ラブライブ!Ω/UC 外伝 ラブライブ!アイランドスターズ!!    作:la55

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ラブライブ!アイランドスターズ‼ 第19話

第19話 九たちとみんなと最高のライブ

 

「続いて、九州を代表する名門中の名門、先輩たちはラブライブ!に優勝している!!その力を見せろ!!福博女子大学付属のスクールアイドル、K9!!」

K9の紹介が終わると、ひろ美、カケル、はるなはステージの上に立つ。

「今の全力を見せていこう!!」

と、ひろ美の掛け声とともに曲が始まる。

 が…。

「…」

と、曲が始まっているにもかかわらず、ひろ美は歌おうとはしなかった。

「どうしたんだ」

と、カケルが言うも、ひろ美、

「…」

と、黙ってしまうばかり。

ザワザワザワ

と、騒ぎだす観客たち。

「もう1回お願いします」

と、はるなが言うと、リポーターも、

「なにかアクシデントかな?それではもう1回、K9で…」

と言うと、カケル、

「大丈夫か」

と、ひろ美に言うと、ひろ美、

「ご、ごめんなさい。もう1回頑張ろう」

と言うと、今度は無事に歌い始めるも、

「キャー」

と、今度ははるなが大きく転んでしまう。

 いつもと違うK9の姿。本当ならステージいっぱい大きく元気よく動きまわる3人であったが、今回は失敗の連続だった。

「えーと、K9でした。いつもなら元気一杯に動きまわるのですが、今回はどうしたのでしょうかねぇ」

と、リポーターは心配そうに言った。

 こうして、K9のステージは失敗で終わってしまった。

 

(OP 1番のみ)

 

「え~ん」

と、秋葉ドームの控え室から大きな泣き声が聞こえてきた。

「ひろ美、また次回頑張ればいいのよ」

と、カケルはひろ美を慰めるも、

「私が失敗したからだよ~」

と、ひろ美は泣くしかなかった。

 すると、突然、隣から少女があらわれ、すぐに、

「ごめんなさい。これはきっと私の父親の仕業にまちがいない」

と言う。

「あれ、アイランドスターズの多恵さんでしょうか」

と、はるなが言うと、その少女子と多恵は言った。

「まさか順番まで操作するなんて思っていなかった」

これにはカケル、

「順番を操作?」

と、多恵に聞くと、多恵はすぐに自分の考えを言う。

「私の父親、土居建造はバックスターを勝たせるためにわざとトップバッターにしたの。そして、圧倒的な力を見せつけることで、スクールアイドルたちの自信を喪失させていったの。ただ、バックスター自体相当自信をもって自分の力を見せびらかすほどの強さをもっていたからこそできた芸当だけどね」

と言うと、ひろ美、

「私も最初は大丈夫と思っていたけど、ステージに立つと失敗できないというプレシャーにつぶされてしまったわ」

と答えた。

「ところで、多恵さんたちアイランドスターズもそのバックスターのダンスや歌を見て、自信を喪失したんじゃないの?」

と、カケルはいきなり多恵に聞くと、多恵、

「それは心配しないで。これでもバックスターのダンスや歌を見たのは2回目だし、そのための耐性もつけているしね」

と言うと、ひろ美、

「?」

と、顔をかしげていた。

 

「多恵ちゃん、ひろ美ちゃんは大丈夫だった?」

と、アイランドスターズの控え室に戻ってきた多恵に九は質問する。

「ステージで失敗したことが相当ショックだったみたい。でも、今は持ち直しているよ」

と、多恵が言うと、星子、

「たしかにあんなもの見せられたら相当プレッシャーになるのは仕方がないね」

と言うと、ひろ子も、

「モニターからほかのスクールアイドルのステージ見ているけど、プレッシャーのあまり、あまりいい動きしていないよ。失敗しなくても動きがぎこちないよ」

と言うと、春、

「プレッシャーというのは自分が自覚していなくても突然起きるものですよ」

と言うと、氷も、

「それ、わかる~」

と答えた。

 対して、小明、

「なら、小明たちもプレッシャー、起きるのかな?」

と、みんなに聞くと、めい、

「そんなプレッシャー、鹿児島県予選でも感じていたから耐性があるにゃー」

と答えると、たい子、

「たしかに。あのときは多恵さんに迷惑をかけていたけど、今はもう大丈夫。バックスターのプレッシャーなんてへっちゃらだよ」

と、自信満々に答える。

 そして、多恵はひろ子に聞く。

「バックスターのプレッシャーなんて大丈夫だよね?」

これにはひろ子、

「私たちならあんなプレッシャーなんてなんも関係ないと思うよ。だって、私たちには…」

と言うと、ひろ子は九の方をみつめる。

「?」

と、九が不思議そうな顔になると、多恵、

「そうだね。だって、私たちには精神的な柱である九がいるからね」

と、笑いながら答えていた。

 

「今日はどうしたのかな?バックスター以外のスクールアイドルたちは動きがぎこちないよ。失敗するなど、ちょっといつもとは違うようです。でも、今度がラストのスクールアイドルになってしまったにゃ。大丈夫かな?」

と、レポーターが言うと、会場のあるところから、

「大丈夫ですよ。だって、俺たちがついているから」

と、大きな声が鳴り響く。

「こりゃ凄い応援団が来ているみたいだよ。こりゃ期待できるぞ。それでは、ラストのスクールアイドル、登場だ~」

と、大きな声で呼ばれると、ステージにはあの9人があらわれるようとする。

「ついにあらわれました。最後の希望、バックスターを倒すのは私たちしかいない。たった9人しかいない高校で、生徒全員が一緒のグループをつくり、そして、成長していった。キズナの強さなら日本一。九龍高校スクールアイドル、アイランドスターズ!!」

と言うと、あの9人が…。

「あれ?」

と、リポーターは首をかしげる。

 そのとき、九たち9人はステージ袖に集まっていた。

「雪穂先生、今までありがとうございました」

と、星子が言うと、雪穂、

「なんか物語の出番が少なかったような気がしたけど、それでも、私からすれば、今では立派なスクールアイドルになったと思うよ。日本一かもしれないよ」

と言うと、九、

「日本一、いや、世界一のスクールアイドルになれるよ。だって…」

と言うと、雪穂、

「だって…」

と聞きなおす。九はつかさず、

「だって、日本一の指導を雪穂先生がしてくれたからだよ。これで日本一にならなければ絶対におかしいよ」

と答えた。これにはみんな、

ハハハ

と、笑うしかなかったが、雪穂、

「これなら、きっと大丈夫だね。絶対にうまくいくよ。私は今からとある用事でみんなのステージは見れないけれど、見れなくても心の底から応援しているからね」

と、笑いながら言った。

 ここで小明、あることに気づく。小明、

「雪穂先生、ところで、とある用事ってなんですか?」

と言うと、雪穂、

「とある用事ってね、鬼退治?」

と言うと、小明たちみんな、

「?」

と、はてな顔になった。

 

「アイランドスターズのみなさん、いませんか~」

と、リポーターが呼び出してから1分後…。

「すいませんでした~」

と、九たちアイランドスターズはステージ中央に駆け足で集まってきた。

「今までどうしていたのかニャ?」

と、リポーターが聞くと、九、

「ちょっと立ち話をしていました」

とお茶目に言うと、会場中、

ワハハ

と、笑い声が聞こえてきた。

「こりゃ将来立派な大人になるかもだにゃ」

と、レポーターが言うと、九、

「ありがとうございます」

と、照れ笑いをすると、またも会場中から、

ワハハ

と、今まで以上の笑い声が聞こえてきた。

「こりゃ一本とられた~。って、そうだ。アイランドスターズのみなさん、なんか凄い応援団が来ているみたいだけど、どうしたの?」

と、レポーターが言うと、星子は、

「!」

と、ある場所を見てびっくりしていた。星子の見た方向には青いペンライトのじゅうたんが見えていた。

「おじいちゃん!!」

星子は気づいた。そのペンライトの一団に町長である星子のおじいちゃんがいたのだ。

 だが、それだけではなかった。春もある人を見つけた。

「ハッピーさん!!」

その一団にはいつも法被を着ているハッピーさん率いる一団もいた。その法被には九たち全員の顔の絵が描かれていた。

 さらに、氷はまたもある一団を見つけた。

「特攻野郎Sチーム!!」

そこにいたのはいつも特攻服を着て漁をしている漁師たちの集団「特攻野郎Sチーム」もいた。それもいつも着ている魚の刺繍ではなかった。そこには九たちの顔をあしらった刺繍がほどこされていた。

「どうしてここに来ているのですか~」

と、たい子が大声で言うと、ハッピーさんが大きな声で、

「だって島の子どもたちの晴れ姿だから。今やお前たちは島を代表する立派なグループになっているんだよ~」

と答えた。また、続けて、「特攻野郎Sチーム」の団長も、

「ここに来ようと言ったのは町長だ。島のほとんどの人たちがお前たちを応援しに来ているんだ!!絶対に負けるなよ!!」

と応援していた。

 実は九州予選で優勝してから九龍島ではラブライブ!決勝で応援しようという動きが水面下でおきていた。そして、それは大きなうねりとなり、ラブライブ!決勝に出場するために島を出た九たち9人と雪穂がいなくなると同時に町長である星子のおじいちゃんが中心となってフェリーを1隻まるごと借りて応援に駆けつけてきたのだった。

「絶対に負けるなよ~」

「優勝してね~」

と、青いペンライトの集団の掛け声は次第に大きくなり、会場中から、

「頑張れ~、頑張れ~」

と、アイランドスターズを応援する声が響き渡った。

 これには九、

「私たち、絶対に楽しんで、絶対に優勝してくるからね~」

と、大きな声で答えていた。

 だが、九の前にとあるグループが立ちはだかる。

「あれ、ルナちゃん、どうしてここに?」

と、九が言うと、アイランドスターズの前に立ったグループ、バックスターのルナが答える。

「お前たちは絶対負ける。それは間違いない!!」

そんなルナに対し、九はある質問をした。

「このラブライブ!、楽しんでいますか?」

これにはルナ、

「はっ、なにそれ?」

と言うと、九は再び、

「このラブライブ!、楽しんでいますか?」

と聞きなおす。ルナは、

「ふざけないで!!楽しみなんてないよ。ラブライブ!っていうのは勝負の世界。勝負は勝つことがすべてなんだよ」

と、九に対して怒鳴るように言う。

 これに対し、九は反論する。

「本当にラブライブ!って勝負だけなのかな?私はそう思わないよ。ラブライブ!ってスクールアイドルの甲子園でもあるけれど、それ以上にスクールアイドルを楽しむ場でもあると思うんだ」

 これにルナも反論。

「そんなのは幻想だ。ラブライブ!では必ず順位がつく。それがある以上競争がおきる。ラブライブ!は勝負がすべてだ!!」

 だが、九はおじけずに言った。

「それはちがうよ。ほかの人がルナちゃんの考えに賛同したとしても、私たち、アイランドスターズはスクールアイドルとして、ラブライブ!を楽しみたい。たとえ、高校がなくなっても、島がなくなっても、町がなくなっても、すべてがなくなっても、ただ1つだけ言える。スクールアイドルは、ラブライブ!は、すべてを楽しんだもの勝ちなんだよ」

 これに対し、ルナは、

「このラブライブ!で負けてしまえば、(土居建造様がすすめる)リゾート開発のために、高校が、島が、町がなくなるとしてもか」

と言うと、観客から、

「えっ、ラブライブ!に島や町の存亡がかかっているの?」

「そんな大事なこと、高校生に決めさせるつもりだったのか?」

と、疑問の声が聞こえてきた。

 だが、九はそんな声も気にせず、はっきりと言った。

「そうだよ。たとえ、存亡の危機があるとしても、私たちはスクールアイドル!!今、このときを一生懸命頑張って、一生懸命楽しんで、一生懸命歩み続ける。たった3年という短い間しか楽しめない。だからこそ、スクールアイドルは、ラブライブ!は、楽しむことがすべてなんだ!!」

九はこう言い残すと、所定の場所に立った。多恵たち8人も何もしゃべらずに所定の位置に立つ。しかし、9人の表情は緊張はしていない。おだやかな、そんでもって楽しい表情だった。

「…、は」

と、レポーターは一連の流れに見とれていたらしく、すぐにわれにかえると、

「それでは、ラストのスクールアイドル、鹿児島県の九龍島という小さな島にある全校生徒9人という小さな高校で生まれました。9人全員で輝き続ける。そして、すべてを楽しむ。そんなスクールアイドル、九龍高校スクールアイドル、アイランドスターズ!!」

と、アイランドスターズを紹介すると、九、観客席に向かって、

「私たちのすべてを見てください!!」

と言うと、曲がはじまった。

 

アイランドスターズ 第19話 ED 「GALAXY VOYAGER」

 

GALAXY VOYAGER

GALAXY VOYAGER

Take   Off!!

 

星々をかけぬける(GALAXY VOYAGER)

いろんな景色広がる(GALAXY VOYGER)

みたことがない 美しい景色が

ひろがっていく 体中に

 

太陽をまわりつづける  私たちの船は

1人1人が惑星に    なった気分になれる

その中心にかがやく   大きな天体に

私たちはまわりつづける 大きなキズナで

 

私たちの心は   いつもひとつ

どんなことでも  くずれはしない

光かがやく    私たちの星

いつでもどこでも めじるしになる

 

私たちは(私たちは) GALAXY VOYAGER

不屈の心で      ここまでやってきた

いつまでずっと    さがしつづける

だからこそ私たち   かがやきつづける

 

(GALAXY VOYAGER)

 

星雲をかけぬける(GALAXY VOYAGER)

きれいな景色ひろがる(GALAXY VOYAGER)

経験のない   広大な景色が

ぶつかってくる 体中に

 

星々をすすみつづける  私たちの船は

みんなとならばひとつに なれる気分になれる

その心身にみちびく   大きな希望で

私たちはかんじつづける 大きなこころで

 

私たちの気持ちは  いつも前に

すすんでいくよ   どんなときでも

光きらめく     私たちの星

かがやきつづけて  みちびきになる

 

私たちは(私たちは) GALAXY VOYAGER

信じる力で      ここまでやってきた

いっしょになって   すすみつづける

だからこそ私たち   きらめきつづける

 

1人1人は小さい力だけど

だれかが中心となって

それが結び続けたら

きっと大きな力になれる

だからこそ(だからこそ)

私たちは1人じゃない

私たちは私たちだ!!

 

私たちの心は   いつもひとつ

どんなことでも  くずれはしない

光かがやく    私たちの星

いつでもどこでも めじるしになる

 

私たちは(私たちは) GALAXY VOYAGER

不屈の心で      ここまでやってきた

いつまでずっと    さがしつづける

だからこそ私たち   かがやきつづける

 

(GALAXY VOYAGER)

私たちはいつもひとつ

(GALAXY VOYAGER)

私たちは GALAXY VOYAGER

 

 歌い終わると、観客全員が立ち上がり、

ヒューヒュー パチパチ

と、スタンディングオベーションがアイランドスターズを包み込んだ。そう、観客たちからもわかってしまう。アイランドスターズの曲はラブライブ!史上心に残る曲、9人がしっかりまとまり、完璧といえるもの、そして、元気よく、誰もが楽しめる、そんな曲だった。

 九はスタンディングオベーションを見ると、すぐに、

「本当にありがとうございました」

と、一礼すると、多恵たち8人も一緒に、

「「「「「「「「ありがとうございました」」」」」」」」」

と、一礼した。

「これでスクールアイドルたちの演目は全て終わったよ。これから審査を始めるから、ちょっと待ってね~」

と、リポーターは言うと、すぐにステージは暗くなった。

 

「最後のステージはどうだった。これで心置きなく島に帰れるね。もっとも、帰るころにはすべてはなくなっているけどね。ハハ」

と、ステージから降りてきたアイランドスターズに向かってルナが言うと、九、

「それでも私たちは全力で楽しんできたよ。もう悔いはないよ」

と言うと、ルナ、

「あれで全力ですか。でも、私たちバックスターはそれ以上を見せています。私たちの優勝は揺るがないものですわ」

と、威張るように言った。

 だが、それはすぐに苦しい表情にかわろうとしていた。突然、リポーターがあわてるようにしゃべりはじめた。

「ここで大変なことが発生してしまったよ~。私が少し審査結果がでるのが遅いと思って調べてみたら、大変なことになってしまったよ~」

このアナウンスに、ルナは、

「なにがあったのよ」

と、すぐにステージ袖に駆け込む。九も、

「みんな、すぐにステージに行こう」

と言うと、多恵、

「まさか…」

と言うとともに、みんなで一緒にステージ袖まで駆け込む。

 バックスター、アイランドスターズ、そして、そのほかのスクールアイドルたちもステージ袖に集まっていた。

 すると、ステージ後方の巨大スクリーンにはある光景が映りだされていた。

 

続く

 

次回 ラブライブ!と九たちとアイランドスターズ!!(前編)

 

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