やはり俺の青春にデジモンが居て、俺がDATS隊員なのはまちがっているのか? 作:ステルス兄貴
辞めたがっていた奉仕部だが、その部活の設立理由を知った八幡はいつでも辞められると言う条件付きで暫くは残留することにした。
そんな中、八幡のクラスメイトである由比ヶ浜結衣が奉仕部へ依頼をしに来た。
しかし、彼女はなかなか依頼内容を伝えようとしない。
どうも男である八幡が居ると伝えにくい依頼内容みたいだ。
そこで雪ノ下が助け舟を出し、八幡に一時、教室からの退出を言った直後に八幡の携帯が鳴る。
ディスプレイを見てみると、それは八幡の仕事先、DATSの千葉本部の隊長、御神楽ミレイからの電話だった。
教室の外へ出た八幡は早速電話に出る。
「はい、比企谷ですけど」
「あっ、比企谷君。大変なの!?」
「どうかしましたか?」
「それが、デジタルワールドでマンモンの大群が暴走して地球へのゲートへ向かっているって観測班から報告が入ったわ!!」
「マンモンの大群ですか!?」
マンモン 完全体 古代獣型デジモン ワクチン種
数々の形跡から、遥か昔に存在していた事実は明らかになっていた古代デジモン。
デジタルワールドの温暖化によって、超圧縮されていたデータが解凍され、氷に閉ざされていた氷雪エリアから姿を現した。
全身を濃い体毛で覆われ、太古の強大なパワーを持つデジモンだが、極端な熱さに弱い一面を持つ。
顔面を覆う仮面に刻まれた紋章は、超古代の英知の結晶であり、遥か彼方まで見通すことができる千里眼の力を持ち、大きな耳は遠く離れた場所の音まで聞き分ける。
必殺技は長く伸びた2本の牙で相手を突き刺す『タスクストライクス』と長い鼻から一気に冷たい息を吐き出して、どんな相手も一瞬で凍らせる『ツンドラブレス』。
「今、管轄内のDATS隊員に緊急スクランブルをかけている所よ。一色さんは近くに居るかしら?」
「はい。一色と共に急いで向かいます!!」
「分かったわ。でも、急いでね」
「了解」
八幡は電話を切ると、教室のドアを急いで開ける。
「一色!!」
「比企谷君、行くわよ」
「は?何処に?」
「家庭科室よ」
雪ノ下が言うには由比ヶ浜の依頼はある人物に感謝を伝えたいので、その為のクッキーを作りたいので、それを手伝ってくれと言うモノだった。
しかし、八幡にはその依頼に付き合っている時間はない。
「すまないが雪ノ下、バイト先で急用が出来たから俺と一色はもう上がる。一色、緊急スクランブルだ!!」
「は、はい!」
「あら?何を言っているのかしら?貴方みたいな人を雇ってくれる所があるの?下手な嘘をつくのは止めなさい」
雪ノ下は八幡がDATSの隊員である事を知らない為、八幡が嘘をついているのだと思っていた。
でも、今は一秒でも時間が惜しい。
雪ノ下の罵倒に付き合っている暇はない。
「バイトの事は平塚先生も知っているし、許可も得ている。後で先生に聞いてみろ、今はお前と付き合っている暇はないんだよ」
「ちょっと‥‥」
後ろで雪ノ下が何かを言っているが、それを聞き流し、八幡といろはは鞄を手に持って昇降口へと向かう。
「それで、先輩、緊急スクランブルって何があったんですか?」
行儀悪いが廊下を走っている中、いろはが緊急スクランブルの内容を訊ねる。
「マンモンだ。マンモンの大群が地球側のゲートへ向かっているらしい」
「マンモンが!?」
いろはもスクランブルの内容に驚いた。
もしもマンモンの大群がいきなり地球へリアライズすれば、大混乱になる。
なんとかマンモンの大群が地球へリアライズする前にマンモンの大群をゲートから遠ざけなければならない。
とは言え、総武高校からDATSの本部まで徒歩や自転車では時間がかかる。
故に‥‥
「アドラー、リアライズ!!」
いろははデジヴァイスの中からパートナーデジモンであるホークモンをリアライズし、
「ホークモン進化!」
ホークモン進化――――――――アクィラモン
ホークモンは頭に角が生えた巨大な鷹へと進化した。
アクィラモン 成熟期 巨鳥型 フリー属性
頭部から巨大な2本の角を生やした、巨鳥型デジモン。
“砂漠の巨鷲”と呼ばれ、マッハのスピードで大空を飛び、遥か遠く離れた敵を見つけ出す眼力を持っている。
頭部の角は、遥か上空から滑空して敵に突進する時に、絶大な威力を発揮する。
鳥系デジモンは強暴な性格が多いが、アクィラモンは礼節を重んじ、忠誠を誓った主人の命令には絶対に従う。
必殺技は上空から敵に突進する『グライドホーン』と雷鳴にも似た鳴声と共にリング状の光線を発射する『ブラストレーザー』。
「先輩、乗ってください!!」
「おう」
八幡といろははアクィラモンの背中に乗ってDATS本部へと向かった。
結果的にマンモンの暴走はDATS隊員達のおかげでマンモンが地球側のゲートに辿り着く前に追い返す事に成功した。
しかし、何体かのマンモンは倒す結果となってしまい、デジタマとなっている。
「マンモンの件をDATS本部に連絡、デジタマは『はじまりの町』の管理デジモンであるエレキモンに任せよう」
エレキモン 成長期 哺乳類型デジモン データ種
ツノモンの哺乳類的要素を残して進化した哺乳類型デジモン。
とても好奇心が旺盛でいたずら好きな性格はツノモンから引き継いでいる。
また、エレキモンは9本の尻尾を持っており、戦闘時には、孔雀の羽のように尻尾をひろげ敵を威嚇する。
必殺技は『スパークリングサンダー』。
ツノモン 幼年期Ⅱ レッサー型デジモン 属性なし
プニモンの頭部の触手の1つが硬化した小型デジモン。
プニモンから、より動物的進化をとげ、フサフサな体毛に覆われている。
まだまだ遊びたい盛りで、いたずら好きな性格だが、闘争本能は目覚めていない。
プニモン 幼年期Ⅰ スライム型デジモン 属性なし
生まれたてのデジモン。
ゲル状の赤い体はプニプニしていて、頭部には3つの触手のようなものが生えている。
戦うことができず、酸性の強い泡をだして敵を威嚇する。
いろはがDATS本部へ連絡をいれ、八幡と材木座がマンモンのデジタマを回収していると、
「よぉ、そっちは終わったか?」
八幡たちが後始末をしていると、そこへ機械化したオレンジ色の恐竜の様なデジモン、大きなオウムの様なデジモン、ボクシングのチャンピオンベルトをかけた青い狼の様なデジモン、そして二人の男性DATS隊員と一人の女性DATS隊員がやって来た。
メタルグレイモン 完全体 サイボーグ型デジモン ワクチン種
体の半分以上を機械化しているサイボーグ型デジモン。
メタルグレイモンに進化するためには、襲い来る強敵を倒し、勝ち抜いていかなければならない。
また、メタルグレイモンの攻撃力は核弾頭一発分に匹敵するといわれ、その一撃を受けるとレベルの低いデジモンなどは跡形も残さず消滅する。
必殺技は強化されたクロンデジゾイド製の『トライデントアーム』と、胸の部分にあるハッチから有機体系ミサイル『ギガデストロイヤー』を発射する。
パロットモン 完全体 巨鳥型デジモン ワクチン種
オウムのような姿の巨鳥型デジモン。
時空の裂け目を通って別のデジタルワールドから迷いこんだ謎の怪鳥で、足の爪は強力なパワーを持つ。
知能が非常に高く冷静で、戦いは好まないが、一度怒りだすと、手がつけられなくなる。得意技は、音速で飛び、その衝撃波で敵を薙ぎ倒す『ソニックデストロイヤー』。
必殺技は頭に生えている羽に電撃を発生させ、敵の頭上に雷を落とす『ミョルニルサンダー』。
マッハガオガモン 完全体 サイボーグ型デジモン データ種
莫大な推進力をもつロケットエンジンを背負うサイボーグ型デジモン。
滞空時間は短いが、瞬間の最大推力を生かし、ヒットアンドウェイを最も得意としている。
必殺技は、最大推力で敵を包囲し超高速連打を放つ『ガオガトルネード』と、超打撃力を誇る拳の一撃『ウィニングナックル』。
また、咆哮を一気に放つ超音波攻撃『ハウリングキャノン』をもつ。
「白石さん、鈴堂さん、ペトロフさん。そっちは終わったんですか?」
「ああ、マンモンたちは住処であるデジタルワールドの北部へ帰って行った」
メタルグレイモンのテイマーであり八幡たちと同じく男性DTAS隊員の白石タイガ。
パロットモンのテイマーであり、女性DATS隊員の鈴堂アキホ。
マッハガオガモンのテイマーであり、男性DATS隊員のニコライ・ヤーコヴィッチ・ペトロフ。
三人は八幡たちと同じDATS隊員であるが、入隊は八幡たちよりも早い。
つまり、彼らは八幡たちの先輩にあたる。
「やっほー八幡、材木座、いろはちゃん」
「ハラショー、お前らも無事だったみたいだな」
「ええ、なんとか‥‥現在はマンモンのデジタマを回収しています」
「じゃあ、俺達も手伝おう」
「ありがとうございます」
マンモンのデジタマを全て回収し、それを『はじまりの町』の管理デジモン、エレキモンに事情を話し、引き取ってもらう。
あとは地球へ戻ってDATS本部にて報告書をあげれば終わりだ。
こうしてマンモンの暴走事件がDATS隊員たちの活躍により地球側に被害はなく終息した。
ただ、地球側へは伝えられず、DATS隊員たちの活躍は人々に知られぬことはなかった。
それは人々にデジモンに対する不安や不満を抱かせない為だった。
マンモン騒動の翌日、朝八幡が登校してみると、下駄箱に小さな紙袋が置いてあった。
恐る恐る中を確認してみると、包装紙でラッピングされた木炭が入っていた。
「?なんだ?これ‥‥?」
包装紙で包まれていた事から虐めではないみたいだが、正直判断に困る。
八幡はそのラッピングされた木炭を鞄に詰め、教室へと向かう。
教室ではこのクラスのトップカーストグループ、葉山隼人を中心とするグループメンバーがやかましく世間話をしている。
昨日、奉仕部を訊ねた由比ヶ浜もこのグループに属している。
八幡の姿を見つけると何か言いたそうにチラチラとこっちを見てくる。
しかし、八幡としては由比ヶ浜とあまり会話をしたいとは思わない。
あのトップカーストグループに話しかける‥‥それは八幡にとっては毒蛇が潜む藪を敢えて棒で突っつく様な事と同じである。
ならば、敢えて藪を突っついて蛇を出す必要はないし、話があるのであれば、由比ヶ浜の方から話しかけてくるだろう。
そして、今日の時間割の授業が進められていく。
そんな中にデジモンに関する授業があった。
デジモンの普及率は90%以上でテイマー資格を得られる12歳‥小学生6年生~中学生はほぼテイマー資格の年齢になったら、受験しており、総武高校でも全校生徒のほとんどがパートナーデジモンを持っている。
学校にこうしてデジモンと言う存在を理解してもらいたい、デジモンを通じて命の大切さやデジモンや他のテイマーを通じてコミュニケーション能力や交流を深めてもらいたいと言う狙いがある。
ただ成長期レベルのデジモンならば、問題ないが、成熟期からはデジモンの大きさもかなり巨大になる。
そんな巨大なデジモンが何十体も居て、必殺技なんて撃ったら学校自体があっという間に壊滅してしまう。
それはさながら怪獣映画の様な構図となってしまう。
それを解消したのはデジモン研究者の第一人者である泉光子郎が開発した3Dバーチャル装置だった。
これはデジモンが存在するデジヴァイスを3Dバーチャル装置に挿入すると3Dバーチャル装置に縮小されたデジモンが出現する。
それをファームと呼ばれるデジモンを遊ばせたり、トレーニングをさせる空間。
コロッセオとよばれるデジモン同士のバトルをする空間など様々な空間がある。
そして強いデジモンを持つことはテイマーにとって最大のステータスである。
自分のデジモンがどれくらいの強さなのか?
あの人のデジモンはどれくらいの強さなのか?
どんな進化をするのか?
それをこうして学校内で出来るのも学生ならではの特権なのかもしれない。
勿論、3Dバーチャル装置は学校だけでなく、DATSの関連施設にはちゃんと存在しているので、学生でなくてもこうした3Dバーチャル装置があるDATSの施設に行けばオンラインで他県、他国のテイマーのデジモンともバトルやチャットを通じて交流を深める事も出来る。
授業の前半はデジモンとは、デジタルについての講義、そして後半は学生がお楽しみにしている実際に3Dバーチャル装置を使っての実習になる。
「行くぞ!!ブイモン!!リアライズ!!」
葉山はデジモンが居るデジヴァイスを3Dバーチャル装置にセットしてデジモンをリアライズする。
すると、バーチャル装置には縮小された青い子供の竜の様なデジモンがリアライズされる。
ブイモン 成長期 小竜型デジモン フリー属性
デジタルワールドの創世記に繁栄した種族の生き残りで、デジメンタルを用いて“擬似進化”である「アーマー進化」をすることができる。
その中でもブイモンは優れた戦闘種族であり、秘めた力を持っており、アーマー進化で爆発的な能力を発揮する。
性格的にはやんちゃでいたずら好きだが、正義感の強い一面も持っている。
得意技は両腕をグルグル振り回し、相手を殴る『ブンブンパンチ』。
必殺技は強烈な頭突きで相手を倒す『ブイモンヘッド』。
「行くしょっ、隼人君!!ハグルモン、リアライズ!!」
葉山の向かい側では葉山グループに属する戸部翔もデジヴァイスを3Dバーチャル装置にセットして自分のパートナーデジモンをリアライズする。
戸部がリアライズしたのは身体が歯車で出来た様なデジモンだった。
ハグルモン 成長期 マシーン型デジモン ウィルス種
歯車の形をした変種のマシーン型デジモン。
体内にも無数の歯車が組み込まれており、常に歯車が回転をしている。
そのため1つでも歯車が抜けてしまうと、全身の歯車が回転を止めてしまい、生命活動を維持できなくなる。
ハグルモンには相手にコンピュータウィルスを送り込んで意のままに操る特殊な能力をもっている。
必殺技はコンピュータウィルスを組み込んだ黒い歯車を相手の体内に埋め込んで、狂わせてしまう『ダークネスギア』。
「いくぞ!!ブイモン、進化だ!!」
「OK!!隼人!!」
ブイモン進化―――――エクスブイモン
葉山のブイモンは成熟期へと進化して、二足歩行の青い竜のデジモンへと進化する。
エクスブイモン 成熟期 幻竜型 フリー属性
ブイモンが本来の力を得て進化した成熟期の幻竜型デジモン。
その発達した腕力と脚力から繰り出される攻撃力は凄まじく、山ほどもある岩石など跡形も無く破壊できるほどである。
その破壊力を持つために恐れられているが、実際は正義感が強くむやみにその力を使うことは無い。
得意技は、強烈な噛み付き技『ストロングクランチ』。
必殺技は胸のX字の模様から放射されるエネルギー波『エクスレイザー』。
「ハグルモン!!進化だ!!」
「リョウカイ」
ハグルモン進化――――ガードロモン
戸部のハグルモンも歯車の形状から重装姿のロボット型デジモンへと姿を変える。
ガードロモン 成熟期 マシーン型デジモン ウィルス種
コンピュータネットワークの防御壁を守る、マシーン型のデジモン。
必殺技は不法侵入者を、世界の果てまで追い詰めて破壊してしまう『ディストラクショングレネード』。
「「バトル!!」」
葉山と戸部はコロッセオにて互いのデジモンで模擬戦をした。
その様子が気になるのか、クラスメイトの大半がそのバトルを見学している。
しかし、八幡は興味がないので、ファームにノワールをリアライズして遊ばせている。
「ガードロモン、ディストラクショングレネード!!」
「ディストラクショングレネード」
ガードロモンは両腕からミサイルをエクスブイモン目掛けて放つ。
しかし、エクスブイモンは空を飛び、ミサイルを躱す。
「いけ!!エクスブイモン!!エクスレイザーだ!!」
「エクスレイザー!!」
「グァァァー!!」
エクスブイモンの必殺技、エクスレイザーを食らったガードロモンはハグルモンに退化してその場に倒れる。
葉山と戸部の勝負の結果は葉山の勝利で終わった。
「そこまで!!勝者、エクスブイモン!!」
「やっべぇ!!隼人君!!マジ、つぇーっしょ!!」
負けたにも関わらず戸部は興奮している様子で葉山を褒め千切る。
葉山グループでの自分の地位を高める為、葉山を持ちあげる為に勝たせたのか?
それとも純粋に葉山が強いのか?
実際に葉山のブイモンと戦った事がないので分からないが、八幡は関わる気はなかった。
「隼人君なら、DATSに余裕で入れるんじゃない?」
「そうそう、もしかして隼人君のデジモン、総武で一番強いんじゃない?」
戸部に差をつけられまいと、大岡と大和も葉山を褒めたたえる。
「えっ?そうかな?」
勝負に勝ち、クラスメイト達から褒められて葉山も満更ではないと言う様子だった。
ミレイさんに続き、DATSの先輩隊員にはデジモンワールド リ:デジタイズの主人公とその仲間達となっております。
その中で、主人公のタイガは苗字が不明だったので、中の人の苗字を採用しました。
パートナーデジモンの進化については、タイガはデジモンアドベンチャーの太一と同じ進化系統です。
ボタモン→コロモン→アグモン→グレイモン→メタルグレイモン→ウォーグレイモン→ウォーグレイモンX抗体
ニコのパートナーデジモンの進化については、セイバーズのトーマと同じ、
ワニャモン→ガオモン→ガオガモン→マッハガオガモン→ミラージュガオガモン→ミラージュガオガモン:バーストモード
アキホについては、原作ではデジモンアドベンチャーの武之内空と同じ進化系統でしたが、この話の世界では、
ニョキモン→ピョコモン→ピヨモン→バードラモン→パロットモン→オニスモン の順で進化する設定です。