やはり俺の青春にデジモンが居て、俺がDATS隊員なのはまちがっているのか?   作:ステルス兄貴

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雪ノ下ファンの方はブラウザバックをした方がいいかもしれません。

雪ノ下へのアンチが大丈夫と言う方はどうぞ‥‥


3話

 

「で、先輩はその奉仕部とか言う訳の分からない部活に強制入部させられた‥‥と‥‥」

 

「ああ‥たかが作文の内容が不味いから強制入部なんて冗談じゃない」

 

あれから八幡は、昇降口で待っていたいろはと合流し、DATSの千葉本部の隊舎にていろはに事情を説明した。

ついでに八幡は今、再提出になった現国の作文を書き直している。

奉仕部なんて訳の分からない部活の入部なんて冗談じゃないが、課題の再提出だけはやっておかなければならない。

 

「でも、先輩の話を聞く限り、ちょっと意外でしたねぇ~‥‥あの雪ノ下さんがそんな性格の人だなんて‥‥」

 

「アイツの性格は俺よりも酷く歪んでいるぜ。出会ったばかりの頃のあざとくて、うざかったお前の比じゃないな」

 

「ちょっと、先輩!私の事をそんな風に思っていたんですか!?」

 

「まぁ、落ち着けよ。ん?でもお前、雪ノ下の事を知っているのか?」

 

学年が違うにも関わらず、いろはは雪ノ下の事を知っている感じだった。

 

「一年生でも有名ですからね、あの人‥‥美人な先輩がいるって男子がよく噂をしていました。それで、どうするんですか?」

 

「ん?どうって?」

 

「DATSの任務だってあるんですよ。放課後、そんな訳の分からない部活をやって大丈夫なんですか?」

 

「あんな部活やってられるか、絶対に辞めてやる」

 

「そうですね‥‥でも、平塚先生って結構しつこいって聞きますよ。多分‥って言うか絶対に絡んできますよ」

 

「‥‥」

 

あの暴力教師に付き纏われるのもうんざりだ。

 

「問題があるようならば、やっぱり校長先生に直訴した方がいいですよ」

 

「ああ、そうだな」

 

「まぁ、明日は私も一緒に行ってあげますから‥確か入部内容の一つに孤独体質ってありましたよね?」

 

「あ、ああ‥‥」

 

「それは既に破綻しています。先輩はこうしてDATSで働いて社会貢献していますし、交友関係もあるじゃないですか」

 

「そう言えば確かに‥‥」

 

いろはが八幡の肩をポンポンと叩き励ました。

八幡にとって今のいろはは普段見るあざとい後輩ではなく物凄く頼もしく見えた。

 

「八幡、巡察の時間であるぞ」

 

そこへ材木座が来た。

 

「ああ、行こうか」

 

その後、八幡、材木座、いろはの三人はデジタルワールドへと赴き、DATSの任務をこなした。

 

翌日の放課後‥‥

 

教室で八幡がデジヴァイスを操作しながらいろはを待っていると、

 

「比企谷、部活の時間だぞ」

 

担任でもないのに平塚先生が態々八幡の教室へ彼を迎えに来た。

 

(一色の言う通りだな)

 

昨日、いろはが言っていた様に平塚先生は諦めが悪かった。

 

「何をしている、比企谷。さあ、行くぞ」

 

「あっ、ちょっと待って下さい。人を待っているんですよ」

 

「はっ、友達の居ないお前が待ち合わせだと? くだらない嘘を吐くな」

 

「別に嘘ではないですよ。それに、何で先生は俺に友達がいないと勝手に判断するんですか?憶測でモノを言わない方が良いですよ。後で恥をかくだけですから‥‥それにしても相変わらず、教師とは思えない発言ですね」

 

「き、貴様‥‥」

 

「お待たせしました。先輩」

 

八幡の言葉に平塚先生が何か言い返そうとした時、タイミングよくいろはが来た。

 

「おう、一色、待っていたぞ。それじゃあ行くか?」

 

「はい」

 

八幡はいろはと共に教室を出ようとした時、

 

「ちょ、ちょっと待て、比企谷!」

 

平塚先生が八幡を引き留めた。

 

「なんですか?」

 

「君と一色はどんな関係なんだ?」

 

「関係‥ですか‥‥う~ん‥‥先輩と後輩?」

 

「バイト先の同僚?」

 

「「まぁ、友人ではありますね」」

 

八幡といろはの声がシンクロする。

 

「友人だと!?比企谷、だから嘘を吐くんじゃないと言っているだろうがぁ!!お前に友人なんて居る筈が無い!!」

 

「平塚先生、何故、先輩が嘘を言っていると決めつけるんですか?証拠も無しに頭ごなしに決めつけ、生徒のことを信じないなんて、教師失格ですね。さっ、行きましょう、先輩」

 

「なっ!?」

 

いろはの言葉攻めに平塚先生は絶句し、八幡といろははそんな平塚先生を尻目に奉仕部の部室へと向かった。

 

コンコン‥‥

 

一応エチケットなので、八幡は昨日案内された特別棟の空き教室の扉をノックし、中の人の入室許可を待つ。

 

「‥‥‥‥‥どうぞ」

 

あまりにも間が長いので今日、雪ノ下は来ていないのかと思ったら、中から簡素な返答がきた。

八幡としては正直いない方がよかった。

居なければ居ないでそれを理由に帰れたからだ。

でも、返答をするのにあまりにも時間がかかり過ぎである。

昨日平塚先生が返事を待たずに入るのも頷ける。

あの先生は気が短そうだから‥‥

 

「失礼しまーす」

 

「しまーす」

 

扉を開けて入る。

八幡が入って来ると、雪ノ下は驚きつつも呆れた様な顔を見せて口を開いた。

 

「まさかまた来るなんて。貴方、もしかして私のストーカー?」

 

「文句があるなら平塚先生に言えよ。そもそも何で俺がお前に好意を抱いている前提で話進めんだよ」

 

(って言うか、コイツの今の発言でやっぱりコイツは俺に対しての更生なんてするつもりがなかったな‥‥)

 

八幡は雪ノ下がついさっき言った『まさかまた来るなんて』の言葉の部分で確信めいたモノを抱いた。

『まさかまた来るなんて』‥‥この言葉から雪ノ下は八幡が今日この教室へ来るとは思ってもみなかった。

更生対象の人物が今日この教室へ来た事を以外に思っている事、そして本来ならばその対象人物を迎えに来なかった事から雪ノ下への依頼に対する真剣度は皆無だと判断した。

 

「あら、そんなの私が可愛いからに決まっているでしょう? それより、何で一年の一色さんが来ているのかしら?何か依頼でもあるの?」

 

雪ノ下もいろはの事を知っており、彼女を依頼人だと思っていた。

 

「私は先輩が入部させられたと言う部活がどんな部活なのか興味がありまして‥‥」

 

いろはが奉仕部の部室へ来た訳を話すと、

 

「貴方、どんな弱味を握って一色を従えているのかしら?」

 

雪ノ下は八幡がいろはを脅迫して彼女を無理矢理従えている判断した。

 

「別に弱味なんて握ってねぇから。むしろ一色相手だと弱味を握られる側の人間だからな、俺は」

 

「ちょっと、先輩酷いですよ!!」

 

「事実だ。それよりも質問、お前、パートナーデジモン以外に人間の友達っているの?」

 

「そうね、まずどこからどこまでが友達なのか定義してもらえるかしら?」

 

「もういいわ、それは友達いない奴のセリフだ」

 

「中二先輩ですら、デジモン以外に人間の親しい人は居るのに‥‥」

 

「俺の事を孤独で憐れむべき奴とか言う前にお前の方が孤独じゃねぇか」

 

八幡といろはは哀れむような目で雪ノ下を見る。

 

「貴方達には分からないでしょうけど、私って昔から可愛かったから近づいてくる男子は大抵好意を抱いていたわ」

 

「「へぇ~そう‥‥」」

 

「別に、好かれたくなんて無かったわ。それでも、本当に誰からも好かれるならそれも良かったのだけれどね。小学校の頃、60回ほど上履きを隠されたのだけれど、うち50回は女子によるものだったわ」

 

「あと10回は何だったんですか?男子ですか?」

 

いろはは60回の内、50回は同性によるモノで、残りの10回は何だったのかと訊ねる。

 

「犬よ」

 

「い、犬‥‥」

 

「犬‥‥」

 

何と残りの10回はいじめに関係ない犬による犯行だった。

それについて八幡といろははどう反応して良いのかリアクションに困った。

 

「おかげで私は毎日上履きとリコーダーを持って帰る羽目になったわ」

 

そんな二人を尻目に雪ノ下は話を続ける。

しかし、八幡といろはにとってはもはやどうでもいい話だ。

 

「でも、それも仕方ないことなのかもしれない。人は皆完璧ではないから。弱くて醜くて、すぐ嫉妬し蹴落とそうとする。不思議なことに優秀な人間ほど生きづらいのよ。そんなのおかしいじゃない!?だから完璧な人間である私が変えるのよ。人ごとこの世界をね!!」

 

「「プっ‥‥」」

 

雪ノ下が意気込んだ言葉に対して、八幡といろはは思わず吹き出す。

 

「なにかしら?」

 

雪ノ下がこちらを睨みなら言う。

 

「いや、お前って堅物な人間だと思っていたけど、ジョークとかも普通に言えんだな」

 

「世界を変えるって中二先輩ですらそんな事は言いませんよ~」

 

「私は本気よ」

 

「へぇ~精々頑張れ~」

 

「せいぜい犯罪には手を染めないでくださいねぇ~特にデジモンを使った犯罪だけは~」

 

正直に言って八幡もいろはも雪ノ下が世界を変える事なんて天地がひっくり返っても絶対に無理だと確信していた。

彼女の性格から人を救う事なんて出来ない。

八幡に対する罵倒から彼女は他人の人格を否定する事しか出来ない。

他人の意見に耳を聞かず、否定する事しか出来ない。

自分の言動こそがまさに神の言葉の通り、全て正しくそれが真実だと自己陶酔している。

これでは人を救うではなく、逆に人を貶める事しか出来ない。

 

「あなた達に言われるまでもなくそのつもりよ。それに貴方の弱さを肯定しまう部分、嫌いだわ」

 

「いい加減、高校生にもなったんだからさぁ、現実を見たらどうだ?自分の弱さを認めてそれを強み変えて、その上で少ない手札で戦わなきゃいけないんだよ、人生は‥‥お前の掲げる理想は弱い部分を見て見ぬ振りをして現実から逃げている。それこそ、お前の嫌う逃げなんじゃないのか?」

八幡がそう反論したら雪ノ下は八幡を睨んでくる。

その時、

 

ピピピピピピ‥‥

 

八幡のデジヴァイスが鳴る。

彼が上着のポケットからデジヴァイスを取り出すとアグモン(黒)こと、ノワールが『お腹すいた』と言うメッセージを送って来た。

八幡はやれやれと思いつつ、携帯とデジヴァイスを接続し、携帯のアプリから電子データとなっているデジモンのエサをデジヴァイスへと送った。

 

「あら?貴方の様な人でもテイマーになれるのね」

 

雪ノ下は八幡がデジヴァイスを持っている事に対しても意外そうに言う。

 

「はぁ?」

 

「だってそうでしょう?テイマーになるには厳格な審査が必要な筈なのに‥‥貴方のように人格面で問題だらけな人にデジモンとデジヴァイスを支給するなんて、この国のテイマーの基準は甘いんじゃないかしら?」

 

「「‥‥」」

 

雪ノ下の発言に八幡もいろはもイラッとする。

 

「貴方の様な人間がテイマーなんてパートナーのデジモンが可哀想ね。でも、貴方みたいな捻くれた人間だもの、きっとパートナーのデジモンもスカモンやヌメモンみたいな汚物系のクズデジモンかしら?それともゴキモンみたいな気持ちの悪い害虫デジモンかしら?まぁ、その方が貴方にはお似合いのデジモンよね?まさにベストパートナーね」

 

 

スカモン 成熟期 ミュータント型デジモン ウィルス種

金色に輝くウ○チの形をしたイヤーなデジモン。

コンピュータの画面上にあるゴミ箱に捨てられたデータのカスが集まって突然変異をおこして誕生した。

暗所を好み、データのカスの集まりということで他のデジモンからは嫌がられている所がヌメモノに似ている。

知性や攻撃力は皆無。相棒の“チューモン”はネズミのような小型デジモンで戦うことは出来ないが、悪知恵だけは誰にも負けず、いつもスカモンをそそのかしては、悪事を働いている。

必殺技は自分が排泄したウ○チを投げつけてくる。

 

 

ヌメモン 成熟期 軟体型デジモン ウィルス種

ナメクジのような体を持った軟体型デジモン。

暗くてジメジメした環境を好み、攻撃力も知性も無い。

育て方を間違えるとヌメモンになってしまうが、実は隠された秘密があるらしい・・・。

必殺技は外敵から身を守るため、自分のウ〇チを投げつける最低の攻撃をする。

 

 

ゴキモン 成熟期 昆虫型デジモン ウィルス種

黒光りしたその体は誰もが嫌がるゴキブリそのもの。

人目を盗み、すばしっこく動き回り、逃げ足は更に速い。

攻撃力・防御力はほとんど期待できないが、その計り知れない生命力のため、持久戦になると本領を発揮する。

必殺技はゴミを撒き散らす『ドリームダスト』。

 

 

「それに引き換え、私のパートナーは常に成熟期の状態を保っている程の優秀なデジモンよ」

 

雪ノ下は自分のデジモンを自慢するかのようにテイルモンを撫でている。

撫でられているテイルモン自身も自分は最高のテイマーに出会った選ばれたデジモンである‥‥と言う選民思想を得たのか八幡といろはを見下す様な目で見ている。

 

デジモンには六段階の成長過程がある。

デジタマから生まれたばかりの幼年期Ⅰ、幼年期Ⅱ、成長期、成熟期、完全体、究極体。

特定のデジモンに至っては『デジメンタル』と呼ばれる古代デジタルワールドに作られた特殊なアイテムを用い、デジメンタルに宿る火や水の元素の力を借りデジメンタルと融合(デジメンタルアップ)する事で、擬似的な進化、アーマー体と呼ばれる特殊な進化をする事が出来るが、その肝心のデジメンタルは限られた数しか確認されておらず、現在までにデジメンタルを所持しているのは、

ラーメン業界で若手のドンと呼ばれる本宮大輔。

警視庁刑事の一乗寺賢の妻、一乗寺京。 (旧姓 井ノ上京)

敏腕弁護士の火田伊織。

売れっ子小説家の高石タケル。

保育士の八神ヒカリ。

の五人だけである。

よって、事実上アーマー体は一般的には普及していない進化となっている。

通常の進化において、一般のテイマーは成熟期までは育てられるが、その上、完全体となると、そこまで進化させる事の出来るテイマーは意外と少なく、更にその上‥究極体となると、世界中に居る数多くのテイマーの中でもほんの一握りも居ない。

進化と言う現象を地球上のどの生物よりも短時間でこなす事の出来るデジモンでも、その世代の進化にはやはり、大きな壁の様なモノが存在するのかもしれない。

 

デジモンは空腹や体調不良、体力の消耗、外傷により退化する。

雪ノ下のパートナーデジモン、テイルモンは小さいながらも成熟期のデジモンであり、身体の大きさが小さく状態の維持の関係があるとはいえ、成熟期の状態を常に保っている。

それは雪ノ下がテイマーとして優秀な証でもある。

 

「私の腕ならば、テイルモンも近いうちに完全体へと進化出来るわ。貴方には一生縁の無い階級よ」

 

「ムカッ‥‥さっきから言いたい放題言っていますけど、先輩は‥‥」

 

「一色」

 

いろはが八幡のパートナーデジモンについて何かを言おうとした時、八幡がそれを止める。

 

「先輩?」

 

「それ以上は言わなくて良い」

 

「で、でも‥‥」

 

「いいから」

 

「は、はい‥‥」

 

「あら?態々口止めをするなんて、もしかして貴方のデジモンはまだ成熟期にも進化出来ないのかしら?」

 

完全に八幡を見下し、嘲笑う様な顔で言い放つ雪ノ下。

いろはは完全に爆発しそうだ。

しかし、それを理性で必死に抑え、

 

「‥‥雪ノ下先輩、そうやって憶測でモノを堂々と言わない方が良いですよ。後で恥をかくだけですから‥‥でもまぁ、雪ノ下先輩の性格では無理でしょうけど‥‥」

 

「なんですって?」

 

「じゃあ、聞きますけど、雪ノ下先輩は先輩のパートナーデジモンを実際に見たんですか?一度でも先輩のデジモンとバトルをしたんですか?」

 

「そ、それは‥‥」

 

「していないんですね」

 

「‥‥」

 

「はぁ~雪ノ下先輩にはホントがっかりです。有能な先輩と聞いていたんですが、それはあくまでも表面上の噂だけで、本性は人を見下し、常に罵倒するしかない薄汚い人だったんですね」

 

「い、一色?」

 

八幡ですら、ドン引きをしているが、いろはは止まらない。

雪ノ下への不満を口にするうちに理性のタガが外れたみたいだ。

 

「確か此処は奉仕部って言うんですよね?先輩から聞きました。『持たざるものに自立を促す部活』‥でしたっけ?『持たざるもの』は雪ノ下先輩の方なんじゃないんですか?」

 

「なんですって!?」

 

「だって、雪ノ下先輩はさっき、『人は皆完璧ではないから。弱くて醜くて、すぐ嫉妬し蹴落とそうとする』って言っていましたけど、その言葉そっくりそのまま雪ノ下先輩にお返しします。雪ノ下先輩は優秀な人間側ではなく、貴女が嫌う弱くて醜くい人間の方ですよ!!」

 

「い、いい加減な事を‥‥」

 

雪ノ下は上手く反論できないのか、しどろもどろな言葉と共にいろはをただ睨むだけ。

 

「優秀な人間なら、私の言葉が間違っていると反論してくださいよ!!私が納得する反論を!!さあ、早く!!さあ!!ハリーハリーハリーハリーハリーハリー!!」

 

「‥‥」

 

「‥‥そうやって黙って睨みつけて、反論できないと言う事は、貴女は私の言葉を肯定するって事ですよね?」

 

「‥‥」

 

「じゃあ、話を変えます。これまで貴女はどれだけの人を助けたんですか?どれだけ世界に影響する事をしたんですか?実績を言って下さいよ!!実績を!!」

 

「‥‥」

 

「ほら、何も出てこない‥‥何が優秀な人間だ!!世界を変えるだ!!バカも休み休み言え!!貴女のように弱くて醜い人間に先輩の何が分かるんですか!?それにこんな教室に引きこもってどうやって世界を変えるんですか!?世界と言ってもゲームの中の世界なんですか?それならさっさと家に帰って引きこもっていろ!!」

 

いろはの言葉攻めで等々雪ノ下は涙目となる。

だが、反論できる材料がないのか、彼女が出来るのはただ、睨むだけ‥‥

 

「ゆ、雪乃を虐めるな!!」

 

すると彼女のパートナーデジモンであるテイルモンがまるで彼女を庇うかのように両手を広げ、雪ノ下の前に立ち、八幡といろはを睨みつける。

 

「‥‥テイルモン」

 

雪ノ下は自分の味方が居てくれた事が嬉しかったのか思わずテイルモンを抱きしめる。

 

「テイルモン‥‥貴女の行動はパートナーデジモンとしては確かに正しいのかもしれない。でも、貴女のテイマーは先輩だけでなく、先輩のパートナーデジモンもバカにした‥‥同じ事をされても文句は言えない酷い事をしたのよ」

 

「一色、落ち着け‥すこし、廊下に出て頭を冷やせ‥‥」

 

流石にこれ以上はマズいと思ったのか八幡が強引にいろはを止める。

 

「‥‥」

 

八幡に促され、いろはは教室を出ていく。

 

「‥雪ノ下」

 

八幡に声をかけられ、雪ノ下はビクッと身体を震わせる。

 

「今日はもう解散しよう‥‥こんな空気じゃ、何もできないだろう?」

 

「‥‥」

 

八幡の問いに雪ノ下は頷く。

 

「鍵は俺が返しておくから、お前はもう帰れ」

 

雪ノ下は机の上にこの教室の鍵を置いて、左手でテイルモンを抱き、右手に鞄を持って教室から出て行った。

 

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