異世界に飛ばされた件   作:きのみ

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そのまんまですね


七班メンバー自己紹介

 

 

 

 ナルトの修行が始まってから三ヶ月が経ち、ナルトとリョカはアカデミーの卒業を掛けた試験に望んだ。

 この頃、ナルトとリョカは三代目火影の猿飛にリョカの魔法を教えることを条件に修行を付けてもらっていた。ナルトは完全にオマケだが。

 そんな二人は余裕で卒業試験をクリアした。

 ミズキが落ちた生徒を唆しているのを発見し、魔導具で撮影し、ボッコボコにして、三代目火影に突き出したりもした。

 合格したアカデミー生は下忍となり、三人の班に分けられた。が、リョカは余り一名としてナルト達の班に配属された。

 班の担当上忍であるカカシが来て、やっと自己紹介の時間がやってきた。

「1人ずつ、自分の名前、そんでもって好き嫌いや趣味、将来の夢とか適当に言ってけ。そんじゃまず俺から。俺は畑カカシって名前だ。好き嫌いをお前らに教えるつもりはない。将来の夢って言われてもなんかアレだな……趣味はまぁ、色々だ」

 カカシはにこやかに笑った。

「結局わかったの、名前だけじゃない……」

 サクラがツッコミを入れた。

「次はお前らだ、まずお前から」

 そう言ってカカシはナルトに目を向ける。

「俺はうずまきナルト。好きなものは、まぁラーメン!嫌いなものは俺を毛嫌いする人。趣味は修行だってばよ。夢は……火影になること」

 ナルトは真剣な表情で言った。

「はい、次」

 次はサクラに振られる。

「春野サクラです!好きなものは……ていうか、好きな人は……」

 サクラは一瞬サスケの方を向いた。

「で、趣味っていうかぁ、ていうか、将来の夢は……キャー! あと、嫌いなものはナルトです」

 ナルトはそう言われて今までならショックを受けていただろう。だが、今はショックを受けなかった。困ったように笑うだけだった。

 これは、ナルトが今、修行に打ち込み、充実しているからであった。

 そんなナルトの反応にサクラは困惑した。

(変なナルト、まぁ、静かな方がいいけど)

 いつもならギャーギャー煩いのに、最近は静かなことにサクラは気が付いていたが、見てみぬふりをした。

「じゃ次」

 そう言ってカカシはサスケを見遣る。

「名は、うちはサスケ。嫌いなものならたくさんあるが、好きなものは、別にない。それから、夢なんて言葉で終わらす気は無いが、野望はある。一族の復興と、ある男を必ず、殺すことだ」

 重い空気が流れた。カカシは乾いた笑いを零した。

「ははは、じゃ、最後」

「名前はタチバナリョカ、嫌いなものは命を踏みにじるような奴、好きなものはポケモン。夢は正義の味方かな?」

「んー、ぽけもんが分からなかったけど、それはなにかな?」

「三代目火影から聞いていませんか? ……あの人、サプライズとか好きそうだからかなぁ……よし、出てこい、みんな!」

 リョカは六つのモンスターボールを投げた。

 出てきたのはルカリオ、エンテイ、ライコウ、スイクン、セレビィ、ジラーチだ。

 ルカリオ、エンテイ、ライコウ、スイクンは早く移動できるから選び、セレビィ、ジラーチは単独だが、空を飛べるから選んだ。

「この子達がポケモンです。忍者の忍犬みたいなものですね。遠い彼方の俺の故郷にはたくさんいました」

 ナルト以外の面々は皆、一様に驚いていた。

「……あとで、火影様に確認しておくよ」

「はい、分かりました」

 カカシは苦笑いを浮かべていた。

 

 

 

 鈴の試験はナルトとリョカでチームワークの重要性を解き、サクラとサスケを説得。

 無事、協力して鈴を取ることができ、ナルト達七班は皆、下忍となることができた。

 リョカのポケモンは正式に忍獣として許可された。

(ゼルネアスとかルギアとかホウオウとかまだまだ大きなポケモンもいるけど、ま、いっか)

 規格外な彼らをお披露目する時が来ない事を祈りつつ、リョカは任務に意識を戻した。

 今は無事捕まえた迷子の犬をリョカが抱えていた。

 リョカに懐いた犬は飼い主の元に帰ろうとせず、ひしっとしがみついていた。

 リョカは困ったように笑いながら説得し、最後は犬が涙を流しながら飼い主の元に帰るという事態になった。

「リョカ、すげー懐かれてたな」

「ポケモンとよく触れ合うからね、その影響かも」

 リョカは困ったように笑いつつ、頬を掻いた。

「ねえ、リョカくんのポケモンって、どこから来たの?」

 サクラが興味津々で尋ねた。

「んー、遥か彼方、遠い遠い所から来たんだよ」

 リョカはそう言って、どこか遠くを見るような目をした。

(本当に、リョカくんって綺麗)

 そう、リョカは綺麗という言葉が当てはまるタイプの美形だ。

 絹糸のようにさらさらな黒髪、サファイアのような透き通った青い瞳。白磁のようなしっとりとした肌は美しい。顔の造形もしかり。

 女の自分自身ですら羨ましいと思う程の美貌を幼いながらも備えており、サクラは将来有望だろうが、自分はサスケの方がいいと思った。

(あんなに綺麗な人の隣は恐れながら歩けないわ)

 中身が普通の男の子だとしても、外見でないわ、とサクラは思った。

 そんなことをサクラに思われているなどとは露知らず、リョカはナルトと話していた。

「ナルトはチャクラの制御が上手くなったな」

「そうか? 嬉しいってばよ」

「チャクラの精度も高めていけたら尚、良しかな」

「押忍! なあ、なあ、今日は一楽のラーメン食べていこうぜ!」

「ああ、食べて帰ろう」

 任務完了の報告をすると、七班は解散し、ナルトとリョカは一楽のラーメンを食べに行った。

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