わりたがるあの子の性格からしたら今のこいつはちょうどいいどころかドストライクではないか、頑張れ佐久間、多分、此奴、他にも色々抱えとるし美代子も関わろうとするから大変だぞ。)
私は心の中でこれから自分の仕事を任せようとしている部下に敬礼をした。
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オスカーside
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煩くなるだろうからと言われ、今は使われていない会議室で提督服というものを着た二人の自己紹介と自分の事を紹介している。
佐「私は、横須賀鎮守府の提督、佐久間達朗という貴様を信用するつもりはないが、元帥から聞くに貴様は江ノ島鎮守府の提督になる予定らしい。これからご近所同士仲良くしようと思って挨拶に参った。よろしく頼む。」
吉「私の名前は吉川美代子、舞鶴鎮守府の提督をしているよ。舞鶴は江ノ島からだとかなり遠いところにあるけど、困ったら助けて挙げるからよろしくね。」
オ「俺の名前はオスカーというこれから江ノ島鎮守府というところの提督とやらになるために勉強中だ、早速教えてもらいたいものがあるのだが、いいだろうか。」
吉「えぇ、いいわよなんでも聞いて♪」
オ「漢字を全て教えて貰いたいのだがいいだろうか?」
佐&吉「へっ?」
不死人の事情説明中…
佐「そうか、そうなのか、これは先が思いやられるどころではないな。」
吉「あれまーこれどうしたらいいのかな?」
佐「とっ、とりあえず漢字ドリルを買ってこよう。小学一年生のやつ。」
吉「そっそうね。私が買ってきてあげる。」
そして不死の猛特訓が始まった
佐「違う!この読み方はふかかいせいかんではない!しんかいせいかんと読むのだ。」
オ「うむ、わかった以後注意しよう。」
吉「これも違うよ。やまぎじゃなくてやましろって読むの」
オ「うむ、わかった」
佐「それは墓だ。ここに書いてある基礎の基はこうだ!」
オ「奥が深いな。漢字は「言ってる場合か!」
吉「二人とも、眠くないの〜。私、眠い〜」
佐「このくらい、屁の河童だ。というよりお前はもっとシャキッとしろ。」
オ「不死人は眠らなくても疲労を感じない。一様、寝ることも出来るがこういう時は、休息するぐらいだ」
吉「ふーん、そうだ!兜ばかりしてるし顔見せてよ。」
オ「あぁ、いいだろう」
佐「ふむ、場数を踏んだ男の顔だ」
吉「駆逐艦が怖がりそうね」
オ「ムゥ、なんか釈然としないな」
時に吉川が眠くなると佐久間が頭を引っ叩き、佐久間が眠くなると吉川が尻を蹴り上げ、そんな事で両者が言い合っているのを少し面白がって見ているオスカーがトッバチリを受けるという謎のサークルが途中、作られたが、オスカーの覚える速度が速いため二週間ちょいで大体の漢字を覚えていた。
佐「ふぅー。まさか同僚に漢字を教える事になるとは夢にも思わなかった。」
吉「でもすごいねー。平行して指揮に関してもいくらか教えたら全部覚えるんだもん。」
オ「スペルを覚えるのに必死になっていた時があったがいつのまにこんな特技がついたのか我ながら驚きだ」
吉「まっ鳳翔さんにテストして貰って合格だったしこれで晴れて提督だね」
佐「その前に、オスカー一つだけ聞きたい、お前は艦娘人権派に着くか非人権派に着くかこれだけ、最後に聞きたいのだいいだろうか?」
佐久間はとても真剣な表情で聞いてくる隣にいる吉川も同じような顔をしている。
オ「俺は、艦娘より強い人間を知っているし戦ったこともある。彼女らは兵器とかバケモノと呼ばれて差別されているのだろう。だったら、俺はそうは思わない。世の中にはもっと恐ろしいバケモノや兵器など探せば簡単に出てくる。それに比べたら彼女らは少し強い小娘だ」
佐「そうか、つまりお前は艦娘を人としてみるのだな」
オ「あぁ」
佐「ならば、同じ派閥同士仲良くしようではないか。因みに吉川も人権派だ」
吉「さっちゃんが聞いた時は驚いたよ。まぁ、同じ派閥同士、私の方もよろしくね!何か困った事があったらさっちゃんか私に聞くといいよ色々頼ってくれていいんだぞ〜」
オ「わかった。これから困った事があれば二人に聞こう。あたらめてよろしく」
佐「おい、吉川さっきのさっちゃんなんていう呼び名いつ決めた(怒り)」
吉「いいじゃん、可愛いし。さっ私は舞鶴に戻らなくちゃ仕事と艦娘が私を呼んでいるじゃあね、オスカーとさっちゃん♪」
佐「貴様ー!待て、そのあだ名を今後二度と使うなー」
オ「なぁ、佐久間お前の一人称は私だが俺もそうした方がいいだろうか?」
佐「む?あぁ、その辺は自由だ」
吉「オスカーありがとうではバイナラー」
佐「おい、オスカーお前、吉川の逃げる時間稼いだろ。」
オ「うむ、こういう時は、時間ヲ稼げと佐久間が寝ている時に言っていたぞ」
この後凄まじい速度で佐久間がげんこつを放ったがレベルカンストしているオスカーの強靭が炸裂し、佐久間が手をおさえて痛がる光景があったという。
佐「新しく登場した。横須賀鎮守府の佐久間達郎だ。」
吉「同じく、舞鶴鎮守府の吉川美代子で〜す。」
筆「これから、この二人もよろしくお願いします。」
佐「ちなみに、次の出番はいつなんだ?」
筆「佐久間さんは、すぐ登場できるかもしれないけど、吉川さんはだいぶ後になると思うよ。」
吉「えぇ〜!?私も出番欲しい〜」
筆「どんな感じの付き合いにするか、まだ決まってないので辛抱強く待ってください。」
吉「ケチ、クズ、ロクデナシ、ポンコツ」
筆「あだ名の一部に組み込まれた。言葉を出さないでください。」
佐「そうなのか?」
筆「えぇ、そうですよ。では次回予告ですが、ついに江ノ島鎮守府編です。」