やはり俺の青春にデジモンが居て、俺がDATS隊員なのはまちがっているのか?   作:ステルス兄貴

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俺ガイルとデジモンのクロスオーバーです。

デジモンアドベンチャー02の最終回の世界にデジモンセイバーズの要素を合わせた世界設定になっています。

なお、デジモンセイバーズでは、DATSは秘密組織となっていますが、この話の世界ではDATSはその存在が公になっている組織と言う設定になっています。


1話

 

 

デジタルモンスター‥通称デジモン。

それは「デジタルワールド」と呼ばれるコンピュータネットワーク上の擬似電脳空間に生息する人工知能を持った架空の生命体の名称である。

彼らは様々な属性や世代に分かれており、その姿は現実の世界に存在する動植物、機械、人型や突然変異等を模した多様な種族が存在する。

デジモンの身体は、細胞核のような要素を持つデジコア(電脳核)、その情報を元に構成される骨格であるワイヤーフレームと皮膚であるテクスチャから構成されている。

デジモンは主にデジタルワールド上の食物を食べて生活し、さらにはネット内の様々なデータやプログラムも吸収し餌としている。また、デジモンの生命活動を維持するためには電気が必要であり、これは人間で言う酸素に相当する。

しかし、地球上に存在する場合、デジモンは人間と同じモノを飲食する。

当然、その場合は飲食をするので、通常の生物と同じく排泄もする。

デジモンは現実の生物と同じように卵(デジタマ)から誕生し、デジヴァイスの外へ出している時、病気や怪我などの外的要因が原因で死亡する事もある。

数多くの種類が存在するデジモンであるが、人間同様色んな性格を持ち、大人しい気性のデジモンもいるが、基本的に野生のデジモンは野生動物と同じく、野生の本能による闘争心が強い傾向のある種族である。

そして、彼らの最大の特徴は生物が長い年月を重ねて得る進化と言う現象を短時間で行う事が出来、また進化の反対の現象である退化と言う現象を同時に行う事が出来る。

更にデジモンには大きく分けて三つの属性に分けられる。

それはじゃんけんのグー、パー、チョキの様にワクチン、ウィルス、データで、ワクチン種のデジモンはウィルス種のデジモンに強く、データ種のデジモンには弱い。

ウィルス種のデジモンはデータ種のデジモンには強いがワクチン種のデジモンに弱い。

データ種のデジモンはワクチン種のデジモンには強いがウィルス種のデジモンには弱い。

なお、最近になり、三つのどの属性にも当てはまらないフリーと言う属性も確認され始めている。

こうした摩訶不思議な生物、デジモン。

それが世に出回る切っ掛け‥‥人類とデジモンの最初の出会い‥‥

それは1995年の春に、日本の首都である東京‥光が丘で起きた光が丘爆弾テロ事件である。

事件当初はガス爆発、テロによる爆弾事件、など世間を騒がせたが真相は不明として片付けられた。

それから四年後の1999年に起きた、お台場霧事件。

お台場全体が謎の霧に包まれ交通機関などが遮断され、お台場が陸の孤島と化した。また、上空にデジタルワールドが現れる現象も同時に起こった。

そして翌年の2000年の3月4日、あるデジモンがインターネット上でネットワークを混乱に貶め、日本へ核ミサイルが発射される事件が起きた。

だが、それはオメガモンの活躍により、混乱の原因となったデジモンは倒され、核ミサイルの信管が解除され核ミサイルが日本で爆発する事は無かった。

そして、この2000年から2002年にかけてパートナーデジモンを持つ子供が増え始めた。

2002年にパートナーデジモンを持つ子供が増えてから二十五年後の2027年に人々にパートナーデジモンが存在しデジタルワールドが世界中の人々に認知されるようになった。

人々とデジモンが触れ合う様になったが、デジモンは、本来は凶暴な存在でもあり、その強大な力は世界を滅ぼす事にもなりかねない。

それらデジモンの管理を徹底しなければデジタルワールドと地球の両方を滅ぼしかねない。

その為、パートナーデジモンを得るにはまず12歳からで、国が定めるデジモンの講習と厳しい人格面での面接、テイマーと呼ばれる育成士の資格を得る為の試験に合格しなければならない。

そして試験に合格した者は、住所と名前を登録した後、パートナーデジモンのデジタマとテイマーの証であるデジヴァイスが支給される。

2000年初頭のデジヴァイスはあくまでもデジモンを進化せる為のデバイスであったが、最近の研究・開発により、近年のデジヴァイスはデジモンの収納機能も備わっている。

またテイマーは自動車運転免許同様、数年に一度の更新があり、やむを得ない事情を除き、この更新をサボったりすると、テイマーの資格を剥奪され、パートナーデジモンと別れなければならない。

引っ越し等の住所変更の際も必ず住所の変更を届けなければならない。

この届けを忘れてもテイマー資格の剥奪へとつながる。

それほど、地球におけるデジモンの取り扱いは厳しいモノとなっている。

その他にデジタルワールドから迷いでてしまうデジモンが地球で出現し暴れまわらないように国際警察機構はDigital Accident Tactics Squad、通称DATSと呼ばれる組織を作り、デジタルワールドと地球の両方を観測し、世界の安定を担っており、地球からデジタルワールドへの渡航に関しても管理・運営をしている。

また地球上で起こるデジモンを使用しての犯罪の取り締まりも行っている。

デジタルワールドからのデジモンやデジタマの違法な密輸。

そのデジモンやデジタマの違法取引。

デジモンを使用しての生物兵器の開発と使用。

デジタルワールドへの許可なき渡航。

デジタルワールドへ行くためのデジタルゲートへの不正なアクセス。

これらすべてが取り締まり対象となっている。

 

 

 

 

デジタルワールドと地球との境界トンネルでは、三人の人物が立って居た。

 

「ふぁ~‥‥」

 

その内、僅かにはねたくせ毛にぴょこんとたったアホ毛、そしてずぅ~んと腐っている様な目の青年があくびをする。

彼の表情はとても眠そうだ。

 

「眠そうですね、先輩」

 

そんな青年に対して亜麻色の少女が声をかける。

 

「ああ、昨日は溜まっていた報告書の作成で夜遅くまで起きていたからな」

 

「またですか?もう、ちゃんと定期的に報告書を提出しないからそう言う事になるんですよ」

 

亜麻色の少女は呆れるように言う。

彼女の名前は一色いろは。

腐り目の青年と同じ学校に通う一つ下の後輩でゆるふわビッチ系の美少女で、良くも悪くも自分が可愛いことを理解している小悪魔的な性格の持ち主である。

人にはよく頼るものの、任された仕事はしっかりとこなすなど存外真面目な性格の持ち主だ。

 

「う、うむ、我も昨夜は新しく買った本が面白く、つい、読みふけってしまってな、眠気が押し寄せてきた時には夜が明けておった」

 

もう一人、大柄でメガネをかけた青年も会話に入って来る。

 

「中二先輩には聞いていません」

 

「Σ(゚д゚lll)ガーン!!」

 

いろはの一言にショックを受ける大柄なメガネの青年。

このメガネの青年の名前は材木座義輝。

腐り目の青年といろはと同じ学校に通う男子高校生で腐り目の青年とは同級生。

だが、所属するクラスは異なる。

オタクであり高校二年ながら「中二病」な所があり、自分の名前と足利義輝を掛けて「剣豪将軍」と名乗っている。

趣味として二次創作やライトノベルを書いているのだが、「ネットで貶されるのが不安だから」とネットの二次創作サイトではなく、腐り目の青年を始めとするDATSの仲間に見てもらっている。

 

「お、おほん、そう言えば、八幡よ」

 

「なんだ?」

 

「お主は現国の課題はもう済ませたか?」

 

「課題?‥‥そんなの出ていたっけ?」

 

「うむ、我のクラスと八幡のクラスは現国が平塚教諭故、八幡のクラスにも課題が出ているかと思ったのだが、我のクラスのみだったか‥‥」

 

「‥‥」

 

材木座の言葉を聞いておぼろげながらも先日の学校での出来事を思い出す。

確かに彼の言う通り、現国の時間に『高校生活を振り返って』と言うお題で作文を書くようにと課題が出ていたのを八幡は思い出す。

 

「あっ‥‥」

 

「もしかして出ていたんですか?」

 

「あ、ああ‥‥」

 

「あれの提出期限は確か明日だぞ」

 

「明日ぁ!?くそっ、今日も夜更かし決定かよっ!!」

 

「まぁ、これも先輩の自業自得ですね~♪」

 

八幡と呼ばれた青年は毒づいた。

今日の日誌と報告書、そして現国の課題で今夜も夜更かし決定となった。

 

腐り目の青年、八幡こと、比企谷八幡。

材木座、いろはと同じく千葉にある総武高校へ通う高校二年生であり、DATSの隊員。

材木座とは同級生であるが、材木座は2-C、そして八幡は2-Fの所属となっている。

DATSの隊員であるが、それを周囲には教えていない。

とは言え学校関係者には通達されているが、本人が口外しないようにしてもらっている。

本人曰く理由は目立ちたくないから‥‥だそうだ。

学校では基本ぼっちであるが、DATS内では友人や後輩、先輩達との良好な関係を築いている。

 

「っ!?先輩、悲観するのは後回しです。オペレートセンターから通信です。デジモンが一体、此方に向かってくるみたいです」

 

二日連続の夜更かし決定にただでさえ、寝不足なのに今日も寝不足決定となり、テンションが低くなっている中、オペレートセンターからの通信を受けたいろはの言葉で八幡は仕事モードへと移る。

この時、八幡の腐っていた目が輝きを取り戻した様にも見えた。

三人がデジヴァイスを掲げると、デジヴァイスからデジモンが出現する。

なお、テイマーの中にはパートナーデジモンにニックネームをつけるテイマーも居る。

三人も自らのパートナーデジモンにニックネームをつけるテイマーだった。

 

「了解、ノワール、リアライズ」

 

八幡のデジヴァイスからは黒い恐竜の様な姿のデジモンが出てくる。

 

アグモン(黒) 成長期 爬虫類型デジモン ウィルス種

ウィルス種に進化したことで、野生の本能に目覚めてしまったアグモン。

怖いもの知らずどころか凶暴な性格の持ち主になっており、獲物を狙うときの鋭さはワクチン種のアグモンにも劣らない。

必殺技は通常のアグモンと同じ、口から火炎の息を吐いて敵を攻撃する『ベビーフレイム』。

 

「ムサシ、リアライズ」

 

材木座のデジヴァイスからは剣道の防具をつけた様なデジモンが現れる。

 

コテモン 成長期 爬虫類型デジモン データ種

デジモン界の一流剣士を目指している爬虫類型デジモン。

無口だが見えないところで修行に励んでいる努力家である。

けっして防具をはずさないため、その素顔はナゾに包まれている。

性格は臆病ですぐに泣いてしまうが、友達思いで正義感は強く、芯の強い一面も時折り見せる。

得意技は、電撃をまとった一撃を敵の腕に決める『サンダーコテ』。

必殺技は、炎の気を「竹刀」にまとって頭をねらう『ファイヤーメン』。

 

「アドラー、リアライズ」

 

いろはのデジヴァイスからは鷹の様な姿のデジモンが出現する。

 

ホークモン 成長期 鳥型デジモン フリー属性

非常に礼儀ただしく、いつも冷静沈着な鳥型デジモン。

古代に栄えた特殊な種族の末裔で、通常の進化以外に“デジメンタル”の力を借りてアーマー体に擬似進化することができる。

得意技はくちばしで啄木鳥のように激しい突付き攻撃をする『ビークペッカー』。

必殺技は頭部の羽飾りをブーメランのように使う『フェザースラッシュ』。

 

「さあて、仕事に移りますか‥‥迷いデジモンは此処で食い止めるぞ」

 

「「了解」」

 

三人は此方に迫るデジモンに対してパートナーデジモンと共に迎え撃つ準備をした。

 

(さっさと終わらせて戻ったら、今日の報告書と現国の課題をやらねぇとな‥‥)

 

八幡は仕事を終わらせた後、早々に報告書と現国の課題の課題に取り掛かることにした。

しかし、八幡はこの時、まさかこの現国の課題が後々の面倒事の引き金になるとは思ってもみなかった。

 

 

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