ラブライブ!Ω/UC 外伝 ラブライブ!アイランドスターズ!!    作:la55

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スピンオフ 第3.3~6.5話 九・ひろ子編 第1回

「えっ、盛大なるパーティーをするのに、参加するのはこれだけ?」

雪穂がある手紙をよんからこう叫ぶと、いろいろ準備してからフェリーに乗って東京に帰っていった。

その翌日…、場所は高校の図書館…。

「ごめんね、九にひろ子。私の手伝いしてもらって」

机で調べものをしていた星子は、一緒にいる九とひろ子に労をねぎらうと、

「いやいや、夏休みは暇ですから、どうてことないですよ」

と、ひろ子はただたんに照れていた。

「でも、九は民宿の、ひろ子は親のダイビングショップを手伝いしなくていいの?」

と、星子は九とひろ子につかぬ事を聞くと、ひろ子、

「私の場合、お客さんと素潜り競争、すぐにしてしまうので、親から手伝うなって言わ

れてしまうのです」

と、照れながら言うと、星子、

「それもそうだね。水泳の得意なひろ子だもんね。たしか、島の最高記録の…」

と言うと、すぐに九が、

「50メートルですよ」

と、よこやりをいれる。これにはひろ子、

「…」

と照れるしかなかった。

「で、九は…、と言わなくてもわかるわ」

と星子、九のほうを見てみると、

「?」

と、なんだかわからない顔をする。ひろ子はそれを見て、

(九ちゃんはいろんなことを知らないと気がすまないもんね。だから、民宿の手伝いをやると変な方向に進んでしまう。だから、九の両親は民宿の手伝い九ちゃんにさせたくないのよね)

と、納得していた。

 そのことを話してから10分後、

「でも、私としては九とひろ子が手伝ってくれたから、あともう少しで完成するよ」

と、星子は机の上にあるあるノートを見て言うと、ひろ子は、

「もうすぐ完成するのですね、高校の学校史が」

と言えば、星子、

「うん。あの土居(多恵)さんの閉校宣言を聞いて、私は決めたの、この高校の歴史をまとめようって。だって、この高校はおじいちゃんの、父や母の、そして、町のみんなの思い出が残っている高校だから」

と言うと、ひろ子も、

「そうですね。私の父や母もこの高校に思い出があります。たしか、開校が1953年でしたよね」

と言えば、星子も、

「そうだね。当時はアメリカ占領から解放されたばかりだからね。1953年12月25日、奄美は日本に復帰した。これについては奄美中が待ちあこがれていたからね」

と、自分が編さんした学校史が書かれたノートを読みつつ語ると、ひろ子もそれを見て、

「たしか、日本への復帰まで奄美中でハンガーストライキなどをしていたのよね。それほど奄美中で、そして、島中が一丸となって日本復帰を願っていた。そして、叶った…」

と言うと、星子は、

「そして、このことを忘れず、子どもたちのため、島のため、奄美の将来のためにこの高校、九龍高校が作られたのよね」

と、しみじみと言うと、ひろ子も、

「そうですね。そして、今の町長、星子先輩のおじいちゃんをはじめ、島中の人たちがこの高校からはばたいていったのですね」

と、こちらもしみじみと言う。

 そんな2人でしみじみしているなか、九、

「もう、2人でしみじみしないでよ。ひろ子ちゃん、もう手伝い終わったから遊びに行こうよ」

と、だだをこねると、ひろ子、

「はいはい、わかりました。星子先輩、ごめんなさい。この続きはまた明日しますので」

と言うと、星子、

「いいよ、そんな急ぎじゃないから。また明日ね。

と、言って九とひろ子を送っていった。

 

「ひろ子ちゃん、今日もビーチで遊ぼうよ」

と、九は歩きながらひろ子に言うと、ひろ子、

「そうだね。いつもの通りビーチで遊ぼう」

と言って、ビーチまで駆け足で行くと、九、

「負けないんだから」

と、九も駆け足でひろ子のあとを追った。

 

 それから2時間後…。

「ねぇ、今度は山の中に遊びに行こうよ」

と、九が言うと、ひろ子も、

「うん、わかった」

と、ビーチから山へダッシュする2人だった。

 

 と、いうふうに、九とひろ子は夏休みの最中、午前は高校の図書室で星子と学校史の編さんを、午後は海や山で遊びまくりの1日を繰り返していた。ちなみに、夏休みの宿題は夏休みにはいってからの1週間で終わらせていた。

「学校史の編さんのために宿題が終わりませんでした、なんてことになったら学校の恥ですから」

と、星子の説。宿題をしている最中、九が、

「もうこんなのいや」

と、弱音を吐いたとか吐かなかったとか…。

 

 だが、このサイクルがじょじょに崩れようとしていた。そのきっかけとなったのが、雪穂が東京に帰った次の日、そう、今日の夕食のときだった。

「ただいま~」

と、九は自宅の民宿の裏門からはいると、

ガヤガヤ

と、食堂のほうでなにやら騒いでいた。九はすぐに、

「誰かきているのかな?」

と言うと、食堂のほうへと駆け足で行く。すると、

「やあ、九ちゃん、ひさしぶり」

と、食堂の椅子に座っていた、九のよく知る人物が挨拶すると、九、

「こんばんは、ハッピーさん」

と、よく知る人物ことハッピーさんに挨拶する。

「九ちゃん、今日は新鮮な魚を持ってきたぞ」

と、ハッピーさんは新鮮な魚を見せると、

「やったー!!今日はお刺身だ~」

と喜んでいた。なお、ハッピーさん、知らない読者に説明する。いつも大きな魚が描かれた法被を着ているため、そして、いつもハッピーな顔でいるため、島の人たちからは親しみを込めて、ハッピーさんと呼んでいた。本名は不明(おいおい)。ちなみに、こう見えても漁師であり、漁協でも偉かったりする。ただし、いつも特攻服を着て漁をする特攻野郎Sチーム(こちらも漁師です!!)といがみ合っており、それがこの島の名物だったりする。

 九が家に帰ってきてから1時間後…。

「うわぁ、今日の夕食はお頭つきだ~」

と、九は目をキラキラとしていた。食卓にはよりもりみどりの魚料理、とくに近海で捕れた魚の刺身が目をひいていた。

「それでは、島の明るい未来にむけて、かんぱ~い!!」

九の父親が乾杯の音頭をとると、そのまわりにいる九の母親、ハッピーさん、九も、

「かんぱ~い!!」

と、続けて言った。ちなみに、九の両親、ハッピーさんは島で作られた芋焼酎、九はもちろん、ノンアルコ…、ではなく、ただの水で乾杯した。九いわく、

「少しでも雰囲気を味わいたい」

らしい。

 島の焼酎は魚料理によく合うなのか、食卓の皿は次々と空になっていく。もちろん、話もはずむ。雪穂先生のこと、島のこと、そして、漁のことも。

 そんななか、

「九ちゃん、たしか、星子ちゃんと一緒になにかしているんだってね」

と、ハッピーさんが酔いながらも言うと、九、

「うん、星子ちゃんとひろ子ちゃんと高校で学校史の編さんをしているんだよ」

と、笑いながらも言うと、九の父親は、

「学校史か。なんか凄いことしているんだな。えらいぞ」

と、九を褒めると、九、

「えっへん」

と、偉そうに言う。ただ、九がやっているのは、星子やひろ子が指定した本を持ってくることだけなのだが…。

 九が偉そうにしているそのとき、横から、

「学校史かぁ。いろんな歴史が詰まっているんだよね。懐かしいなぁ」

と、九の母親が懐かしそうに言うと、九の父親も、

「そうだね。私も妻も九龍高校出身だからね」

と言うと、ハッピーさんも、

「そうでしたか。私も九龍高校の出身なんですけどね」

と言うと、九、

「え~、九龍高校って女子高じゃなかったの~」

と驚く。これにはハッピーさん、

「九龍高校はもとから男女共立校だよ」

と、衝撃的?な言葉がでると、九、

「でも、今は女子ばっかりじゃ」

と言うと、九の父親は、

「それはただたんに男子が入学しなかったため。今の男子は高校卒業してから大学に進学するのが普通だからね。九龍高校だと、大学に進学するのは難しいから、島を出てほかの高校に進学するのが普通だよ」

と言うと、九、

「ガーン」

と、あごを開いて驚いていた。ちなみに、九龍高校が男女共立校であることは星子、ひろ子とも学校史の編さんを通して知っており、ただたんに史料を持ってくるだけの九は今の今まで知らなかったことだった。って、前の図書館での星子とひろ子の会話にもそれとなくでていたのだけどね、九。

 でもって、話の話題は…。

「いやあ、高校2年のときに釣り上げた魚が大きくて、高校の廊下で魚拓として展示されたときはみんな驚いていたよ」

と、ハッピーさんが自慢話をすると、九の父親も、

「それは凄い。私なんか、学校中に民宿の宣伝したら、先生から怒られていましたよ」

と、高校の思い出話に花咲かせていた。それを見た九、

(九龍高校って、島みんなにとって忘れられない思い出でいっぱいなんだね)

と、しみじみ感じていた。

 しかし、そんな話も突然終わる。

「ところで、九ちゃん、なんで学校史を作っているの?」

と、ハッピーさんが突然九に言うと、九、

「たしか、星子ちゃんは高校が閉校になるから、少しでも思い出として残していたいんだって。だって、私たちの高校は島の人たちにとっていい思い出でいっぱいだから」

と答える。これには九の父親は、

「そうか。もうすぐ閉校になるのか。少し寂しくなるな」

と言うと、九の母親も、

「そうですね。あそこは島の人たちから見たら思い出でいっぱいですものね」

と言うと、九、

「そうなんだ。やっぱり島の人たちにとって思い出の宝なんだね、九龍高校は…」

と、しみじみ答えた。と、同時に九の心の中に、

(そんな高校、存続できたらいいのに…)

という思いが生まれようとしていた。

 ところが、

「あっそうだ。閉校で思い出した。閉校寸前のところで、大逆転して存続を果たした高校があった」

と、ハッピーさんが突然あることを言い出すと、九、びっくりして、

「えっ、閉校をひっくり返したの?」

と、ハッピーさんに詰め寄ると、ハッピーさん、

「うん、そうだ。10年前、その高校は廃校寸前だった。けれど、ある女子高生が起こした行動によって、その状況がひっくり返されたのだ」

と、驚きながらも言った。これには九、九龍高校を存続できるヒントになるのではと思い、さらにハッピーさんに詰め寄り、

「そのこと、詳しく教えて!!」

と言うと、ハッピーさん、

「ごめん、詳しいことは知らないんだ」

と言うと、九、

「な~んだ」

と、ため息をついてしまう。これを見たハッピーさん、

「ごめん、力になれなくて。でも、これだけは知っているよ」

と言うと、九、

「なになに!!」

と、またもハッピーさんに詰め寄ると、ハッピーさん、

「たしか、その高校の名前は音ノ木坂学院で、そのとき、μ‘sというスクールアイドルっていう名のグループの活動によって状況が変わったらしいよ。そして、そのときのリーダーが高坂穂乃果という名前の人だったらしいよ。その人がたしか、スクールアイドルの甲子園「ラブライブ!」で活躍したから廃校がなくなったらしいよ」

と言うと、九、

「高坂…、なんか聞いた気があるような…」

と、何かを思い出そうとするも思い出せず、ただ悩むばかり。どこかで聞いたことがある名前なのだが、思い出せそうになかった。ただ、九には名前さえ思い返せば、きっと閉校から高校を救えるのではという、あわい思いに満ち溢れていた。

 

 こうして、九はそれ以降、「高坂~」という名前を思い返そうとしていた。でも、いくら待っても思い返せず、時間だけが過ぎていった。

 そして、九の両親とハッピーさんの夕食から1週間後…。

「あ~、あともう少しで思い出せるんだけどなあ。思い出したら高校を救えそうな気がするんだけど…」

と、九は登校中に思い出そうとすると、すぐに、

「もし高校が救えたら、そしたら、みんな褒めるかな。だって、みんなの思い出がいっぱい残っている大切なものだもんね」

と、思い出し笑い。これには一緒に登校しているひろ子から、

「なんかきもい…」

と、思わせるくらいに…。ただ、九の心の中はその繰り返しだった。

 

 で、九とひろ子はそのまま高校の教室へ。そこには終業式以来、全校生徒9人全員が集まっていた。今日は夏休みの中で数日ある登校日であった。この日は平和授業が行われるのだが、とうの先生、雪穂は東京に帰省中ということもあり、めずらしく校長自ら十行を行っていた。

「というわけで、戦争に負けた日本ですが、それにより、小笠原、奄美、沖縄などは本土とは別に占領され…」

と、校長は奄美のアメリカ占領時のことをいろいろ説明する。だが、九の頭の中は、

「だれだったかな、だれだったかな。もし思い出せたら、私は学校を救える…」

という押し問答でいっぱいだった。

 そして、放課後、九たちは夏休みの出来事などいろいろと話をしている最中、小明は自分のスマホでいろんな動画を見ていると、その横で星子が、

「なんで長い休みを取っていたのだろう?」

と、雪穂の長い休暇について言うと、氷は、

「実家に里帰りしているんじゃないかな」

と言うと、小明はすぐに動画サイトの検索窓に、

「高坂雪穂」

と、ただたんに入力して検索、するとすぐ一番上に、

「ラブライブ!10周年記念パーティー」

という項目が表示されるとともに、「LIVE中」という文字がでていた。小明は、

「なんだろう~?」

と、その項目を押すと、なんと、

「この日をどれだけ待っていたのか~♪」

と、ある人たちが大勢で歌っている映像が流れた。そして、小明はすぐに、

「あれっ、ここに高坂先生が出ているよ」

と叫ぶと、全員が小明のスマホの映像を見る。

「えっ、高坂先生が!!」

「うそでしょ!!」

いろいろと言葉がでる。でも、全員ではスマホの画面を見るのは小さすぎる、というわけで、すぐに教室に備え付けのテレビにスマホをつなぎ、その映像を見ると、

「スペシャルディ スペシャルソング~♪」

と、まわりにいう人たちと一緒に楽しんで踊る雪穂の姿が見えた。もちろん、雪穂の姉、穂乃果と一緒に。これにはひろ子、

「高坂、いや、雪穂先生って凄い人だったんだね」

と、驚嘆な声が。星子からは、

「ちゃらちゃらしているんです。不潔です」

と叫んでいた。

 だが、雪穂の踊っている姿を見た九は、

「なんて輝いているんだろう。高坂先生、かっこいい」

という言葉とともになにかぴんときた。

(高坂、あ、高坂って、高坂先生、いや、雪穂先生の苗字だったんだね。ということは、雪穂先生って、あの廃校から学校を救ったμ‘sというスクールアイドルグループのリーダー、高坂穂乃果さんの妹なのかな。なら、もしかすると…)

と思って、その映像の題名をもう一度確認する。

「ラブライブ!10周年記念パーティー」

この言葉を見て、九は叫んだ。

「ラブライブ!ラブライブ!ってたしかスクールアイドルの甲子園!!」

それとともに九はあることを思いついた。

(私も雪穂先生から教えてもらって、スクールアイドルになって、ラブライブ!で活躍できたら、この高校を救うことができるのでは。そうしたら、島中のみんなの思い出が残るこの高校を守れるのでは。私もμ‘sみたいに学校を守りたい!!)

 そして、九はすぐにあることを言った。

「私もスクールアイドルになりたい。そして、この高校を、この島を、この町を救いたい!!」

 

 思い立ったら吉日、そんなことを体現してしまう九はその日の夜、あまり使い慣れていないパソコンを使って高坂雪穂について調べていく。そして、

「えっ、雪穂先生って凄い人だったの!!」

と、九は驚いてしまう。そこにはラブライブ!で優勝したときの映像だけでなく、大学時代にユニライブ!に優勝したときの映像がずらりと並んでいた。そして、

「高坂雪穂…、高校時代、ラブライブ!で優勝し、姉穂乃果が率いるμ‘sにも勝利したグループ「オメガマックス」、そして、大学時代、ユニドルの祭典「ユニライブ!」でも、「HeaT」というグループで優勝した。どちらともリーダーとしてまわりを引っ張っていった」

というwikiの説明文もあった。

 これを見た九はすぐに思った。

(やっぱり私の考えは間違っていなかった。雪穂先生の教えを請えば、たとえ私でもスクールアイドルとして活躍できる。そして、ラブライブ!で優勝して、九龍高校を、島のみんなの思い出が残る高校を、いや、みんなのために、島を、町を、救うことができる!!)

 

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