ラブライブ!Ω/UC 外伝 ラブライブ!アイランドスターズ!!    作:la55

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ラブライブ!アイランドスターズ‼ 第11話

第11回 祭りとデビューとシークレットゲスト

 

 九龍島の秋の大祭、九龍祭りが始まった。

「よっといで、よっといで」

と、露店が島の広場に数多く設置されている。

「これ、九ちゃん、おいしいよ」

と、さとうきびの茎をかぶりつくひろ子に九も、

「このさとうきびの茎から吸い込むのがとても甘いんだよね」

と言うと、そばにいた雪穂もさとうきびの茎をかぶりつく。すると、

「このさとうきびを生で吸うのって初めてだけど、とても甘くておいしい」

と喜んでいた。

 そんなとき、たまたま隣にいた観光客が、

「そういえば、この祭りにシークレットゲストが来るんだってね」

「なんでも日本中で有名なアイドルみたいよ」

「それは見てみたいね」

と言うと、九、

「それって私たちのことかな」

と、わくわくしながら言うも、

「それは違うよ、九ちゃん」

と、ひろ子、ツッコむ。これには九、

「それもそうか」

と言うと、ステージの方を見た。

「明後日、あのステージで私たちはデビューするんだね」

と言うと、雪穂、

「それまでに最後の追い込みするよ」

と言えば、九とひろ子は、

「「はい」」

と、元気よく挨拶した。

 

(OP 1番のみ)

 

 秋の大祭、九龍祭りは10月の3連休のときに行われる。みこしの興行、島唄大会、島に伝わる伝統芸能の奉納などが行われる。特に3日目(最終日)に行われるお祭りステージには島民あげていろんなステージが繰り広げられるのだった。

「で、私たちの目標ですが、このステージできっちり歌い踊り、島中に私たちありと知らしめることにあります」

と、星子が息を詰まらせながら言うも、

「知らしめる?」

と、九が不思議そうに言うと、隣にいる氷が、

「まっ、私たちスクールアイドル部の存在をみんなに広めることね」

と言うと、九、

「それもそうだけど、もっと大事なことがあるかもしれないよ」

と、祭りの露店がある方向を見ると、

「?」

と、星子は疑問に思ってしまった。

 

 九が見ている露店、そこには今の町の縮図があるのかもしれない。

「どうですか。この焼き魚、おいしいよ」

と、露店のお兄さんがお客様にすすめる。が、

「この魚、おいしいのか?」

と、お客様が言うと、

「おいしいよ。だって、今朝捕れたばかりの魚だからよ」

と、お兄さんはお客様に説明するも、お客様は、

「そうか。ところで、お前はこの島のリゾート開発に賛成なのか?」

と言えば、お兄さんは、

「私は反対だね。だって、魚が捕れなくなるんだもの」

と言うと、お客様は、

「それじゃ買わねえ。反対しても利益にもなんにもならないし、逆にリゾート開発してくれたら、多額の賠償金がもらえる。それさえあえば、ほかのところで優雅に暮らせるしよ」

と言えば、お兄さんが急に怒りだし、

「それこそこちらからお断りだ。お前に食わせる魚なんてないね」

と言うと、お客様も、

「こうなったらケンカしようか」

と、ケンカごとになってしまった。

 そんなとき、

「ちょっとお待ちよ。ケンカっていうのは、やらないほうがいいよ」

と、「祭」と書かれた法被をきた若者が1人、ケンカの仲裁にはいる。

「ケンカっていうのは江戸時代から続く文化かもしれない。けど、こんな楽しい場にケンカっていうのはよくないぜ」

と、法被を着た若者が言うと、お客様があることに気づく。

「この法被を着ている、てことは、いつも法被を着ている、町でも有名人のハッピーさんですか」

と、お客様が言うと、法被を着ている人ことハッピーさんが、

「そうですがなにか」

と言えば、お兄さんからも、

「ということは、まさか、その近くには、ヒー」

と、逃げだそうとするが、すぐに特攻服を着た集団から、

「お客様とケンカしているなんて、みっともないぞ!!」

と言われて捕まってしまう。捕まえた人物はお兄さんに、

「もうケンカするなよ。わかったか」

と言えば、お兄さんも、

「はい、わかりました」

と、しゅんとなってしまう。

「おう、ありがとうな。ケンカの仲裁してくれて」

と、特攻服を着た集団こと「特攻野郎Sチーム」のリーダーに言われると、ハッピーさんも、

「まっ、こんな雰囲気作ってくれたのが悪いんだからね」

と言う。

 なぜこんなケンカになるような雰囲気が生まれたのか。それはリゾート開発がキーとなる。多恵の必死の地道な活動のおかげで、町の約半分の世帯がリゾート開発承諾の紙にはんこを押した。それすなわちリゾート開発賛成派が半分以上いることになる。が、その残り半分がまだ反対している。いまや町を二分する争いとなっていた。

 そして、そのことが町の雰囲気を壊すきっかけになっていた。

「この町からでていけ~」

と、リゾート開発反対派が言えば、賛成派は、

「お前たちは未来のことを考えていないのか」

と、逆に反論する。それがそのまま続くのだった。そんな雰囲気がこの祭りでも起きていたのだった。

 

 そして、九龍祭り最終日、ついに祭りのフィナーレをかざるお祭りステージの幕がきっておとされた。

「南京玉すだれ、よいと、よいと、レインボーブリッジ」

ステージでは南京玉すだれの団体があがっていた。

「この次が私たちの番になりますね」

と、星子が言うと、たい子は、

「なんか緊張してしまいます」

と、ブルブル体を震えさせているが、めいはそれを見て、

「大丈夫だよ。絶対に成功するから」

と、元気づけると、たい子も、

「そうだね」

と、震える体をおさえた。

 そして、九はひろ子たち8人に言った。

「失敗してもいいんだよ。私たちは今回が初めてのステージだから」

と言えば、雪穂も、

「今回は何も考えずにやってきなさい。だって、これは競争のための舞台じゃない。みんなと一緒に楽しもうということを示す舞台なのだから」

と言うと、九たち8人は、

「「「「「「「「はいっ」」」」」」」」

と、大きな声で答えていた。

 そんなとき、雪穂と九に近づく少女がいた。

「あれってこの町を二分した悪人じゃない」

「あいつのせいで俺たちの家族は引き裂かれたのだぞ」

と、ステージスタッフはその少女をさけていく。

「ふん。私もこんなに嫌われ者になるなんてね」

と言っているのは多恵だった。

「土居さん、見にきてくれたの?」

と、九が言うと、多恵、

「あなたたちのステージをわざわざ見にきたのよ。私が納得するようなステージ、見せてください」

と、冷たく接すると、

「わかった」

と、九が元気よく答えるとすぐに、

「でも、これを見て、土居さんも楽しめると思うよ」

と言えば、多恵、

「?」

と、不思議な表情をみせた。

 そして、ステージからある声が聞こえてきた。

「次は九龍高校スクールアイドル部による演舞です」

これを聞いた九、

「それじゃ頑張るよ」

と言えば、ひろ子たち7人は、

「「「「「「「オー」」」」」」」

と、大声をかけた。

 

 ステージに横一列に並ぶ8人。九はマイクを取り挨拶をする。

「みなさん、こんにちは。私たちは九龍高校スクールアイドル部です。結成してまだ2ヶ月ですが、一生懸命頑張ります。それでは聞いてください。「スペシャルデイソング」!!」

 

挿入歌 「スペシャルデイソング」

 

スペシャルな1日を過ごそうよ

 

この日をどれだけ待っていたのか

(スペシャルデイ スペシャルソング)

みんながまちこがれていたこの日が

(スペシャルデイ スペシャルソング)

 

大きくお祝いしようよ

すべてをハッピーにするために

だから泣くのはやめよう

泣けば泣くほどハッピー逃げるから

 

スペシャルデイ スペシャルソング

スペシャルでい スペシャルソング

全てがハッピーになる一日

スペシャルデイ スペシャルソング

スペシャルな1日だから

すべて楽しんでいこうよ

 

 曲が終わると、意外なところから大声がでる。

「なんてハレンチなんだ。そんなひらひらしたスカートで踊るなんて。女性はもっとしおらしく、清楚にするものだぞ。特に星子、そんな格好で踊るなんて。すぐにやめなさい」

と、言ってきたのは町の町長、天海星子のおじいちゃんだった。

「本当に申し訳ございません、おじいさま」

と、星子は平謝りする。ちなみに、九たちの衣装はA○B48などが着るひらひらしたアイドル衣装だった。

 だが、そんな町長の言葉を耳にするものはいなかった。

「まさか、この年でこんなものが見れるとは」

「今の若者も捨てたものじゃないな」

「こんなに楽しくなるものなんてなかったじゃよ」

と、どちらかというと好意的な意見が大多数だった。

「なんで誰も反対しないのじゃ」

と、町長が言うと、ハッピーさんが、

「8人から楽しい気持ちが感じられたんだ」

と、まわりの気持ちを代弁するように答えた。

 九はこれをみてあることを言った。

「私たちはいつまでもいがみあうのはいけないと思います。いつまでもいがみあっていると幸せは逃げていきます。だからこそ、いつまでも、島民同士、町民同士でいがみあわないでください」

 これを聞いた多恵は、

「あれ、涙がとまらない」

と泣いていた。そのとき、あることに気がついたのだった。

「私ってなんていけないことをしていたのかな。自分のやっていたことが島民を、町民を引き裂くようにしていたなんて」

多恵は今まで九龍氏までやっていたことを思い出していた。父親から言われた通りリゾート開発のためにしてきた説明会や各世帯への行脚によってリゾート開発の賛成派を広げてきたが、それが逆に賛成派と反対派の溝をつくっていたのだった。町は今やリゾート開発の賛成派と反対派によって溝が深くなっており、どっちが勝っても溝は大きく残ってしまう。それがこの祭りのステージスタッフから多恵にした嫌がらせ、いや、今まで多恵には町民から嫌がらせを多くされてきたのだ。多恵は今まで気にしていなかったが、一度自覚すると、こんなに悲しいことはない、と思えるようになっていたのだ。

「今の私って悪い女にしか見えないよね」

と、泣きながら多恵が言うと、突然、

「それは違う!!」

と、スピーカーから大きな声が聞こえてきた。九だった。

「土居さん、そんなに泣かないで。今までの過ちはこれでおしまい。今からは前に向かって走って」

九の心からの叫びに多恵、

「こんな汚い女の私でもいいの?」

と言うと、九は、

「汚くないよ。これからきれいになればいいんだよ」

と、大きな声で言うと、多恵、ステージに上り、九のそばに行き、

「ありがとう」

と、大泣きしながら九を抱いて言った。

 これを見ていた九、

「リゾート開発の話はまだあるけど、今はそのことを忘れて楽しもう」

と、大声で自分の気持ちを言った。

 これを聞いた観客からは、

パチパチパチ

という大きな拍手がおきていた。

 

 が、ここで、

バサバサバサ

という音が聞こえてきた。

 そして、祭り会場に大きな竜巻が起こった。

「なに?」

と、九が言うと、

「上を見て」

と、星子が上を指し示した。そこには。

「ヘリコプター?」

そう、ヘリコプターが祭り会場に降りたとうとしていた。

 そのヘリコプターから大きなスピーカー音が鳴り、そこから大きな声が聞こえた。

「土居多恵に告ぐ。お前はお父様から見捨てられたのだ」

「えっ」

多恵の頭の中が真っ白になる、そのような声だった。

 

次回につづく

 

(ED 1番のみ)

 

次回 逃げる多恵と九龍駅と9人と

 

 

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