ラブライブ!Ω/UC 外伝 ラブライブ!アイランドスターズ!! 作:la55
ラブライブ!アイランドスターズ‼ 第10話
第10話 祭りと建造とステージ
九たちスクールアイドル部は星子、氷、春の3年生グループ3人が入部した。そして、生徒会長である星子の許可を得て正式な部として活動することになった。
「で、なんで、あんなに毛嫌いしていたスクールアイドル部に入部することになったんですか、生徒会長」
と、たい子が言うと、星子は照れながら、
「それは、たしかに今でもひらひらしたスカートをはいて踊るのはしたくないと思うけど…」
と言うが、その横から氷が、
「だって、実はミーハーだったりするんだよね~、星子」
と、ちゃちゃをいれると、星子、
「それは言わない約束でしょ」
と怒りだす。そこに春が横はいりし、
「家自体が堅物だからね。新しい考えっていうのが受け入れられないのよ。星子にとって外面は堅物だけど、心はいつもミーハーなんだよね」
と言うと、星子、
「だって、私だって今の若者みたいにかわいい服着たいよ。でも、家の中では女は質素でつつましくしなさいってうるさいんだもの」
と言うと、九、
「生徒会長がミーハーなんてなんか笑えちゃう」
と、笑いながら言うと、星子、
「そんなにちゃかさないで…」
と怒って言った。
(OP 1番のみ)
「ところで、私たちの次の目標が決まりました」
と、星子がみんなに言うと、
「なになに」
と、九が目をキラキラさせながら言うと、星子は、
「次の目標は秋の大祭、九龍祭りのステージですわ」
と言うと、雪穂は、
「九龍祭り?九龍祭りってなに?」
と質問する。星子は新参者の雪穂に説明する。
「九龍祭りは九龍島における秋の大祭のことなの。島の外からの人たちが来るし、島の人たちも楽しみに待っているの。それに、この祭りではステージが作られて、いろんな催しものが開催されるわけ」
と言って、この祭りを目標にするわけを話す。
「私たちスクールアイドル部はこの祭りのステージに参加することでみんなに私たちの名を広めるのにいい機会になると思うわけ」
と言うと、横から氷がのほほんとでてきて、
「本当は今年が高校生活最後になるからいい思い出を残したいのよ」
と、ずばり星子の本音を代弁すると、星子、
「そんなんじゃないの~」
と叫んでいた。
一方、そのころ、多恵は1人工事事務所にいた。
「ところでどうかね、多恵」
と、どすのきいた声がスピーカーを通して部屋一面に鳴り響く。
「大変申し訳ございません、お父様。まだ半分以上もの地権者から合意を得られていません」
と、多恵はある人物が映っている画面に向かって謝っている。
「いいかね、多恵。これはわが社の社運がかかっている事業だ。遅れてしまってはわが社で働く多くの社員を路頭に迷わせることにつながるのだぞ」
どすぐろい声がスピーカーからこだますると、多恵、
「大変申し訳ございません」
と、ただ平謝りするしかなかった。
「いいか。あと1ヶ月で全ての地権者のはんこをもらってこい。どんな方法でもよい。必ずもらってくるようにな」
と、どすぐろい声を響かせ、突然映像が消えた。
部屋を明るくした多恵、顔からは汗がだらだらと流れていた。
「あと1ヶ月、あと1ヶ月しかない」
と、多恵は焦りを感じていた。実は夏休み以降、毎日のように各集落でリゾート開発の説明会を開いていた。それもこれまでの2倍以上。多恵はある集落で説明会を行えば、次の会場へと急いで移動するなどしていた。さらには各家庭へ挨拶まわりをするなど地道な活動をしていた。
「これでもこの町の世帯の半分は合意してもらったが…」
と、多恵は結果を誇示したがっている。実際、多恵の頑張りによってこの町の世帯の約半分もの人たちから合意を得ることができた。が、あと半分が強固に反対していた。
「私はいったいどうすればいいの」
と、必死に悩む多恵。あまり強引な手段はとりたくない多恵であったが、このままでは自分の身が危ない。けど…と、堂々巡りで悩む多恵。こうして多恵の眠れない日々が続くのだった。
多恵との通信を終えたあと、
「ふう、多恵ももう少しやれると思っていたのにな」
と、どすぐろい声でいう人物、それは土居建造、九龍島でのリゾート開発を主導する土居建設の社長であり、多恵の父である。
「このままじゃ私の夢もすべておしゃんになる。こうなればしかたがない。あいつらを呼べ!!」
と建造が言うと、すぐにとある人物たちを呼び出した。
「なんでしょうか、スポンサーさん」
と、建造の前にあらわれたのは女子高生3人だった。
「実は行ってもらいたい場所がある」
と言うと、地図でとある場所を指し示した。
すると、女子高生のリーダー格があることを言いだす。
「これだとこのあとはいっているスケジュールは全てキャンセルになりますが、どういたしますか?」
と言うと、建造、
「それは必要ない。お前たちのために高速ヘリを用意する。さらにスポンサー料も今の倍だそう」
と言うと、女子高生のリーダー格は、
「わかりました。それで手を打ちましょう」
と言うと、すぐに建造のもとを離れた。
「これで九龍島は私のものだ。私の夢が叶うときがきた。ハハハ」
と、建造は大笑いしていた。
リゾート開発の裏でなにかがうごめいているとも知らず、九たちはスクールアイドルになるための練習を日夜行っていた。
「毎日毎日体力づくりって嫌になってくるです」
と、めいが言うも、星子は、
「それでも基礎体力がなければスクールアイドルになることはできないのです」
と説明するも、めい、
「それでも体力には自信があります」
と言うことを聞かない。
「それだったら、ちょっとあることをしてみようかな」
と、雪穂がいきなり提案してくる。
「なにですか、なにですか」
と、めいが食い入るように言うと、雪穂、
「それじゃ腕立て伏せ、やってみて」
と、めいに言うと、めい、
「そんなの簡単簡単」
と、何度も腕立て伏せを実践、ゆうに20回以上している。
「それじゃ腕立て伏せしながら笑ってみて」
と、雪穂が言うと、めい、
「そんなの簡単…」
と、笑顔をつくるも、すぐに、
「あれ、あれれ」
と、腕立て伏せができずに崩れていく。
「どう、難しいでしょう。スクールアイドルには普段使わない筋肉を使うことがあるの。そのためにも基礎体力は鍛えておくべきことなの」
と、雪穂が言うと、めい、
「そうなんだ」
と、納得の表情をする。その横で春が、
「これはいいこと聞いちゃった。それじゃ、雪穂先生はできるのですか?」
と言うと、雪穂、
「そんなの簡単だよ。元スクールアイドルの底力見せてあげる」
と言えば、まず腕立て伏せを実践。
「どう、これでも体力には自信があるんだ」
と、腕立て伏せを何度も行うと、今度は氷が、
「それじゃ笑ってみせて」
と言うと、雪穂、
「にこ~、こここ…」
と、笑い始めて1秒後に崩れてしまった。
「あれ、昔はできていたはずなのに」
と、雪穂弁明するも、
「人間って1日サボっただけで3日ぐらいの筋肉が落ちるって言われていますよ」
と、星子が言うと、雪穂、
「うう。私も基礎体力しっかりしないと…」
と、反省しまくっていた。
だが、これに触発されるのか、九、
「見て見て。笑いながら何度でもできるよ」
と、笑いながら高速腕立て伏せを実施、小明も、
「小明の方がもっとすごいことできるよ」
と、片手で笑顔で腕立て伏せをしていた。
これには雪穂、
「すごいことできる人たちもいるもんだ」
と言うと、星子、
「彼女2人だけ規格外ですから」
と言えば、一同納得してしまった。
基礎練習のあと、雪穂は、
「ちょっときて」
と言うと、九たち8人は雪穂のもとに集まってくる。
「私からみんなにプレゼント」
と言うと、1枚のSDカードを取り出し、ラジカセにセットし、曲を流した。
「なんかすごい曲ですね」
と、九が言うと、雪穂、
「今聞いた曲とは別なんだけど、祭りでは私がこの前のラブライブ!10周年パーティーで発表した「スペシャルデイソング」を歌ってもらいます」
と言うと、九、
「私がリクエストしたんだよ」
と言うと、星子、
「それじゃ今の曲はなんですか」
と聞くと、雪穂、
「これは祭りのあと、もしなんかあったときのための曲なの。「スペシャルデイソング」ならすでにダンスなどがネット上で公開されているから、家に帰っても練習できるでしょ。でも、今の曲はまだ曲だけでダンスなどはできていない。これから作り上げるための曲です」
と言うと、たい子がSDカードがはいったファイル以外のファイルを見つける。
「あれ?曲以外はいっていないのに…」
と、そのファイルを開く。すると、
「雪穂~、このファイルを開いているのなら、隠しファイルを見つけたってことね」
と、どこかで聞いたことがある声が再生されている。
「このファイルにはこの曲のダンスの動画が収めているよ。ぜひ参考にしてね」
と言うとともにそのダンス動画が始まった。
「1,2,3,4、1,2,3,4」
と、曲にのってダンスが続く。
「愛…」
この動画に映っている女性の姿をみて雪穂は涙ぐんでいた。
「あれっ?この人、どっかみたことがあるわ」
と、春が言うと、氷はすぐに気づいた。
「この人って、今や日本中を席巻している博多小娘のメンバー兼プロデューサーの秋葉愛さんですよ」
と言うと、その隣から、
「そして、高坂(雪穂)先生が高校時代でしていたスクールアイドル「オメガマックス」のメンバーの1人でもありました」
と言うと、
「えー」
と、一同驚いてしまった。
「雪穂先生ってすごかったんだね」
と、九が言うと、雪穂、
「それもそうだけど…」
と、言葉に窮してしまう。
「って、土居(多恵)さん!!」
と、星子が言うと、多恵、
「なんかみんなで見ていたので、気になって見にきただけです」
と言うと、九、
「それじゃ、私たちに興味を持ったんだね」
と言うが、多恵、
「ただ気になっただけです」
と答えていた。
だが、九はそんなこと関係なく多恵に、
「それじゃ、このダンス、一緒にしようよ」
と言うと、多恵、
「今は忙しいのですから」
と言うも、九は、
「そんなのあとにすればいいじゃない」
と、多恵に迫って言うと、これに多恵、
「仕方がないですね」
ということで、
「先生、この曲のダンス練習させてください」
と、九が言えば、雪穂、
「わかったわ。後日、「スペシャルデイソング」の練習をするから、今日はこの曲のダンス練習をしましょう」
と言って、この曲の練習をすることになった。
「1,2,3,4、1,2,3,4」
と、曲と一緒にダンス練習をする九たち9人。
「まっ、これも高校生活の一環、かつ、ちょっとした息抜きね」
と、多恵は少し納得した表情でこの状況を楽しんでいた。
こうして、九龍祭りまでの2週間、「スペシャルデイソング」の練習の傍ら、多恵がちょっと九たち8人の練習している場所を通るときだけ、九の強引の勧誘のおかげ?で、多恵を含めた9人でのあの曲の練習をすることになった。
だが、町中では不吉な噂が流れていた。
「九龍祭りにシークレットゲストがでるって噂よ」
「それって九龍高校の生徒のあいだではやっているもの」
「それじゃなくて、日本中で有名なアイドルらしいよ」
「そいつらが来れば、この島はおしまいだって」
そんな噂を知らず、九たち8人は練習に明け暮れていた。
そして、ついに島の秋の大祭、九龍祭りは幕をあげようとしていた。混乱が起こることも知らずに。
次回につづく
(ED 1番のみ)
次回 祭りとデビューとシークレットゲスト