ラブライブ!Ω/UC 外伝 ラブライブ!アイランドスターズ!! 作:la55
そして、翌日、
「それじゃ、なにか策が見つかったら合流ってことで、それまでは別行動をとりましょう」
と、春が言うと、氷も、
「ええ、そうね。2人で動くと星子のことだもの、気づいてしまうしね」
と言うと、2人は別々に皇室に入っていった。
で、まず、春はというと、
「まずはネットで調べるのが1番。やっぱりパソコン。もしかしなくもこれが知識の海に繋がっているというインターネットずら~」
と言いつつ、家で「スクールアイドル」についてネットで調べる春。
「え~と、「スクールアイドル」と入力、そして、ポチっと。オー、いろいろでてきた」
春は驚いていた。スクールアイドルと入力しただけで何百万件もの検索結果が出てきたのだ。とはいえ、これでは混乱するので、まずは…。
「まずは1番最初に出てきたところをポチっとな」
と、クリックすると、スクールアイドルに関する説明が出てくる。
「え~と、「芸能プロダクションを介さず一般高校の生徒を集めて結成したアイドル」か」
スクールアイドル、それは普通の女子高生が一緒になって活動する高校生アイドルのことと知った春。続けて、その説明ページの下をスクロールすると、
「「ラブライブ!」「スクールアイドルの頂点を決める大会のこと。別名、スクールアイドルの甲子園。年2回あり、夏と冬にそれぞれ開催される。第1回と第2回、そして、1回だけ行われた博多ドームを除くと、決勝大会はすべて秋葉ドームで行われる」と」
と、ラブライブ!に関する説明も出てくる。
「へぇ~、スクールアイドルってラブライブ!を目指して頑張っているんだね。なんか面白そう。どんどんスクールアイドルについて調べちゃえ」
春、こうなると止まらない。春はなにごとに対しても研究熱心になる。それがたとえ無限であっても。でも、それが春の知識となり、それが困っている人たちの相談に役に立つのだが、それでも、春にとって謎とはすべてを調べないと気がすまない存在なのだ。
「え~と、A-RISE、第1回ラブライブ!優勝グループか。ふむふむ。あのトップスターのA-RISEも最初はスクールアイドルだったのね。で、μ‘s、第2回ラブライブ!優勝グループ。A-RISEを破り優勝。そして、ニューヨークのライブ中継、秋葉原でのスクフェスでもって活動休止。1年間しか活動していないが、伝説といえる存在となった。そのリーダーが高坂穂乃果…」
と、いろいろと調べまくる春、そして。
「で、オメガマックス、μ‘sのメンバーの妹たちが所属していたグループ。紆余曲折をえて8人となり、前回のラブライブ!優勝グループK9を破り優勝。そして、突然あらわれたμ’sをも破り伝説となった。光の道といわれる自然現象が起こる神社にてその光の道(ゴールデンロード)が起きたときに発表した解散宣言が特に有名。で、そのときのリーダーが高坂雪穂、ってあの高坂先生じゃない。高坂先生って有名だったんだ」
衝撃のことを知った春、それでもいろいろと調べ続ける、というよりもこれはすでにスクールアイドル研究になっていた。
さらにあのグループについても。
「え~と、Aqours、静岡県沼津のスクールアイドル。ラブライブ!夏季大会は東海予選で敗退。廃校を阻止するために望んだラブライブ!冬季大会東海予選では大技を決めて突破するも、廃校阻止という夢は叶わず。しかし、学校の名を刻んで欲しいという全校生徒の願いを胸に優勝を目指す。結果、優勝。メンバーいわく、自分たちだけの輝きを見つけた」と」
Aqoursの説明に、春、
「これって私たちの学校と同じじゃない。スクールアイドルって廃校を救う的なことを書いているところもあったけど、実際のところ、廃校を阻止できる力なんてないんだね」
と言ってしまう。たしかに「スクールアイドルは廃校を救う」という考えは現段階ではまだ強かった。が、春はいろいろと調べていくことで、それが幻想であることを見抜いてしまった。
そんでもって春はあることを考え始める。
「スクールアイドルって10年以上の歴史もあって、全国にはいろんなスクールアイドルがたくさんいる。それなら、その動画もたくさんあるってことよね」
ということで、今度は動画サイトでスクールアイドルが実際に踊っている動画を探してみる。すると、
「いろいろある。えっ、1000万件以上。ありすぎるでしょ」
と、春は驚いた。実際にμ‘s、A-RISEなど過去のスクールアイドルたちの名曲をカバーした動画があれば、オリジナル曲もある。だが、それでも1000万件以上とは、さすがスクールアイドルである。でもって、春は片っ端から動画を見ていく。そのなかで、
「あっ、これって九たち2年が披露した「オータムウインド」じゃない。で、こっちはたい子たち1年が披露した「ウインターガーデン」。みんな頑張っているねぇ」
と、春、九たちの動画を見て喜ぶ。でも、なんでこんな動画があるのだろうか。投稿主は「スノースパイク」。実はこれ、雪穂がこっそり撮っていたのだった。少しでも思い出にと隠しカメラで撮った動画なのである。雪穂よ、それは犯罪ではないかとツッコミたいが、今はよしておこう。
いろんな動画を見ていくうち、春はあることを思いついてしまう。
「なんか、動画を見ていくうちに無性に踊りたくなってきた」
春、ネットをするくらいなので、インドア派、なのだが、実は行動的インドア派なのである。別にいつも室内にこもっているわけではない。いろいろと調べていくうちに自分で行動したくなるのだ。たとえば…。
「あれがデネブであっちがアルタイル。星座の本を見ていたら、無性に星が見たくなった」
小学6年生のとき、春は星座の本を片っ端から読むうちに星座を見たくなった。ので、
「よ~し、今夜は島のキャンプ場でキャンプだ」
と、春、勝手に決めて、家から無断でキャンプ道具を持ち出し、島のキャンプ場でキャンプを1人でしてしまった。そして。
「あれ、あの星ってなんか動いているねぇ」
ということで、その星のことを翌日、学校の先生に言うと、後日、それが未発見の彗星であったことがわかり、九龍島は瞬く間に星空のメッカとなってしまったのだ。それほど春の研究熱は高く、行動をおこさないと気がすまないのだ。
で、動画を探している春、そのうちに、
「そういえば、私の名前がはいった曲ってないかな?」
と、春が言うと、「スプリング」と検索をかけ、「スプリング」と名がつく曲を探すと、
「「スプリングコンタクト」、なんかいい響き。それに九たち2年の秋、たい子たち1年の冬ときて、「春」。なんていい並びなんだ」
と、とても喜んだ表情に。ということで、
「それじゃ、この曲のダンスや歌を覚えちゃおう」
と、春、勝手にこの曲の練習を勝手に始めてしまった。が、このとき、これが3年生にとって思い出に残る曲になろうとは…。
一方、氷は別の方法をとった。その方法とは、直接九たちに聞いていみることだった。九たちが練習にはいる前、
「ねぇ、九ちゃん、ひろ子ちゃん、たい子ちゃん、めいちゃん、小明ちゃん、ちょっとこっちにきて」
と、氷が九たちを呼びかけると、
「氷ちゃん、なんですか」
と、九たち、すぐに氷のところに集まる。
そして、氷はまず九に聞く。
「なんでスクールアイドルを始めたの?スクールアイドルになってどう思っている?」
これには九、
「最初はねぇ、学校を救おうと思っていたけど、ひろ子ちゃんと一緒に練習していくうちにスクールアイドルっていろんなことをして、みんなと一緒に楽しむことが一番なんだって思えてきたんだ。今はスクールアイドルをもっと楽しもうと思っているんだ」
と答えると、今度はひろ子が、
「たしかに、最初は大変だったね。だって、私も九ちゃんもスクールアイドルって何をすればいいのかわからなかったから。まずは初心者用の講座みたいな動画をみるところから始めたよ。でも、練習していくうちにどんどん上達して、今は雪穂先生が教えてくれる。最初のころから見ると、よく頑張ってこれたかなって思うよ」
と答える。
続けて、小明が答える。
「小明はね、アクロバットをしたいためにはいったんだよ。アクロバットはダメって言われた。でも、いつかはきっと役に立つ日がくる。小明はそう信じているよ」
これが後日、鹿児島県予選で現実になるのだが、それはさておき、続けてめい。
「めいも忍耐を鍛える意味でスクールアイドルになったの。最初は慣れないことが多かったけど、九ちゃんやひろ子ちゃん、雪穂先生が丁寧に教えてくれるから、今じゃとても面白いと感じているよ」
と答える。最後にたい子。
「私は2人がはいるならばとはいっただけ。いつでもやめていいんだけど、2人がとても楽しく練習している姿を見ると、なんか落ち着く。なんか楽しいって今は思えるかな」
この5人の言葉に氷、
(へぇ~、みんな、最初は大変だったけど、練習を重ねていくうちに楽しく思えるようになっていったんだね)
と思うと、すぐに九たちに、
「手間を取らせてごめんね。これで私の心は決まった。本当にありがとうね」
と、九たちと別れた。
九たちと別れたあと、氷はすぐにあることを実行に移すことを決めた。
「このままじゃ星子と九ちゃんたちとのあいだに深い溝ができてしまう。ならば、星子をスクールアイドルにしてしまおう。まずは私が星子にスクールアイドルになろうって誘えばいいんじゃないかな」
そう決めた氷、すぐに星子を探すと、2分後には、
「あっ、星子だ。星子~」
と、呼びかけようとしたが、そのとき、
「はい、おじいさま…」
と、携帯で誰かと話している星子の姿を見て、呼びかけるのをやめる。
「はい、はい、はい、そうですね。は、おじいさまのいうとおりにします」
星子はこう言って携帯を切ってしまう。
氷はそのタイミングを見計らって、星子に、
「お~い、星子、誰と電話していたの?」
と聞いてみる。すると、星子は、
「おじいさまからですわ。九たちのことですね。スクールアイドルをやめなさいと。あんな不純なもの、させておいたらだめになるって」
と言うと、氷、思わず、
「えっ、スクールアイドル!!九たちってたしか今日もスクールアイドルの練習をしていたのよね」
と、思わず口がすべる。これに星子、すぐに、
「なんですって。九たち5人がスクールアイドル、まだ続けているですって」
と言うと、氷、星子に合わせてか、
「それは本当のことです」
と言ってしまう。星子は何度も氷に聞くも、氷はそうであると答え、それとともに、
「でも、いいんじゃないかな。ほっといて」
と、フォローするも、星子、
「あんなの不潔なもの。やること自体不愉快ですわ」
と一蹴。むろん、氷は本心で言っているのではなく、星子のおじいちゃんの言うことだからと見抜いていたが、それでも星子は、
「もうこれ以上ふしだらになるのはいけないことですわ」
と言って、急遽九たち5人を生徒会室で公開説教を始めてしまった。
「悪いことしてないもん」
と言う九に対し、星子、ついに言った。
「スクールアイドルといういかがわしいものをやっているからです」
と、大声で言うと、さらに、
「ひらひらとしたスカートで踊る。これこそいかがわしい。女性とは淑女なれという言葉があります。おしとやかに微笑む、これこそ日本の女性というのもなのです」
と断言する。そして、
「いいですね。九、ひろ子、たい子、めい、小明の5人はスクールアイドルの活動をやめなさい。今後一切似たようなまねをしないこと」
と言ってしまった。
これを見ていた氷、
(星子、ついにいけないところまでいってしまったよ。これじゃ、星子と九ちゃんたちに深い溝ができてしまったよ~。私、ついに言い切れなかった。もっとはやく星子に言えばよかったのに~)
と、先に星子をスクールアイドルに誘えばよかったと後悔していた。
で、星子が九たちにスクールアイドル禁止令を出したあと、星子はすぐに隣にいた氷に言った。
「ごめん、1人にさせてくれないかな」
これには氷、
「わかった」
と言って、生徒会室をあとにする。
星子は氷が出ていくと、生徒会長の机に顔をうずめ、
「私、なんてことを言ってしまったの」
と言うとともに、
エ~ン エ~ン
と泣き出してしまった。そして、星子は泣きながら言った。
「私だって九たちの活動を応援したいよ。だって、あの子たちは自分がやりたいことを一生懸命頑張っているのよ。私もスクールアイドルみたいな衣装を着てみたいよ。でも、それはおじいさまの言いつけでできない。なら、九たちが私のかわりに着て踊ってほしいよ。でも、それでもおじいさまはそれすらも許さない。女性はこうあるべきだって。それは昔の考え。だけど、今でもまかりとおってしまう。私はどうしたらいいの」
星子、自分の今の気持ちをそのまま言う。でも、もう言ってしまった以上どうすることもできなかった。
「星子、やっぱり我慢していたんだね。私はなにもできなかった」
氷は泣き叫ぶ星子をこっそり見ていた。その星子の姿を見て、氷、こう言うと、
「私、今からどうすればいいのかな」
と、途方にくれていた。
一方、雪穂にもスクールアイドルの練習をやめるように校長から言われる。これには雪穂、
(これって大丈夫なのかな。みんなに深い溝を作らないかな)
と、心配していた。