ラブライブ!Ω/UC 外伝 ラブライブ!アイランドスターズ!! 作:la55
第9回 星子と氷と春と
「それならこうしたらどう?」
なぞの声に九、
「誰?」
と、まわりを見渡すと、
「ちゃおですわ」
と、ある少女が出てきた。
「春さん!!」
ひろ子はその少女、春を見るなり呼ぶと、
「そうだよ。私は春だよ」
と答えていた。
(OP 1番のみ)
「で、どうしたらいいのですか?」
と、たい子が言うと、春はいいアイデアを披露した。
「体力づくりですよ」
「「「「「体力づくり~!!」」」」」
九たち5人は驚いた。まさかの体力づくりとは…。
「どうして体力づくりなんですか?」
と、めいが言うと、春は、
「スクールアイドルとはいえ、全力でダンスなどするにしても体力は必要。だからこそ体力づくりは必要なんですよ」
と理由を言うも、小明は、
「もっとダンスの練習がしたい!!」
とだだをこねる。
そんなとき、
「春さんの言うとおりだよ」
と、春の意見に賛成の声がくる。
「雪穂先生!!」
あらわれたのは雪穂だった。
「ごめんなさい。私も天海(星子)さんからスクールアイドル関連の練習をさせたらいけないって言われていたの。でも、体力づくりなら話は別。体力づくりなら言い訳もつくしね」
と、雪穂が言うと、九、
「それなら体力づくり頑張るぞ!!まずはマラソンだー!!」
と、1人張り切って走り始める。
「待ってください」
と、ひろ子が言うと、たい子ら1年生も一緒に九のあとを追った。
「春さんの言うとおりになったね。でも、あう意味ちょうどよかったのかもしれない。だって今、あの5人にとって1番大切なのは基礎体力ですもの。これまで体力づくりなしでダンスなど練習していたから。これからの大会に出るとき、体力がダンス技術に追いつけなくなるのは目に見えていたからね」
と、雪穂が言うと、春、
「そうですね」
とうなずいていた。
「ところで、なんで春さんがここにいるのかな?本当の理由を知りたいな」
と、雪穂は突然春に言うと、春、
「本当は私も九さんと一緒にスクールアイドルしたいんですよ」
と言うと、春は九たち5人に向かって、
「私も練習入れてください」
と、言いながら走っていった。
体力づくりを始めてから1週間が経過した。体力づくりが終わるころ、
「なんか最近体力がついてきたかも」
と、九が言うと、ひろ子も、
「みんな体力があると思うけど、もっと体力がついてきたかもね」
と、元気にしゃべっている。
一方、雪穂は、
「な、なんていう体力。私のほうがいつもへばってしまう…」
と、ぜえぜえ言いながら言うも、春、
「だって、遊ぶところといえば山に海だもの。ここは自然が遊び相手だよ」
と、小明が答えると、雪穂、
「昔、私がやっていた地獄の特訓以上にきつい」
と言えば、九、
「地獄の特訓、私、やってみたい」
と、目をキラキラさせながら言うも、雪穂、
「する前に私が倒れてしまうよ」
と、倒れこんでしまった。
だが、こんな状況を悔しい気持ちで見ている人がいた。
「なんで、私にはむかうのでしょうか」
星子だった。あれだけスクールアイドルとしての練習をしないように言っているのに、それを未だにしているのか、それが気にいらなかったのだ。
「でも、体力づくりなら、普通行うことでしょ。そこは注意できないんじゃないかな」
と、氷が言うと、星子はあることを決めた。
「私にはむかうなら、私が印籠を渡してやる」
翌日の放課後、
「ちょっとみなさん、集まってきてください」
と、星子が言うと、
「なにかあったんでしょうか」
と、九たち8人が集まる。
すると、星子は九、ひろ子、たい子、めい、小明5人に対して、
「なんでまだスクールアイドルという幼稚なことをするのですか」
と、怒りながら言うも、九、
「そんなことしてないよ。やっているのは体力づくりだよ」
と反論するが、星子、
「それがスクールアイドルとつながりをもつのです」
と言えば、小明も、
「ただの体力づくりをスクールアイドルと結びつけるなんておかしいよ」
と反論するも、星子、
「わたしが言っていることが全て正しいのです!!」
と、聞く耳持たずだった。
こんなやりとりに多恵、
「私は関係ないから抜けるね」
と言った瞬間、
「だったら、1つ勝負したらどうかな?」
と、氷があることを提案してきた。氷いわく、
「勝ったほうが負けたほうに命令をすることができるの。星子が勝てば5人に対してこれ以上スクールアイドルの練習をしないって言えるでしょ」
これにはひろ子、
「それはちょっと…」
と言うも、すぐに九、
「やります!!絶対にやります!!」
と、これまた前向きに答えてしまう。
「ちょっと。負けたらもうスクールアイドルできなくなるのよ」
と、たい子が言うも、九、
「勝てばいいんだよ、勝てば」
と、これまた聞く耳持たず。
「これで決まりですね」
と、星子が言うと、すぐに春が横から入り込み、
「それじゃ勝負のやり方だけど、この学校伝統の島一周遠泳ならどうかな?」
と言うと、遠くから見ていた雪穂が、
「島一周遠泳って危なくないの?」
と聞くと、氷が、
「それなら大丈夫です。島の漁師たちにすでに話をつけていますから」
と言うと、雪穂、
「なんと話が早い、というか都合よすぎる…」
と、とほほ顔で言うと、九はすぐに、
「それじゃ、港にレッツゴー」
と叫びだす。
そんななか、多恵は、
「そんな茶番、私は付き合えないわ。それじゃね、ばいばい」
と言うも、すぐに春に見つかり、
「逃がさないわよ~」
と言うと、多恵の首ねっこを押さえつけ連れて行く。
「誰か助けて~」
と、多恵は声を上げていた。
「なんかすごいことになっている…」
と、雪穂は驚いていた。なんと港にはテントがたっていて、漁師の奥さんたちがつみれ汁を作っていた。
「や、父さん、雪穂先生だよ」
と、たい子が言うと、
「雪穂先生、お久しぶりです」
と、たい子の父親が言うと、
「お久しぶりです。たしか漁協の組合長でしたか」
と言うと、たい子の父、
「はい、まさか、あの伝統がよみがえるなんて、こんな嬉しいことありません」
と、感激しつつ言う。
そして、スタート10分前になると、星子が、
「さあ、水着に着替えましょう」
と言うと、いきなりひろ子が、
「それじゃ」
と、制服をいきなり脱ぎだそうとする。星子、
「ちょっと、民衆の前で裸になるなんて見苦しくてみっともない」
と言うも、ひろ子、そんなこと気にせず、
「えいっ」
と、脱いでしまった。星子、
「やめ…て」
と言いかけるが、ひろ子、
「もう下に水着着ているもんね」
と、堂々と水着姿をみせる。九は、
「実はひろ子ちゃん、いつでも海に飛び込もうと思っているらしく、下には必ず水着を着込んでいるんだ」
と言うも、星子、
「はいしたない」
と、言ってしまう。
そして、スタート1分前、
「チームですが、1・2年生チームと3年生チームの対決となります」
と、星子が説明すると、九、
「それじゃ6対3になっちゃうよ」
と、欠点をあげるが、星子、余裕で、
「大丈夫です。3年生チームには2年生の土居(多恵)さんをいれますので、これで5対4になります」
と言うと、多恵、
「私はやるなんて一言も」
と言うも、星子から、
「これは学校の伝統行事です。全員参加です」
と言われ、しかたなく参加する多恵であった。
ここで遠泳競争のやり方を伝えておこう。多恵を除く1・2年生チームと多恵をいれた3年生チーム、5対4の競争。泳ぐ長さに決まりはなく、疲れたら次の人に交代。ただし、泳げるのは1人1回だけ。チーム内のペース配分が勝利の鍵になる。
スタートとなる港には第1泳者のひろ子と春がすでにスタンバイ状態にはいっていた。
「あれ、あんちゃんたちも参加するの?」
と、九が言うと、
「そうだ。俺たち特効野郎Sチームがこの遠泳のサポートをしてやるぜ」
と、これまた特攻服を着た漁師たちの集団「特攻野郎Sチーム」の漁船が2人のまわりを囲んでいた。
「いつも特攻服を着ているんだ」
と、審判の船に乗っている雪穂が言うと、
「当たり前よ。いつでもとばせるよう特攻服を着るのが俺たちの流儀よ」
と言うが、雪穂の心の中で、
「暑くないのかな?九たちよりも先に倒れるんじゃないかな」
と、少し心配になった。
「よ~いスタート!!」
と掛け声で遠泳競争が始まった。
最初は水泳の得意なひろ子がおり、人数も1人多い1・2年生チームが優位とみていたが、おもわない伏兵がいた。
「土居さん、すごい…」
と、九が驚く。
「土居さんがこんな水泳が得意なんて」
と、ひろ子が嘆く。あの体育が得意な小明にも負けないくらいのスピードで泳ぐ多恵。3年生チームの第3泳者として、春、氷からバトンを受け取った多恵は2人の泳いだ距離以上の距離をスピードを落とさずに泳ぐ。対する1・2年生チームは第4泳者のたい子が泳いでいた。最初水泳の得意な第1泳者のひろ子が3年生チームを100メートル以上離していたが、めいと小明が泳ぐ間に多恵がどんどん距離をつめより、今はどちらとも並んでいる状態に。
「天海(星子)さん、あとはお願い」
と、多恵が言うと、星子、
「わかったわ」
と、多恵と交代で泳ぐ。
「土居さんってすごいね。あんなに早かったなんて」
と、九が言うも、多恵、
「あんなの当たり前です。私はこれでも東京では遠距離の水泳選手としては有名でしたから」
と、多恵は威張るように言う。
そんなとき、たい子からSOSが。
「はやくかわってください」
と言うと、九、
「待ってて。今かわるから」
と、突然漁船から飛び込む。
こうして、最終泳者の九と星子の競争は抜いたら抜き返す、その繰り返しだった。
だが、ここで星子は勝負にでた。
「えいっ」
と、星子、力を込めて前にでようとする。
「うっ」
と、九も前にでようとする。どっちが勝ってもおかしくない状況。
ところが、ここにきて、星子の様子がおかしくなった。
「星子ちゃん、どうしたのかな?」
と、九が心配そうに思った瞬間、
「うっ」
と、星子が足を抱え込むと、そのまま、
「ううっ」
と言って、そのまま沈んでいく。
「このままじゃいけない!!」
と、九は星子のそばまでいそいで泳いでいく。
「あともう少し、あともう少しで勝てる!!」
星子はそう思うと勝負にでた。
「もっと早く、もっと早く」
と思った瞬間、
「ううっ」
と、いきなり足裏から激痛がはしる。
「このままじゃ負ける」
と、星子、焦るも、思うように進まない。むしろ、足を抱え込みながら沈んでいく。
「このまま私は死ぬのかな」
と、思いつつも沈んでいく。
そんなとき、
「星子ちゃん、待ってて」
と、聞こえてくる声を聞きながら気を失っていった。
「はっ」
と、星子は目を覚ますと、
「よかった」
と、九が星子を抱きしめて泣きながら言った。
「私、どうしたの?死んだんじゃないの?」
と、星子が言うと、すぐに雪穂が、
「天海さんが足をつって沈んでいくのを九が助けてくれたんだよ」
と言うと、九、
「たいしたことしてないよ」
と、照れながら言うも、星子、
「あ、ありがとう」
と、お礼を言うと、九、
「ありがとう」
と、照れつつ言った。
「ところで勝負はどうなったの?」
と、多恵が言うと、星子、
「それは私たちの負け…」
と言った瞬間、
「この勝負は無効だよ」
と、九がいきなり言いだした。
「無効…」
と、星子が言うと、九、
「だって、こんな状態なんだもん。これで勝負が成立しているなんて言えないもん」
と言うと、氷、
「もう本当のこと、話しちゃいなよ」
と、星子になにかをすすめるように言えば、星子、
「私はそんなこと…」
と黙ってしまう。これには春、
「なら、私から言おうかな」
と言うと、星子、
「わかりましたわ」
と言って、3人は横一列に並ぶ。星子はそれを見て、
「それでは聞いてください」
と言うと、3人はいきなり歌いだした。
3年生 挿入歌 「スプリングコンタクト」
キュンキュンキュン キュキュンがキュン
キュンキュンキュン キュキュンがキュン
①
春 出会いのきせつ
新しい 世界がひろがる
あなたと 出会って
すぐに ときめいちゃった
あなたと つながったから
私の心の つめたい氷が
あっというまに とけちゃった
きっと運命の 神様が
くださった 奇跡
新しい出会いに 感謝しよう
いつまでもあかるい 世界が
ひろがっていく そんな気持ちが
うまれてしまった 私の心に
だからね お願いだから
私のこと 大切にしてね
キュンキュンキュン キュキュンがキュン
キュンキュンキュン キュキュンがキュン
②
春 すべてがかわる
新しい 気持ちがひろがる
あなたを みつけて
すぐに ときめいちゃった
あなたは あたたかいから
私の気持ちは いつでもホットで
どんなときでも あたためるの
きっと天からの あたたかい
私への ギフト
新しい未来に 感謝しよう
いつまでもあかるい 未来が
続いていく そんな予感が
感じてしまった 私の心に
だからね お願いだから
私のこと はなさないでね
春は出会いのキセツ
必ず誰かと出会える
だから 忘れないで あきらめないで
運命の人ときっと出会える
絶対に出会える!!
新しい出会いに 感謝しよう
いつまでもあかるい 世界が
ひろがっていく そんな気持ちが
うまれてしまった 私の心に
だからね お願いだから
私のこと 大事にしてね
「なにこれ。すごいじゃない」
と、九が言うと、氷、
「実は私たち3年はみんなと一緒にスクールアイドルをやりたいんだ。どう、仲間にいれてくれる?」
と言うと、九、
「それはもちろん。絶対に後悔させたくないもん」
と、笑いながら3年生のスクールアイドル入りを承諾した。
「でも、なんで入りたいの?」
と、ひろ子が言うと、春が、
「実は私たち3年もみんなと一緒に思い出作りをしたかったんだよ」
と言えば、めい、
「ちゃんと正直に言えばいいじゃない」
と言おうとすると、たい子、
「それもそうですけど、どうしてまわりくどいことをしたんですか?」
と、星子に質問。これに氷、
「星子の最後の抵抗といってもいいんじゃないかな。もしくは昔の星子との決別かな」
と言うと、星子、
「そんなの関係ない~」
と、怒りながら言った。
「これで私たちは8人になった。あとはスクールアイドルとして成功するのみだ~」
と、九が叫ぶと、星子、
「私はまだ…」
とだだをこねる。これに氷、
「そんなの関係ない」
と、強制的に参加させる?ようにみせた。
「ところで、土居(多恵)さんはどうするの?」
と、突然雪穂から言われた多恵。多恵は、
「こんな茶番、子どもだましに参加するぎりはありません」
と言うと、どこかに消えてしまった。
「これからどうするのかね?」
と、雪穂は多恵の消えた方向を向いてさびしそうに言った。
次回につづく。
(ED 1番のみ)
次回 祭りと建造とステージ
あとがき
みなさん、こんにちは。La55です。今回でこの物語も第9話をむかえることになりました。今回、ついに3年生の星子、氷、春の3人が仲間となり、8人で活動することになりました。前回のお話で1年生が加わったことをみると、展開が早すぎるのかもしれません。でも、これはただの序章かも?次回、ついに多恵の父、土居建造が動き始めます。そして、それに加えて、九たちのライバル的存在も登場してきます。ライバルはもちろんスクールアイドルグループです。通称BS。はたしてどのようなグループなのか。お楽しみにしてください。ちなみに、九たちのグループは通称ISと称しております。
で、今回の曲紹介は2曲。前回発表した「ウインターガーデン」と今回の「スプリングコンタクト」です。
「ウインターガーデン」は前のあとがきで紹介した「オータムウインド」に続く「Love season」シリーズの2曲目にあたります。「オータムウインド」で破局した女の子が元の恋人を待ち続けたのですが、結局あらわませんでした。そして、「ウインターガーデン」で元の恋人にメッセージを送ることになりました。その内容がこの曲「ウインターガーデン」となります。とても切ない内容かもしれません。元の恋人に届くかどうかもわかりません。でも、彼女としてはどうしても伝えたい、それを感じさせる曲です。
で、「スプリングコンタクト」はその「オータムウインド」から続く「Love season」シリーズの3曲目にあたります。破局した女の子にも春が来ます。ついに新しい彼氏を見つけることができました。その気持ちをあらわしたのがこの曲となります。この曲は前の2曲と違い、ポップ気味な感じで作詞しました。そのため、曲にすると、前の曲たちが悲しい感じになるのが、この曲は明るい、むしろ王道系アイドルソングになるのではと思います。春は恋の季節。新しい芽吹きの季節となります。新しい恋に目覚めた彼女。はたしてどうなるのか。
で、秋、冬、春と続きましたので、次の曲は…、もちろん夏の曲です。どうぞお楽しみにお待ちください。
で、この小説の進捗情報を少し。このあとがきを書いている11月16日現在、本編はすでにパソコンに入力済み、つまり、あとは投稿するだけとなっております。まっ、あとがきを書かないといけないので、今から全部投稿することはできないのですがね…。
で、いつものあれその1はパソコンに入力するのみです。とはいえ、これがないと本編どころか本編を書く骨組みとなるプロットすらできないのですがね。これについては本編を順次投稿していくなかでどこかで投稿することになりそうです。
で、いつものあれその2は現在、本編はすでに書き終わっております。昨日まで休みを削って書いていましたから疲れました。あとは歌を作ってパソコンに入力すれば完成、なのですが、これが難しいのよね。特に歌を作り出すのは1話分書くぐらい体力を消耗します。ですが、歌はこの小説にとって重要なファクターの1つなので、最後の気力を振り絞って頑張ります。でも、投稿スケジュールが凄いことになっているのよね、本当。
というわけで、次回、ついに九たちのライバルチームがついに動き始めます。それに対して、九たちはどう立ち向かっていくのでしょうか。そして、多恵はどうなるのか。実は多恵がこれからの重要なファクターになるかも?それでは今回はここまで。さよなら、さよなら、さよなら。