ラブライブ!Ω/UC 外伝 ラブライブ!アイランドスターズ!!    作:la55

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BSS~Back Star’s Story~bigins 第2話

 入学式翌日、

「これは凄い…」

ルナは口をあんぐりとした。まず、最初に行われたグリーティングでこれからお世話になる施設を見学していく。が、スタジオタイプの練習場だけでなく、小劇場、ジム、大浴場などなど豪華設備といっても過言ではないくらいのものだった。

 そして、コーチ陣は…。

「私はA○Bの振り付けを担当していました。…」

と、これも全員がすぐに名前が思い出せるくらい有名な人たちばかりだった。

「建造様の言ったことは本当だったんだ」

これにはルナ、建造の力をみたと思っていた。

 が、ここで問題が発生した。といっても、超一流のコーチ陣、超一流の設備に関してはルナには文句どころか尊敬の念であった。で、問題なのはこれからルナと一緒に活動していくスクールアイドルのメンバーだった。

「この人たちと一緒にやれと…」

ルナは絶句していた。スクールアイドルグループなので、メンバーがルナ1人だけではない。絶対にほかのメンバーもいるのだ。そのメンバーに問題があった。

「私は鈴木レン、高1です」

「私は田中カレン、同じく高1です。分析しちゃいますよ」

グリーティングのあと、ルナはレンとカレン、2人のメンバーを紹介される。このとき、はじめてルナはこの2人と一緒にスクールアイドルグループとして活動していくことを聞かされるのであった。

 が、このメンバー、一癖も二癖もあった。まず、レン。

「この曲についてはこのような振り付けをしてください」

と、ダンスの先生から振り付けを習うと、ルナは1回やってみると、

「あれ、ちょっと難しいなあ」

と言う。少し練習すればものにできるルナでも、最初のうちは手間取ってしまう。だが、レンは先生の動きを見るとすぐに、

「はいっ」「はい」「はいっ」

と、先生の動きを完コピ、いや、完全に踊ってみせた。いや、それ以上の出来だった。これにはルナ、

「うそでしょ!!」

と驚くも、レンからは、

「こんなの当たり前でしょ。必ず一回見れば誰もがすぐに覚えられるよ」

と余裕だった。これにはルナ、

(むかつく)

と、レンの余裕をみせていることに腹を立てていた。

 そして、カレン。

「いつまで手袋しているの。練習の邪魔でしょ。はやく手袋をはずしなさい」

と、ルナがカレンに注意すると、

「嫌よ。だって、いつ汚いものに触れるかわからないもの。私は汚いものに触れたくないの」

と言い切る。カレンは手を拭く、風呂にはいる以外はずっと手袋をしている。ルナはこれを見て、

「カレンは重度の潔癖症だ」

と認識した。さらに、カレンにはある問題が。

「え~と、これをこうして、こうすればいいかな」

3人の自主練のとき、ルナは先生から与えられた課題曲のダンスをカレンの前で踊ると、すぐに、

「う~ん、そこはですねえ、もう少し肘をあげたほうがいいんじゃないですか」

と、カレンが指摘すると、ルナ、

「そうかな」

と言うが、カレンは続けて、

「それより、ルナはもう少し練習したほうがいいです。私の分析によると、約1秒、ダンスが遅れています。もう少し曲にあわせて練習してください。そうしないとばっちりとあいませんから」

と、ルナの悪いところを次々と指摘する。踊ってみては分析して指摘、歌ってはすぐに分析して指摘。ルナにとっては耳が痛いことだった。

 これにはルナ、ついにキレた。

「あの2人がメンバーなんて、私、もう我慢できない!!絶対にメンバーを替えさせてやる!!」

ルナはすぐに建造を呼び出す。建造様だったら、私の気持ちをわかってメンバーを替えてくれる、そんな期待をしていた。

「で、私になにかようかね」

と、建造はルナが呼び出してから1時間後にルナのところに到着すると、ルナに用件を聞く。ルナはすぐに、

「お願いなんですけど、今すぐ、レンとカレン、2人のメンバーをはずして新しいメンバーをいれるか、私1人のソロプロジェクトにしてください」

と、建造に直訴。しかし、建造の言葉は意外のものだった。

「それじゃ、今度のGW,合宿と称して温泉でも入りにいこうかね。ルナ君たち3人を連れてね」

この建造の言葉にルナ、

「えっ?」

と、驚かざるをえなかった。

 

 そして、建造はルナ、レン、カレンの3人を連れて某有名温泉の高級旅館に泊まりにきていた。が、3人とも一緒に行動せず、別々の行動をとる。一緒にいても無言。これには建造、

「こりゃ相当な重症だな」

と、言うしかなかった。

 そこで、建造はルナ、レン、カレンに対しある命令をだす。

「ルナ、レン、カレンよ。今から一緒に貸切風呂に行きなさい。絶対に一緒にはいるんだぞ。あと、勝手に風呂から出てはいかんからな」

これには3人、

「「「えー!!」」」

と、言うしかなかった。これまで高校にある大浴場でも一緒にはいることはなかった3人。だって、一緒にはいるといろいろと言われるから。1人の時間を大切にしたい、そう3人は思っており、時間をずらして1人ずつはいっていた。なので、一緒にはいること自体意外なのである。

 一緒にはいりたくない3人。けれど、建造の命令からというわけで、仕方なく3人で貸切風呂にはいる。

「…」

3人とも無言のまま。貸切風呂なので、旅館の大浴場みたいに広いわけではなく、広さもせいぜいたたみ6畳程度。着替える場所を含めてもたたみ10畳ほどしかなかった。また、外に鍵をかけているみたいなので、勝手に外に出ることもできなかった。

 そして、無言のまま、30分が過ぎたころ。

「ああ、もうじれったい」

まず声をあげたのはルナだった。30分以上も無言だと気まずいのだ。ルナはそれに我慢できなかった。

 ルナはすぐにレンとカレンにあることを言った。

「レン、カレン、今すぐグループから脱退しなさい。2人がいると、私がトップアイドルになれないから」

ルナにとってトップアイドルになるのが夢であった。その夢の障害となる2人は邪魔でしかなかった。ルナの2人への攻撃は続く。

「レン、あなたはいつも私よりはやくダンスや歌を覚えてそれを自慢する。カレン、あなたは重度の潔癖症でいつも分析しては私の悪いところを指摘する。2人とも私にとって邪魔でしかないわ。すぐに脱退しなさい。これはリーダー命令です」

 これに対して2人が反論。まず、レン、

「ルナ、あなたはすべてにおいて、自分は天才だ、誰よりも優れている、と言い張る。それって違うんじゃないかな、自分が偉いって思っていることが」

さらにカレンも、

「私の分析がいけないというの。分析ってその人の特徴や弱点を捉えることだよ。その分析結果を言ってなにが悪いの。ルナはいつも私の分析を否定する。なんで弱点などを直そうとしないの。直さなくてもいいというくらい天才なの」

これにはルナ、

「私は天才だから天才なのです!!レンとカレンとは違うのです!!」

とさらに反論。こんな言葉の応酬が20分くらい続いた。

 が、20分も論争を続けていると、本音が少しずつ出てくるものである。まず、レン。

「私はこれまで1度も見たものを完コピ、いや、完全に再現してきた。それって私の得意分野じゃない。ルナ、カレン、なぜそれを認めてくれないの。昔の仲間みたいに、なんで私の得意分野を褒めてくれないの。なぜ、みんな、私のこと、嫌うの」

さらにカレン。

「私だってそうよ。重度の潔癖症、それだけでもみんな引いてしまうのに、私が分析すると必ずみんな嫌がる。重度の潔癖症、分析したがる癖、それって、私の癖じゃない。なんで、それをみんな認めてくれないの。なんで、本当の私を受け入れてくれないの」

 これを聞いたルナ、

(えっ、レンもカレンも私と同じ境遇なの。もしかして、私と似ているの?)

と思うと、すぐに、

「レン、カレン、聞いてくれる、私がなぜこのグループに入ったのかを」

と言うと、レンとカレンにこのグループに入った経緯を話した。

「私、実は中学時代、あるローカルグループに入っていたの。けれど、自分は天才であると自慢していた。そして、どんなこともそくなくこなしていた。それがほかのメンバーにとって気に食わないことだったらしく、ほかのメンバーから私、嫌がらせを受けていたの。そして、上層部からはほかのメンバーと合わせなさいとの一点張り。そのローカルアイドルのなかで孤立無援になった私はアイドルをやめようと思ってたの。けれど、建造様はその私を受け入れた。天才であること、それを活かせる環境を提供してくれるって。私、その建造様によって救われたと思っているの。そして、これが私にとってトップアイドルになるための最後のチャンスになると思っているの」

これを聞いたレン、

「私も同じ境遇だよ。私もある地方のローカルアイドルとして活動していた。けれど、みんなよりはやく歌やダンスをマスターしちゃうから、まわりからは白い目で見られていた。なので、いつも私は1人ぼっち。それだけでなく、陰ではコーチに媚を売っているのではといわれていた。だから、ルナと同じく中学卒業のときにアイドルやめようと思っていた。けれど、建造はそんな私を受け入れた。「君のダンスでトップアイドルになってほしい」って。だから、私はこのグループに入ったの」

と、本音で白状した。そして、カレンも、

「私も同じだね。私は関東では名の知れたローカルアイドルの一員だったの。でも、重度の潔癖症、いつも分析したがる癖のせいでまわりから迫害を受けていたの。私の触ったもの、それに触ると臭くなるとか、私の分析はちっとも当たらない、むしろ害になるだけってね。だから、私、ローカルアイドルをやめようと思った。けれど、建造はそんな私を認めてくれた。「君の分析でグループを強くしてほしい」って。だから、私の特技を活かすためにこのグループに入ったの」

 これを聞いたルナ、

「そうなんだ。レンもカレンも私と同じなんだね。2人ともみんなから仲間はずれにされてきたんだね。それを建造様は私と同じように救ってくれた。2人とも私と同じだね」

と、泣きながら言うと、レンも、

「そうだね。まさか、ルナ、カレン、ともに私と同じだなんて。同じ境遇の3人が一同に集まるなんて奇跡なんかじゃないかな」

と言うと、カレンも、

「まさか同じ境遇の3人が集まるなんて、私、分析できません。分析できないことなんて、私にとって初めてです。ああ、神に感謝です」

と、泣きながら言う。

 けれど、ルナははっきり言った。

「これは神の奇跡じゃないよ。建造様がくれた奇跡だよ。私、決めたよ。レン、カレン、力を貸して。これまで私たちを仲間はずれにした人たちに見返してやるんだ。3人の天才が集まれば、どんなことでも出来るってところ、みんなに見せつけてやる!!」

これにはレン、

「私のこと、天才と認めてくれるんだ。うん、私もルナとカレンと一緒にトップアイドルになってやる。そして、見下してくれた人たちに逆襲を果たすんだ」

と決意を言うと、カレン、

「えっ、私も天才なの?分析癖については天才かどうかはさておき、わかりましたわ。私も微力ながらトップアイドルになるお手伝いをしましょう。でも、いつも分析してしまって気が参るんじゃ」

と心配そうに言うと、ルナ、

「分析するというのも1つの天才だよ。それに、分析することによって、今悪いところもわかっちゃう。それを直していけばさらに完璧なものになる。そう考えれば、分析癖も苦にならないかもね」

と、天才らしく考え方を変えて対応することを言うと、レンも、

「私は完コピはできるし、ちょっと上を目指せるけど、それ以上は無理なんだ。だから、冷静な分析によってさらにその上、より完璧を目指すことができるよ」

と言うと、カレンも、

「うん、わかった」

と、元気よく答えた。

 そして、ルナは言った。

「私たちは絶対にスクールアイドルでトップになり、トップアイドルになってやる!!そして、建造様のためにも頑張っていきましょう」

これにはレン、カレン、ともに、

「「お、おー!!」

と、少しためらいながらも手をあげた。しかし、このとき、レン、カレン、ともに

((建造様のために…。本当に大丈夫かな。ルナ、建造のために尽くすなんて…。でも、あの建造って男、なんか裏がありそうだな。私はそれが心配だよ))

と、ルナのことを心配していた。レン、カレンともに自分を拾ってくれた建造には感謝しつつも、なんか胡散臭い雰囲気をかもしだす建造のことを少し警戒していた。

 一方、貸切風呂の外では建造が、

「うんうん、私のために頑張ってくれ」

と、泣きながら3人を応援していた。

 

 そして、合宿から帰ってくると、3人はこれまでとうってかわって、3人一緒に練習に明け暮れていた。

「1,2,3,4、2,2,3,4」

と、ダンス練習をするとき、まず、レンが先生の振り付けをまず覚え、そのレンがルナ、カレンに教える。

「ルナ、そこはもっと上。カレン、少し遅れているよ」

ルナは少しの練習で覚えるし、カレンもローカルアイドル上がりということで基礎はばっちりなので、ある程度練習すれば完璧に覚える。で、3人とも完璧に踊れるようになると、今度はカレンの出番。

「ルナ、少し肩をあげたらどうでしょうか。レン、ちょっと気持ちがからぶっていない?少し空回り気味ですよ」

と、カメラで映した映像をもとにカレンが分析、悪いところは直していく。

 で、ルナはというと、

「ここはこうしてすればもっと見栄えがいいんじゃないかな」

と、レンとカレンに曲についてさらなるパワーアップするための提案をする。もちろん、実施するにはカレンの分析を聞いてから少し直してからすることにしている。

 3人ともこれを繰り返しすることで、3人一緒にレベルアップをしていった。ダンスも、歌も、むろん、超一流のコーチ陣の指導を受けて、超一流の施設を使って基礎体力や自分の能力、才能をどんどん伸ばしていく。3人はいつかは自分たちを阻害した人たちを見下すことを夢見て、そして、ルナのみ建造のためにと思って。

 3人はどんな辛いことも気にせず、一生懸命頑張っていった。そして、自分たちの実力を伸ばしていった。

 

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