ラブライブ!Ω/UC 外伝 ラブライブ!アイランドスターズ!! 作:la55
そして、3日後、雪穂は島に帰ってきた。
「やっと帰りついたよ~」
フェリーのデッキから島の方を見る雪穂。フェリーが島に到着するなり、大量の荷物を持ってフェリーのタラップからおりてくると、すぐに、
「高坂先生、いや、雪穂先生!!」
と、突然呼び止められた。雪穂はすぐにその声がする方向を見ると、誰かがいた。九だった。
「金城(九)さん、どうしたの?」
と、雪穂が九に聞くと、九は突然大きな声で言った。
「私、スクールアイドルになりたい!!雪穂先生、私にもなれますか?」
この言葉に雪穂、
「頑張ればなれるよ。そして、自分の輝きを見つければ、心から楽しむことができれば、それは自分だけのスクールアイドルになれるよ」
と言うと、九も、
「ハイッ!!」
と、元気よく答えた。
だが、雪穂と九の会話が進むうちに九が突然あることを言った。
「それでね、雪穂先生、私をスクールアイドルとして育ててくれませんか」
この言葉に雪穂は驚く。雪穂はスクールアイドルとして、ユニドルとして活躍をしたことはあるけど、スクールアイドル自体育てたことはなかった。急にたじろく雪穂。
「それはそれで…」
と、言葉に窮することも。
だが、雪穂はあることを思い出した。
(そういえば、九がいる九龍高校ってたしか廃校するんだったよね。もしかして…)
これを思い出した雪穂は九にある疑問を投げつける。
「ところで、どうしてスクールアイドルになりたいの?」
これには九、すぐに、
「私はスクールアイドルとして成功して、この高校を、この島を、この町を救いたい!!」
と堂々と答えた。これを聞いた雪穂、
(こりゃ、いつものパターンだね。スクールアイドルとして活躍できたら廃校を阻止できる。そんな世の中は甘くない。そして、スクールアイドルは何かを救うために活動しているわけじゃない。もっと大切なものがあるのに…)
と思うと、いろいろいってくる九に対して、ついにキレた。
「金城さんはなにもわかっていない。スクールアイドルってそんなに甘くない」
続けて、
「スクールアイドルっていうのは何かを救うためにあるのではない。もっと大切なもんがあるはずだ」
そして、トドメで、
「スクールアイドルにとって大切なもの、それに気づかない限り、一流のスクールアイドルにはなれません!!それに気づくまで教えることはできません」
と、九を一刀両断した。
これには九、
「えーーーーーー!!」
と、叫ぶしかなかった。
だが、こんな様子を陰から見ていた少女がいた。
「高坂先生と九、なにかあったのかな。なんか言い争いになっていたけど、大丈夫かな?」
と、心配する少女、星子はなんだか不安になりつつその場を離れた。
「どうして雪穂先生は教えてくれないのかな」
と、帰り道ぶつぶつ言う九。
「あの場面だったら、「教えてもいいぜ」というはずなのに…」
と、ただたんにいろいろとぶつぶつ言う。
だが、九はすぐに思った。
「きっと私のことをずらしているんだろう。もっと強く言えば、いや、もっと行動で示せば、きっと雪穂先生は私のことをふりむいてくれるはず」
ちょっとネジがおかしな方向に向いてしまった。九の悪い癖である。九はたとえ他人から反対されても、自分なりにその人の意見を自分にとって都合のいいように変に解釈してしまい、へんな方向に進んでしまうのだ。えっへん(って、威張るところじゃないでしょ!!)
だが、九はこう思ってしまうと止まらなくなってしまう。九はすぐに、
「よぉし、明日からスクールアイドルの練習、はじめちゃおう。そしたら、絶対に雪穂先生、振り向いてくれるよ」
と、明日からのことを決めてしまった。あるいみ立派?である。
というわけで、決めたら即実行するのが九のすごいところである。
「昨日見つけた動画をもとに練習しよう」
と、高校の校庭でスクールアイドルになるための練習を(ただし、自分だけ)をはじめるも、よく考えたら夏休みのまっ最中である。お日さまが一日中照ってる校庭でやっていたらすぐに…、
「あち~」
と、九がすぐに音をあげた。あまりにも暑すぎてすぐに汗が噴出してしまう。特に、南国である奄美にとって太陽からの熱射量は日本で随一である。
「これじゃやってられないよ~」
と、校庭で練習することを諦めた九だった。
だが、九はこれで諦めなかった。学校のいろんなところを回る九、できるところを探すために。探している最中、九は思った、昨日調べた中で、μ‘s、オメガマックス、そして、Aqoursは校舎の屋上で練習していた。それなら、高校の屋上でやればいいのでは。だが、九はすぐに諦めた。九のいる九龍高校、実は平屋建てである。つまり、1階しかないのだ。そして、校舎は三角屋根で覆われていた。というわけで、校舎そのものに屋上というのは存在していない。
「なんで屋上はないんだよ、まったく」
と、九は悪口を言うも仕方がなかった。
こうして、探していくうちに、九はあるところを見つけた。
「ここだったら1日中陰でいつも涼しい」
九はこう言うと、すぐに周りを見渡した。そこは校舎と大きな倉庫に囲まれた、いわば学校の裏だった。まわりを建物に囲まれているため、1日中太陽からの日射を遮ってくれる。そう、1日中日が当たらないため、幾分かは涼しいのである。
「よおし、ここで今日からスクールアイドルの練習だ~」
九はそう決めると、スマホを持って練習を始めた。
「ワンツー、ワンツー」
九はスマホの動画を見ながら声をあげ踊りの練習をしていた。ちなみに、その動画のタイトルはずばり、「サルでもわかるスクールアイドル講座第1回」…。九にしては一番いい動画かもしれない。ただ、「サルでもわかる…」の題名については九自体あまり気にせず選んだ気がするかもしれない。
そんな中、
「あれって金城(九)さんじゃないかな?」
と、雪穂は学校裏で九を見つけるなり、物陰に隠れて九の様子を見る。
「ちょっと言い過ぎたかな」
と、昨日のことをちょっと心配する雪穂だったが、突然九が、
「ワンツー、ワンツー」
と言いながら動き出した。
「えっ、えっ」
と、驚く雪穂。そして、1分後、九は止まって、
「こうしたほうがかっこいいかな」
と、スマホの動画を見ながら踊りを確認していた。
その後、九の口から、
「たしかに昨日は雪穂先生に悪いことしちゃったかな」
という言葉を聞くと、雪穂、
「もしかして…」
と、淡い期待をするも、すぐに、
「きっとまだまだ足りないかもしれない、もっと高校を救いたいという気持ちが」
と、九が言ったものだから、雪穂、
ドテッ
と、こけてしまった。これには雪穂、
「だめりゃこりゃ」
と、ただただ思うしかなかった。
「いつかは諦めてくれるでしょう」
雪穂はすぐに九がスクールアイドルの練習を諦めてくれると楽観視していた。なぜなら、たった1人しかいないこと、そして、学校裏とはいえ、暑い中ずっと練習するのは酷であること。そう、雪穂は九のことを舐めていた。
しかし、九は諦めなかった。くる日もくる日も朝から夕方まで、学校裏でスクールアイドルになるための練習をしていた。
「1,2,3,4、2,2,3,4」
九はスマホの動画を何度も確認しながら、間違ったところはないか確認していた。
「もう諦めてもおかしくないのに…」
雪穂はいつもそう思っていた。だが、九は1つのことを決めると熱くなってしまう。九には諦めるという言葉はないのだ。これには雪穂、
(それなら、九に教えてあげても…)
と思うのだが、九は最後に必ず、
「きっと学校を救いたいという気持ちが雪穂先生に届くはず」
と言ってしまう九。まだまだスクールアイドルになって活躍すれば高校は救える、そんなことを思い続けていた。これには雪穂、
「やっぱりやめておこう」
と思ってしまうのだった。
ただ、雪穂も毎日練習している九のことがどうしてもほっとけず、暇があれば必ず九のいる学校裏に来ては、「まだやっている…」と、草葉の陰から見守っていた、それも毎日…。
と、ここで忘れてはいけない主人公がいた。九の友達、ひろ子である。
物語の時間は九がスクールアイドルの練習を始めたその日に戻る。
「星子先輩、おはようございます」
と、高校の図書室でいつものどおり星子に挨拶するひろ子。
「ひろ子、おはよう」
と、星子もひろ子に挨拶すると、すぐにあることに気づく。
「ひろ子、そういえば、九は?」
星子はすぐにひろ子に尋ねると、ひろ子、
「九ちゃん、今日、家に迎えに行ってもいなかったから、仕方なく1人で来たんです」
と言うと、ひろ子、
「そうなの。それなら仕方がないね。ひろ子、学校史の編さん、手伝って」
と言うと、ひろ子、
「は~い。でも、九がいなくてもいいのですか?」
と、星子に逆質問。これには星子、
「別にいいよ。だって、ある程度史料は集まったから。だから、あとは参考資料をまとめるだけ。これなら私とひろ子だけでもできるよ」
と言うと、ひろ子、
「それならいいのですけど…」
と、少し不安に思いつつ、納得する。
こうして、午前中は星子の手伝いをすると、午後になってすぐにこの前まで九とよく遊んでいたビーチに急行するひろ子。ビーチに着くなり、すぐに制服を脱ぐひろ子。まわりには地元の人だけでなく、観光客もおり、人前ですぐに脱いでしまうひろ子、まわりの人たちからは、
「えっ!まさか下着姿になるの!!」「恥ずかしくないの!!」
と驚くも、すぐに、
「あ~、よかった!!」
と安堵する姿が見られる。なぜなら、
「なぜなら、私はいつも水着を着ているからだよ」
と、ひろ子は答える。そう、ひろ子はいつでも泳げるように制服の下はいつも水着を着込んでいるのだ。ただときどき、替えの下着を忘れることもあり、水着のまま家に帰ることもしばしば。そんなひろ子だったが、まわりを見るも、いつもいるはずの九がいない。それならばと、ひろ子、
「どう、今日はいつもと違うよ。ちょっと大胆にビキニを選んでみました」
と言う。いつもワンピース水着を着ているひろ子、今日はいつもと違う水着で九と楽しもうとするも、その九がいない。
「…」
と、仕方なく1人で遊ぶも楽しくない…。
そして、1時間後に1人で遊ぶのに飽きたひろ子は、九といつも行く山のほうなどに行っては遊ぶも、1人では楽しくない。すぐに諦めてほかの場所に移動しても、九はいない。仕方がなく遊ぶも楽しくない。その繰り返し。
そして、夕方、九の家に行くひろ子だが、
「あら、ひろ子ちゃん、こんばんは。九はまだ帰ってきてないよ。ごめんね」
と、九の母親から言われる始末。これにはひろ子、
「九ちゃん、どこにいったの~」
と叫んでいた。
翌日、星子のところで学校史の編さんの手伝いを、午後、ビーチに行き、
「どう、水着替えてみたんだ」
と、九がいないのに1人ファッションショーをして、ビーチで遊び、山などほかのところに行っては、九がいないため、1人で遊び、帰り、九の家に行くも九はいない。そんな生活を1週間続けてしまったひろ子。それはまるでエンドレスエイト、ではなく、¥どれセブンといってもおかしくないものだった(いや、アニメが違うでしょ!!)
だが、こんな1週間続けていたら鈍感なひろ子であっても気づくものである。
「私、繰り返し同じ生活をおくってしまった。これって、もしかして…」
そう、ひろ子はようやく気づく…。
「もしかして、思春期症候群!!」
そうそう、何度も何度も同じ日を繰り返してしまう思春期症…、ではない。アニメ違うだろうが、こりゃ。ただひろ子が同じ生活を1週間繰り返していただけだろうが。と、ここで作者のツッコミはあとにして、ひろ子は叫んだ。
「毎日のように遊びに行くのに、九ちゃんがまったくいない。どうしてこうなるの~」
島中どこを探しても九はどこにもいない。ついには、
「私はもっと九ちゃんと遊びたい。でも、どこにもいない。いったいどこにいるの~」
と叫びまくる始末。
そんななか、偶然ひろ子の前に星子があらわれた。
「ひろ子、どうしたの?」
と、星子が言うなり、ひろ子、
「どこに行っても九ちゃんがいないんです」
と言うと、星子、あることを思い出した。
「それなら、たしか、1週間前に港で九と高坂(雪穂)先生が言い争っているのを見たことあるよ。もしかすると…」
と言うと、ひろ子、
「わかりました。全ての元凶は高坂先生、いや、雪穂先生なんですね」
と、言ってすぐに家に戻っていった。これには星子、
「なんかいやなこと言ったかな」
と、自分の発言について心配していた。
自宅に戻るひろ子、その口から、
「きっと悪いことが起きているに違いない。そこには雪穂先生が…」
と叫んでいた。
(九はきっと雪穂先生に捕まっている。1週間前に九ちゃんと雪穂先生が言い争っていた。雪穂先生はそのとこの恨みを晴らすために九ちゃんを拘束した。きっと今も雪穂先生が九ちゃんを監禁しているに違いない。助けられるのは九ちゃんと長い間過ごした私だけ。九ちゃん、待っててね。今助けに行くから)
ひろ子は九を助けるため、武器になるものを探しに家に帰っている最中、そう考えてしまった。もちろんそんなことはないのだが、ひろ子にとって、
「九を監禁している雪穂先生=悪の権現」
という構図ができてしまった。
で、家に帰り着いたひろ子はすぐに昼食を作っているひろ子の母親の元に駆け寄り、こう言った。
「お母さん、なにか武器になるもの、ハンマーみたいなものってない?」
ひろ子の母親、ひろ子の言葉にビックリしつつ、あることを聞いてみる。
「どうして武器が必要なの?」
これにはひろ子、堂々と、
「九ちゃんを捕まえている雪穂先生を懲らしめるためです」
と言う。これにはひろ子の母親、
「…」
と無言。ただ、このとき、ひろ子の母親は、
(九ちゃんが雪…、高坂先生に捕まっている?もしかすると、成績の悪い九ちゃんに高坂先生が補習しているのかも。それをひろ子は助けようとしているんだね)
と、解釈してしまうと、すぐに、
「そうだったら、1番奥の倉庫に工具類はおいているよ」
と、ひろ子に言うと、ひろ子はすぐに、
「わかった。ありがとう、お母さん」
と言って、奥の倉庫めがけて走っていった。
このとき、ひろ子の母親は、
(ひろ子、ごめんね。1番奥の倉庫はただのガラクタしかないのよね)
と思っていた。
ひろ子の家の1番奥の倉庫に入ったひろ子は倉庫の中を物色するとも、出てくるのはガラクタばかり。
「お母さんのうそつきーーーーーー!!」
ひろ子はそう叫びつつ使えるものをを探しまくると、1つのものを手にした。
「これって…」
それは昔、九と一緒に遊んで使っていたピコピコハンマーだった。
「ピコピコハンマーか。でも、無いよりかは仕方がない。これでも雪穂先生を成敗できるね」
ひろ子はそう言うと、ピコピコハンマーを手に倉庫をあとにした。
九が監禁されている場所は検討できていた。島中探してもいない、ただ1つを残して。その場所は九龍高校、ひろ子たちが通う高校でもあった。
「いざ学校へ」
と、ひろ子は息んで学校に向かったが、やっぱりピコピコハンマーではそんなに雪穂にダメージを与えられないことはひろ子でもわかっていた。ということで、
「どこか鉄板の1枚や2枚、落ちていないかな?」
と、ピコピコハンマーに鉄板をつけて攻撃力をアップさせようと鉄板が落ちていないか探すひろ子。でも、鉄板の1枚どころかネジの1本すら道端には落ちていなかった。
そんなとき、
「あれ、ひろ子ちゃん、ピコピコハンマーなんか持ってどうしたの?」
と、ハッピーさんがひろ子を見つけるなり、声をかけてきた。
「あっ、ハッピーさん、おはようございます」
と、ひろ子はハッピーさんに挨拶するなり、続けて、
「今、ピコピコハンマーをパワーアップさせようと思って、その道具を探しているのです」
と答える。すると、ハッピーさん、
「それだったら、そのピコピコハンマーを黄金色に染めたらどうかな。黄金色のハンマーだったら、通常の数千倍以上の攻撃力になると思うよ」
と言うと、ひろ子、そのことをまにうけてしまう。
(黄金色に染め上げる。これだったら簡単だ。誰かにゴールドスプレー借りたらいいしね。それだけで、ゆきほ先生を懲らしめるほどのダメージを与えることができる。グッドアイディア)
そう思ったひろ子、すぐに、
「ハッピーさん、ありがとう。これで九ちゃんを救えるよ」
と言って、ハッピーさんのもとから去っていった。
で、そのハッピーさん、
「って、ひろ子ちゃん、行っちゃったよ。でも、黄金色にハンマーを染めても、ピコピコハンマーだから、あんまり変わらないのよね。それってただの昔の勇者アニメのマネをしただけだから、気分がその分乗ってしまうだけなのにね。ごめんね」
と、ひろ子に対してただ謝るしかなかった。
「よ~し、完成だ。ピコピコハンマー改め、ひろディオンハンマー!!」
ひろ子は学校に着くなり、工作室でゴールドに染めることが色付けスプレーを見つけるなり、それをピコピコハンマー全体にスプレーを吹きかけた。吹きかけた20分後、ゴールドスプレーはからになるも、ピコピコハンマーは全身ゴールドハンマーに染め上げていた。
途中、校門のところで雪穂は職員室にいると聞いていたひろ子はひろディオンハンマーを手に職員室に行くも空振り。でも、そこにいた校長先生から雪穂が学校の裏にいることを聞いたことで、学校裏に行くことにする。
「雪穂先生、あともう少しで成敗しますからね」
と、ひろ子、口にする。ひろ子は雪穂への断罪までのカウントダウンをしていた。
そして、学校裏に行くと、こそこそ隠れて九を見ている雪穂を見つける。
「ついに見つけましたよ、雪穂先生」
と、ひろ子、小声で言うなり、雪穂のところへばれずにこそこそと移動する。ただ、ひろ子の頭の中では、
「ひろ ひろ ひろ ひろガイガー ひろ ひろ ひろ ひろガイガー」
と、雄大な、どこか聞いたことがあるようなBGMが流れていた。
そして、雪穂が気づくことなく雪穂の後をとったひろ子は、
「高坂先生、覚悟!!光にな~れ!!」
と、言いながらひろディオンハンマーを振り下ろした。
「えっ、えっ」
と、驚く雪穂。にあにすることもできず、雪穂は光になる…わけでなく、ただたんに、
ピコッ
と鳴るだけであった。
「光になれ、光になれ」
と言って、ひろディオンハンマーを振るも、ただたんに、
ピコッ ピコッ ピコッ
と鳴るしかなかった。
「そんな~」
ひろ子、逆に精神的大ダメージを食らう。ひろディオンハンマーとはいえ、ただのピコピコハンマーである。でもある意味大ダメージを食らわせることができた、ひろ子に…。
「水木(ひろ子)さん、何をしているのですか?」
と、雪穂がひろ子に聞くと、ひろ子、
「高坂先生を成敗しているのです」
と、正直に言う。これには雪穂、いくら危なくなくてもいい心地がしないので、ひろ子からピコピコハンマー、もとい、ひろディオンハンマーを取り上げる。
「ああ、九救出作戦が…」
と、ひろ子はがっかりするも、
「九救出作戦?」
と、少し疑問に思うと、ひろ子、すぐに、
「九を拘束しているじゃないですか」
と言うと、雪穂は少し考えて、
「私は拘束してないよ」
と答え、ひろ子をある場所に連れて行く。そこにはスクールアイドルの練習をしている九の姿があった。
「九…」
ひろ子は驚いていた。ダンス練習をしている九の姿はひろ子にとってこれまで見たことのない光景だった。
雪穂は驚いたひろ子に対して説明した。
「金城(九)さんはたった1人で練習していたんだ。それも朝から夕方まで。あの子はスクールアイドルになるためにくる日もくる日も練習していたんだ」
これにはひろ子、
(えっ、九ちゃんってスクールアイドルになるために毎日朝から夕方まで練習していたの!!私、てっきり雪穂先生が九ちゃんを拘束していると思っていたよ。でも、こんなこと、なんでしているの?私に言えば一緒にやるのに)
と思うと、すぐに、
「なんでそんなこと、言わないのですか?」
と、雪穂に聞く。それには雪穂、
「私としてはこのことは黙っているべきと判断した。だって、誰も教えたくない秘密があるからね」
と説明した。雪穂は九がひろ子にも黙っていたことについて、
(きっと学校裏でしてたのを誰にも教えたくなかったのね。やっぱ、九も恥ずかしがり屋なのかな?)
と思っていた。が、実は学校内で一番涼しいからとは誰もが知らない事実である。ただ、ひろ子にとって今の九の姿は心動かされるものがあったのは確かだった。
そして、ひろ子はすぐに、
(なんてことしてしまったの。私、勘違いしていたよ。雪穂先生には悪いことをしちゃったよ。でも、私、こんな九の頑張る姿、見たことないよ。こんな私も九ちゃんと一緒に頑張ればスクールアイドルになれるかな。私も九ちゃんと一緒にスクールアイドルになりたい!!)
と、思うとすぐに、
「私、とんでもない間違いをしてしました。ごめんなさい」
と、雪穂に謝るとすぐに、
「私、九ちゃんのために何かをしたいから。高坂先生、ごきげんよう」
と、ひろ子は九のところに行ってしまった。これには雪穂、
「?」
と、ハテナ顔をするも、
「どんな考えだったのかわからないけど、これはこれでよかったのかな」
と、妙に納得していた。
「九ちゃん!!」
と、ひろ子は突然九のところにあらわれたため、九、
「わっ!!ひろ子ちゃん、どうしたの?」
と、驚きながら言うと、ひろ子は、
「私も混ぜて。私もスクールアイドルになりたい!!」
と言うと、九は、
(どうしてここにひろ子ちゃんがいるの?誰にも言っていないのに…)
と、一瞬思うが、どこから聞いたのかひろ子に聞くも、風のたよりとだけ言っただけで気にせず、
(ま、いっか)
と思ってすぐに、九は、
「よし、ひろ子ちゃんも仲間だ。私たち2人でスクールアイドルになろう!!」
と言った。こうして、ひろ子も仲間として加わることになった。