ラブライブ!Ω/UC 外伝 ラブライブ!アイランドスターズ!! 作:la55
で、たい子、めい、小明はすぐにさとうきび畑に行き、さっそくさとうきびを植えていく。
「ひさしぶりにするけど、腰が痛くなるよう」
と、小明が腰を叩きながら言うと、めい、
「我慢して。これがずっと続くんだから」
と、小明を注意する。そんな2人を見て、たい子、
「そうだよ。どんどん植えていこう」
と、2人を励ます。
そして、かれこれ2時間が経とうとしていた。空にはきれいな夕焼け空が続いていた。それでも3人はどんどんさとうきびを植えていく。
「次の苗はどれかな。どんどん植えていこうよ」
と、たい子が言うと、めい、
「ここにあった苗はある程度植えたから、少し休憩しよう」
と、休憩を提案。これには小明、
「賛成!!」
と、近くにあったブロックに腰掛けると、めいも、
「よいしょっと」
と、地面に座り込む。たい子も仕方なく、
「まったく、2人は。でも、ここで休憩とってからどんどん植えたほうが効率的にいいかも」
と、めいと小明の近くに座る。
すると、たい子はこの機会だからと思い、2人にある質問をした。
「でも、なんで、めいと小明は九先輩たちとスクールアイドルになるための練習をしようと思ったの?」
これにまず答えたのが小明だった。
「小明はねぇ、自分の特技を活かせると思ったからだよ」
これにはたい子、
「たしか、アクロバットだよね」
と言うと、小明、
「うん」
と答えた。そして、やわらかい地面の上でバク転や側転を何度も行った。
「やっ、はっ、とわっ」
1度も失敗もせずにアクロバットを披露する小明。
「やっぱり何度見ても凄いね」
と、たい子は小明を褒めると、小明、すぐやめてあることを言った。
「九先輩たちが歌を披露して、小明、少し気になってスクールアイドルについて少し検索してみたの。そしたら、雪穂先生がスクールアイドルだったとき、同じグループ内にアクロバットが得意なメンバーがいたんだって。それがね…」
そして、小明はたい子にある映像を見せた。そこには…。
「ビースト?ビーストってあの…」
と、たい子は驚いた。あの人気アイドルグループの映像だった。小明は言った。
「ビースト。アクロバットとかわいさを融合させたアイドルグループ。メンバーはかわいい双子でおなじみの矢澤こころちゃん、ここあちゃん、通称こころあ。そして、アクロバットを得意とするもう1人のメンバー…、それが」
つられて、たい子も、
「それが…」
と言うと、小明はすぐにそのメンバーの名を言った。
「京城みやこさん。ガテン系の体系なんだけど、それにもかかわらず、バク転、側転など、ジャ○ーズアイドルも真っ青なアクロバットはお手の物。そんなみやこさんもスクールアイドルとして雪穂先生と一緒に活躍していたんだって」
これにはたい子、
「雪穂先生って何者なの?」
と言うと、小明、
「少なくともスクールアイドルとしては凄かったらしいよ」
と答え、続けて本心を話した。
「小明だってもっとアクロバットをみんなに見せたいよ。けれど、まわりかわは「やっちゃだめ」だって言われるもん。女性は淑女なれ、もっとおしとやかになれっていわれるもん。女性がアクロバットしちゃだめなの。もっとみせたいよ。もっとしたいよ。もう束縛されるの、いや!!」
そして、めいも小明に続けて答えた。
「めいも小明の考えを聞いてわかったの。もう我慢したくない。もっとみんなといろんなことをやりたい。女性はなんでも我慢しろ、おしとやかになれ、静かにしろ、もういや。めいも小明と一緒にはじけたい!!」
これにはたい子、
「2人ともいろいろ我慢していたのね」
と、2人に同情していた。実は、たい子も思う節があった。この九龍島は保守的な考えが強かった。昔の考えが強いのだ。たとえば、「女性は淑女なれ」という言葉である。星子のおじいちゃんこと町長をはじめ、多くの人たちはこの考えには賛成だった。そのため、昔から女性は男性の一歩後ろを歩くべきだ、女性はおしとやかに、静かにしておくべきだ、と女性に教えていたのだ。けれど、そんな保守的な空気にめいと小明はいやがっていた。2人にとってその空気は苦痛しかなかった。
「もう我慢したくない」
と、めいが言うと、小明も、
「スクールアイドルになってもっとはじけたい!!」
と言うと、たい子、
「でも、めいの本心は別にあるんじゃないかな」
と、なにかめいがあることをたくらんでいることを見通すと、めい、
「あっ、ばれちゃった。実はスクールアイドルっていろいろ練習しないといけないでしょ。それって鍛錬になるんじゃないかなって」
と、笑いながら答えると、たい子、
「でた~、めいの鍛錬大好き症候群!!」
と言うと、めい、
「なんと言っても変わらないもん!!」
と答える。めい、こう見えて鍛錬という言葉が好きである。なので、もし、走るのであれば走り続ける、どんなことがあってもへこたれないのである。ただし、性格的にへんな責任感から自分を追い詰めたり、逆に大胆な策をとったりと、先がまったく読めない、むしろ、両極端にはいりやすい性格の持ち主である、めいは。
このめいの言葉にたい子、
「もしかして、さとうきび植えも鍛錬?」
と言うと、めい、
「これはめいが生きていくために必要なことであす」
と答えると、たい子、
「はいはい」
と、ただたんに答える。それにめい、
「なに~」
と、たい子を叩くしぐさをする。
が、こんなとき、ある人物が3人の前にあらわれる。
「あら、めいちゃんに小明ちゃん、こんばんは。どう、調子は?」
めいの家の近くに住むおばちゃんだった。めい、おばちゃんを見て、なぜか襟を正して一言。
「おばちゃん、私は調子いいよ」
これにそのおばちゃんの隣にいたおばちゃんの夫らきし男から、
「そうだな。めいちゃんのお父さんが怪我したと聞いたからびっくりしたが、めいちゃんと小明ちゃん、そして、たい子ちゃんがいるから大丈夫だな」
と言うと、小明から、
「私だって元気です。頑張っていますから」
と言うと、男から、
「そうだな。でも、女性というのはもっとおしとやかでいるべきだからな。もっと清楚に、もっと静かに、そして、もっとおしとやかに。これこそ男性がもっとも好む女性像である。はは」
と、大声で言うと、おばちゃんはそんな男に対し、
「こら、めいちゃんたちに迷惑でしょう。ほら、帰りますよ」
と言うと、男は、
「昔はもっとおしとやかだったのにな。どこで変わったのかな」
と言うと、おばちゃんは、
「そういうのはおうちで言いなさい。夫が迷惑なことをいったね。ごめんね。それじゃ、またね」
と、3人のもとを去っていった。
おばちゃんたちが去ったあと、めいはすぐに、
「ふう、いつになったら「私」じゃなくて、「めい」って言えるのですか」
と言うと、小明も、
「そうです。私、私って言うのが嫌なんです。小明は小明と言いたいのです」
と言った。たい子はすぐにあることを思った。
(家族など身近な人たちには(主語に)めいや小明って自分の名前を言えるけど、ほかの人たちの前では(主語は)私と言わないといけない。それが2人にとって苦痛なのよね。良妻賢母、女性よ淑女なれ、って言って女性をがんじがらめにしていることをあの2人は嫌がっているのかもね)
と思ってしまい、少し考えてしまった。
おばちゃんとの会話のあと、たい子、めい、小明の3人はもくもくとさとうきびを植えていく。こうなると、時間が進むのがはやく感じる。そうこうしているうちに夕日が落ち、あたりは暗くなっていた。
「もう暗くなってきたわ。今日はここまでしましょう」
と、たい子はまわりが暗いことを確認すると、めいと小明に植えるのをやめることを提案。
「そうですね」
と、めいが言うと、たい子、
「小明もいい?」
と、小明に聞くと、小明も、
「そうですね」
と答える。たい子はすぐにめいにあることを聞く。
「ところで、道具をなおすところはどこ?」
これにめい、
「そうですね」
と言うと、たい子、今度は小明に聞く。
「そうですね」
と、こちらも同じ回答。これにはたい子、なにか違和感を覚えると、
「それじゃ、今日のごはんはからし多め、わさび多めでだすからね」
と言うと、めい、小明、ともに、
「「そ、そうです…ね、じゃないです~。ごめんなさい~」」
と、たい子に謝ると、たい子、
「ふざけないでよ」
と、2人に怒る。これにはめい、
「ただ、タ○リさんゲームをしていただけなのに~」
と、言い訳じみたことを言うと、たい子、
「タ○リさんゲーム?」
と聞きなおす。これに小明、
「質問の答えはいつも「そうですね」と答えるの。で、質問をしている人が「そんなことがない」と言ったら負けのゲームなの」
と言うと、たい子、
「そんなくだらないゲームをしないで、もう帰る準備をするよ。あとでおいしいもの作ってあげるからね」
と言うと、めいと小明、
「やった~。今日はカレーだ~」
と言うと、たい子、
「そんなことない」
と、うっかり口を滑らすと、めいと小明、
「「やった~、たい子の負け~」」
と喜んでいた。
「なんで叩かれなきゃいけないの」
と、めいは泣いていた。たい子、
「ふざけすぎるからです」
と、理由を言うと、小明、
「横暴です~」
と泣け叫ぶ。
と、ここで3人は今何をしているかというと、めいの家でたい子特性の夕食を食べていた。ちなみに、今日の夕食は魚好きのたい子特製シーフードカレーだった。結局、めいと小明に押し切れられたかたちとなってしまった。
「で、私、帰るけど、2人でこれからどうするの?」
と言うと、めい、
「何もすることないよ。だって、お父さんもお母さんも診療所にいるからね」
と言う。実は診療所といいつつも病院機能は持っていた(ただし、ベッド数は少ないだけ)。なので、足を怪我しためいの父親は大事をとって入院となった。母親も付き添い。なので、たい子や小明が帰るとめい1人になってしまう。
「それだったら、ここでスクールアイドルの練習、していく?」
と、突然めいは思いつきで言ってしまうと、たい子、
「それはやめていたほうがよくない。だって、きつい(さとうきびの)手植えのあとだし…」
と、心配そうに言うと、小明、
「小明、賛成!!」
と、元気よく答える。これにもたい子、
「小明、学校があるんだよ。練習してからだと、家に帰るの遅くなるよ」
と言うも、小明、あるところに電話。すると、
「あっ、お母さん、こうこうでこういうことだから。えっ、OK。ありがとう」
と、言って電話を切ると、小明、すぐに、
「めい1人だけだから心配って言ったら、めいのお父さん、お母さん、帰ってくるまでめいの家に泊まっていいんだって」
と、意外なことを言ってしまう。これにはたい子、
「ああ。小明の家族って小明に甘いってこと忘れていた…」
と、頭を抱えてしまう。
たい子、そうしているうちに時間がもったいないと思い、めいにもう1度聞く。
「本当に大丈夫?朝昼は学校、夕はさとうきび植え、夜はスクールアイドルの練習。とても大変よ」
と言うと、めい、
「それって自分にとって鍛錬になるよね。やった~。ずっと鍛錬だ~」
と喜んでいた。これにはたい子も呆れるしかなかった。
と、いうわけで、今から練習にはいろうとするめいと小明。これにたい子は、
「ちょっと待って」
と言うと、めいにあることを聞く。
「で、九先輩たちもいないのに、どんな練習をするの?」
これにはめい、あることを言う。
「実はすでに練習する曲は決めてあるんだ。この曲だよ」
と、めいのスマホにある動画が流れていた。あるスクールアイドルの投稿動画だった。
「これを練習するのかぁ。で、タイトルは「ウィンターガーデン」?」
と、たい子が言うと、めい、
「そう、「ウインターガーデン」なにょ」
と言うと、小明も、
「げまげま」
と言ってしまう。これにはたい子、
「なにょ?げま?」
と、不思議そうに思って復唱すると、
「あ~、しまった~。たい子が知らないものだった~」
と慌てると、小明も、
「ぱ~てぃ~レディ」
と、変なことを言ってしまった。
(注:この元ネタは18年前のアニメなのよね~。知らない人はwikiで「ウインターガーデン」で検索してみよう。ちなみに、ヒント。実は某アニメショップ某店看板娘に選ばれたヨハネちゃんはこのアニメにもでてくるキャラのぬいぐるみを持っているよ)
で、その動画を見ていたたい子が一言。
「なんか悲しい曲ね。失恋ソング?」
これにめい、
「失恋ソングといえばそうかな。彼女が昔付き合っていた彼氏に対して、自分のことを忘れないでください、って願う曲みたいなの」
と言うと、小明、
「なんか意外だね、めいが悲しい曲を選ぶなんて」
と、ビックリしながら言うと、めい、
「だって、九先輩たちは秋の歌を歌ったでしょ。なら、めいたちは冬の歌と思って検索したら、この歌が目に飛び込んできたんだもん」
と言うと、たい子、
「で、この曲練習して、どうするの?」
と言うと、めい、
「あとで九先輩たちに披露するんだよ。サプライズになるよ」
と、堂々と言うと、小明、
「それよりもはやく練習しよう」
と、練習を催促する。
そして、めいは小明の言葉に触発されたのか、いきなり立ち上がってなにやら始める準備をすると、たい子、
「あれ、今からなにするの?」
と言うと、めい、
「踊る練習」
とただ答えると、たい子、
「歌う練習はしないの?」
と、逆にめいに聞く。これにはめい、
「それはちょっと…」
と、なにかごまかしているように見えてしまう。たい子、これを見逃さず、
「もしかして、九先輩たちとの練習のとき、歌の練習サボっていたでしょ」
と的確なことを言うと、めい、
「ギクギクギク」
と言ってしまう。そして、めい、ついに白状。
「だって~、めい、歌、そんなに得意じゃないもん。それよりも踊っていたいもん」
これにはたい子、
「めい、当分のあいだ、ダンス練習は禁止、歌の練習を行うこと」
と言うと、めい、
「いやなものはいやなの。ダンス練習させて~」
と泣き叫ぶも、たい子、
「わがままは言わないの。スクールアイドルは歌も大事。いやなものでもやるの」
としつけるようにめいに言うと、めい、
「は~い」
と、しょぼんと答えた。
そんなめいを尻目に、小明、
「じゃ、小明はアクロバットを…」
と言うと、たい子、すぐに、
「この曲は失恋ソング。アクロバットはいりません」
と小明に注意すると、小明、
「アクロバットをいれたら面白いよ」
と意見を言うも、たい子、
「いらないものはいらない。小明がアクロバットをやりたがっているということは…、そうか。小明も九先輩たちの練習のときに勝手にアクロバットしていたな」
と、小明を疑いながらも言うと、小明、
「そうだよ。だって、小明、アクロバットしたくてスクールアイドルになったんだもん。アクロバット、したいんだもん」
と、わがままを言うと、たい子、
「小明、曲によってはアクロバットが不要なものもあるの。で、この曲は失恋ソング。アクロバットはいりません。小明も歌の練習を先にすること」
と言うと、小明、
「は~い」
と、がっかりしながら答えた。