ラブライブ!Ω/UC 外伝 ラブライブ!アイランドスターズ!! 作:la55
第5話 九とひろ子とスクールアイドル
「雪穂先生許すまじ…」
と、黒いオーラを出している女子学生1人、水木ひろ子。
「雪穂先生がいるお陰で私は九と遊ぶ時間がなくなっている」
別の意味で危ない方向へと進もうとしていた。
(OP 1番のみ)
ここは高校の校門前。
「こんにちは。ところで雪…、こほん、高坂先生はどこにいますか」
と、ひろ子は笑顔で掃除をしている用務員さんに聞くと、
「おお、高坂先生なら職員室にいるよ」
と、雪穂がいる場所を教えてくれた。
「どうもありがとう」
と、お礼を言うひろ子。だが、心の中では、
「あともう少しで九の敵をとれる」
と考えていた。
で、ひろ子、職員室に行くと、
「あれ、高坂先生がいない…」
と、職員室は校長以外誰もいないことに気づく。ということで、校長に聞くことに。
「校長先生、高坂先生はどこにいますか」
とひろ子が言うと、校長、
「それだったら学校の裏じゃないかな」
と教えてくれた。
校長の教えられたとおりに高校の裏に進むひろ子。心の中では、
「雪穂先生、あともう少しで成敗しますからね」
と考えていた。雪穂への断罪までカウントダウンをしていたのかも…。
そして、ひろ子は学校の裏に近づくと、そこにはこそこそ隠れているがひろ子から見たら丸見えの雪穂の姿があった。
「ようやく九の敵がとれる。待っていろ、雪穂先生」
と、ひろ子が言うと、雪穂めがけて、
「高坂先生、覚悟!!」
と、持っていた固いものを雪穂めがけて振りかざした。
「えっ、えっ!!」
と、雪穂、驚くばかり。ひろ子が持っていた固いものは雪穂にあたり、雪穂は大怪我…。
ピコッ
と、固いものから何かがなった。ひろ子は何度も振りかざして、そのたび、
ピコッ ピコッ ピコッ
と、かわいらしい音が聞こえてきた。
「水木(ひろ子)さん、何をしているのですか?」
と、雪穂が言うと、ひろ子、
「高坂先生を成敗しているのです。この必殺ピコピコハンマーで」
と、雪穂に言う。ひろ子が持っているのはピコピコハンマーだった。雪穂、これでは危ない?と、ひろ子からピコピコハンマーを取り上げる。
「ああ、九救出作戦が…」
と、ひろ子ががっかりした風に言うと、雪穂、
「九救出作戦?」
と、ひろ子に問いかける。
ひろ子は雪穂に説明した。
「だって、高坂先生は九を束縛しているじゃないですか」
「束縛?」
と、雪穂、少し考えるも、九を束縛しているとは考えていなかった。
ひろ子は雪穂に詰め寄る。
「九を解放してください」
とひろ子が懇願すると、雪穂、
「私は束縛していないよ。それに…」
と、雪穂を疑っているひろ子をある場所に連れて行く。
「九…」
と、ひろ子は九の光景を草葉の陰から見た。そこには…、
「1,2,3,4、1,2,3,4」
と、踊りの練習をしている九の姿があった。九はスマホを窓のふちに置き、ワイヤレスイヤホンをかけながら踊りの練習をしていた。
「水木さん、金城(九)さんはたった1人で練習していたんだ。それも朝から夕方まで。あの子はスクールアイドルになりたいために来る日も来る日も練習していたんだ」
と、雪穂が言うと、ひろ子、
「ではなんでそんなこと言わないのですか」
と、雪穂に迫ると、雪穂、
「私としてはこのことは黙っているべきと判断した。だって、誰でも教えたくない秘密があるからね」
と、優しく語った。雪穂は学校の裏で九が行っているのは誰にも教えたくない、あっと驚かせたいからだと思っていた。が、実際は九がただそこにした方が校舎の影で涼しくてやりやすいと思っていただけなのだが…。
「私、とんでもない間違いをしていました」
と、ひろ子、雪穂に謝る。
「?」
と、雪穂は不思議がるも、ひろ子、
「私、九のために何かをしたいから。高坂先生、ごきげんよう」
と言うと、すぐに九のもとへと駆け寄った。これを見た雪穂、
「どんな考えだったのかわからないけど、これはこれでよかったのかな」
と、納得した表情で言った。
「九!!」
と、ひろ子は九のそばに行くと、大きく叫びかけると同時に九を両手で押した。
「わっ!!ひろ子、どうしたの?」
と、九、驚いた表情でひろ子に言うと、ひろ子、
「私もまぜて。私もスクールアイドルになりたい!!」
と、自分を売り込もうとすると、九、
「それはいいけど、どうしてここにきたの?」
と聞き返す。ひろ子いわく、
「風の便りできたのかな?」
と、少しぼかして答える。それには九、
「風の便り?」
と不思議がるも、すぐに、
「よし。ひろ子も仲間だ。私たち2人でスクールアイドルになろう!!」
と言えば、ひろ子も、
「オー!!」
と叫んでいた。
九とひろ子、一緒に練習する様子を見ていた雪穂。
「金城さん、水木さん、スクールアイドルに本当になりたいようだね」
と言うと、思わずスマホを手に持ってあるサイトを開いた。
「なぞの音楽屋さん」
雪穂はそのサイトに何かを書き込むとすぐにスマホをしまった。
場所はかわってここはある田舎町。
「あっ…、雪穂…、さん…、から…、依頼…、きた…」
と、姉らしき女性がサイトの掲示板を見て言うと、
「あの雪穂さんから。珍しい。なんて」
と、妹らしき女性が珍しそうに言うと、姉、
「曲…、作って…、ください…、て…。教え子…、に…、あげたい…、って…」
と言うと、妹は、
「簡単そうな曲か。これは大至急作らないとね」
と言うと、早速作曲にはいった。
それから数日後、雪穂のもとにとある音楽データが届いた。「なぞの音楽屋さん」からのものだった。これを早速学校の裏の窓枠のふちに置いた。
朝、九とひろ子が学校の裏にくると、その音楽データのはいったSDカードを見つける。「あれ、これってなにかな?」
と、九が言うと、ひろ子、
「何か書いてある。スクールアイドルになるものを応援するものだって」
と元気よく言えば、九、
「えっ、本当に本当!!」
と叫ぶ。
すぐにSDカードをスマホにセットする。すると、音が聞こえてきた。
「これって聞いたことがない曲だよ。私たちのための新曲かもしれないよ」
とひろ子が言えば、九、
「私たちの曲、私たちの曲だ!!」
と、元気よく飛び跳ねながら言った。
九はすぐに踊りを考え出すと、
「これはこれでどうかな」
と、すぐにひろ子に問いかけると、
「いいんじゃないかな」
と九に同意した。
こうして、九とひろ子は踊りを考えながら作っていき、1つの曲を作り上げた。そして、翌日からこの曲の練習を始めるのであった。
一方、雪穂もこの様子を遠くから見ていた。
「これでいいのかな?」
と、自問自答を繰り返しながら。
九とひろ子、2人は夏休みの終わりまで踊りの練習と歌の練習を一生懸命行った。
そして、夏休みの最後の日…。
「いやぁ、これで夏休みは終わりだね」
と、九が汗を拭きながら言うと、
「本当にそうだね」
と、ひろ子も汗を拭きながら答える。
「でも、これで少しはさまになったかな」
と、九がちょっと心配そうに言うも、ひろ子、
「私はスクールアイドルぽくなっていると思うよ。まだトップレベルにはなっていないけど、私から見たらうまくなったと思うよ」
と答え、九も、
「それもそうだね」
と答えていた。
だが、九とひろ子の心の中でかわったことはそれだけではなかった。練習の最後、九はひろ子にあることを言った。
「私、最初、スクールアイドルになってこの島を、町を、そして、高校を守ろうと思っていた。けど…」
「けど…」
とひろ子が言うと、九、
「でも、練習を続けることでなんかわかってきた。スクールアイドルってやること自体に意味があるんだって。やって、いろんなことを楽しんで、そして、それをお客様に伝える。スクールアイドルって楽しくやることがすべてだと思えるんだ」
とかっこよく言うと、ひろ子、
「それ、九にはあわないよ。もっと、「もっと楽しみたい~」て砕けて言えばいいのに」
と言うと、九、
「それ、ありえな~い」
と駄々をこねる。
そして、練習が終わるとき、九はひろ子にあることを伝えた。
「明日、みんなの前で歌おう。そして、私たちの勇姿をみんなに見せるんだ!!」
「え~!!」
ひろ子は驚いてしまった。
こうして、九とひろ子の怒涛の夏休みは終わった。だが、その九の決意が九の、高校の、島の、町の未来を変えることになろうとはこのとき、誰も知らなかった。
次回につづく。
(ED 1番のみ)
次回 九とひろ子と多恵