ラブライブ!Ω/UC 外伝 ラブライブ!アイランドスターズ!! 作:la55
第17話 多恵と雪穂とみんな
「やっぱり父親はいけないことをしていたのですね」
と、多恵は言うと、雪穂は、
「落ち着いて」
と言うも、多恵は、
「落ち着いていられません」
と言った。
「多恵、これは多恵自身にはなにもできないことだよ」
と、雪穂が言うも、多恵、
「それでも、父親は悪いことをしているのです。私にとってそんな父親であっても、ラブライブ!の審査員を買収するなんてとても悪いこと、黙っていられません」
と言い返す。
「多恵、少しは落ち着いて!!」
と、雪穂が言うと、多恵、
「私は落ち着いていられません。父親をとめないと」
と、怒りながら言った。
(OP 1番のみ)
「どうして落ち着いていられないの?」
と、雪穂が言うと、多恵、
「だって、父親が悪いこと、止めるのが家族の役目です。それが絶縁状態であっても父親は父親です。とめないと」
と言うと、雪穂、
「それをとめるのは私たち大人の役目です。多恵がいくら言っても、とめることはできないのよ」
と言う。でも、多恵は、
「それが大人の役目であっても、私の父です。私は家族としてとめる義務があります」
と、反論する。これには雪穂、
「…」
と、黙るしかなかった。
多恵、これを見逃さず、
「私、(多恵の父の)会社に連絡しにいきます」
と、動こうとする。
だが、雪穂は、
「はっ!!」
と、われに返ると、すぐに多恵の腕を掴む。
「やめて!!」
と、多恵、掴まれた腕を放そうとするも、雪穂、
「はなさない!!」
と、多恵の腕を放そうとはしなかった。
「私には父の、父のやることをとめないと…」
と、多恵が言うも、雪穂、
「それは私たちにまかせなさい」
と、ただ言うのみ。
多恵、これではいけないと、
「わかったわ」
と、立ち止まる。雪穂も、
「ならいいのだけど…」
と、多恵の腕を放す。
そして、多恵は一呼吸おくと、雪穂に自分の思いをぶつけた。
「私は父親をとめないといけません。だって父親がやっていることはいけないことですから。父親は審査員を買収してまでバックスターを勝たせようとしております。それは、今は会社にとって利益になりますが、あとになって不利益になる。そこまでしてまで父親は自分のためにやろうとしています。私としてはとめたいです。だって、私の父親ですから」
これを聞いた雪穂、
「それなら、その思いを今度のラブライブ!決勝ぶつけなさい。その思いをぶつけ、バックスターを倒しなさい。それこそ父親の野望をつぶす、そして、父親を助ける唯一の方法だから」
と言うと、多恵、
「バックスターをつぶす!!それって可能なんですか?審査員を買収されているのに」
と言うと、雪穂、
「バックスターの曲以上のものを見せる!!」
と答えると、多恵、
「それは単純明快ですね」
と答えた。
だが、多恵はさらにこう答えた。
「でも、私はラブライブ!決勝が始まる前にとめたい!!」
これを聞いた雪穂、
「それは…」
と、言葉に窮する。それでも雪穂、勇気を振り絞り、
「それでも、私は多恵をとめる。だって、それは私たち大人の仕事だから」
と言うと、多恵、
「そうですか」
と答える。
雪穂はこれを見ると、多恵に、
「私が言えることは、その思いを今度のラブライブ!決勝にぶつけなさい、そして、その思いをアイランドスターズの勝利へと昇華させなさい」
と言うとともに、
「そして、その思いは多恵の心の中にしまいなさい。そうじゃないと、ほかのメンバーに悪影響がでるから」
と、多恵に釘を刺した。
だが、多恵はいきなり、
「それはできないよ」
と答えると、雪穂、
「えっ、思いをラブライブ!決勝にぶつけること?」
と、多恵に聞くと、多恵、
「いいえ、そっちじゃなくて、その思いを私の心の中にしまうこと」
と答えた。
「どういうこと?」
と、雪穂が言うと、いきなり、
バーン
と、教室のドアが開く音が聞こえてきた。そこにいたのは…。
「九…」
そう、九たち8人であった。
九はすぐに多恵のところに行き、
「多恵ちゃん、その思い、私たちの心配もはいっているでしょ!!」
と言うと、多恵、
「えっ、今は雪穂先生を攻める方じゃ」
と、戸惑いながら言うと、九、
「いや、大事なところをまだ隠しているよ」
と、多恵を攻めながら言うと、
「それは…」
と、今度は多恵が言葉に窮する番になる。
これを見た九、
「多恵ちゃんはまだ本音を隠しています」
と断言すると、多恵、観念したのか、
「そう、私には本音を隠していました」
と、正直に言うと、九、
「それって、負けてしまうと、この島、町、そして、高校がなくなるってことなの?」
と、多恵の目をしっかり見ながら言うと、多恵、
「えっ、なんでそんなことわかるの?」
と、ビックリした。
そして、多恵は本音を話した。
「私、今、この高校が、九たちが、とても好き。だって、町民のきずなを切り裂くような悪いことをした私を快く迎えてくれたから。でも、そんな町を、島を、高校を、私の父親はなくそうとしています。町のリゾート開発は父親の野望、それに加担した私が本当に言えることじゃない。でも、その野望をつぶすため、島、町、そして、私たちの高校をつぶさせないためにも父親をとめたかった」
これを聞いた九、
「私はそんなこと気にしないよ」
と、あっけらかんに言うと、多恵、
「えっ?」
と、あっけにとられる。
これを見ていたひろ子たちも次々に答えた。
「私は高校がなくなっても、九ちゃんたちと一緒にいれば大丈夫だよ」
と、ひろ子たちが言うと、たい子も、
「心配するだけ損ですよ
と答え、めいは、
「めいはどこにいてもめい、みんなはどこにいてもみんなだよ」
と言い、小明も、
「そんなに小明たちのキズナをなめないでくださいまし」
と答え、春は、
「ずっと九龍島で一緒であった私たちにとってそんなの苦じゃありませんよ」
と、笑いながら答え、氷は、
「ものというのはいつかは消えるもの。それは町であっても、島であっても、高校であっても同じこと」
と言うと、最後に星子は、
「でもね、キズナっていうのはいつ、どんなときでも消えないものなの。多恵、あなただってそうよ。私たちはいまは同志、いつ、いかなるときでも助け合うのが仲間でしょ」
と言うと、九は、
「だから、心配しないで」
と、多恵に付き添うように言うと、多恵、
「あ、ありがとう」
と、涙を流しながら答えた。
これを見た九、
「それにね、スクールアイドルって楽しんでなんぼの世界だよ。そんなに肩肘を張らないで。島が、町が、高校がなくなる、父親を止めたい、バックスターを倒したい、なんて考えないで。今、できること、今、やれることを楽しんで。一生懸命頑張っていこう」
と言うと、多恵、
「うんうん」
と、元気よくうなずいていた。
「こりゃ、私がでる幕はないかな」
と、雪穂は九たち9人を見てそう言った。さらに、
「でも、これも青春なんだよね。私も同じこと経験したかな」
と、いろいろと思い返す雪穂。
としながらも、雪穂はあることを思った。
「でも、これで九たちはこうして心も体も1つになった。これならたとえ、どんなことがあっても、ラブライブ!決勝は大丈夫かな」
そして、雪穂はある行動をとることに。
「さあて、私は今からいろいろとやりますかね。ひさしぶりに腕がなるわ」
と、言い残して。
こうして、心も体も?1つになった九たちアイランドスターズは、
「よ~し、もう1回いきますか~」
と、九の掛け声とともに、
「1,2,3,4、1,2,3,4」
と、練習につぐ練習をしていた。
そして、雪穂は、
「はい、そこ。多恵、少し遅いよ。こらこら、九。そこ早すぎるよ。気持ちが先にいっているよ」
と、アイランドスターズの指導をするとともに、
「多恵、決勝で歌う曲はできたかな?」
と、作詞作曲をなぜか担当している多恵に、
「はい、あともう少しでできますよ」
と、多恵をたきつける。と思うと、
「あの~、つばささん、こんにちは」
と、A-RISEのつばささんなどになぜか連絡しているなど、なぜか?多忙な日々をすごしていた。
こうして、ついにラブライブ!決勝の前日を迎えることになる。
「ここがラブライブ!決勝が行われる秋葉ドームなんだね」
と、九が目をきらきらしながら言うと、多恵、
「はしたないからやめなさい。なんて言えないよね。私もここでできるなんて胸がドキドキしているのですから」
と、九に同調する。ほかの7人も同じ状況だった。
そんな中、
「あれ、あなたたちも来ていたのね」
という声が聞こえてくる。
「あなたはバックスターの(伊藤)ルナさん」
と、多恵が言うと、
「そうです。私はルナ、日本一のスクールアイドル、バックスターのリーダーです」
と、ルナは堂々と答えた。
そんなルナ、いきなり、
「今からアイランドスターズの泣く顔が思い浮かびますわ」
と、嫌味を含めながら言うと、多恵、
「それはどうかな。私たちはこれまで以上に強くなった。あの島の秋の大祭みたいな急造チームじゃない。今は日本でもっとも強いグループになったのよ」
と、堂々と言う。
だが、ルナはそれにはおじけずに、
「それはただの虚勢でしかない。実力、そして実績は私たちバックスターが1番。ただの田舎のチームに負けるわけないわ」
と反論する。
これを見ていたのか、九、突然の乱入。
「私は多恵ちゃんの意見に賛成だよ。だって、私が言うのもなんだけど、日本一のキズナで、日本一(になった雪穂)の指導を受け、日本一の思いをもった私たち、アイランドスターズに負ける要素はあるのか、いや、ない!!反語!!」
と、これまたルナに反論する。
これを見たルナ、
「ふん。それは明日になればきっとわかるよ。明日のラブライブ!決勝、絶対に私たちバックスターの勝利で終わるわ」
と言うと、メンバーを連れてその場を離れた。
九はルナを見送ったあと、
「私たちは負けないよ。だって、私たちは、アイランドスターズは、日本で誰よりもずっとスクールアイドルを楽しんでいるんだからね」
と言うと、すぐに多恵たち8人を見て、
「明日のラブライブ!決勝、楽しんでいこう」
と大きく言う。それに呼応してか、多恵たち8人も、
「「「「「「「「オー」」」」」」」」
と、大きな声をあげていた。
次回につづく
(ED 1番のみ)
次回 ラブライブ!決勝とバックスターとアイランドスターズ!!