ラブライブ!Ω/UC 外伝 ラブライブ!アイランドスターズ!!    作:la55

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九龍島伝 第5話

 こうして、ついに九たちアイランドスターズが出場するラブライブ!九州予選が開かれる日を迎えた。そして、同時に九龍島では全島挙げてのリゾート開発反対派による土居建設への抗議集会が島の野外ステージで行われることになっていた。

 抗議集会の会場となる野外ステージには多くの島民が集結していた。とはいえ、表向きは映画上映会なので、みんな日頃の服で集まっていた。ステージには映画を上映するためのスクリーンと、それに映像を映し出すための投影機が置かれていた。が、このあとすぐに撤去され、抗議集会が始まることになっていた。

 ステージ横ではゴンたち特攻野郎Sチームの面々がその抗議集会の準備をしていた。

「ああ、あれだけやめろって言ってきたが、誰も聞いてくれなかった」

と、ゴンは悔し涙を流していた。抗議集会のある日までゴンたちは抗議集会をやめるよう反対派住民を説得してきたが、どこからも断られ、逆に抗議集会に参加するように言われ続けてきたのだ。そして、

「そんななかでハッピーのやつ、「この抗議集会、絶対に参加してほしい」とか言ってよう、俺だけでなくメンバー全員も抗議集会の手伝いをさせられているのに、ハッピーのやつ、どこかに雲隠れしているのか。それってずるくな~い」

と、ハッピーさんに文句を言うゴンさん。そんななか、あるメンバーから、

「あのう、ボス。そのハッピーさんからの伝言です。このあと、ステージのスクリーンにある映像が流れたら、この法被に着替えて、「アイランドスターズファンクラブ 会員募集中」って言ってください、とのことです」

といわれると、ゴンさん、すぐにぴんときて、

「そうか。ハッピーのやつ、なにかやるつもりだな。それだったら、いつもは特攻服をきているが、今回は仕方がない、やつのステータスシンボル、法被を着てやるか!!」

と言って、なにかを始める準備を始めた。

 

 そして、ついに抗議集会が始まろうとしていた。ステージには抗議集会を計画した反対派住民の抗議デモを指揮する、現在町議会議員のリーダーが壇上にあがっていた。

(うん。よくこんなに集まったな。これほどの人数が抗議集会に参加してくれたんだ。これで土居建設もそのうしろにいる土居建造や国もリゾート開発をやめてくれる。そして、俺はリゾート開発を止めた英雄となる。ハハハ)

と、そのリーダーはそう思っていた。そして、そのリーダーがステージ中央にくると、抗議集会のカモフラージュとして置いていたスクリーンと投影機を動かそうとするスタッフたち。

 が、そんなとき、

「ちょっと待った~!!」

と、誰かの掛け声が聞こえてきた。それを聞いたリーダーはすぐに、

「誰だ!!」

と、まわりを見渡すと、ステージの端に見たことがある人物がいた。その人物はスマホであるものを見るとすぐにスマホをポケットにしまい、そのままステージにあがると、リーダーのところまで歩いてきた。

 それを見ていたリーダーはすぐに怒鳴る。

「ハッピー、なんのようだ!!」

そう、ステージにさっそうとあらわれたのはハッピーさんだった。ハッピーさんはすぐに自分のスマホを取り出し、そのスマホとつながっているコードを投影機につないだ。そして、

「おい、この抗議集会、やめてもらえないか」

と、リーダーに対して抗議集会をやめるように言うも、リーダーはものおじせず、

「誰が抗議集会をやめるかよ。この抗議集会で土居建設に土居建造、そして、国に俺たちの意見をそのままぶつけてリゾート開発をやめさせるってばよ」

と反論。そして、

「おい、邪魔な投影機とスクリーンをどけろ!!どけたら即刻抗議集会を始めるぞ!!」

と、スタッフに指示してスクリーンと投影機をどけようとする。が、スタッフから、

「それができません。なんか重過ぎて持ち上げられません」

という答えが返ってくる。これにはリーダー、

「なんだと!!」

と、スクリーンと投影機の下を見る。すると、台風で飛ばないように物にくくりつける土嚢がスクリーンと投影機にくくりつけられていた。その土嚢、ちょっとやそっとじゃ解けないように縄で縛られていた。これにハッピーさんはすぐに、

「今気づいたか。俺はゴンたち特攻野郎Sチームにお願いして土嚢をスクリーンと投影機にくくりつけたんだ。これはちょっとやそっとじゃ解けないようになっている。だから、スクリーンと投影機をどけること自体無駄だ!!」

と、リーダーに向けて言った。が、リーダーがすぐに、

「たとえスクリーンと投影機をどけることができなくても、抗議集会は始められる!!」

と言って、投影機の前に出てなにかをしゃべろうとする。

「よ~し、これから抗議集会をおこ…」

そんなときだった。

「この映像を見てそんなことが言えるのかな」

と、ハッピーさん、いきなり自分のスマホを扱ってなにかを操作し、次に投影機のスイッチをつけた。すると、

「あれ、あれって…」

「そうだ、九ちゃんたちだ。九ちゃんたちのアイランドスターズだ」

と、突然映し出された映像にステージ前に集まっていた住民たちはびっくりしていた。そう、スクリーンに写しだされた映像は九たちアイランドスターズ、そのものだった。実はハッピーさんは自分のスマホを通してラブライブ!九州予選の生中継映像をスクリーンに投影していたのだった。

 九たちはそのまま歌うためのフォーメーション位置に移動していた。それを見ていたハッピーさんはすぐに、

「今から九ちゃんたちは一生懸命歌います。それはこの島のためでも、この町のためでも、ましてや自分たちの高校のために歌うんじゃない、今の自分たちを楽しむために歌うんです。それを見てください」

と、みんなに呼びかけた。これにはステージ前にいる住民たちからは、

「えっ、楽しむだけのために歌うの」

「もし負けたらこの町は土居建設にのっとられてしまうのよ」

と、なんか非難めいた言葉が飛び交う。

 が、九たちは、

「さあ 航海に向けて 全力前進!!」

と、大きな声で「NEW VOYAGER」を歌いだすと、会場中はシーンとなった。さらに、

「すべての海を(海を) のりこえていこう」

と、九たちが笑顔で歌っている。これを見た住民たちからはなにかひかれるように、

「九ちゃん、頑張れ~」「アイランドスターズ、頑張れ~」

と、自然と応援していくようになっていった。そう、九たちアイランドスターズの笑顔で一生懸命歌っている姿にステージ前に集まっていた住民たちは抗議集会にきていることを忘れ、映像に映るアイランドスターズに対して応援したい気分になっていった。

 そして、最後のサビ、

「すべての海を(海を) のりこえていこう」

に入るころには抗議集会に参加している住民たちから、

「海を~」

と、九たちといっしょにハモろうとしていた。

 そして、最後、

「私たちこそ NEW VOYAGER!!」

で、アイランドスターズは歌い終わった。この瞬間、会場中から、

ワー パチパチパチパチ

という歓声と大きな拍手が鳴り響いていた。

 そのあと、すぐにハッピーさんがステージ中央に戻り、会場にいる住民たちにあることを言った。

「ここに来ている住民たちよ、全員に告げる。あなたたちは今、ここでなにをしようとしていた。いくら言っても出ていかない土居建設を追い出し、リゾート開発を終わらせようとしているのか。が、いくら抗議しても土居建設は出ていかないだろう。だって、リゾート開発は土居建設の一大プロジェクトであるから。そんなプロジェクトやめたら、土居建設はおわりだろう」

 そして、ハッピーさんはさらに続けて言った。

「終わりのない戦い、そのため、最終的には抗議デモはついに暴徒化し、住民を襲い始めるかもしれない」

これにはリーダー、すぐに、

「そんなことはない。だって、私たちは自分たちを律している」

と、反論するも、ハッピーさんはそれを無視して話を続ける。

「もし暴徒化したら、それはデモでもなく、ただの反乱だ。俺は抗議デモが悪いとか言っているのではない。反対するのも自由、賛成するのも自由。だけど、それが行き過ぎると、それはただの迷惑になっちゃう。人って迷惑をかけてでも成し遂げないといけないものってあるのだろうか」

これには抗議集会に参加している住民たちから唾液を飲み込む音が聞こえてきた。

 ハッピーさんの訴えはここからピークを迎える。

「私は思う、この九ちゃんたちアイランドスターズは今を一生懸命頑張って、そして、元気よく、明るく、笑顔で踊ってくれた。それは俺たちのためでも、島や町のためでもない。自分たちスクールアイドルとして一生懸命楽しんでみたいために踊っているんだ!!」

 そして、締めの言葉をハッピーさんは言った。

「俺たちは九ちゃんたちになにができるのだろうか。リゾート開発を中止に追い込んで、普段の生活を取り戻すためなのか。それても徹底抗戦で島や町を守るのか。そうじゃない。今を一生懸命頑張って輝いている九ちゃんたち子どもたちをしっかり見守ってあげること、そして、その子どもたちが安心して活躍できる場所をつくることこそが大事なんじゃないかな」

と、ハッピーさんの長い演説が終わると、会場中から、

パチパチパチパチ

と、大きな拍手をハッピーさんを迎えていた。が、これを見ていたリーダーは、

「それは間違いだ。だって、リゾート開発を認めたらこの町はダメに…」

と言うと、ハッピーさんはすぐに、

「それは違うよ。リゾート開発があるとしても、自分たち大人は九ちゃんたち子どもがみな元気に暮らせる、そんな社会を作ればいいだけ。なにも問題はない」

と、リーダーに言うと、ハッピーさんはすぐにリーダーの耳元にこっそり、

「あと、リーダーさん、あなた、アイランドスターズのとりこになりましたね。だって、九ちゃんたちが踊っているとき、リーダーの体の動き、まるで自分の好きなアイドルを応援しているときに似ていますから」

と言った。実際、アイランドスターズが歌っているとき、リーダー自体九ちゃんたちを応援していたように見えた。さらに、これを見ていたステージ前の住民たちもみな、

「たしかに九ちゃんたちが歌っているとき、リーダー自体九ちゃんたちを応援していたように見えた」

と証言していた。

 これを聞いたリーダー、

「見ていろよ。必ず逆襲してやるからな」

と、誰かみたいに捨て台詞を言って、ステージ上からさっさと逃げていった。そのリーダーにハッピーさんは一言。

「それと、アイランドスターズのグッズ、会場内で販売していますから、よろしかったらどうぞ」

と、ちゃっかりグッズの宣伝もしていた。

 

「しかし、よくこんな策を練り上げたな。凄かったぞ」

抗議デモのリーダーが逃げていったあと、ゴンさんはハッピーさんのところに行き、ハッピーさんを褒めていた。

「いやぁ、ちょうど抗議集会とラブライブ!の九州予選が同じ日時だったし、抗議集会のカモフラージュが映画の上映会だったから、必ずスクリーンと投影機を用意していると踏んでいたのよ。そこで、九ちゃんたちが元気よく踊る姿を見せたら、みんなの考え方、変わるかなと思ってよ」

と言うと、ゴンさんはすぐに、

「でも、九ちゃんたちって鹿児島県予選ではミスばっかりだっただろ。なんでそれが今になってものすごいダンスや歌を披露できたんだ?」

と疑問を言うと、ハッピーさんはすぐに、

「それはね、ちょっと前に九ちゃんと出会って、多恵ちゃんと星子ちゃんたちがケンカしているって聞いたんだ。俺はそんな九ちゃんに、元気に、前向きに考えていけばいいよって、ただそれを教えただけ。でも、九ちゃん、それをそのまま実行したんだって。そしてら、多恵ちゃんと星子ちゃんたち、九州予選の真っ最中に仲直りしたんだって。そしたら、本来の力を取り戻した、っていうのが真相と思うよ」

と答えると、ゴンさん、

「なんでそんなこと、おまえが知っているんだ」

とハッピーさんに聞くと、ハッピーさん、すぐに、

「だって、そのことを抗議集会が始まるそのときにメールで教えてくれたんだもん、九ちゃんから直接に」

と答えると、ゴンさん、

「だから、ステージ上で堂々としていたはずだ」

と言うと、ハッピーさん、

「だって、俺は九ちゃんたちのファン第1号なんだもん。そのことぐらいわかっていたよ」

と、胸をはって答えていた。

 そんなハッピーさんに対し、ゴンさん、

「でも、この法被の絵柄、どこかで見かけたような」

と自分が着ている法被の絵柄についてハッピーさんに問いかけると、ハッピーさん、すぐに、

「これはね、九龍祭りの翌日に自分がデザインしたものだよ。九龍祭りの夜、一心不乱で踊っている九ちゃんたちアイランドスターズを描いたもの。これこそ、アイランドスターズのグッズ第1号だよ」

と、法被のデザインをゴンさんに見せびらかす。

 そんな喜んでいるハッピーさんを見て、ゴンさんは思った。

(この男こそ九ちゃんたちアイランドスターズを応援しているファン、いや、第一人者そのものの姿じゃないかな)

 

 その後、九州予選の結果発表で九たちアイランドスターズの1位通過を野外ステージのスクリーンで見ていた会場中の住民たちは、そのことを知った瞬間、

ヤッター!!

と、声を大にして喜んでいた。こうして、九たちアイランドスターズはこの瞬間、普通のスクールアイドルから九龍島の、いや、九龍町の輝けるスターへと変貌を遂げていった。ちなみに、アイランドスターズの大活躍により、会場中で募集していたアイランドスターズのファンクラブの会員数はうなぎのぼり、というより、会場中にいた住民たちのほとんどがファンクラブの会員となり、一緒に売られていたアイランドスターズのグッズはすべて完売。それを作ったハッピーさんは臨時収入としてたくさんのお金が転がり込んできたらしい。(なお、ハッピーさん、このあと、ちゃんと確定申告をしたとのことです)

 

 この日を境に反対派住民による抗議デモは収束へと向かった。こうして、町には平穏な日常を迎えた、はずではなかった。むしろ、誰もが驚くことが2つ起こっていた。

まず1つ目は抗議デモのリーダーが突然町議会の議員をやめたことだった。表上は抗議集会を行うために野外ステージの使用申請をする際、わざと映画の上映会とうその申請をしたというのが理由となっていたが、その裏では、抗議デモで反対派住民をたきつけて激化させるだけでなく、あともう少しで暴徒化させようとしていたみたいだった。これにより、町の実権を自ら握ろうとしていたのではと噂されていた。

 そして、もう1つは土居建設の現場事務所自らリゾート開発の工事を中止するとの声明を出したことだった。これについてはいろいろと噂になっているが、実際は土居建設の社長の建造からすべての役職を解任された多恵だったが、それでも現場事務所で働く土居建設の従業員はみな多恵のことをリーダーとして認めていたため、多恵がこの抗議集会後、

「ラブライブ!決勝が終わるまでリゾート開発の一切の工事を禁ずる」

と言ったので、従業員の圧倒的多数の賛成で、この声明が出されたとのことらしい。でもって、それに加えて、受注工事がまったく0が続く、開店休業状態に陥っていた土居建設のお金がついに底をついたみたいで、さらに九龍島の野外ステージの建設により、残っていた資材も底をついてしまい、今の土居建設にとって資材がまったくなく、資材を買うお金すらないので、工事をしたくても工事できない状況に陥っていたことも原因だったらしい。

 

 こうして、無事に平穏に年を越せることができた九龍町であったが、逆に盛り上がるところがあった。九龍高校であった。ここでは、

「1,2,3,4、2,2,3,4」

と、毎日九たちが雪穂の指導のもと、(星子が作った計画に沿って)毎日ダンス練習や歌唱練習、基礎トレをしっかりしていた。その様子を見に毎日多くの町民が訪れるだけでなく、

「九ちゃん、お菓子あげるね」

と、直接贈り物を贈る町民もあらわれた。もちろん、これらの贈り物はあとで星子の管理のもと、九たちに配られたりした。これを見た星子はこのときのことを、

「九州予選の前と後では住民のみなさまの対応が違っていてびっくりしました。だって、前はそんなに応援してくれる人たちが少なかったのに、終わってからはうってかわって、この島に住む住民全員から応援してもらっている、そんな感じでした」

と、思い出として振り返るとともに一緒に話していた。

 そして、町議会では抗議デモのリーダーが議員をやめたことで起こった補欠選挙が行われ、新人の人が当選したあと、九たちアイランドスターズが出場するラブライブ!決勝の地、秋葉ドームに応援団を結成して送ろうという案を相談していた。

「やっぱり、希望者全員で行くべきです」

と、ハッピーさんは言うも、ゴンさん、

「それはやめたほうがいいんじゃないかな。そこまでする予算なんてないぞ」

と反論する。

 が、そんな論争のなか、いきなり町長が、

「ちょっと論争の途中だが、先に言っておく。私はそのラブライブ!に応援団を送ることは反対だ。なんだ、スクールアイドルは。スカートをひらひらさせて男性を誘惑している。アイドルっていうのはそういうものなんだ。女性は淑女なれっていつも言っているだろうが。おしとやかに、男性の一歩後ろを歩くのが理想である。そんなのをしないスクールアイドルは応援する価値なしじゃ」

と言って、応援団派遣案を一蹴してしまった。これにはハッピーさん、

「最後の最後にでたよ。頑固親父のスクールアイドル否定論」

と言ってしまう。これは星子がスクールアイドルになるときに星子自身悩んでいたことだった。おじいちゃんである町長から、「いつも淑女なれ」といってきたため、星子はその考えで、一時期九たちスクールアイドルの練習を禁止していたほどだった。結局、それがもとで島一周遠泳大会での九たちVS星子の戦いとなり、それにより、星子をはじめとする3年生が九たちのスクールアイドル部に加入することになった。

が、町長みたいに昔の考え方でもって九たちスクールアイドルを否定する人たちはいまや町中どこを見ても皆無だった。それは2度の大きな出来事が大きかった。まず、最初のうちは町のほとんどの高齢者たちが町長と同じ意見だった。が、九龍祭りの九たちアイランドスターズのステージを見た高齢者たちは初めてながらも一生懸命踊る九たちの姿を見て、まるで孫と同じくらいの子どもたちがみんなのために一緒になって一生懸命踊っていることに感動を覚えたらしく、一瞬のうちに九たちのとりこになったようだった。そして、たとえ女性でも淑女じゃなくても、おしとやかでなくても、男性と同じく一生懸命頑張っていけるものだと認識を改めるきっかけとなった。

 そして、2度目は抗議集会のときだった。そのときの生中継映像を見た高齢者の人たちは、その祭りのときよりも格段にパワーアップした九たちの姿を見て、最初は一生懸命頑張っているだけだったのに、たった2ヶ月でもっと上手に、そして、もっと楽しく踊ることができるようになった九たちの成長の凄さに感動を覚え、そして、九たち若い女性というのは、男性にはない無限の可能性があるのではと思うようになった。そして、それが高齢者としては、

「昔みたいに女性らしく、という言葉はもういらない。おしとやかで、優雅で、淑女を求めるのはおかしいのでは。良妻賢母もいいけど、それよりも自分の無限の可能性を信じる女性たちを育てることが大事である」

と、みんな悟ったように見えた。と、ハッピーさんはそう解釈していた。だが、町議会は町長の反対で、ラブライブ!決勝で応援団を派遣する案を可決することができないままだった。

 

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