ラブライブ!Ω/UC 外伝 ラブライブ!アイランドスターズ!! 作:la55
ラブライブ!アイランドスターズ!! グランドフィナーレ
数年後…。
「多恵町長、大変です。島の人口が1000人を超えました」
町役場の職員が(年齢的にダメだけど、特例で)町長になった多恵のところに嬉しい悲鳴をもってきた。
「私が町長になって3年…たつけど、まさか人口1000人なんて驚きだわ」
多恵は驚いていた。前町長だった星子のおじいちゃんから全権を託された多恵は、スクールアイドルのための街づくりに精を出し、楽しく踊るスクールアイドルたちの育成を町をあげて行った。その結果、その楽しさを求めて全国各地からスクールアイドルになりたい若者たちがこの九龍島に集まるようになり、副産物として人口が増えるようになり、結果、なぜか島の人口が1000人を超えてしまったのだ。
「とはいえ、今を思うと、楽しく踊るスクールアイドルを私たちが育てるなんて思いもよらなかったね。でも、それって、雪穂先生、そして、九のお陰だね」
多恵は遥か彼方にいる雪穂と九のことを思い返していた。
「ほら、あともう少しでさとうきび、植え終わるから、待っときなさいよ」
畑仕事に精を出すたい子、畑作業をさぼって遊ぶめいと小明に注意する。
「だって暇なんだもん」
と、めいはこう言うと、小明も、
「そうだよ。遊ぼうよ」
と、バク転などを繰り返す。
「もう大人なんだから、しっかりしなさいよ」
と、たい子はめいと小明に再度注意する。
「「は~い」」
と、めいと小明、2人とも仕方なく返事する。それでも、3人はこのとき、あることを思い出していた、雪穂と九のことを。
「あと25メートル、頑張って」
九龍高校の海水プールにはひろ子が生徒たちに水泳の指導をしていた。ひろ子は高校卒業後に雪穂の母校、日本橋女子大学の教育学部に入学、そして、体育の先生の免許をもって大学を卒業した後、九龍高校の体育教師として島に戻ってきた。
「ひろ子先生、もうおわりですか~」
と、生徒から言われると、ひろ子、
「あなたはまだ練習が残っているでしょうが。もっと頑張りなさい」
と、生徒に注意すると、生徒たち、
「は~い」
と返事する。ひろ子はそんな生徒たちに、
「スクールアイドルは体力が大事だよ。だからこそ、水泳で体力を鍛えなさい」
と言うと、生徒たちは、
「はい!!」
と、強く返事した。
ひろ子はそのとき、あることを思い返していた、雪穂や九のことを。
「1,2,3,4、2,2,3,4」
星子の掛け声に生徒たちはついていく。
「2,2,3,4、3,2,3,4。はい、終了。5分休憩。このあと、全体練習ね」
星子の掛け声とともに、生徒たちは休憩にはいる。そんなとき、
「星子、どう。調子はどうかな?」
と、氷は星子の様子を見に来ると、星子、
「まずまずだよ。これなら今年もラブライブ!で活躍してくれるよ」
と、生徒たちを褒める。さらに星子、氷に対し、
「で、今度の福博女子大学付属との共同合宿のすすみぐあいはどう?」
と聞く。今度のラブライブ!にむけて、博多の福博女子大学付属との共同合宿を企画していた。
すると、氷は自分のスマホを星子に見せる。そこには、
「は~い、元気?ひろ美だよ。こちらはいつでもOKだよ」
と、福博女子大学付属のコーチになったひろ美がでていた。
「ひろ美、わかったわ。それでは、明日、詳しい内容を詰めていくからね。よろしく」
と、星子が言うと、ひろ美、
「わかった。カケルとはるなにも伝えておくね」
と言うと、スマホの画面が暗くなった。
「あっちの打合せもようやく大詰め。しっかり頼むよ、氷」
と、星子が言うと、氷、
「ラジャー」
と答えた。
そんな2人を見ていたのか、
「私も混ぜて」
と、春が2人の前にあらわれる。
「春、君はこの九龍高校スクールアイドル部、というより、全生徒のお母さんなんだからね。これからもしっかり頼むよ」
と、星子は春に一言言うと、春、
「それはわかっているよ。これからもみんなの胃袋をしっかりキャッチしていくからね」
と答えた。
そして、3人はある方向を向いた。そこには雪穂と九いるのではと…。
多恵は嬉しい報告のあと、役場の外に出た。そのとき、島で唯一の郵便配達人から、
「多恵町長、お手紙です」
と、ある封筒を受け取った。
「なにかな?」
封筒を開けると1つのSDカードがはいっていた。
「差出人は…、はっ!!」
多恵は驚いた。まさか、あの人たちから送られてきたとは…。
同じような封筒がたい子、めい、小明とひろ子、星子、春、氷にも届いていた。そして、差出人を見ると、みんな、
「ハッ!!」
と驚くとともに、
「日本のどこかで頑張っているんだね」
と、声をかけたくなるような雰囲気となった。
そして、多恵は思った。
「また、今度、私たちの前にあらわれたとき、どんなことをしてくれるのかな?今から楽しみだね」
多恵は遥か彼方の方向を見て、そう感じていた…。
「バックスターさん、本番です。よろしくお願いします」
東京、秋葉原、スクールアイドルの聖地、秋葉ドーム。ここではバックスターのライブが開催されようとしていた。
「ルナ、もうすぐ本番だよ」
レンの呼びかけにルナ、
「はい、今行く~」
と答える。一方、カレンはというと、
「私の分析では、このライブ、100%成功します」
と、こちらも元気よく?答えていた。
バックスターは高校卒業後、東京の大手事務所に所属し、アイドルとして活動していた。そして、ついに秋葉ドームでのライブを開催できるほど有名になった。
「ようやくここまでこれた。これもすべて雪穂先生や九たちのお陰かな」
ルナはそう思うと、ステージの方へと歩こうとしていた。
そのとき、
「バックスターさん、お手紙です」
と、スタッフからある封筒を渡された。
「もう、精神統一していたのに~、なに」
と、ルナはスタッフに牙をむけると、スタッフは、
「でも、これはバックスターにとって大切な手紙と思いまして。この封筒にはSDカードがはいっていて、再生すると…」
と、SDカードにはいっていたデータを再生してみると、
「オー、頑張っているね」
と、レンが言うと、カレンも、
「本当だ~」
と、感心すると同時に、ルナから、
「こりゃ頑張らないとだね。よ~し、バックスター、行くぞ~」
という掛け声とともに、レン、カレンも、
「「オー」」
と、大きく返事した。
バックスターはそのSDカードをスタッフに渡してライブを行った。そして、アンコールのとき、いきなりルナがしゃべりだした。
「私たちバックスターは1度、過ちを犯しました。けれど、ある人たちの出会いにより、その過ちに気づき、そして、私たちを再生させてくれました。その中心となった人たちは今、日本のどこかにいます」
そして、ステージにある巨大スクリーンにある映像が流れた。そこには、
「さあ、みんな一緒に練習しましょう」
と、ある女性が言うと、女子高生らしき生徒たちはみな、
「わかりました、雪穂先生」
と言うと、その女性からアシスタントらしき女性が出てきて、
「もっと大きく声をだしてね。誰もが楽しく、そして、嬉しくなれるような歌声でね」
と言うと、生徒たちからは、
「わかりました、九先生」
と答えていた。
この映像のあと、ルナは大きな声で言った。
「この人たちは私たちにとって命の恩人です。日本のどこかにいます。雪穂先生、九、私たちは元気だよ。これからも一緒に頑張っていこうね」
この言葉が通じたのか、日本のどこかにいる九はすぐに、
「あれ?ルナちゃんが呼んでいるような」
と言うと、そばにいる雪穂から、
「私もどこかでルナが呼んでいるような気がする」
と言った。
だが、それを待ってはくれない状況にあった。
「雪穂先生、九先生、もっと教えてください」
と、ある女子生徒に言われると、九、
「わかった、わかった。どんどん練習しようね」
と元気よく言うと、女子生徒は、
「わ~い、ありがとう」
と、元気よく答えた。
この様子を見ていた雪穂、その女子生徒のことを、
「まるで昔の九みたい」
と言うと、九、
「それ、禁句!!」
と、雪穂に注意する。すると、雪穂、
「はいはい」
と、軽くあしらってしまう。
「雪穂さんのわからずや!!」
九がそう言うと、すぐに生徒たちに向かって元気よく言った。
「さあ、楽しく練習しましょう。そして、みんな一緒にスクールアイドルを楽しみましょう。だって、スクールアイドルはみんなと楽しむのがすべて。そして、ラブライブ!はみんなと叶える物語なんだから!!」
ラブライブΩ/UC 外伝 ラブライブ!アイランドスターズ!!
完