ラブライブ!Ω/UC 外伝 ラブライブ!アイランドスターズ!!    作:la55

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最終章 ファイナルストーリー 「My Graduation~光の中へ~
ラブライブ!アイランドスターズ‼ 最終章 第4話(第25回)


ラブライブ!アイランドスターズ!! 最終章

 ファイナルストーリー 「My Graduation~光の中へ~」

  前編 優勝と告白と別れ

 

「今回の優勝は「バックスター with アイランドスターズ」!!バックスター、華麗なる復活だよ~」

あのルナが聞いた衝撃の雪穂の告白から1年後、バックスターの3人、ルナ、レン、カレンはラブライブ!冬季大会の決勝の地、秋葉ドームのステージに立っていた。

「う、うそでしょ。私たちがふたたび優勝できるなんて!!」

と、ルナは驚きながらも巨大スクリーンを見ていると、

「いや、本当だよ。私たち、やったんだよ」

と、レンはルナに真実を伝える。

「やっぱりですよ。私の分析でも、今回は優勝できるとでていましたから」

と、カレンは冷静に言うも、目には涙を流していた。

 そして、

「私の分析…、というよりも、助っ人がいてくれたから優勝できたのかもですね」

と、カレンはある方向を向くと、

「そうですね。私たちだけだったら復活はできなかったかもですね」

と、レンもその方向を向く。さらに、

「そうだね。本当、助かったよ。ありがとう」

と、ルナもその方向を向く。その方向には…。

「私の力じゃないよ。ルナちゃんたちの力があったから、また、優勝できたんだよ」

と、3年生になった九が立っていた。さらに、

「そうですよ。謙遜しなくても大丈夫ですよ」

と、ひろ子、最後に…、

「まっ、この前の優勝(1年半前の夏季大会)は私の父(土居建造)の助けがあったからじゃないの」

と、多恵がいた。多恵はあいからわず毒舌をふりまいていた。

「多恵~、それは違うでしょうが。この前の優勝だって私たちの実力で勝ったもんです~」

と、ルナは多恵と張り合うと、多恵、

「それはどうかな。一般世間ではその考えが広がっているでしょ」

と、ねちっこく言うと、ルナ、

「いや、私たちの実力です~」

と、これまたねちっこく言う。

 これにカレンが参戦…。

「私の分析…、ではなく、警察の調べでは、昨年度の夏季大会における買収はなかった…、というよりも、会場にいる観客とネットでの投票ではずるはできませんですしね。もし、ネットでの投票などに不正をしてしまえば、すぐにばれてしまうしね。それほど、ラブライブ!の運営はしっかりとしていますよ」

と言うと、レンも、

「それは言えている。簡単に不正はできない。だから建造は不正ができる審査員による審査に切り替えて不正を働こうとしていた。ラブライブ!の運営がしっかりしているから、建造も手段を選ばなかった…じゃないかな」

と冷静に言う。

 これに九、

「でも、去年度の夏季大会に優勝しているルナちゃんたち(バックスター)の実力だったら、別にずるしなくても(去年度の冬季大会に)優勝できたんじゃない」

と、あっけらかんに言うと、レン、

「それはちょっと…」

と、逆に落胆する。これにはひろ子、

「それをあんたが言うかねから、九ちゃん」

と同意。さらに多恵も、

「私たち(アイランドスターズ)が急成長してきたから、私の父はそれを危惧してズルをしてきたんじゃない…。ハー」

と、ため息をつきながら言うと、ルナも、

「自分たちのチームの存在すらも忘れている…。同調するわ…」

と、これまた落胆していた。

 だが、これを見ていた九、

「?」

と、なにもわかっていないようだった。

 

「「バックスター with アイランドスターズ」、優勝おめでとう。今の気持ちはどうかな?」

と、司会役のレポーターがルナに聞くと、

「私たちの力では優勝できませんでした。それもこれも、観客のみんな、ネットで見ているみんな、そして、応援してくれているみんなのおかげです。そして、私たち3人を直接支えた親友、九、ひろ子、多恵のおかげです。本当にありがとうございました」

と、喜びながらも御礼を言った。

 さらに、レポーターは九にもマイクを向ける。

「去年度の冬季大会では、アイランドスターズとして優勝しましたが、今回はどうしてバックスターに力を貸したのかにゃ?」

と、レポーターが言うと、九、

「だって、ルナちゃんたちと一緒に、もう1回、頂きに登りたいんだもん」

と言うと、レポーター、

「これは素晴らしいことだにゃ~」

と、喜びながらも次へと移る。

「そして、今回惜しくも5位だったにゃ~。それでも素晴らしいにゃ。どうかにゃ。今回のラブライブ!、先輩たちと一緒に頑張ってきた感想だにゃ?」

レポーターが次にマイクを向けたのはたい子だった。

「えっ、私!!わ、私は1年間、後輩の1年生と一緒に頑張ってきました。私たちはあと1年…」

と、たい子が言うと、横から、

「めいは頑張ったよ。めいをもっと褒めて~」

と、めいがよこやり、さらに、

「小明だって頑張ってきたよ。先輩として1年を引っ張ってきたよ~」

と、小明、これまたよこやり。これにはたい子、

「めいに小明~、いいかげんにしなさい!!私が言っている最中でしょうが」

と、めいと小明を叱る。これには1年から、

ハハハ

と、笑い声が聞こえてきた。

 たい子は気を取り直して言った。

「私たちはあと1年残っております。この九龍高校2年、1年、総勢33名のチーム「ISS」をもっとはばたせようと思います」

これにはたい子以外のめい、小明、そして、1年生30名は大きくうなずいていた。

「とても感動的なスピーチだったにゃ~」

と、レポーターもなぜか涙を流していた。

 一方、ステージ袖にはある人たちがいた。

「まさか、去年度の冬季大会に続いて、九龍高校から優勝チームを出すことができるなんてね…」

と、星子、その横から、

「それもこれも卒業してからもスクールアイドルを、九ちゃんたちを応援しようと頑張ってきた星子のおかげじゃないかな」

と、氷が星子を労っていた。これには星子、

「そうだね。私たちは紆余曲折をえてアイランドスターズを結成した。そこから私たちの道が始まったのかもね」

と言うと、氷、

「それだと物語が終わっちゃうじゃない。まだまだ続くんだから」

と、星子をたしなめる。さらには、

「そうですよ。私たちはこれからも九龍高校のスクールアイドルを応援していくのですから」

と、春も発言する。

 そんな卒業生3人を遠くから見ている女性が1人…、雪穂だった。

「九たち3年生はルナたち、バックスターを支えるべくバックスターに加わって、スクールアイドル最高のグループ「バックスター with アイランドスターズ」として生まれ変わり成長していった。たい子たち2年生は1年生30人全員と一緒に「ISS」として活動していた。そして、星子たち卒業生はそんな九たちを支えるべく、星子と氷は役場に入って、新しく設立したスクールアイドル課の職員として事務折衝など、縁の下の力持ちとして活躍、春も、新しくできた高校の寮の寮母として活躍中。これで私もお役ごめんかな」

と言うと、いきなり、

「雪穂先生、なにぶつぶつ言っているのですか?」

と、雪穂に近づいていた春が言っていた。これに雪穂、

「なんでもないよ。それより、春も今度入ってくる新入生のためにもっとおいしいご飯、作ってよ」

と言うと、春、

「それはもちろん。だって、私は九龍高校みんなの食のコーディネーター、ですから」

と、笑いながら答えた。

 

「これでラブライブ!も終了だにゃ。優勝した「バックスター with アイランドスターズ」に盛大な拍手を送るにゃ~」

レポーターの声とともに会場から、

パチパチパチ

と、ルナたちをたたえる拍手がおこり、ラブライブ!は終わった。

「みんな~、集まって~」

と、多恵の一言で、ステージ袖に集まる九龍高校の全生徒たち。

「今から雪穂先生から一言言ってもらいます」

と、多恵が言うと、雪穂、

「え~、実は大切なお話があります」

と、九たち全員に言うと、1年生の一部から、

「なにかな、なにかな」

と、ざわめく声がする。九も、

「もしかして、ごほうび!!」

と、わくわくしながら言うと、多恵、

「静かに!!」

と一喝。すると、九を含めて静かになる。多恵はこれを見てすぐに、

「雪穂先生、はじめてください」

と言うと、雪穂、

「う、うん」

と、ちょっとびっくりしつつ、話を続ける。

「実は大切なお話があります。私、高坂雪穂は今年の3月をもって九龍高校の教師を退任します」

これには1年生から、

「なんで…」

という泣く声が聞こえてきた。雪穂はそれを見て、

「実は、私が九龍高校との、九龍町との契約は2年だったの。そして、来年度、また高校にはこの島が好きで、そして、スクールアイドルを目指して多くの新入生が入ってきます。そこで、町ではそれを見越していろんな技能を持った先生たちがやってきます。これでこの高校の弱点だった複数の教員免許が必要という要件が緩和されます。私の役目は終わった、そう思っての退任なんです」

と話した。そこに多恵、

「でも、スクールアイドルを目指して新入生が来るけど、雪穂先生が退任したら、誰が教えるのですか?」

と、雪穂に質問する。雪穂、

「それは大丈夫。スクールアイドルっていうのは本来高校生、つまり自分たちが自らの意思、考えでもって活動していくものなの。先生が教える、導くってものじゃないの。私たち大人はただその手伝いをするだけ」

と答えると、すぐに多恵、

「でも、それだと道をはずして…」

と言うと、雪穂、

「それを止めるのも止めないのもスクールアイドルをする自分たちの務め、でもね…」

と言うと、すぐに、

「でもね、私たちはそんなスクールアイドルである高校生の道を応援し、時には手助けする、大人はそんな生き物なんだよ」

と言う。

 そして、雪穂は星子の方を見るなり、すぐに、

「これから九龍高校のスクールアイドルの顧問、というより指導はここにいる、九龍町役場スクールアイドル課の天海星子さんが勤めます。けれど、その部をどう進めるかはあなたたち、この生徒全員にかかっています」

と言うと、星子、

「はい、わかりました」

と、素直に答える。

 さらに、雪穂は多恵の方を見ると、

「そして、多恵、あなたはこれから先、九龍町のため、そして、九龍高校のスクールアイドルのために頑張っていきなさい。星子と、いや、スクールアイドルと一緒に九龍町を、九龍島を盛り上げていきなさい」

と、ずばり言うと、多恵、

「私が九龍島を…」

と言うと、星子、

「私はこれから先、九龍高校のスクールアイドルを陰から支えていくけど、多恵はこれから先、九龍島、九龍町を引っ張っていく存在になる。それが私たち、九龍島に住む人たちの、そして、これから入学してくる新入生たちにとって大きなプラスになっていくのだから」

と、元気よく答える。これに多恵、

「でも、星子にとっておじいちゃんから町長を継ぐのでは?」

と、心配するも、星子、

「私には町長は無理。でも、多恵はこの1年見ていくなかで、九やめい、小明といったクセのある生徒たちを抑え、なおかつ、生徒全員をまとめる統率力がとてもよかった。だからこそ、これから九龍島を引っ張っていく役に適しているしね」

と言って、すぐに星子は多恵の耳元に近づき、

「それに、これで幾分かは罪滅ぼしになるんじゃないかな」

と、こそこそ話をする。多恵、

「えっ」

と言うと、星子、

「あとはまかせるからね」

と、多恵の肩を叩いた。で、それと同時に、

「私、そんなにクセが強いかな」

と、九がふくれっつらなると、めいも、

「めいは悪くないもん…」

と、嫌な顔をする。小明にいたっては、

「小明にとってこれが普通です!!」

と、ただただ言うだけだった。

 そして、雪穂は全員を見渡し、

「これで私の、九龍高校におけるラブライブ!は終わりを迎えます。けれど、これは忘れないで。スクールアイドルはみんなが主役だよ。これからもスクールアイドルを楽しんでください。以上!!」

と、締めの言葉を言うと、1年生から、

「雪穂先生がいなくなるよ~。悲しいよ~」

とか、

「いっちゃいやよ~」

と、泣き声が次第に大きくなっていく。そして、

「え~ん」

と、1年生全員が泣いてしまう。

 これを見たのか、すぐに、

「みんな、泣くのはやめようよ」

と言う声がしてきた。九だった。九は、

「私だって泣きたいよ。でも、これは雪穂先生が決めたことだよ。私はそれを尊重するよ。雪穂先生を笑顔で送ろう」

と言うと、1年生から、

「そうだね」

「そうだよ」

という共感の声が聞こえてきた。多恵はそれを見るなり、

「九の言うとおりだよ。私たちはみんなで雪穂先生を笑顔で見送ろう」

と言った。これには雪穂、

「ありがとう、みんな」

と、御礼を言った。

 だが、多恵はこのとき、にやっと笑っていた。雪穂は知らなかった、このあと、多恵があることを思いついたことを…。

 

 ラブライブ!決勝が終わり、島に戻るとき…、多恵はフェリーの中で九、ひろ子、ルナ、レン、カレンの3年生を集めていた。

「で、1つ提案があるんだけど…」

と、多恵はある考えをほかの5人に示すと、ルナ、

「これは面白いですね。私は賛成ですわ」

と言うと、レンも、

「これを実現できればすごいことだよ」

と言うと、カレンも、

「私の分析でも100%成功できると思います」

と答え、ひろ子は、

「でも、これをばれずに進めるのはちょっと…」

と、心配顔。でも、九は、

「それでも、これはとても面白いことになると思うよ。絶対成功させようよ」

と、張り切っていた。

 

 そして、3月下旬…。

♪あおげば~とうとし~

この日は3年生である九、ひろ子、多恵、ルナ、レン、カレンの卒業式修了式が行われていた。

「え~ん、え~ん」

と泣くひろ子。対する九は、

「わくわく」

と、なぜかわくわくしていた。

「卒業証書授与。金城九」「はいっ」

「土居多恵」「はいっ」

「水木ひろ子」「はいっ」

「伊藤ルナ」「はいっ」

「鈴木レン」「はいっ」

「田中カレン」「はいっ」

3年生全員の名が呼ばれ、卒業証書の授与が行われた。

 そして、在校生を代表して新しく生徒会長になったたい子が、

「送辞…」

と言うと、いきなり、

「送辞、というのは私たちには似合わないよ。だから、この歌を送ります」

すると、たい子たち2年生、そして1年生全員が立ち上がり、いきなり歌いだした。

 

「Hallow Hallow say good-bye」(ラブライブΩ ラストメッセージより)

 

最初から一緒ではない

一つ一つの小さな粒たち

でもぶつかりしとき

大きな形になる

 

それでもかがやけない

みんなの声が聞こえし

そしてどんどんかがやき

そして1つの大きな太陽になる

 

全てがそろいしとき

全てがかがやき

全てが静まるとき

全てがおわるわけじゃない

 

Hallo,Hallo,say good-bye

はじまりがあれば終わりはない

Hallo,Hallo,say good-bye

 

最初から一つではない

一つ一つの大きな粒たち

でも混ざりあるとき

全てがぶつかりあう

 

ぶつかりあたるごとに

1つの橋がかかりし

そしてどんどんつながり

そして1つのかがやく太陽になる

 

みんなつながるとき

みんなひとつに

みんな離れるとき

みんなと終わるわけじゃない

 

Hallo,Hallo,say good-bye

つながれしキズナ終わりはない

Hallo,Hallo,say good-bye

終わりあってもつながり続ける

 

全てが1つにつながるとき

それは永遠を示す

みんなの声とつながるキズナ

これをかてにかがやき続ける

仲間という名の太陽が

 

Hallo,Hallo,say good-bye

はじまりあれば終わりはない

Hallo,Hallo,say good-bye

みんな合わせかがやき続ける

Hallo,Hallo,say good-bye

つながりしキズナ終わりはない

Hallo,Hallo,say good-bye

みんな合わせつながり続ける

 

Hallo,Hallo,say good-bye

別れにサヨナラしようよ

 

「これで送辞を終わります」

と、ひろ子が言うと、九たち3年から、

「ブラボー」

という声が聞こえてきた。

 そして、ついに最後を迎えるときがきた。

「これで九龍高校卒業式兼修了式を終わり…」

と、雪穂が言うと、そのとき、

「ちょっと待った~」

と、大声が聞こえてきた。

「えっ」

と驚く雪穂。

 いきなり暗幕が体育館の窓を覆い隠し暗くなる。さらに、

カサッ

と、1つのスポットライトが雪穂に降り注ぐ。

「えっ、なに!!」

雪穂は何がなんだかわからなかった。だが、雪穂以外の全員がわかっていた、これからはじまる、宴がはじまることを…。

 

つづく

 

次回 ファイナルストーリー 「My Graduation~光の中へ~」 後編 ?と?

 

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