やはり俺の青春にデジモンが居て、俺がDATS隊員なのはまちがっているのか?   作:ステルス兄貴

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8話

 

 

戸塚に進化についてのレポートを渡してから数日‥‥

 

「よぉ、戸塚、調子はどうだ?」

 

八幡はあれから戸塚のパタモンの調子を聞いてみた。

 

「うん、まだ進化はできないけど、技の威力や動きのスピードは上がったよ」

 

「そうか、それはよかった。それなら進化も、もうすぐで出来るかもしれないな」

 

「そうだね。あのレポート、本当に役に立っているよ。ありがとう」

 

「お、おう‥‥」

 

(やっぱり、戸塚は小町に次ぐ第二の天使だぜ‥‥なのに‥‥なのに何故、戸塚が男なんだよー!!)

 

八幡は改めて戸塚が男だと言う事にこの世の不条理を感じた。

 

そして、その日の体育の時間、今日も今日とて八幡は一人で壁打ちをしようとしていたら、

 

チョン、チョン

 

「ん?」

 

プニュ

 

肩を叩かれ振り向くと、人差し指が八幡の右頬に食い込んだ。

 

「あはっ、ひっかかった」

 

そう可愛く笑うのは八幡にとってのセカンド・エンジェル、戸塚彩加。

 

「なんか用か?戸塚」

 

「うん。今日さ、いつもペア組んでいる子がお休みなんだ。だから…その…よかったら僕とやらない?」

 

普段戸塚とペアを組んでいるクラスメイトが今日は学校を休んでいるので、戸塚が八幡に一緒にペアを組まないかと言ってきた。

 

(うぉ、戸塚、上目遣いは止めてくれ!!俺が浄化されて溶けてしまう!!)

 

「あ、ああ‥いいぜ、俺も一人だしな」

 

(すまない、壁よ‥今日はお前を相手にしてやれない‥‥許せ)

 

「いいの?!やったぁ!」

 

自分を相手にまさかここまで喜ばれるとは八幡自身も思わなかった。

八幡にしてみれば、戸塚からのお誘いを断ると言う選択肢は存在しないので、速攻で了承し、この日の体育は八幡にとって至福の時間だった。

 

「やっぱり比企谷くん上手だね」

 

「そう言うお前もな」

 

ラリーを続けると、戸塚はテニス部だけあって、それなりにうまい。

でも、一人だけが強くても部活全体が強くなるわけでは無い。

パートナーデジモンの進化、部活の強化、戸塚の悩みの解決はまだまだ、先みたいだ。

 

放課後、流石に雪ノ下は八幡といろはを睨みつけてこなくなった。

雪ノ下は紅茶の入ったカップ片手に本を読み、彼女の膝の上にはテイルモンがお昼寝をしており、八幡といろはは教科書とノート、問題集を開いて勉強をしていた。

八幡のノワールはおやつのアンパンを食べ、いろはのアドラーはみたらし団子を食べていた。

静かな、放課後の時間が過ぎて行く中、

教室のドアがいきなり開かれ、

 

「やっはろー!今回は依頼人連れてきたよ!」

 

由比ヶ浜が教室に響く程のデカい声を上げて入って来る。

 

「失礼します。あっ、比企谷くんに一色さん!」

 

由比ヶ浜の後ろには戸塚も居た。

 

「比企谷君と一色さんの部活って奉仕部だったんだ」

 

「ああ」

 

「私は先輩の付き合いで此処にいます」

 

「ヒッキーもいろはちゃんもさいちゃんの事情知っているよね?だから奉仕部としてあたしが紹介したんだ」

 

由比ヶ浜は得意げに言うが、

 

「由比ヶ浜さん」

 

雪ノ下は半ば呆れている。

 

「いやいや、ゆきのん、お礼とかそう言うのは全然いいから。部員として当たり前のことをしただけだから」

 

「由比ヶ浜さん、別に貴女は此処の部員ではないのだけれど‥‥」

 

確かに由比ヶ浜は依頼人の一人であり、奉仕部の部員ではない。

むしろ、この部活に自ら入ろうとする由比ヶ浜の神経を疑う。

と言うか、一体いつの間に自分が依頼人から奉仕部の部員だと勘違いできるのだろうか?

 

「えっ?違うのっ!?」

 

雪ノ下から自分は奉仕部の部員ではないと言う事実を受け、ショックを受けている由比ヶ浜。

 

「ええ、入部届けをもらっていないし、顧問の承認もないから貴女は此処の部員ではないわね」

 

「書くよ!入部届けくらい何枚でも書くよ! 」

 

そう言って由比ヶ浜は鞄からルーズリーフを取り出して入部届を書き始める。

職員室で平塚先生に言えば、入部届の紙ぐらいはあるのに、その場のルーズリーフで入部届を書くとは‥‥

ルーズリーフでは当然正式な入部届ではないので、通常ならば受理される訳がない。

しかも『入部届』の部分を由比ヶ浜は『にゅーぶとどけ』とひらがなで書いている。

 

(入部届ぐらい漢字で書けよ‥‥)

 

由比ヶ浜の行動に八幡はちょっと呆れている。

 

「戸塚の依頼内容は大体分かるが具体的に説明を頼む」

 

八幡は戸塚の今の悩み‥‥パートナーデジモンが進化出来ない事と自分が所属する部活の強化‥‥

そのどちらをこの奉仕部に依頼したいのだろうか?

 

「その‥僕、テニス部に入っていて‥‥なんとかテニス部を強くできないかな?って思って‥‥」

 

戸塚の依頼はデジモンの方ではなく、所属する部活の強化の方だった。

 

「そう‥でも残念なことに奉仕部は便利屋ではないわ。あくまで自己変革を促すだけよ。強くなれるかは貴方次第よ」

 

雪ノ下がそう言うと、戸塚は肩を落とす。

テニス部に入部は出来ないが、それでも戸塚の力にはなりたいのだが、此処は雪ノ下が言っている事が珍しく正しい。

 

「由比ヶ浜さん、貴女は戸塚君にどんな説明をしたのかしら?貴女の無責任な発言で一人の純粋な子の淡い期待が打ち砕かれたのよ」

 

「へ?でも、ゆきのんとヒッキーならなんとかきるでしょう?それにいろはちゃんもいるし、三人もいるから大丈夫だよ。ほら、三人寄ればなんとかって言うし」

 

由比ヶ浜の今の発言、受け取り方によっては「できないの?」と小馬鹿にしたようにも聞こえる。

ただ別の受け取り方にしてみれば、「自分は依頼人を見つけてきて、依頼の受付はするけど、その依頼については何もしない。ただ見ているだけ、依頼をこなすのは雪ノ下、八幡、いろはの三人だよ」

と、物凄く無責任な捉え方も出来る。

実際にさっきの発言の中にも由比ヶ浜は自分を入れていなかった。

あまりにも無責任である。

ただ運が悪いことに此処には前者の方だと受け止めてしまう単純バカがいる。

 

「ふぅん。貴女も言うようになったわね。いいでしょう。戸塚君、貴女の依頼を受けるわ。貴女のテニスの技術向上を助ければいいのね?」

 

(コイツ、忍耐って言葉の意味を知らないのか?)

 

(見た目は高校生、中身は子供、その名は迷探偵ゆきのーん‥‥一話限りで打ち切り決定な漫画みたいですね‥‥)

 

雪ノ下の忍耐の低さ‥‥こんな挑発にもなってない挑発に一々乗っている単純さにいい加減学べよと思う八幡といろはだった。

とは言え、戸塚の為になるのであればまぁ、いいだろうと思う八幡であった。

 

「は、はい!よろしくお願いします」

 

「やるのはいいけどなにやんだ?」

 

八幡は雪ノ下に具体的な内容を訊ねる。

依頼を受けたからにはテニスに関する知識、トレーニング方法、筋肉のアフターケアーなど知らなければ、今後のスポーツ活動に支障をきたすかもしれない。

 

「そうね、死ぬまで走らせて死ぬまで素振り、死ぬまで練習。かしらね」

 

「「‥‥」」

 

雪ノ下のあまりにも具体性のない計画に呆れてモノが言えない八幡といろは。

 

(バカだ!!バカが居る!!)

 

(単純バカだと思いましたが、ここまでとは‥‥これまでの雪ノ下先輩の成績が本当に雪ノ下先輩の実力なのかと怪しく思えます‥‥カンニングでもしていたんじゃ‥‥)

 

いろははこれまでの雪ノ下の言動で彼女がカンニングでもしてこれまでの成績を叩き出して来たのではないかと疑ってしまう。

 

「じゃあ明日からテニスコートを昼休みに使えるように申請する必要があるわね。現段階では戸塚くん個人としてはテニス部員だから使えるけど私達、奉仕部と共同で使えるよう申請しなしいけないわね」

 

こうして翌日の昼休から奉仕部は戸塚のサポートをする事になった。

翌日の昼休み‥‥

昨日の放課後、雪ノ下が生徒会に昼休み中のテニスコートの使用許可をもらっているので、テニス部と関係ない奉仕部のメンバーがテニスコートを使用しても問題はなかった。

テニスコートには奉仕部のメンバーが集まり、戸塚のサポートをしていた。

流石に雪ノ下の言う『死ぬまで走らせて死ぬまで素振り、死ぬまで練習』はさせられなかったので、八幡といろはが調べたトレーニング方法をする事になった。

まずは基礎体力を付けるという事で走り込みと筋トレから始まった。

テニスコートの周りを走る。

走り込みには戸塚以外にも八幡、由比ヶ浜、いろはも参加した。

普段からDATSにて鍛えている八幡といろはは特に問題なく走っている。

戸塚は一応運動部なだけあり由比ヶ浜よりは走れているがやはり体力は少ない。

走り込みの次は筋トレ・柔軟を始める。

八幡といろははまだまだ余裕そうであるが、戸塚と由比ヶ浜は少しバテ始めた。

 

「貴方、意外にも体力があるのね」

 

雪ノ下は意外そうに八幡に言う。

 

「別にこの程度、大したことないだろう。てかお前はやらないのか?雪ノ下」

 

八幡の問いに対して、雪ノ下は見るからに動揺した様子で、

 

「ええ、私は全体の監視役よ」

 

木陰でテニスには何の関係のない本を読んでいる雪ノ下。

やはり、雪ノ下の依頼に対する真剣さは相変わらずない。

しかも彼女の様子を見る限り、完璧を自称する癖に体力がない。

どこが完璧なんだよ。

随分と欠点の多い完璧な人間だ。

 

「お前、自分は体力ないくせによく他人に対して、『死ぬまで走らせて死ぬまで素振り、死ぬまで練習』なんて言えたな」

 

「戸塚先輩の前にまずはご自分が体力をつけたらどうですか?」

 

「仕方ないじゃない。私、技術には自信があるけど体力には自信がないのよ」

 

等々本人が、体力がない事を認めてしまった。

 

「だったら、お前もやったらどうなんだ?一朝一夕で体力がつく訳ではないが継続してやればある程度まではつくようになるぞ」

 

「それで、良く完璧な人間なんて自称出来ましたね」

 

八幡といろはの言葉に対して、雪ノ下は何も言い返してこなかったし、筋トレに参加する事もなかった。

 

筋トレ・柔軟が終わり、いよいよテニス球を使っての練習となる。

由比ヶ浜といろはが球を出し、戸塚がそれをテニスラケットで打ち、雪ノ下がフォーム指導で、八幡が球拾いをする。

しばらくやっていると戸塚が球を取り損ねて転んでしまった。

 

「さいちゃん、大丈夫!?」

 

「大丈夫だから続けて」

 

戸塚は大丈夫と言うが、彼の膝からは血が流れている。

 

「何を言っている。ちゃんとケアをしないと、スポーツマンとして再起不能になる事もあるんだぞ」

 

「で、でもみんながこうして付き合ってくれるから、もう少し頑張りたい」

 

「はぁ~分かった。でも、やるにしてもちゃんと怪我の手当てをしてからだ」

 

「一色、すまないが保健室から救急箱を取って来てくれ」

 

「分かりました」

 

いろはが救急箱を取りに行き、戸塚の怪我の手当てが終わるまで、一時休憩となった。

そこへ、

 

「あっ、テニスしてんじゃん、テニス!」

 

そこへ、厄介な乱入者が現れた。

テニスコートにやってきたのは金髪リア充、みんなの葉山隼人くんとその取り巻きたち。

 

「ねぇ、戸塚―、あーしらも此処で遊んでもいい?」

 

葉山グループの一人、三浦は戸塚に対して自分達にもテニスコートを使わせろと言う。

 

「三浦さん、僕は遊んでいるわけじゃなくて、 練習をして‥‥」

 

戸塚は三浦の態度にちょっとビクつきながらも反論するが、

 

「えっ?何?聞こえないんだけど?」

 

実際に戸塚の声が小さいのか、それとも自分に都合の悪い言葉は聞こえないのか、三浦はますます、圧力をかけてくる。

そこへ、

 

「聞こえないなら、此処でテニスをするよりもさっさと耳鼻科に行ったらどうなの?」

 

雪ノ下がいきなり喧嘩腰で三浦に噛みつく。

 

「はぁっ!?いきなりなんだし!?」

 

「ここを使うならテニス部の顧問か生徒会の許可が必要なのよ」

 

「あんたらも使ってんじゃん。大体あーしは今、戸塚と話しているんだけど?つーか何言ってんのか意味わかんない」

 

「私達は正式な許可を得て使っているの。見て分からないのかしら?ああ、でも此処まで説明してもわからないお猿さんに話しても分かる訳ないわね。ごめんなさい。でも、私、猿語は習っていないから、貴女とコミュニケーションを取るのは無理そうね」

 

「っ!?あんまり調子に乗るんじゃないし!!」

 

「あら?お猿さんがキィーキィー騒いでいるみたいだけど、誰かこのお猿さんの言葉を訳してくれるかしら?」

 

「まぁまぁ、二人ともそんなに熱くならないで、それならこうしよう。部外者同士で勝った方が使うって事でいいんじゃ無いかな?その方が戸塚君の練習にもなるだろう?」

 

雪ノ下と三浦との間に一触即発の空気が流れている中、仲裁に入るようにみんなの葉山隼人が割って入ってくる。

 

「却下よ、どうしてもテニスコートを使いたいのであれば、許可をもらってから出直しなさい」

 

「だけどみんなでやった方が楽しいだろう?雪乃ちゃん」

 

「名前で呼ばないで頂戴」

 

雪ノ下は不愉快そうに葉山を睨みつける。

 

「葉山、いい加減諦めろ、この場において部外者はお前らだ。大体そこの金髪縦ロールは絶対に戸塚の練習付き合わないぞ」

 

八幡も流石にこのままでは練習の邪魔になるので雪ノ下に加勢する。

 

「ちょっと、縦ロールってあーしのこと?キモいんですけど」

 

「お前の名前知らないし興味もないから縦ロールでいいだろう。で、どうなんだ?葉山、そこの金髪縦ロールは戸塚の練習に付き合うと思うのか?」

 

「そ、それは‥‥」

 

葉山は言い淀んでいる。

彼自身分かっているのだろう。

彼女の性格上、絶対に戸塚の練習にはつきあわない事を‥‥

しかし、本人を前にそんな事は言えない。

常に周囲の顔色を窺う葉山には絶対に口にできないことだった。

 

「言葉に詰まっている様だから、俺が代わりに行ってやる。ソイツは絶対に手伝わない。何故ならソイツは最初に遊んでいいかと聞いてきているからな。一回テニスをしたら、『はい、お終い』だぞ‥‥」

 

そこで葉山の代わりに八幡が、葉山の思っている事を代弁した。

それと同時に、

 

「でもな‥‥」

 

八幡は戸塚に顔を向け、

 

「最終的に決めるのはお前だ、戸塚」

 

「えっ?僕?」

 

八幡は戸塚に葉山の提案を受けて勝負するか、このまま昼休が終わるまで水掛け論で時間稼ぎをするか、それを戸塚に選択させた。

 

「ああ、この場においての責任者はお前だ。どうする?」

 

「やる!!このまま練習の邪魔はされたくないもん!!」

 

八幡の問いに対して戸塚は葉山たちとの勝負を受ける事になった。

 

相手は葉山と三浦のチーム、此方は雪ノ下と由比ヶ浜のチームとなった。

なぜ、この様なチーム編成になったのかと言うと、雪ノ下が八幡とは組みたくはないと言う理由からだった。

試合は当初、雪ノ下と由比ヶ浜が勝っていたのだが、雪ノ下の体力の低さが徐々に出始め、葉山と三浦のチームに同点となり、遂には逆転を許してしまった。

体力が低い雪ノ下は汗だくになり、息も絶え絶えで、由比ヶ浜は葉山と三浦の二人に翻弄され無駄に体力を減らされている。

そこへ、

 

「先輩、どうしたんですか?これは?」

 

保健室から救急箱を取りに行ったいろはが戻って来た。

八幡がそこでいろはに事情を説明する。

 

「やれやれ仕方ありませんね」

 

此処は雪ノ下の為ではなく、戸塚の為に八幡といろはは人肌脱ぐことにした。

 

「メンバー交代だ。雪ノ下、由比ヶ浜、お前らは下がれ」

 

「ヒッキー‥‥」

 

「何を言っているの?貴方達に代わらなくても、私達だけで‥‥」

 

「そのザマで何ができる?」

 

「くっ‥‥」

 

雪ノ下は悔しそうに八幡を睨みつける。

 

「ん?変わんの?まぁ、あーしらにそう簡単に勝てると思うなし?雪ノ下さんも結衣も大したことなかったからね」

 

三浦は不敵な笑みを浮かべている。

そして、八幡といろはが雪ノ下と由比ヶ浜に代わり、テニスコートに入り、葉山&三浦ペアとテニス勝負をする事になった。

三浦は余裕で勝てると思ったのだが、結果的に八幡といろはのペアは葉山、三浦ペアに勝った。

DATSで行動を共にする事が多い八幡といろはのコンビネーションはまさに阿吽の呼吸だった。

 

「ふぅ、試合終了。さぁこっちが勝ったんだし、お望みのテニスも出来たんだからとっとと出て行け」

 

「くっ‥‥」

 

八幡といろはがテニスコートから出て戸塚の手当てをしようとしたら、

 

(許さない‥‥あーしにこんな恥をかかせやがて‥‥絶対にゆるさない‥‥!!)

 

三浦の心の中にどす黒い感情が生み出され、

 

(少し痛い目に遭わせてやる!!)

 

「フローラ進化!!」

 

フローラモン進化――――サンフラウモン

 

三浦は自身のパートナーデジモンを成熟期に進化させ、

 

「フローラ!!カクタステイル!!」

 

「カクタステイル!!」

 

サンフラウモンの尻尾のような茎を振り回しトゲを放つ技、カクタステイルを八幡目掛けて放って来た。

 

「比企谷君!!危ない!!」

 

戸塚がそれに気づき、八幡を庇おうとする。

 

「戸塚!!」

 

「彩加!!」

 

八幡を庇った戸塚にサンフラウモンのトゲが迫る。

そんな中、戸塚のデジヴァイスが光り輝く。

 

パタモン進化―――――エンジェモン

 

パタモンの姿は天使の姿をしたデジモンへと進化した。

 

 

エンジェモン 成熟期 天使型デジモン ワクチン種

光り輝く6枚の翼と、神々しいまでの純白の衣を身に纏った天使デジモン。

全なる善の存在であり、幸福をもたらすデジモンと呼ばれているが、悪に対しては非常に冷徹で完全に相手が消滅するまで、攻撃を止めることはない。

デジタルワールドが幾度となく危機に見舞われたとき、同種属のデジモンを率いて降臨したと伝えられており、ダークサイドに引き込まれたデビモンも、もともとは同種族であった。

必殺技は黄金に輝く拳で相手を攻撃する『ヘブンズナックル』。

 

 

デビモン 成熟期 堕天使型デジモン ウィルス種

漆黒の衣に身を包んだ堕天使型デジモン。

元々は光り輝くエンジェモン系デジモンだったが、デジタルワールドの空間の歪に存在するダークエリアに堕ちたことにより堕天使となった。

その証である悪のマークが胸に大きく浮かんでいる。

狡猾で凶悪な性格だが、非常に優れた知性の持ち主でもある。

必殺技の『デスクロウ』は伸縮自在の両腕を伸ばし、相手の体を貫き通す。

 

 

「ヘブンズナックル!!」

 

エンジェモンは必殺技のヘブンズナックルを繰り出し、戸塚に迫りくるサンフラウモンのトゲを破壊し、そのままの勢いでサンフラウモンの腹に強烈な一撃を叩き込んだ。

 




パタモンが進化した際のBGMはあの曲をイメージしてください。
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