異世界に飛ばされた件   作:きのみ

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タイトルまんまです


ナルト、魔法を覚えるの巻

 

 

 

 リョカはオラリオで買ったクナイや聖剣、軽鎧の手入れをしていた。

「なぁ、リョカ、俺にもそのクナイ触らせて」

 ナルトがクナイに興味を示した。

「いいよ」

「あんがと、……へぇ、異世界のクナイって銀色なんだな!」

「ミスリルでできてるからね」

「みすりる……なんだってば?」

「異世界の鉱石のこと、硬いし丈夫で、魔力の通りも良い素材」

「ふぅん? まりょくはなんだってば?」

「不思議な力、チャクラみたいなものだよ」

「へぇー」

 ナルトは小さな子供のように表情が豊かだった。

「俺は全ての属性に適応があるから大体の魔法は使える。ナルトの属性も見てみようか」

「おう!」

 リョカはイベントリの中から水晶を取り出した。オラリオの裏通りの隠れた名店で見付けた属性を見る水晶だ。

「これに手を当ててチャクラを流し込んで」

 チャクラの性質さえも見れることは分かっていたので、リョカは指示した。

「おう」

 ナルトはチャクラを水晶に流し込んだ。

 水晶の中のチャクラは変質し、風のようになり、最後には光になった。そして、文字が浮かんだ。ナルトには読めない文字だった。

「んー、風が九十、光が八十、火が五十くらいだね良い数値だと思う」

「マジで!?」

「う、うん、マジ、マジ」

 やったー!とナルトは喜び小躍りした。

「風と火は攻撃、光は守護や治癒に使えると思う。バランスの取れた性質だね」

「へぇー、どうやって使えるんだってば?」

「イメージとチャクラがあれば使えると思うよ」

「イメージとチャクラ……」

「例えば守護だったら、どんな攻撃も通さない強靭なだけど透明な布を身体に纏うイメージだったり、治癒だったら、傷に付いた細菌を除去して、細胞を活性化させてチャクラで細胞を増やすもしくはチャクラを細胞に変質させるイメージかな」

 今のは全部、光と聖なるものをイメージするのが大事だったりするよ、とリョカは付け加えた。

「なぁ、リョカ、」

「なに?」

「俺の先生になってくれってばよ」

 

 

 

 リョカとナルトは訓練場に来ていた。

「これから、何するんだってばよ?」

「んー、まずは身体の基礎からだね、体術の訓練さ、んじゃ、まあ、始めよっか」

 リョカはそう言うと、消えた。

「!?」

 ナルトは訳が分からないまま、地に伏していた。

「あー、ちょっと早すぎたね、今度はゆっくり行こうか」

 ナルトが起き上がると、リョカは今度は見えるようにゆっくり移動した。

 リョカが足払いをしようとしたのをナルトは何とか食い止める。

 右から左からと来る攻撃をナルトは受け止めた。

 リョカが本気ではないことはよく分かった。

 ナルトは受け止めるのが精一杯で、反撃もままならなかった。

 三十分程、組み手は続いた。

 最後はナルトが地に伏し、終わった。

「はい、ここまで」

「まだ出来るってばよ〜」

「まだ、やるよ?」

「え?」

「木の葉の里を百周」

 俺も走るから安心して、とリョカは笑顔で宣った。

「ええー!!」

 

 

 

「ぜえはあ、ぜえはあ」

 ナルトは息を乱して、肩を上下させているが、リョカは涼しい顔をしていた。

 普段、どんな訓練をしていたのだろうか、とナルトは思う。

 チャクラも駆使して全力で走ったが、ナルトは途中で、チャクラを上手く練れなくなり、自力で走るしかなくなった。それからが地獄だった。

「もう、終わり、だってば?」

「うーん、少し休んだら、修行の再開かな?」

 なるとは一気に気落ちした。

「あ、大丈夫、次は座学みたいなものだから」

「座学も嫌だってば〜」

 ナルトはへたりこんで、叫んだ。

 それでも一時間後には復活したナルトはリョカの座学を受けるべく、胡座をかいて座った。

「次は魔力を感じる修行。俺の送る魔力を感じて、自分自身の魔力を感じ取る訓練だよ。ナルトは魔力が大きいからすぐに感じ取れると思う」

「押忍!」

「じゃあ、右手を出して」

 ナルトは右手を差し出した。リョカはナルトの右手を両手で包み、魔力を流し込みはじめる。

 ナルトは何か温かいものが身体を流れるのを感じ、自身の魔力を感じるべく、集中した。

 すると、自身の中に大きな何かがあることに気がついた。

 周囲に漂う何かにも。

「はい、そこまで」

「ふへー」

 ナルトは集中をとき、間の抜けた声を出した。

「今ので感じられたかな?」

「まぁ、リョカが流してくれた温かい何かみたいなものが、俺の中にある感じはした。チャクラとはまた違う感じ」

「そう、それが魔力だよ」

「なんか、周りにも漂ってる感じがした」

「! よく分かったね。空気中に漂ってるのが魔素、人間の中にあるのが魔力。魔法は人間の想像力と魔力、魔素を使って現象を起こす方法だね」

「へぇ」

「じゃあ、ナルト、右手を出して想像して、君の魔力は油、想像力は火種、魔素は火を起こすための空気だ。魔力を練って、想像力を膨らまして、火を熾してみるんだ」

 ナルトは想像力を最大限に使った。そして、自身の魔力を感じ、火を熾すイメージをした。その時、ナルトは火の鳥をイメージした。

 すると、手のひらから勢い良く、炎が燃え上がり、火の鳥となって、飛翔した。

「わー、凄いね! 風の魔法も混ざっているな……」

 火の鳥はしばらくして消えた。

「ナルトは才能があるね、俺が知ってる魔法で、ナルトが使えそうな魔法があるから教えるよ」

 リョカは良い笑顔を浮かべた。

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