ラブライブ!Ω/UC 外伝 ラブライブ!アイランドスターズ!!    作:la55

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ラブライブ!アイランドスターズ‼ 第3話

第3話 閉校とデモとイベント

 

 いきなりヘリが校庭に降りてきた。そこからあらわれた少女はいきなり言いだした。

「この高校は来年の3月で閉校となります」

これを聞いた雪穂は言った。

「あなたは誰だの?」

すると少女はこう答えた。

「私は土居多恵。この町を変革する者!!」

 

(OP 1番のみ)

 

 土居多恵はヘリを降りてくるなりすぐに体育館へと移動し、ステージへとあがった。そこには町長をはじめ、町のお偉いさんが並んでいた。

「お父さん!!」

たい子は父親である漁協の組合長を見つけるなり言う。

「たい子、静かにしなさい。今から発表がある」

 すると、星子が来るなり、

「ほら、並びなさい」

と、生徒たちを並ばせようとしていた。

 そして、生徒が並び終わるなり、多恵は言葉を発した。

「え~、忙しい中、集まってもらって申し訳ありません。でも、ここで発表させていただきます」

雪穂は校長と共に並んでいたが、まわりとも緊張していた。なかにはつばを飲み込む人もいた。多恵はそれを見るなり、重い口を開いた。

「私はここに宣言する。来年春をもってこの高校、九龍高校とこの町、九龍町を閉校、閉町させてもらう」

 これを聞いた雪穂はわけがわからず頭の中がぐちゃぐちゃとなった。

「私の未来はどうなるの?このままでいいの?閉校だけでなく閉町ってなに?」

 だが、多恵の話は続いた。

「そして、この地に大型リゾートを開発する。この島を中心としたリゾート開発。この地は私と私の父が経営する土居建設の手で再びよみがえるだろう」

これを聞いた雪穂は大型リゾート開発と聞いてびっくりした、この島が大型リゾート地に変わるということに。

 

 多恵の発表のあと、雪穂は生徒会長の星子に、

「いったいどういうことなの?」

と聞いた。星子のおじいさんは町長だからだった。星子は端的に説明を始めた。

「実はこの町だけでなく、この島は人口がどんどん減少している。特に、若者の減少率が高い。それを打開するために町長であるおじいさんは仕方なく土居建設の社長、土居建設とこの町でのリゾート開発をする契約を結んだの。リゾート開発すれば若い人を呼び寄せることもできるからね」

そして、星子は続けてこう言った。

「ただ、リゾート開発するためには広い土地が必要なの。ゴルフ場なども作らないといけないからね。けど、それをするための土地はこの島では限られているからね。そのため、この高校は来年春に閉校して取り潰すことになっているの」

雪穂はこれを聞いてふと思って言った。

「ところで、私の将来ってどうなるの?」

これにも星子は答えてくれた。

「おじいちゃ…、んん、町長は先生たちについてはほかの高校にも斡旋してくれる予定だとしているわ。特に高坂先生は全教科の免許持っているから、どの高校でも口から手が出るくらい欲しい人材だと思うわ」

これを聞いた雪穂はほっとした。

 

 が、多恵の発表により、静かだった町は大論争へと突入した。

「リゾート開発はいりません。この町から工事関係者は消えてください」

と言うメガホンからの声が毎日聞こえるようになった。そう、リゾート開発に反対する町民が町の役所めがけて行進しているのだ。

 だが、すんなりと通してくれないのが世の定めである。

「リゾート開発は町の発展のために必要だ」

と、これまたリゾート開発に賛成する町民もまた役所めがけて行進していた。

 賛成派と反対派の町民はそれぞれデモ隊を組織し、毎日役所の前の道で対立を繰り返していた。それでもまだ平和なほうかもしれない。なにせ言葉の応酬ぐらいしかないのだから。暴力沙汰にならないだけましなのかもしれない。

 

 それでも、ここ九龍高校はいつもの通り通常運転、にはいかなかった。土居多恵はリゾート開発の発表会のときに2つの発表を別にしていた。1つはこのリゾート開発の責任者としてこの島に乗り込んできたことだった。なぜなら、土居多恵の父親はこの島のリゾート開発をする会社土居建設の社長、土居建造だからであった。

 そして、もう1つは、

「私土居多恵はこの高校に転校します!!」

この言葉がこの冷たい雰囲気を作り出す元凶となってしまった。

「多恵さん、ちょっと一緒に遊ぼうよ」

と、九が多恵に声をかけても、

「ふんっ」

と、無視してどっかにいくことが多かった。

「なんとかならないかな」

と、星子も多恵の行動に心配することが多くなった。

 だが、多恵をめぐる動きはほかにもあった。

「私、あんな子嫌い。みんなと合わせようとしないから」

めいがこう言うと、小明も、

「私もなんか陰気くさいからきらい」

と言う。実は九と星子以外の生徒からは多恵を忌み嫌う言葉がでてきていた。多恵はそれについてはただ無視するようになった。

 そして、ついに昼食時、お弁当をひろげるときは多恵1人だけ、九と星子以外の7人で食事をする事態となった。もちろん、九と星子は多恵と一緒に食べようとするけど、

「私1人にして」

と、多恵に強く言われ、なくなく断念していた。

 これを見ていたのは雪穂だった。

「これではいけない。なんとか対策をたてないと」

と、思うようになっていた。

 

 多恵と九たち8人の生徒の間で深い溝ができてから6月を迎えようとしていた。九龍高校の恒例行事のプール開きが開催されようとしていた。場所は海の近くにある手作り感満載の海水プールだった。ここでは町の小中学校の生徒と一緒にプール開きをすることになっていた。

「ところで、これって全員参加なんですか?」

と、多恵は言っている。どうやらリゾート開発の準備で忙しく、今日は休みたそうだった。

「すいませんが全員参加ということです」

と、雪穂が断ると、

「そうですか」

と、多恵はしぶしぶ参加することを決めた。

 というわけで、町自慢の海水プールには先生の雪穂と九たち生徒9人、それに小中学校の生徒が参加していた。

「で、なんで、先生もスク水なの?」

と、ひろ子が雪穂にツッコむと、

「だって、これが学校の伝統だって校長が言うから」

と、雪穂、大いに言い訳する。

 それは置いといて、みんなで準備体操をしたあと、各自プールにはいることに。

「冷たい!!」

九はそう言うと、いきなりクロールを始める。小明もそれにつられて一緒にクロール、というより競争になっていた。九、小明に続けとばかり、小中学校の生徒の数人もクロール競争に加わった。

 こうして、クロール競争が終わると同時に雪穂からある提案があった。

「それじゃ、今からケイドロしましょうか」

というわけで、ケイドロが始まった。

「めいちゃん、そっち行ったよ」

と、たい子の言葉にめい、

「にげるのです~」

と逃げまくる。最初は高校生チームが犯人、小中学校チームが警察と分かれていた。が、まず最初に捕まったのはなにもしていない多恵だった。

「ちょっと、私を誰だと思っているの。土居多恵ですわ」

だが、そんなのお構いなしだった。やんちゃな小中学生にきくこともなく、あっさりと捕まってしまった。

「はやく多恵ちゃんを助けようよ」

だが、ほかの8人は、

「それはちょっと」

「あの土居さんには…」

と、ためらうほどに…。

 そんな8人を見て、九は決めた。

「それだったら私が助けに行く!!」

これには星子たち7人は驚いてしまう。

「九ちゃんだけで行くのは無謀だよ」

と、ひろ子が言うと、九、

「いや、みんないやでも私だけでも行く」

と言えば、仕方がないと思ったのか、

「それならば、私がおとりでひきつけますので、九はその間に土居さんを助けてください」

と、星子が言う。それに合わせるかのように、

「私、たい子も星子さんに加勢します。私も相手をひきつけます」

と、たい子も星子と合わせるように言った。

 星子とたい子、各学年を代表する2人が言ったのか、

「私も土居さんを…」

「私も私も」

と、われ先に星子とたい子に加勢することを決める。最後にひろ子も、

「私が最後になったけど、全員で土井さんを助けようよ」

と言えば、九は早速、

「よし、土居さん救出作戦、開始!!」

と、8人それぞれいろんな場所に散らばっていく。

「お~い、こちらだよ」

と、星子が言うと、小中学生の1人が気づき、

「星子姉ちゃんだ。1人だと捕まらない。3人でいくぞ!!」

と、3人で星子を追いかけ始める。もちろんプールでケイドロなので、星子のほうが体力は上だが、3人で襲い掛かるので捕まるのは時間の問題。

 だが、ここで、

「星子、私も混ぜて!!」

と、氷が小中学生3人をかく乱する。

 いろんなところで高校生と小中学生の追いかけっこをしている中で小中学生チームに隙ができる。九はそこを狙った。

「土居さん、助けにきたよ」

九が多恵のそばに行くと、

「別に助けに来なくてもよかったのに」

と、多恵は不機嫌になりつつも、

「でも、ありがとうございます」

と、一応お礼を言っていた。

 だが、この混乱作戦が小中学生の体力を大きくそぎ落とす結果となり、結果、高校生チームの圧勝で終わることになった。

 そして、みんなで着替えている最中、多恵は九たちみんなに、

「あのときは助けてくれてありがとう」

と言うと、たい子は、

「土居さんを別に救ったわけじゃない。けど、あの作戦のお陰で勝てたから別にいいんじゃないかな」

と恥ずかしそうに言うと、春も、

「町はいまやリゾート開発の賛否についていがみあっているけど、私たちは私たちでやっていけたらいいと思うよ」

と笑顔で答えていた。これを見た星子、

「私たちはまだ土居さんのことをあまり知らない。けど、これから少しずつ理解していけば、きっと友達になれると思うよ。ねっ、みんな」

とみんなに問いかけると、

「そうですね」

「これから理解していけばいいんだね」

と、九や星子たち8人は多恵のことを少しずつ理解することに同意した。

 一方、多恵も、

「仕方がないですね。私も少しずつあなたたちのことを理解していきますね」

と言ったが、心の中では、

「同じ高校生同士だけど、一応表面上の付き合いだからね」

と、たかをくくっていた。

 このとき、遠くから9人の様子を雪穂は見ていた。

「よかった、よかった」

と、ゲームを提案した雪穂からは涙がでていた。

 

 こうして、(表面上ではあるが)仲直りした9人だったが、時は7月にはいり、1学期が終わり、8月にはいったそのとき…。

 雪穂は島唯一の郵便配達人からある手紙を受け取る。

「そうかあ。ラブライブも10年目なのかなぁ」

と昔を懐かしむ雪穂。しかし、手紙を読んだ瞬間、顔がかわる。

「えっ、盛大なパーティーするのに、参加するのはこれだけ?」

 すると、雪穂はあるところに電話した。そして、雪穂はお盆休みを含めた長い休暇を取ると、そのままフェリーで本土へと帰っていった。

 

 雪穂が長い休暇をとって本土に帰っていったことはすぐに九たち9人の耳にもはいっていた。

「なんで長い休みを取っていったのだろう?」

と、星子は不思議そうに思うと、氷は、

「自宅に里帰りしているんじゃないかな。たしか、高坂先生の実家って東京の神田の有名な和菓子屋さんでしょ」

と言うと、一同納得する。

 が、そのとき、

「あれっ?ここに高坂先生が出ているよ」

と、スマホを見ていた小明が叫ぶ。

「えっ、高坂先生が!!」

と、たい子が小明のスマホをのぞくと、たしかに雪穂がでていた。

「うそでしょ!!」

と、星子ものぞく。いや、全員がのぞくが、スマホでは画面が小さい。というわけで、教室に備え付けのテレビに映すと、ほかの人と一緒に踊っている雪穂が映っていた。

「高坂、いや、雪穂先生ってすごい人だったんだね」

とひろ子が言うと、

「しかし、ちゃらちゃらしているんです。不潔です」

と、星子が叫ぶ。

 だが、目をキラキラさせている生徒が1人いた。

「なんて輝いているんだろう。高坂先生かっこいい」

九だった。九はすぐにライブ配信の際にでる題名を見る。

「ラブライブ!10年目記念パーティー」

「ラブライブ!って、たしかスクールアイドルの甲子園!!」

と九が言うと、あることを思いついた。

「私もスクールアイドルになりたい。そして、この高校を、この島を、この町を救いたい!!」

 

(ED 1番のみ)

 

次回 雪穂と九とスクールアイドル

 




あとがき

 みなさん、こんにちは。LA55です。今回のお話はどうでしたでしょうか。物語としては少し遅い展開であると感じているかもしれません。事実、主人公である九は第3回でようやくスクールアイドルを目指すようになりました。ラブライブ!やラブライブ!サンシャイン!!では1話目で主人公はすでにスクールアイドルを目指そうとしております。それと比較しても遅い展開…。ただ、これには理由がありまして、この物語でも根幹になるであろうことについて話しておく必要があったためでした。もし展開が遅いと感じた読者のかたがおりましたら、この場でお詫び申し上げます。ただし、次回以降、九はスクールアイドルを目指して動き始めます。どうぞご期待ください。

 ここで重要なお話が。今回の第3回、そして、次回の第4回にはサイドストーリーが存在しております。それはすでに投稿しております。そのサイドストーリーとは…、今年の4月1日に投稿した「ラブライブΩ・UC the final story 「スペシャルライブ」」です。これは雪穂が東京に戻り、昔の仲間たちとともに「ラブライブ!10年目記念パーティー」を盛り上げる物語であるとともに、前作「ラブライブΩ/UC」のファイナルストーリーでもあります。「アイランドスターズ!!」では雪穂の九龍島を出てからのストーリーがカットしておりますが、そのストーリーがこの「スペシャルライブ」にて語られております。「アイランドスターズ!!」をお読みの読者の方はぜひとも「スペシャルライブ」も読んでもらえたら物語はさらにひろがると思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 で、曲の解説を少し。この物語のOP曲である「アイランドスターズ!!」ですが、これは主人公たちが大海原へ航海に出発、そして、お宝を目指して進んでいく、そんなときの思いを歌にしました。航海というのは1人ではできません。みんなの力を集めてはじめて成功するものだと思っております。みんなの力を、夢を1つにして全力前進(ヨーソロー、ではありません!!)していく、そんな思いがこの曲には込められております。
 そして、この物語のED「夢ってなに?」ですが、夢っていうのは果てしないパワーを持っている、夢があるからこそ前に進める、それをこの曲に込めました。そして、その夢をほかの人との夢とリンクすることで、さらに大きな夢へと発展し、それが大きな前進へとつながります。夢というのはそれほど無限のパワーをもっているものなのです。あなたにとって夢とはなんでしょうか。夢を大切にすることこそ大事だと思います。ただし、その夢が大きくなりすぎて野望となった場合、それがほかの人に対して犠牲をこうむることになることも…。野望が進むとどうなるのでしょうか。この物語はその行く先まで見せてくれるかもしれません。

 というわけで、今回の物語はどうでしたでしょうか。楽しかったでしょうか。次回、ついに九はスクールアイドルになるために動き始めます。その九の動きに対し、雪穂はどう動いていくのでしょうか。物語は急展開をむかえる、かもしれません。次回の投稿までお待ちいただけたら幸いです。それでは、今回はここまで。さよなら、さよなら、さよなら。

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