駄文なのは大目に見てくださいm(*_ _)m
「ここは……?」
目の前に広がるのは荒廃したような景色。
街も家もなく、ただただ荒野が広がっているような感じだった。
否、荒野という言葉も生易しいかもしれない。
そんな景色が広がっていた。
「確か我は3周年スパクロフェスを終えて次のイベントの準備をしていたはずだが……」
スーパーロボット大戦クロスオメガ。
スパロボのスマホゲーで3周年の記念イベントがあった。
スパクロのイベントは休む暇がないが、それはそれで楽しめるものだ。
天井もあるし、イベントも特効キャラを当てればアリーナ以外は初心者も楽しめるだろう。
SSレアを当てて、アリーナのコインで限凸剤を交換してお気に入りのキャラ、強いキャラを育成する。
最近ではネオグランゾンを当てて大喜びしたほどだ。
「うむ……現状を整理する必要があるな……」
学校が終わって帰宅
↓
スパクロ起動
↓
お風呂に入って上がった後に布団にダイブ
↓
気づけば荒れ果てた世界へ←イマココ
「……って!!めちゃくちゃではないかーーーー!?」
なんなのだ!!これは!!纏めてもめちゃくちゃでは無いか!!
気づけば荒野とかなんの冗談だ!!寝言は寝ていえ!!
「まったく……とにかく探索せねば始まらん……てか一人称おかしくないか?」
ぶつぶつと文句を言いながら歩いていく。
かつては男のような気もするが、そんな事は気にしてはいられない。
この世界には水食料が無いかもしれないのだ。
それほどまでに荒廃した地面。よく見てみれば風化したような廃ビルや家がある。
更には
「川がない……だと……?」
そう、川や海などの海が無いのだ。
地球が砂漠化したという点も考えられるが、どうやってなったのかは検討もつかない。
そもそもここがどういう世界なのか知らないのだ。
「せめて……せめてこの世界がどういう世界なのか……む?」
ふと視界に入った所へ駆け出す。
そこにはモビルスーツ、ジムやザクなどといったものがあった。
見るからにして初代ガンダムの世界か?と思ったが、それだとこの景色の理由がない。
さらに見てみると、数々の戦闘機や戦艦の姿があった。
形は日本軍が使っていた戦闘機にほぼ似ているが、すぐ側には緑色の戦闘機が数機あった。
数でゴリ押しして得た結果なのか、モビルスーツや戦闘機数十機に対し、緑色の戦闘機はたったの数機しかない。
「……ガミラスか?それだとこの景色にも納得するが……何故モビルスーツが……?」
ガミラスとは宇宙戦艦ヤマトに出てくる敵異星人である。
最も、宇宙戦艦ヤマトのリメイク作品、2199しかうろ覚え程度しか知らないが、確かガミラスが攻めてきてガミラスの植物を植え付けられた結果、地球は干上がったと思う。
「……ということはこの世界はスーパーロボット大戦の世界か?」
だとすればここはどの世界だ?と思った瞬間、ここから離れたところから煙が出てる。
その方角へ走っていると、緑色の戦闘機が基地を攻撃してるではないか。
ミサイルで撃たれた基地は崩壊、見るに堪えない姿となっている。
この世界に迷い込んだとはいえ、自分とて人の子。
「くそ……!!」
気づけば崩壊していく基地へと駆け出していた。
走り続けて息を切らしているが、そうも言ってられない。
臭い焼け焦げた匂いが辺りを充満し、思わず鼻を抑える。
「おい!!生存者はいるか!?いたら返事をするがいい!!」
どこか偉そうな言葉を言ってしまうが、考えてる暇は無さそうだった。今更言葉遣いを指摘する者などこの状況で気にする人もいないはず。そもそも生存者がいるのかも怪しいところなのだ。
燃え盛る火が広がる基地の中、生存者を探す。
今のところ誰一人として見つかることもなく、その途中でたまたまあった鏡を見て驚愕する。
「嘘だろ……ベルタ……?」
鏡の中にはベルタ・ベルンシュタインが映っていた。
ややピンクに近い赤髪をツインテールに纏めて黒のヘアバンドをしている。
体型は小柄でピンクが主体となっているソリスのパイロットスーツ……露出度が高いものを着ていてそれを見ると恥ずかしくなってくる。
極めつけはベルタ自身の個性。
冥王13柱という銀河を支配する13人のうちの1人……という脳内設定があり、俗に言う厨二病を発症している少女といった感じが正しい。
それでも料理や裁縫が得意で舞踏会のダンスを踊れるなど女子力も高い。
カタリーナからは「素材は悪くないけど残念な子」みたいなことを言われたような気がする。
また、この小柄な子どものような外見でアマノミヤ・アヤメやカタリーナ・カンパーニよりも歳上で、オリーヴ・オペールと同い年か一個下という説がある。
「なんで我がベルタに……いや、それよりも生存者だ。」
そう言ってベルタはまた生存者を探す。
そんな中
「誰かいませんか!?防衛隊の如月です!!」
「……え?」
声が聞こえた。
しかも、この惨状と展開、如月という名前。
まさか……!!
「いや、そんなはずはない!!」
ベルタはそう言って声のする方向に駆け出す。
目の前の扉を蹴破ると
女性がいた。
カッターシャツのような首元とネクタイ、胸の谷間をネクタイで申し訳程度に隠し、肩はノースリーブのようなもの。
胸の服にはポケットもあり、そこから下の上半身は露出している。
ミニスカートにウサギのストラップ。そしてムチムチの身体と豊満な胸。
さらには茶色の髪を後ろに纏め、バツマークがある髪留めで後ろ髪を上方向に結んでいる。
そう、如月千歳が目の前にいるのだ。
「……子ども……?早く避難して!!ここは危険なの!!」
目の前の千歳は見学中の子供が迷い込んだのかと勘違いしてベルタの腕を掴む。
「え?ちょっと……?」
状況も分からないベルタは頭の中が混乱する。
そう、この世界はスーパーロボット大戦Vの世界なのだ。