ラブライブ!Ω/UC 外伝 ラブライブ!アイランドスターズ!! 作:la55
第14話 博多とかつての仲間と九州予選
「私の名前は大野ひろ美です」
この言葉に多恵、
「大野ひろ美、たしか聞いたことがある…」
と、そう思ったのもつかの間、ひろ美は、
「みなさんを博多の街にご招待したいと思いまして…」
と言うと、九、
「ありがとう」
とお礼を言うと、ひろ美、
「ではいきましょう」
と、九たちを貸し切りバスへと案内していった。
多恵は歩きながら、
「とはいえ、私、やっぱりこの場にいること自体場違いだよ」
と思い続けていた。
(OP 1番のみ)
「ここが博多ポートタワーだよ」
ひろ美がまず案内したのはベイサイドプレイス博多埠頭だった。
「わ~、高い~」
と九は喜ぶと、ひろ美、
「でしょでしょ」
と笑いながら言うと、星子、
「でも、なんで博多で一番高い博多タワーに行かないの?」
と聞くと、ひろ美、
「このタワーはね、東京タワーを設計した人が設計したものなんだよ。だから、東京タワーに似ているでしょ。それに、この展望台は無料なんだよ」
と言うと、たい子、
「ここが無料。なんていいところなんだ」
と、目をきらきらしながら言うが、一方、小明も、
「九龍島でも一番高い山から島を見るにしても、山を登らないといけない。けど、このタワーならエレベーターでいける。未来ずら~」
と別の意味で目をきらきらしていた。
次に行ったのはキャナルシティ博多。
「夜になると噴水ショーが行われるんだ」
と、キャナルシティの中心部といえる噴水前でひろ美は説明する。
「その噴水ショー見てみたい」
と九が言うと、春、
「こんなところで噴水ショー、なんか綺麗なんでしょうね」
と喜びながら言った。
こんな風に博多の名所を巡った九たち一行はあるところに行った。
「うわー。なんて大きな建物なの」
と、九はその大きさにびっくりしていた。
「ここって…」
と、雪穂はあることを思い出しながら言った。
「そう、ここはあの雪穂さんたちオメガマックスと天さんたちK9が死闘を繰り広げたラブライブ!開催の地、博多ドームです」
と、ひろ美が言うと、雪穂、
「たしかに。ここで私はラブライブ!の頂点にたった…」
と、体をびくびくさせながら言うと、
「そうですね。私、中洲天は高坂雪穂にここで戦い、そして、敗れました。けど…」
と、雪穂が知る人物が物陰からでてきた。
「天…」
と、雪穂はびっくりしながら言うと、
「天さんって誰ですか?」
と九は雪穂に聞く。
これにはひろ美がかわりに答えた。
「中洲天。雪穂さんたちオメガマックスとラブライブ!決勝で対決したスクールアイドルグループ、K9のリーダーであり、今はアイドルグループ、博多小娘のリーダー」
すると、物陰からあらわれた人物、中洲天は雪穂に向かって言った。
「雪穂、おひさしぶり。どう、元気にしていた?」
これには雪穂、
「どうしてここに天がいるの?たしか、博多小娘の活動が忙しくないの?」
と言うと、天、
「たしかに忙しいですわ。でも、今は一時休業としてお仕事を休んでいます」
と答えた。そこにたい子が一言、
「たしか、この前のワイドショーで博多小娘が一時休業に入ったって言っていた。理由は不明で、メンバーの1人に恋人ができたとか騒いでいた」
と。これには天、
「それは間違いです。私たちのメンバーで恋人ができたという話はありませんから」
と答えると、雪穂、
「では、なんでは方小娘を休んで、ここにいるの?」
と言うと、天、
「それは、あなた、雪穂にリベンジしたいからです」
と、堂々と答えた。
「リベンジ…」
と雪穂が言うと、天、
「そうです、リベンジです」
と答える。
「でも、たしか天ってユニドルのとき、私にリベンジしたんじゃ…」
と雪穂が言うと、
「たしかにユニドルのとき、雪穂に勝ったことがあります。しかし、スクールアイドルとしてはまだ勝ったことがありません」
と、天はきりきり言うと、
「ということは、天さんはもう一度高校に入ってスクールアイドルとして雪穂先生と対決したいんだ。けど、雪穂先生って高校生だったけ?」
と九が言うと、ひろ美、
「九ちゃん、それはないよ。たとえ天さんでもそんなことはできません」
と九に対してツッコミをする。
「じゃ、なんでここにいるの?」
と雪穂が言うと、天、
「私は雪穂、あなたにリベンジしたいのです、教師としてね」
と、指を雪穂に対して指しながら答えた。
「天…、って、教師の免許持っていたの?」
と雪穂、天に逆ツッコミをいれると、天、
「ずこっ。たしかに教師免許は持っていませんわ。けど、それ以前に私にはちゃんとしたものがあります」
と言うと、雪穂、
「福博女子大学の理事長職…」
と答えた。
「そうです。私は福博女子大学の理事長でもありますわ」
と天が言うと、雪穂、
「でも、たしか、博多小娘の仕事が忙しいからって、(天と同じK9の元メンバーの小賀値)イリヤに理事長職を押しつけていたんじゃ…」
と言うと、天、
「たしかにこれまでイリヤに理事長職を押しつけていました。が、今は違います。今は(一時的ですが)福博女子大学の理事長職についています」
といってひろ美の方を見た。
そして、天は答えた。
「私は雪穂が教師としてスクールアイドルを育っていることを聞きました。それなら、私はそんな雪穂が育てたスクールアイドルを倒したいと思い、理事長職に就いたのです」
これにあるところからクレームがはいる。
「私が、のところが違うでしょ。私たちは、でしょ」
このクレームを聞いた雪穂が言った。
「この声は(秋葉)愛…」
「そうです。私は秋葉愛。雪穂と同じスクールアイドルグループ、オメガマックスのメンバーで、今は博多小娘のメンバー兼プロデューサーをしています」
と愛が答えると、その横からまた聞きなれた声が聞こえてきた。
「雪穂、ちゃお~」
この声に雪穂はまた答える。
「カオル~」
これにカオルが反応する。
「そうだよ。私は阿蘇カオル。天と同じK9のメンバーで大学時代に雪穂とユニドルグループを組んでいてね、そして、今はスクールアイドルのアドバイザーをやっています!!」
さらに、カオルの横からでてきた女性一人。
「イリヤです。雪穂さん、おひさしぶりです」
イリヤが挨拶すると、雪穂、
「イリヤ、って、なんでここにいるの?」
と質問すると、イリヤ、
「ひどいです~。(小賀値)イリヤだって元は(天と同じ)K9のメンバーですよ。そして、(大学のときにカオルと)雪穂さんと一緒にユニドルグループ結成していたんじゃないですか~。なんで仲間はずれするんですか~」
と泣くも、雪穂、
「まったく内容がつかめていない」
と答える。
これにイリヤ、怒りつつ、
「私がここにいるってことは、私たち、天さん、愛さん、カオルさん、そして、私で雪穂さんが育てているスクールアイドルを倒しにきたのですよ~」
と言うと、雪穂、
「天たち4人で私を倒す、って、どうやって?」
と聞くと、天、
「それは、私たちが今育てている福博女子大学付属のスクールアイドル、新生K9によってですわ」
と大きな声で答えた。
「で、どこに新生K9はいるの?」
と雪穂が言うと、
「それはここにいます!!」
と、天はひろ美のところを指し示した。
「ひろ美ちゃん、まさか…」
と九が言うと、ひろ美、
「ようやく主役の出番ですね。そう、大野ひろ美、新生K9のリーダーとして、あなたたち、アイランドスターズを倒します!!」
と元気よく言うと、その横から、
「ひろ美、あなただけがK9ではない、俺、西新カケルも参る!!」
と、カケルが出てくるとともに、
「そうですよ、ひろ美さん。私のことも忘れないでね。この朝倉はるな、私もおりますから」
と、はるなも出てきた。
「この3人こそ新生K9。雪穂が育てているアイランドスターズを倒すためにただいま育てている最中だ!!」
と、天は雪穂に向かって挑発的に言う。
ひろ美はそんな天を見て言った。
「私たち新生K9はラブライブ!で日本一になるために博多小娘の先生たちの教鞭、カオル先生のアドバイスなどを受けてただいま成長中なのです」
すると、イリヤ、
「あの~、私は(天たちが来るまで)理事長代理として新生K9を今まで育てて着たのですが…」
とぼそぼそと言った。
これを見ていた雪穂、
「天に愛、カオルにイリヤ。私、かつての仲間たちと戦わないといけないの?」
と言うと、天、
「そうです。かつての仲間たちはやがて敵となっていくのです」
と言うと、雪穂、
「なんで、なんで~」
と空に向かって叫んでいた。
「まさか、天に愛、カオルにイリヤが敵にまわるなんて」
と雪穂は嘆いていた。
九たちは博多ドームでひろ美たちと別れたあと、ホテルで夕食をとっていた。
「雪穂先生、大丈夫かな?」
とひろ子が言うと、雪穂、
「あっ、大丈夫だよ」
と言うも、
「あっ」
と野菜サラダのミニトマトを落としてしまう。
「あまり無理をしないほうがいいのでは」
と星子が言うも、雪穂、
「それはそうですが…」
と心配する星子に断るも、
「先生、それ、ソースでしょ。しょうゆはこっち」
と春に注意を受ける。
「えっ、そうだね」
とソースをなおし、しょうゆに持ち替えて豆腐にかける。
「こんな先生、見たことない」
と氷が言うも、
「どうしたのかな、先生。本当に大丈夫かな」
と、めいにも心配される始末。
「本当に大丈夫でしょうか?」
と星子、雪穂にもう一度聞くも、
「大丈夫だよ…」
と、雪穂は体を震わせながら言った。
そんなとき、大きな声が雪穂めがけて駆け巡った。
「大丈夫じゃないよ、雪穂先生」
「九…」
雪穂は大きな声をだした九の方を見ると、九、
「なんか無理をしているよ」
と叫びだす。そして、九、
「雪穂先生、いつもの雪穂先生じゃない!!」
と言うと、九は雪穂めがけて駆け寄ってきた。
「九…」
と雪穂、静かに言うと、九は、
「そんな雪穂先生、見たくない!!元気な雪穂先生に戻って!!」
と雪穂に向かって熱く言った。
雪穂はそんな九に対し、
「九はかつての文通友達と対決するのって苦しくない?」
と聞くと、九、
「私も苦しいよ。でも、それとこれとは話は別だよ」
と答えた。九の話は続く。
「私だってひろ美ちゃんと戦うのはいや。でも、それでも、スクールアイドルになった以上、そんなことだって起きる」
そして、九は雪穂に向かって言った。
「でも、スクールアイドルって勝負ごと以上に楽しむことがすべてでしょ」
これを聞いた雪穂、
「楽しむことがすべて…」
と言うと、涙がでていることに気がついた。
「涙…、私が涙って…」
と雪穂が言うと、続けて、
「私、本当は天たちと戦いたくない。九たちがこれ以上苦しめたくない…」
と本音を言う。
九はそれを見て、
「私、雪穂先生からスクールアイドルは楽しむものだって教えてもらったよ。そんな先生が弱音をはいてどうするの!!」
と言うと、続けて、
「私、もっとスクールアイドルを楽しみたい。ひろ美ちゃんたちとも楽しみたいよ」
と、みんなに向けて言った。
これをきいた星子、
「そうですね。九の言う通りですね。私たちは九州予選を大野(ひろ美)さんたちと一緒に楽しみたいと思います」
と言うと、多恵を除くみんながうなずいていた。
「ありがとう。私、大事なことを忘れていたかも。スクールアイドルは楽しんでなんぼって」
と雪穂が言うと、続けて、
「私、考え方を変えてみるよ。天たちと対決するより一緒に楽しみたいと」
と言うと、たい子、
「ようやく、もとの雪穂先生に戻りましたね」
と言うと、雪穂、
「たい子、いつものってどんな意味かな?140字以内にまとめよ。納得がいかない答えだったら、罰として学校中の掃除1週間ね」
と言うと、たい子、
「やぶへびだったです~」
と答えていた。すると、
ハハハ
と、多恵を除く8人と雪穂は笑っていた。
だが、多恵はこのとき、別のことを考えていた。
「私、こんなところにいる人じゃない…」
翌日、というか、九州予選を翌日に控えた日の夜、
「1,2,3,4」
と雪穂はいつものように九たち9人の練習を見る。
「ちょっと、多恵、遅れているよ」
と雪穂が多恵に注意をすると、多恵、
「ごめんなさい」
と謝る。多恵とほかの8人とのずれはまだなおっていなかった。
「なんか前よりずれが大きくなっていない?」
と星子は多恵に指摘すると、多恵、
「ごめんなさい」
とただ謝るだけだった。
「はい、もう1回」
と雪穂が言うと、
「は~い」
と多恵を除く8人ともに元気よく返事をした。
一方、多恵は、
「…」
と黙るだけであった。
結局、多恵とほかの8人とのずれは解消されないまま九州予選本番を迎えるのだった。
「さあ、九州予選が始まるよ~」
と、司会であるラブライブ!でおなじみのレポーターが言うと、続けて、
「まずはくじ引きで順番を決めるよ~」
と言うと、ルーレットが回り始める。
「よ~し、ストップ!!」
と、レポーターはルーレットを止めると、順番が決まった。
「1番最初は優勝候補の福博女子大学付属のK9だ~。そして、ラストはダークホース的存在、九龍高校のアイランドスターズだ~」
とレポーターが元気よく言うと、九、
「ラストだね。とても楽しみ~」
とこれまた元気よく言った。
だが、多恵はこのときもただ、
「…」
と無言を通すだけだった。
次回につづく
(ED 1番のみ)
次回 多恵とみんなとラストダンス