ラブライブ!Ω/UC 外伝 ラブライブ!アイランドスターズ!!    作:la55

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BSS~Back Star’s Story~bigins 第4話

 そして、3月末、都内某所。

「なに、これ!!水着撮影なんて聞いてないよ!!」

レンは叫んでいた。目の前にあるのは色とりどりの水着。

「水着撮影なんて聞いていませんよ。私たちは制服を着て撮影するとしか聞いてないのですが」

と、カレンも叫んでいた。

 それについて、撮影スタッフは言う。

「でも、今度、青年誌に載せるグラビアは水着だと聞いているのですがね」

これにレンは噛み付く。

「100歩譲ってスクール水着ならわかりますよ。だけど、ビキニ、それもきわどいものばかりじゃないですか」

これには撮影スタッフ、

「でも、依頼してきたところからはきわどい水着もOKと言ってきておりますが…」

と言うも、カレン、

「依頼主がよくても私たちがよくないです!!」

と、さらに反論する。これには、撮影スタッフ、

「でも…」

と困惑の表情に。

 だが、これを見ていたルナ、

「レン、カレン、我慢しなさい!!」

と、レンとカレンを叱る。これにレン、

「でも…」

と言うと、ルナ、

「グラビア撮影はアイドルにとって登竜門。有名なアイドルはそれをこなしていくことで知名度と人気を獲得していったのです。今は知名度、人気、ファンを獲得するチャンス。我慢しなさい」

と、理路整然に言うと、レン、カレン、ともに、

「…」

と、黙るしかなかった。

 

「はい、よって、よって」

と、カメラマンは3人に指示をだす。

「はい、そこ。止まって」

きわどい水着をきた3人。ルナはやる気に満ち溢れていたが、レン、カレンはあまりいい心地をしていなかった。

「よし。じゃ、胸をよせてみようか」

と、カメラマンが3人に指示するが、レンはすぐに、

「ちょっと。それはいけないと思いますが…」

と、カメラマンに反論するも、すぐにルナが、

「レン、静かに!!ここはカメラマンの指示に従いなさい!!」

と注意する。これにはレン、

「…」

と、ただ黙ってカメラマンの指示に従うしかなかった。

 

 そして、4月下旬。有力青年誌にはルナたちバックスターの水着グラビアが見開きページで載っていた。それも10誌以上で、これには全国の読者から、

「うそでしょ!!スクールアイドルがこんなグラビアを発表するなんて」

「このバックスター、限界を超えているぜ!!」

と、SNS上で大いに盛り上がっていた。だって、スクールアイドルがこんな過激なグラビアを、それも有力青年誌に載せるなんて前代未聞であった。普通ではありえないことだった。それも前年度ラブライブ!冬季大会で初出場8位入賞をとった実力の持ち主なのである。また、練習で鍛えていたので、意外とグラマーだったことも話題となった。

 とはいえ、このグラビアにより、ルナたちバックスターの名は一躍有名(特にSNS上で)といえた。

 だが、そのグラビアの前後ページにはちゃんと土居建設の一面広告が載っていた。そこには「南の島のリゾート開発中」の文字も載っていた。抜け目なしの建造である。

 

 そして、GW期間に突入すると、

「の~このこ動画」

でおなじみののこのこ動画のイベント、「のこのこ超会議」が幕張で行われていた。そこでは、ルナたちバックスターがライブを行っていた。客室は超満員。そのほとんどが青年誌のグラビアのことをSNSで知り、興味をもってくれた人たちであった。

「みんな、元気~!!」

と、ルナが叫ぶも声援は少しだけ。だが、歌い始めた瞬間、ルナたちの迫力ある歌声、ダンスにより、

ドガー

という衝撃が観客を包み込んだ。あまりにも迫力のステージなのか、この衝撃を体験した観客たちはルナたちが2~3曲歌い終わるとすぐに、

ブラボー

との歓声をあげた。それは会場中に響きわたる。あまりにも凄いステージに観客全員が沸きあがっていた。そして、このライブの映像は動画サイトにアップされ、その動画やのこのこ動画のネット生中継動画を多くの人が見たりしたことにより、バックスターの名はネットを中心に瞬く間に広がっていく。

 一方、ルナたちはのこのこ超会議のライブのあと、すぐに横浜のイベント参加のために移動するなど、休みなく関東近郊のイベントに参加し、どこでものこのこ超会議のライブと同じ現象を起こした。

 で、GW後半…。

 ルナたちはまず、博多のどんた~く港祭で一番大きなステージ、博多市市役所前本舞台にて何百人規模のライブを行う。そこには超会議のライブ動画などを見たことでバックスターのファンになった人たちが多く詰め掛けていた。

「みんな~、のっているか~い」

と、ルナが大声で叫ぶと、会場中から、

「いえ~い」

の大声援がこだまする。会場はまわりに人があふれるくらいの大声援だった。

 で、そのライブが終わると、すぐに広島に新幹線で移動。広島のピースフェスティバルで一番大きなステージがあるピース公園大舞台でまたもライブを開く。そこでも博多と同じ現象が起きる。

 このように、ルナたちはGW後半、西日本各地を休みなくまわりライブを行った。が、そのライブが行われる前、そして、後では必ず、

「えっ、みなさんにお知らせです。私たち土居建設はみなさまの夢や希望を作っていく会社です。今も南の島のリゾートを開発中。あともう少しで、夢や希望を叶える場所が南の島にできますよ」

というアナウンスが流れていた。

 

 さらに、追い討ちをかけるようにラブライブ!が始まる前日まで、ルナたちはライブツアーと称して全国を回っていた。

「今度の土日は北海道と仙台でライブです!!」

とルナが言うと、レン、

「ちょっとやりすぎじゃないか。これでは私の体はもたないよ」

ときつそうに言うと、カレンも、

「そうです。私の分析だと、もう少しでダウンです」

と疲れながらも言うも、ルナは、

「トップアイドルになるためよ。今は頑張るのみだよ」

と、レンとカレンを励ましている。こうして、ルナたちは疲れながらも全国をまわる。が、その裏で、ライブ会場にはいたるところで土居建設と南の島のリゾートに関するポスターが貼られていた。

 なお、そんなこと関係なく、ライブ会場はどこも超満員になっており、それが、

「こんな凄いスクールアイドル、見たことない」

「絶対見るべき!!だって、こんな迫力あるステージ、見たことないよ!!」

と、SNS上で話題となり、よりいっそうルナたちバックスターの知名度、人気、ファンは広がりをさらに見せていく。

 

 むろん、全国ライブツアーだけではない。ライブは土日祝に行われているが、平日も練習に明け暮れていた。

「1,2,3,4、2,2,3,4.ルナ、少し遅くなっているぞ。レン、練習前と変わっていないぞ。遅すぎる。カレン、もっと自分を分析しろ。どこが悪いか考えろ」

と、ダンスを教えるコーチからキツイしごきを受けると、3人とも、

「「「ハイッ!!」」」

と、毎日の練習や全国ライブツアーで疲れながらも、気力を振り絞り返事をする。前回のラブライブ!冬季大会と比べて2倍以上濃くなった練習。これにはルナ、レン、カレン、ともについていくのがやっとだった。が、ルナたちは次のラブライブ!に優勝するため、トップアイドルになるためにと我慢した。

 

 こうして、1年のラブライブ!冬季大会8位になってあぐらをかくことはせず、平日はきつい練習、土日祝は全国各地でライブをこなしていったルナたちバックスター。ライブをするごとにSNS上で盛り上がり、それがライブに参加する人たち、そして、ファンを増やしていく。そんな好循環により、バックスターの人気は不動のものとみられていた。

 そして、ラブライブ!夏季大会に突入する。県予選、地方予選、ともに1位の成績で進む。ここまでは前回と同じ。でも、今回の決勝は前回とは違うと思うルナたち。ついにルナたちは、ラブライブ!決勝の地、そして、前回は8位で涙をのんだ運命の地、秋葉ドームの特大ステージに再びのぼった。

 が、このとき、ルナたちは前回とは違う光景を見た。前回は、ステージにのぼると、

シーン

と、観客の反応がなかった。だが、今回はルナたちがステージにあがると、

「バックスター、バックスター、バックスター」

「ルナ、ルナ、ルナ」

「レン、レン、レン」

「カレン、カレン、カレン」

と、バックスターの名やルナたちを呼ぶ大きな声援が聞こえてくる。そして、観客席には、

「バックスター、優勝を目指せ!!」

という大きな横断幕が掲げられており、そのまわりにはバックスターのイメージカラーの黄色のペンライトがじゅうたんのようにひろがっていた。

 これにはルナ、

「こんな大きな舞台で、こんな大きな声援、とても嬉しいよ」

と喜ぶと、レンも、

「これは本当にどのスクールアイドルにも負けたくないですね。本当にありがとう」

と、観客に対して御礼を言う。カレンも、

「こんなの私の分析では計りきれません」

と、自分なりに喜びをあらわしていた。

 観客たちの大きな声援を受けたルナたちバックスター、それに応えるかたちで歌いながらも会場中を走りぬける。少しでもみんなの声援に応えるために飛び跳ねていった。

 そして、すべての演目が終わり、あとは結果を待つだけ。会場にはドラムロールが鳴り響く。緊張するルナたち3人。その緊張をほぐすため、ルナ、

「大丈夫だよ。だって、私たち天才は誰にも負けないように努力していった。努力した天才が負けるなんてないよ」

と、レン、カレンに言うと、レンも、

「そうですね。私たちには私たちを応援してくるファンがいます。そのファンたちに報いないと」

と自分の思いを言うと、カレンも、

「今日は私の分析よりもっと高い勇気をファンたちからもらいました。負ける気がしないでしょう」

と、力強い思いで言った。

 そして…、ついに勝者の発表の時がくる。

「ラブライブ!夏季大会、優勝チームは…」

会場中が一瞬静かになる。そして、司会役のレポーターは大きな声で勝者を告げる。

「優勝チームは、土居建造記念高校のスクールアイドル、「バックスター」だにゃ。ついに天才たちがスクールアイドルのトップに上り詰めたにゃ~」

 これにはルナ、

「わ、私たちが優勝したんだ!!レン、カレン、ヤッタ、ヤッタ、ヤッタよ~」

と、喜びながら飛び跳ねると、レンも、

「そうですよ。天才がそのほかの人たちに負けるわけがないものね」

と、こちらも喜びながら言うと、カレンも、

「もう誰からもバカにされないよね。だって、私たちは今トップになれたんですもの」

と、大声で喜んでいた。

 

「と、こうして、私たちバックスターはスクールアイドルの頂点に立ち、トップアイドルとまでといわれるようになりました。めでたし、めでたし」

と、ルナは自分たちがラブライブ!で優勝したときまでのことを語ると、すぐに悲しい顔になり、その続きを語り始めた。

「で、ここからはおろかな私たちの転落の物語。トップになったものの末路です。ちょっと短いですが、お聞きください」

 

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