ラブライブ!Ω/UC 外伝 ラブライブ!アイランドスターズ!!    作:la55

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九龍島伝 第7話(スピンオフ最終回)

 こうして、多恵を自分の後継者にすることを決めた町長であったが、九たちのラブライブ!決勝に出場(していて、九、ひろ子、多恵、ルナ、レン、カレンの「BS with IS」が優勝、たい子、めい、小明、1年生30人の「ISS」が5位入賞!!)と、雪穂の退任ともあって、なかなか言いだせなかった。一応、雪穂とは会う機会があって、そのとき、「多恵に自分のあとを継いで欲しい」と言ってくれと頼んでいた。

 そして、2025年3月、雪穂は2年という契約の期限を向かえ、自分の役目はすでに終わったということで九龍島を去り、九もその雪穂のあとを追って島を去った。そんななか、町長は多恵を町役場に呼んだ。

「町長、なんでしょうか」

と、多恵は町長室に入ると、すぐに町長に尋ねた。町長はすぐに、

「多恵殿にお願いがある。わしのあとを継いで欲しい」

と、多恵にお願いをする。すると、多恵、

「わかりました。私が町長のあとを継ぎます」

と、あっさりと言ってしまった。これには町長、

「そんなにあっさりと決めてよかったのか?」

と、多恵に聞くと、多恵、

「前回のラブライブ!決勝のとき、雪穂先生から「九龍町のために頑張っていきなさい」と言われ、星子さんからは「九龍町を引っ張っていく存在」って言われてぴんときました、町長が私を後釜にするってことに。それに、九からも言われましたしね」

と、言うと、町長、

「九から?」

と言うと、多恵、

「九とあることを約束したのです」

と言ってその経緯を話した。

 

 その約束は九と多恵が高校を卒業式を明日に控えた日のことだった。九龍駅で、

「九、急に呼び出してなんなの?」

と、急に呼び出しをくらい走ってきた多恵が待っていた九に聞くと、

「多恵ちゃん、お願いがあるの?」

と、九がなにかお願いを聞いて欲しいような顔をして言うと、多恵、

「で、そのお願いってなに?」

と、九に聞くと、九はすぐに答えた。

「あのね、多恵ちゃん、今度は多恵ちゃんがみんなの太陽になってくれない」

これを聞いた多恵、

「はい?私がみんなの太陽?」

と驚く。九はその多恵の様子を見つつ、話を続ける。

「私ね、雪穂先生に一緒についていこうと思うんだ。だけど、私がずっと多恵ちゃんたちの太陽であったから、私がいなくなると、太陽がいなくなって、みんな悲しんじゃうと思うんだ。だからね、多恵ちゃん、いなくなる私にかわってみんなの太陽になって!!そして、みんなを照らし続けてね。だから、お願い!!」

と、拝むように手を合わせて多恵にお願いする九。これには多恵、

「わかったわ。そんなに九がお願いするんだもん。私が九のかわりにみんなの太陽になってあげる」

と言うと、九、

「ありがとう、多恵ちゃん」

と、多恵に御礼を言った。

 

「と、いう流れがあったのです。だから、私、町長の後継者として頑張っていきたいと思います。だから、町長、私をびしばしと鍛えてください」

と、多恵が元気よく言うと、町長、

「よし、わかった。多恵殿、びしばしと鍛えてあげます」

と、答えてみせた。

 

 こうして、町長の後継者として町役場に入った多恵は「町長補佐」という役職をもらい、1年間、町長のもとで修行?を重ねてきた。

 そして、多恵が高校を卒業してから1年後、町長は多恵に町長の全権を渡して引退した。ただし、多恵は選挙権があっても、町長選に立候補できる被選挙権はないため、名目上は氷の父親である副町長が町長となり、多恵はそのまま町長補佐のままだった。しかし、実際は多恵が町長として働いていた。

 そして、多恵が町長として初めて町議会に立つ日がきた。

「多恵町長、どうぞ」

と、議長から呼ばれ壇上にのぼる多恵。そして、議長の前に立つなり、

「それではまず、最初の条例案の議決をお願いします」

と、多恵が言うと、その条例案が提示される。この案は1ヶ月かけてハッピーさんやゴンさんたち特攻野郎Sチーム、それにそのほかの議員たち、星子たちと一緒に議論を重ねてつくりあげた条例案。そして、これからの九龍町が目指す道しるべとなる条例案であった。

「「スクールアイドルのスクールアイドルによるスクールアイドルのための条例」案、「1、町は楽しく踊るスクールアイドルのために全力でスクールアイドルをサポートする。2、町は楽しく踊るスクールアイドルを育成するためのサポートを全力でする。3、…」

と、「スクールアイドルのスクールアイドルによるスクールアイドルのための条例」案、略して「スクールアイドル条例」の中身を議長が説明する。この条例案、これから先、九龍町は楽しく踊るスクールアイドルを全力をもってサポートする、また、そんなスクールアイドルを育成する、それをうたった条例案だった。この説明のあと、議長は言った。

「この条例案、賛成のものは起立を」

多恵とみんなで作った条例案、その議決が行われる。すると、議員席にいたハッピーさん、そして、ゴンさんたち特攻野郎Sチームのみんな、そのほかの議員、さらにはいつも棄権する長老議員、さらにさらに、町議会に参加している町の職員、はては見学に来ている町民たち、最後には議長までもが起立した。そして、議長は言った。

「この条例案は全会一致で可決成立しました。多恵町長、頑張りましたね。その努力が報われましたぞ」

これには多恵、

「本当にありがとうございます」

と、みんなに御礼を言った。

 

 九龍町はその後、この条例、「スクールアイドル条例」をもとにスクールアイドルのために街づくりを行った。おりしも、ラブライブ!2年連続の優勝という実績を示し、それでいって楽しく踊る九龍高校のスクールアイドルを見てからか、九龍高校のスクールアイドルになりたいと夢見る女子高生たちがどんどん入学していった。それでも定員は1学年40人ほど。それでも、楽しく踊る、そんなスクールアイドルになりたいという女子高生にとってこの学校はあこがれとなった。

 多恵は今の九龍高校の広さだとすぐにパンクすると思い、九龍高校は増築に次ぐ増築を繰り返していたが、これでもスクールアイドルの練習に支障がでると思い、あの野外ステージ横に新しい校舎を建てている。で、完成したら高校をそちらに移転させるつもりだ。で、移転で空いた今の校舎はというと、この町の記念館にするつもりだ。そこにはあの星子が編さんした学校史やこっそり星子が買っていたファッション誌やスクールアイドル雑誌、そして、ラブライブ!の優勝旗2つも展示される予定だ。なお、多恵はそれ以外にもスクールアイドルの練習しやすい環境づくりをおこなった。

 

 そして、数年の歳月がたち、ついに九龍高校の新校舎落成の日。多恵は新しくできた新校舎を眺めつつ、野外ステージのほうを見ていた。そこには九龍高校のスクールアイドルたちが楽しく歌っていた。

 実はこの野外ステージ、リゾート開発のために造ったものではなかった。それは多恵がまだ九龍高校2年のとき、町議会が空転し、九たちアイランドスターズも鹿児島県予選で苦戦したあと、多恵は町長のもとを訪ねてきて、町長にこうお願いした。

「町長、実は体育館建築予定地に野外ステージを造ってほしいのです」

「あの荒地に野外ステージだと。なんで、どうして?」

と、町長は多恵に聞きなおすと、多恵はその理由をこう答えた。

「私は野外ステージを造って、その野外ステージを九たちみたいなスクールアイドルなどを夢見る人たちが活動できる場所にしたいのです。もし、土居建設がリゾート開発から撤退しても、九たちが諦めずにスクールアイドルを続けるのであれば、きっと町にとって野外ステージは宝となるでしょう。今の財政難の土居建設にとってリゾート開発は無理かもしれません。けど、野外ステージという宝があれば、そして、九みたいなスクールアイドルなどを夢見る人たちがいれば、きっと九龍町は生き続けることができます。あと、私のせめてもの罪滅ぼしかな」

 これを見た町長はすぐに野外ステージの建設を認めた。資材は土居建設の九龍町にある資材を使った。結果、土居建設はほとんどの資材を使ってしまい、リゾート開発などにまわす資材がなくなってしまったが、それでも立派な野外ステージは完成した。

 その野外ステージはリゾート開発への抗議集会に使われそうになるも、ハッピーさんの機転で九たちアイランドスターズが出場したラブライブ!九州予選のライブビューイング会場となり、九たちの活躍により、広く住民たちはスクールアイドルを認知するようになった。

 その後、この野外ステージは多恵の希望通り、スクールアイドルのためのステージとなっていった。

「ここまでの道のりは大変だったよ。でも、それでもみんなの力でここまできたよ」

と、多恵は昔を振り返りつつも、再び野外ステージで楽しく踊るスクールアイドルたちを見ていた。

 そんなとき、

「あっ、多恵町長、お元気で。どうです、今年のスクールアイドルは。でも残念でしたね。今年のラブライブ!準優勝でしたしね」

と、ハッピーさんが多恵に挨拶しつつ、今年のラブライブ!のことを話した。今年のラブライブ!、九龍高校のスクールアイドルグループの1組が準優勝に輝いた。しかし、ほかのグループも頑張っていた。それはスクールアイドルを教えている星子自身の方針。たとえ下手でも、たとえ上手でなくても、一生懸命頑張って、一生懸命楽しみなさい、と。別に結果が悪くてもいい。ラブライブ!でいい成績を残さなくてもいい。それより、悔いを残さず、一生懸命頑張って、そして、スクールアイドルであることを一生懸命楽しんでください、と。なので、たとえ優勝できなくてもよかった。そのグループの人たちがスクールアイドルとして一生懸命楽しんでくれたらいい。そして、その準優勝は一生懸命楽しんだ結果である、と、星子はそう言っている。

 そして、その隣には、

「それでも彼女たちはスクールアイドルとして一生懸命楽しんでくれたのだから、それでいいのでは」

と、ゴンさんが口をはさむ。その横には特攻野郎Sチームの面々が勢ぞろいしている。

「ハッピーさんにゴンさんたち、こんにちは。どう、新しい校舎は」

と、多恵はハッピーさんとゴンさんたちに新しい校舎を嬉しそうに指をさしながら言うと、

「そうですねぇ、新土居建設の人たちが心を込めて造った校舎です。きっと素晴らしいスクールアイドルたちが誕生していくことでしょう」

と、ハッピーさんは新校舎を造った人たちのことを褒めていた。新土居建設、土居建設が倒産して九龍島のリゾート開発が中止になったあと、九龍島の現場事務所は閉鎖となり、そこで働いていた人たちはそのまま島で路頭にまよう寸前までいった。そこで、多恵がその人たちのために新しい建築会社、新土居建設を作り、その人たちを雇うことにした。その後、多恵は1年して高校を卒業後、町長の後継者となるために町役場にはいったことにより社長を辞めたが、新土居建設は九龍町発展のため、そして、多恵たちが進めるスクールアイドルのための施設を造り続けた。そして、その従業員が家族を町に呼んだりしたこと、そして、スクールアイドルになる娘のために家族ごと島に移住してきたこともあり、めでたく、島の人口は1000人を超えた。島の環境はスクールアイドルをのびのびと育てるのに適している、そんな移住者の声も聞かれるほどに。ちなみに、アイランドスターズファンクラブは発展して、スクールアイドル応援隊として、九龍高校のスクールアイドルたちを全面的に支援する団体として、スクールアイドルを支援する、これがスクールアイドルを目指す女子高生たちには好評だった。

 多恵はそんなハッピーさんとゴンさんたち特攻野郎Sチームを見て、町長のことを思い出していた。元町長は引退後、夢見る若者たちを応援しながら、安らかに死…。

「死んでおらん。ぴんぴんしているぞ」

と、町長、もとい、元町長、いまなおお元気で隠居生活をおくっていた。ときどき野外ステージに来てはスクールアイドルたちの元気で楽しく踊る様子を見ているという。そして、長老議員も、その後、安らかに大往…。

「わしも死んでおらぬのでな」

と、長老議員からも激しいツッコミが。長老議員、いまなお町議会でお茶を飲みながらのんびりと議員として頑張っている。延ばせ、世界最高齢議員記録、らしい。ちなみに、九たちの応援団を送ることを決めた町民総会のとき、町長を叱りつけたのは何十年ぶりらしい。長老議員は重大なときにときどき若者たちを叱りつけては道を指し示すらしい。ただ、叱りつけるのはたまたまなので、いつもはのんびりとお茶しているとのこと。本当に長老議員、ご立派です。

 こうしていくうちに野外ステージでは新校舎落成記念ライブが始まっていた。次々と登場していくスクールアイドルたちの姿を多恵は遠くから見ていると、その横から、

「どうです、私が育てたスクールアイドルたちは」

と、スクールアイドルの指導者となった星子と、

「これも私のサポートのお陰かな」

と、スクールアイドルたちをサポートしている氷、そして、

「私があの子たちの体力を鍛えているから、体力不足の生徒はいないかな」

と、体育教師になったひろ子、さらに、

「私のことも忘れないでね。栄養面についてはちゃんと計算しているから」

と、スクールアイドルが住む寮の寮母になった春が座っていた。

 さらに、

「おお、やっているね。私たちもときどき手伝っているけど、成長スピード、はやくないかな」

と、たい子、

「まだまだだね。めいみたいにまだ頑張っていないよ、あの子たち」

と、めい、そして、

「小明みたいにアクロバットできる子いるかな。いたら教えたいな」

と、小明が来ていた。3人もときどきスクールアイドルたちの練習のお手伝いをしている。

 そして、遅れて登場の、

「やあやあ、ごめん。海外ライブの準備で遅れてきてしまった。すまない」

と、レン、

「私の分析だと、今度の海外ライブの成功率は100%、いや、200%でしょう」

と、カレン、そして、

「それでも、一生懸命頑張って、一生懸命楽しむ、それが私たちバックスターのいいところでしょ」

と、ルナ。そう、ルナたちバックスターも遅れながらも来ていた。ルナたちバックスターは秋葉ドームのライブを成功させるほどの人気アイドルとなり、そして、今度自身初となる海外ライブツアーが行われるようになった。その準備のため、少し遅れての登場となった。

 が、多恵は空席の2席のほうを見る。そこには九と雪穂が座る予定だった。一応、招待状は送ったのだが、今、新しいスクールアイドルを教えているらしく、忙しくて来れないというメールが昨日届いた。

「九、そして、雪穂先生。もしかすると、ラブライブ!で敵としてあいまみえるかもしれません。それでもいいです。だって、2人とならスクールアイドルを一生懸命楽しむスクールアイドルたちを一緒になって応援してくれるでしょうね」

と、こう多恵が言うと、空に向かって大声で叫んだ。

「スクールアイドルを志すみなさん、九龍島に、九龍町にぜひお越しください。ここにはスクールアイドルになるための施設が揃っています。そして、それを応援してくれる心温かい人たちもいます。さらに、私たちは、みんなと一緒にスクールアイドルを楽しもう、というモットーのもと、スクールアイドルを楽しみながら育てようと思っております。だからこそ、のびのびとスクールアイドルとして成長していける、さらに、スクールアイドルを楽しくやっていけるとわたしたちは確信しております。スクールアイドルを目指すみなさん、ぜひ、九龍島に来てください。絶対に後悔させません。だって、スクールアイドルは一生懸命楽しむことが大事だから。そして、みんな一緒にスクールアイドルを楽しみましょう。だって、スクールアイドルはみんなと楽しむのがすべて。そして、ラブライブ!はみんなと叶える物語なんだから!!」

 

九:だからみんな~、

 

「「「「「「「「「「「「「

 一緒にスクールアイドルを、そして、ラブライブ!を楽しもう

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ラブライブ!Ω/UC外伝

 ラブライブ!アイランドスターズ!!スピンオフ 完

 

ラブライブ!アイランドスターズ!!

             これにて完!!

 

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