ハイスクールD×D 究極の救世主・大星団の輝き   作:イマジナリ

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はい。長らくお待たせしました第24話です!

本当なら5月中に投稿する予定でしたが仕事の都合により遅れてしまい申し訳ありませんでした。

ルパパトが終わりリュウソウジャーがバリバリに大活躍しておりますね。私は個人的にバンバが好きですが皆さんは誰が好きですか?

ジオウはジオウトリニティが登場したり懐かしのアギト本人や元G3チームのオムロンも登場し、更には轟鬼に弟子だった京介が響鬼になったりと目白押しでしたね。

個人的には剣崎と始の戦いの運命に決着が付いたことが1番喜ばしかったです。

今回はキュータマの分身達が出るのでツルギと分身達が被るところには番号を振りましたので宜しくお願い致します。

では第24話をどうぞ!


第24話 林の中での戦いと叱咤。新たに現る2人の救世主!

第24話 林の中での戦いと叱咤。新たに現る2人の救世主!

 

 

ツルギ

「勝利の天秤・・・その支点が傾くのは・・・どちらかな?」

マリオン

「私達が勝つに決まっているわ!」

木場

「其れは如何かな?あまり僕達を見くびって貰っては困るな!」

シュリヤー

「其処の救世主さんが強いと言っても其方は2人に対しては此方は3人。其れに雪蘭達なら直ぐに貴方達の仲間を倒して此方に向かって来る筈よ。」

ツルギ

「戦いは数だけが勝敗を左右する訳じゃない。其れに一星達は・・・必ず勝つ!」

 

『キュークロスボウ』

 

両手を天秤の皿の様に揺らしていたツルギは剣を構える木場の隣に並び立ち、キューザウェポンのパーツを頭上に放り投げながらキューショットを取り出し銃口を上に向けた。

そしてビュレントの言葉で3人が構えツルギが一星達の勝利を断言すると、落ちて来たパーツがキューショットに合体しキュークロスボウとなった。

 

ビュレント

「時間は掛けたらこっちが不利になるわ・・・3人がかりで一気に倒すわよ!」

マリオン

「分かったわ。」

シュリヤー

「OK!」

ツルギ

「行くぜ木場!俺たち2人の力・・・見せてやろうぜ!」

木場

「ああ!コンビネーションで行くよツルギ君!」

 

木場の背後に続く様に駆け出すツルギ。

3人が放つ別々の軌道をする無数の魔力弾が2人を仕留めるために迫り来るが激しい攻撃の中を全く止まる事なく突き進んで行く2人。

正面からの魔力弾は木場の卓越した剣技によって全て両断され、背後や側面からの攻撃はツルギの広い視野と瞬時な判断力でキュークロスボウとセイザブラスターによって全て撃ち落とされていた。

 

シュリヤー

「此れだけの数の魔力攻撃を掻い潜って来るなてあり得ない!」

ビュレント

「相手はたったの2人なのに!何で・・・何で当たらないのよ!!」

 

互いが互いの死角をフォローし合い攻撃を全く寄せ付けない動きと実力を目の当たりにし、シュリヤーとビュレントは畏怖してしまい動きが止まってしまった。

 

ツルギ

「戦いの最中での恐れや迷いは隙を生む!其れでは足元をすくわれるだけだ!!」

 

『イテキュータマ!ギャラクシー!』

 

ツルギ

「降り注げ!射手の星屑達よ!」

 

ツルギはマリオン達が動揺した隙にバックルから取り出したイテキュータマをセイザブラスターにセットし上空に向け引鉄を引いた。

銃口から放たれた光が上空に射手座を映し出し其処から無数のキューエナジーの矢が呆然とする2人目掛け地面に打ち付ける豪雨の様に激しく降りそそいだ。

 

マリオン

「シュリヤー!ビュレント!」

シュリヤー・ビュレント

「「ハッ!!」」

 

直撃する寸前の所でマリオンの言葉で何とか回避しダメージを負わなかった2人だが、先程まで開いていたツルギ達との距離は完全に詰められてしまっていた。

 

シュリヤー

「強い!近付かれると厄介だから距離を置いて戦いたかったのに其れを一瞬で。」

ツルギ

「さっきの一瞬の隙がこの結果だ。戦いの最中は思考を止めるな!そして己を見失うな!」

ビュレント

「大きなお世話よ!敵のあんたに言われたく無いわ!」

マリオン

「冷静になってビュレント。焦りは禁物よ。」

 

マリオンの言葉で冷静さを取り戻したビュレントが頷くと3人はツルギ達から一定の距離と間隔を開けて円形になる様に取り囲み始めた。

ツルギと木場も3人から目を離さない様に背中合わせになり互いに構え合う。

 

木場

「ツルギ君。」

ツルギ

「油断するな木場。何を仕掛けて来るか分からないぞ。」

マリオン

「(これ以上時間を掛けてはライザー様に・・・)ビュレント!シュリヤー!時間が無い仕掛けるわ!」

ツルギ

「!!」

ビュレント

「マリオン!」

シュリヤー

「無茶よ!」

 

焦るマリオンは2人の制止も聞かずツルギに向かって策もなく闇雲に突っ込んで来た。

 

ツルギ

「この!!」

木場

「ツルギ君?」

ツルギ

「この・・・馬鹿野郎!!」

 

マリオンの無謀な行動に握り締めていた手を動かしセイザブラスターからテンビンキュータマを取り外すと、キュークロスボウにセットし向かって来ているマリオンに向けて銃口を向けるツルギ・・・そして。

 

『ギャラクシー!』

 

ツルギ

「リブラインパクト!!」

マリオン

「ハッ?!キャアァァァ!!」

 

技名と共に引鉄が引かれキューエナジーの矢のような一撃が一直線にマリオンに迫る。

その迫り来る力の奔流に飲み込まれる死への恐怖で目を瞑り体を貫かれ痛みが来る事に身構えていた。

 

マリオン

「・・・えっ?」

 

だが、ツルギの放った一撃はマリオンの横を通過し後ろの林に当たる直前に光となって消えた。

変身を解除したツルギは腰が抜け地面にへたり込んでしまっているマリオンに近づくと・・・

 

『パシンッ!!』

 

彼女の頬を平手で叩いた。

 

マリオン

「な、何をするんですかイキナリ!」

ツルギ

「何故あんな無謀な事をした!仲間の制止も聞かずに!此れがリタイアが通じるゲームで無い戦い・・・実戦で尚且つ俺が当てていたら確実に命を落としていたぞ!」

マリオン

「貴方には関係ありません!私達は結果を出さなければいけないんです!結果こそが私達の全て!役に立つポーンであると言う事を証明出来なければ私達は生きている意味なんてない!存在証明の為なら・・・私の命なんて!!」

ツルギ

「結果なんて関係ない!ライザーのポーンである以前に君は君はだ!此の世に生を受けた1人の・・・他の誰でも無い掛け替えのない存在だ!だから自分の・・・自分の命を軽んじるな!!」

 

ツルギの思いの丈を込めた少し悲痛さを感じさせる叫びにマリオンだけでなく木場も剣を下ろしツルギの言葉を聞いていた。

 

マリオン

「私は・・・私!」

ツルギ

「命は力だ!この世界を・・・そして宇宙すらも支えている奇跡であり希望だ!その命は簡単に失なわれてはいけ無い・・・君の代わりになる存在は此の世には決していない!周りをよく見ろ・・・心配している仲間が側にいるだろ。」

マリオン

「な、仲間・・・」

シュリヤー

「マリオン!良かった!」

マリオン

「シュ、シュリヤー!何も抱き付かなくても!」

ビュレント

「私に”焦りは禁物“って言ったくせに無茶し過ぎよ・・・心配したんだから。」

マリオン

「ビュレント・・・ごめんなさい心配をかけて。」

 

ツルギが言葉を一区切りした時。走り寄り強く抱き締めている事を止めるように言われても仲間が無事だった事の喜びから離れようとしないシュリヤーと、少しぶっきら棒ながらも無事な事に安堵した言葉を投げかけるビュレントに謝るマリオン。

3人が話す中でツルギは側に来ていた木場に向けて謝罪の為に頭を下げる。

 

ツルギ

「すまない木場。ゲームに勝って部長の夢を守ると約束したのに・・・俺にはどうしても彼女を撃つ事が出来なかった。自分で・・・自分自身の存在を否定する悲痛な彼女のことを。」

木場

「その優しさこそがツルギ君の良いところであり強さだと僕は思う・・・だから気にしなくて良いよ。きっと部長や他の皆んなも同じことを言う筈だよ。」

ツルギ

「ありがとうな木場・・・さっきは叩いて済まなかったマリオン。でも此れだけは言っておく。自分自身を見失うな!少なくとも君の周りは・・・君の事をライザーのポーンとしてでは無く1人のマリオンとして・・・大切な仲間として君を向き合ってくれている。仲間を・・・そして自分自身を信じろ!」

マリオン

「自分を・・・信じる。」

ツルギ

「そうすれば必ず見える。本当の自分が・・・己の望む未来が!」

シュリヤー

「本当の・・・自分・・・」

ビュレント

「望む・・・未来。」

 

ツルギの投げかけられる言葉を口にする3人。

 

ツルギ

「戦いの最中に本当に済まなかった。此処からは仕切り直して・・・本気で行く!」

 

キュークロスボウを構え直し改めてマリオン達との勝負を再開しょうとするツルギ、3人も互いに確認し頷き合い攻撃して来る・・・と、思ったが。

 

マリオン

「私は此処でリタイアします。」

 

マリオンからの返ってきた返事はまさかのリタイア宣言だった。

 

木場

「どう言う事だい?リタイアする程のダメージは受けてない筈だけど?」

ビュレント

「元々このゲームに反対だったのよ私達は、でもライザー様の眷属である私達は逆らえ無いから参加してたけど・・・兎に角、私もリタイアするわ。」

シュリヤー

「私もリタイア!あんなに変わってしまったライザー様にはこれ以上付いていけ無いわ。其れに貴方達2人・・・と・く・に♪ツルギの事はさっきの事でますます気に入っちゃったしね♡」

 

ライザーの眷属の扱いに嫌気がさしているビュレントも、ライザーの現状に愛想が尽きてしまっているシュリヤーもツルギにウィンクしながらリタイアを宣言。すると・・・

 

グレイフィア

『ライザー様のポーン3名。ルーク1名。此処でリタイアです。』

マリオン

「雪蘭達も負けてしまった見たいですね。」

ツルギ

「俺の方にも本体から情報が伝わって来た・・・良いのか本当にリタイアして?ミラ達は戦ってリタイアしたが、戦わずにリタイアしたらライザーから何をされるかは分からないぞ?」

 

グレイフィアのアナウンスを聞きながら分身体のツルギは本体から伝わって来ていたライザーの情報で、マリオン達がこのままリタイアしたら酷い羞恥を受けるのではと心配していた。

 

マリオン

「そうかも知れません。でも・・・後悔はしていません。このリタイアは他の誰でも無い・・・私自身の意思です。」

ツルギ

「・・・そうか・・・其れがマリオンの意思なら。あっ!そう言えば仲間じゃ無いのに気安く名前を呼ぶのは失礼だな。すまない。」

マリオン

「あ、あの!私は気にしてませんから・・・マリオンと名前で呼んで下さい。」

ビュレント

「わ、私の事もビュレントって名前で呼んで良いわよ!」

シュリヤー

「素直じゃ無いわよね〜ビュレントは。私の事はシュリヤーと呼んでちょうだいツルギ♪」

ツルギ

「分かった。ならそう呼ばせてもらう・・・マリオン。ビュレント。シュリヤー。もし俺の存在が必要な時は・・・」

 

発しようとしている言葉を聞き逃さないように、しっかりとその瞳を見据える3人にツルギが言葉を紡ぐ。

 

ツルギ

「俺を呼べ。必ず・・・必ず駆け付ける!約束だ。」

マリオン

「(迷いの無い・・・真っ直ぐで何処までも優しくて・・・力強い瞳!)」

シュリヤー

「(相手を屈服させるだけの力とは違う。誰かの為の本当の・・・強さを持っていて。)」

ビュレント

「(今まで出会ったどの男にも当てはまらない男・・・炎・・・ツルギ。)」

ツルギ

「3人共?ぼうっとしてるが・・・大丈夫か?」

マリオン

「ハッ!アッ?!大、大丈夫。大丈夫です!!」

ツルギ

「そうか?なら大丈夫か。」

 

ツルギの言葉にハッとして見とれていたことを誤魔化す様に返事をするマリオン。

 

ビュレント

「良く其処までハッキリ言えるわね。でも・・・あ、ありがとう。あんたの言葉・・・お、覚えておくわ!」

シュリヤー

「本当に良い男ねツルギは、今の言葉で思わず胸がキュンとしちゃった♪その時は頼りにさせて貰うはツ・ル・ギ♡」

マリオン

「貴方のお陰で少し見えた気がします。自分なりの在り方を・・・本当にありがとうございました。頑張って下さい・・・ツルギさん♪」

ツルギ

「ありがとうマリオン。シュリヤーもビュレントもな。」

グレイフィア

『ライザー様のポーン3名。リタイアです。』

 

其々が自分なりの感謝を伝え。その思いを確りと受け止める事が出来たツルギが感謝の言葉を返すと、ちょうどグレイフィアのアナウンスが入り3人はゲームからリタイアし会場からジャンプさせられた。

 

ツルギ

「少しは3人の助けになる事が出来た・・・かな?」

木場

「僕の目には彼女達の瞳から迷いは消えた様に見えたよツルギ君。」

ツルギ

「木場・・・ありがとうな。良し!残りは半分。一星達との合流場所に向かうぞ木場!」

木場

「相手も直ぐに動き出す筈だ。急ごうツルギ君!」

 

木場からの励ましで気持ちを切り替えたツルギは、ゲーム開始前の作戦通りに体育館に別れた一星達との合流の為に林の中を駆け出して行くのであった。

 

 

場所と時間は変わり・・・マリオン達がリタイアした事のアナウンスを聞いていた一星達は。

 

ツルギ

「ちょうど分身体の俺から合流場所に移動を始めたと連絡が来た。俺達も移動するぞ2人共。」

一星

「OKツルギ!この調子でどんどん行っちゃおう!!」

小猫

「油断は禁物ですよ一星先輩。まだゲームは始まったばかりですから気を抜かず慎重に行・「小猫ちゃん!避けろ!!」えっ?!(ドッカン!!)」

一星

「小猫ちゃん!!」

 

移動を開始し少し油断している一星を小猫がたしなめている時にツルギの叫けびが耳に入った瞬間!突然彼女の足元に現れた魔法陣が大爆発した。

爆発によって怪我をし吹き飛んでしまった小猫の元に駆け寄り彼女を抱き抱えるツルギ。

 

ツルギ

「小猫ちゃん!小猫ちゃん!大丈夫か?!しっかりしろ!!」

ユーベルーナ

「先ずは1人・・・撃破!」

一星

「ライザーのクィーン!!其処から降りて来い!私があんたを倒してやる!」

小猫

「うっ・・・ツルギ先、先輩。」

ツルギ

「小猫ちゃん!直ぐにアーシアを呼ぶから後少し我慢してくれ!」

小猫

「す、すいません。折角ツルギ先輩に・・・鍛えて貰ったのに・・・其れを発揮・・・出来ないまま・・・最後まで戦えずにすいません・・・後は、お願い・・・します。」

グレイフィア

『リアス様のルーク1名。リタイアです。』

ツルギ

「小猫ちゃん!!」

 

ユーベルーナの攻撃で意識が薄れていく中で小猫は涙ながらにツルギに対して謝罪の言葉を紡いでいた。

仲間を残してリタイアしてしまう悔しさや自分達の為に特訓をしてくれたツルギに対して何も出来なかった事への申し訳ない気持ちで一杯になって涙が止まらなくなってしまっていた。

そして最後の言葉を残しながらグレイフィアのアナウンスが終わった瞬間に光に包まれ目の前から消える小猫の名を叫ぶツルギ。

 

ユーベルーナ

「残りはポーンと救世主さんが1人ずつ・・・此れも勝つ為・・・貴方達は此処で私が倒します!」

一星

「上等!!私とツルギとで返り討ちにしてやる!ツルギ行くよ!」

朱乃

「落ち着きなさい一星ちゃん!此処で切り札である貴女とツルギ君を失う訳には行きません。だから・・・彼女の相手は私が引き受けますわ!」

 

其処に上空から悪魔の翼を広げ巫女服姿の朱乃が降りてきた。

 

一星

「朱乃さん!でも!!」

朱乃

「私なら心配いりませんわ。必ず小猫ちゃんの仇を取って直ぐに合流しますから・・・ツルギ君。一星ちゃんを連れて早く行きなさい!」

ツルギ

「分かりました朱乃さん・・・此処は朱乃さんに任せて木場と合流する・・・行くぞ一星!!」

一星

「ツ、ツルギ・・・すいません朱乃さん。此処はお願いします!!」

 

此処で感情に任せて戦ってしまっては当初の作戦が崩れてしまい下手をすればゲームの勝敗が大きく傾いてしまい更には、合流場所に向かっている木場や無念に倒れてしまった小猫の頑張りまでもが無駄になってしまう。

其れが分かっているツルギは自分自身がユーベルーナを倒したい気持ちを抑え朱乃が存分に戦えるように敢えてキツくハッキリとした言葉を一星に飛ばし走り出した。

ツルギの辛さも朱乃の本音も理解した一星も朱乃に後を託しツルギの後を追いこの場から姿を消した。

 

朱乃

「貴女の相手は私が務めます。クィーン・・・いえ。爆弾王妃さんとお呼びすべきですか?」

ユーベルーナ

「その呼び方はやめて頂けますか。雷の巫女さん!」

 

両手から雷をほとばしらせる朱乃と杖を構え臨戦態勢のユーベルーナ・・・2人の戦いは始まる前から既に苛烈を極めていた。

 

 

一星

「ツルギ。朱乃さんは大丈夫だよね?」

ツルギ

「当たり前だろ!朱乃さんは俺達オカ研の無敵の副部長だぞ。だから必ず勝つ!俺達は朱乃さんを信じて自分達の戦いに集中するだ!」

一星

「そうだよね・・・うん!私も信じる!朱乃さんなら絶対に負けな・・・(ポン)うわっ!!」

木場

「僕だよ一星さん。早く中に入って。」

一星

「ビックリした〜ビックリし過ぎて心臓が飛び出るかと思ったよ!」

ツルギ分身

「ビックリし過ぎだろ。まあ〜イキナリ無言で肩を叩いた俺達も悪いが。」

木場

「兎に角。無事に合流出来て安心したよ。」

 

朱乃の事を話していた一星とツルギは無事に合流場所の校庭の近くの倉庫に先に到着していた木場と分身体のツルギと合流し一先ず状況確認の為に分身体を消して倉庫の中に身を潜めた。

 

木場

「小猫ちゃんは残念だったね。」

ツルギ

「ああ、悔しいって言ってたよ。特訓の時に必死に食らいついて来た一星と同じぐらい一生懸命だったから・・・すまなかった木場、一星。俺がもっと早く気付いてたら。」

一星

「ツルギが悪いんじゃない!そんな風にウジウジしてたら私達に後を託した小猫ちゃんが怒るよ!まだゲームは終わってない・・・絶対に勝つんだよ!!私達全員で!」

リアス

『よく言ったわ一星!』

ツルギ

「部長!」

 

一星が自分の思いをツルギにぶつけた時にリアスからの通信が入ってきた。

 

リアス

『一星の言う通りよツルギ。全員で必ず勝つ!私達の思いは皆んな同じ・・・其れは小猫だってそう。何も出来ずに見ている事は確かに辛いし悔しく。でも小猫は私達の勝利を信じているからこそ貴方に”後はお願いします“と言ったのよ。』

ツルギ

「部長・・・」

リアス

『なら私達の目指すものはたった1つ・・・勝利する事だけよ!小猫の分も。そして特訓に付き合ってくれたククル達やレイナーレ達の分もね。そうでしょう・・・ツルギ?』

ツルギ

「そうですね・・・小猫ちゃんの思いも一緒に・・・勝つ!唯それだけ!ですよぬ部長!」

リアス

『そう!それでこそツルギだわ!悩んでる姿なんて貴方には似合わないわ・・・改めて作戦を立て直すわ。少し危険かも知れないけど私に考えがあるわ。貴方達は・・・』

 

リアスから告げられた作戦は正に大胆不敵と言っても差支えない物だった。

 

ツルギ

「出て来いライザーの眷族達!!お前達が戦うべき相手は此処にいるぞ!!」

木場

「ライザー眷族のナイト達!同じナイトとして剣を交える切り結ぶ事を僕は所望する!」

一星

「私達3人が相手だ!全員まとめてかかって来い!」

 

リアスの考えた作戦・・・アーシアを連れたリアスがライザー本陣に奇襲をかけると言う大胆かつ豪快な戦術の為に出来るだけ多くの眷族の注意を引く為に目立つ行動と言葉を放つツルギ達3人。すると・・・

 

カーラマイン

「正面から堂々と出てくるとはお前達のような戦士がいてくれて本当に嬉しいぞ!私はお前達のような馬鹿が大好きだ!」

シーリス

「それに釣られて出て行くお前も馬鹿だとは思うが、私もそろそろ剣を振るいたいと思っていた所だ!」

レイヴェル

「カーラマインたら相変わらず頭の中は剣の事で一杯なんだから。」

イザベラ

「丁度良い。全員まとめて相手をするには好都合だ。ニィ!リィ!其れに美南風!あの男は非常に厄介な男だ・・・油断はしないようにな。」

美南風

「分かりました。援護はお任せ下さい!」

ニィ・リィ

「「了解〜にゃ!」」

 

どうやら作戦通りに残り眷族のほぼ全員が校庭に集まったよだ。

 

ツルギ

「どうやら作戦は上手く行ったみたいだな。木場!一星!此処が正念場だぞ・・・遅れるなよ!!」

木場

「勿論さ!準備は良いかい一星さん!」

一星

「バッチリだよ木場!行くぞ!ブーステッドーーー!!ギアーーーーーー!!!」

 

『ブースト!!』

 

レイヴェル

「申し訳ありませんが、私は戦いませんのでよろしくお願い致します。」

一星

「えっ?貴女もライザーの眷族でしょう?何で戦わないんだよ?!」

イザベラ

「私が説明する。此方の方はライザー様の妹君であられるレイヴェル・フェニックス様だ。」

一星

「えぇ?!ライザーの妹!嘘!マシで!!」

イザベラ

「今回のゲームには数合わせである参加せれていらっしゃるだけだ。」

レイヴェル

「ですから私の事は気にしないで頂いて結構ですわ。」

 

レイヴェルはそう言うと背中から炎の翼を広げ上空に舞い上がった。

 

イザベラ

「そう言うわけだ。お前達3人の相手は我々6人が相手をする!」

一星

「ツルギ如何する?相手はこっちの倍の数だぜ?」

木場

「ナイト2人も中々の手練れだと思うよ。」

ツルギ

「なら・・・俺も・・・本気を見せるか!!」

 

『フタゴキュータマ!セ・イ・ザ・アタック!』

 

そう言うとツルギはフタゴキュータマを取り出し再び分身体を出現させた。

 

カーラマイン

「分身しただと!一体何をする気だ?」

シーリス

「迂闊に飛び込むのは危険だ。あの男がやる事は予測が出来ないからな。」

美南風

「イザベラを一瞬で眠らせた動きから只者でない事は十分に分かっていますからね。」

 

ツルギの事を警戒して様子を伺うライザー眷族達。

 

ツルギ

「もう一回だ!」

 

『フタゴキュータマ!セ・イ・ザ・アタック!」』

 

イザベラ

「更に分身体を出して来た?次々に分身体を生み出して数の差を埋める気か?」

ニィ

「いくら分身したって!」

リィ

「私達のコンビネーションで!」

ニィ・リィ

「「チョチョイのチョイ〜にぁ!」」

レイヴェル

「頭数を揃えた程度で勝てると思っている・・・いえ。リアス様が認めになっている彼が何の策もなく力を使うとは思えないけど・・・本当に何をする気なの彼は?」

 

ゲーム開始前からリアスだけでなく一星達の事も視野に入れていたレイヴェル。況してやツルギの存在を1番警戒してはいたが・・・其れでも彼が何を仕掛けてくるのか分からないでいるレイヴェルだったが、次に取ったツルギの行動に驚きを隠せずにいた。

 

レイヴェル

「アレは?以前に変身した時に使っていた物と同じ輝きを放つ物・・・違う!あの時とは色彩も模様も違う!!まさか・・・!」

ツルギ

「行くぞ!」

ツルギ2

「星々の輝き!」

ツルギ3

「その目に刻め!」

ツルギ全員

「「「マワスライド!!」」」

 

『オウシキュータマ!』

 

『ヘビツカイキュータマ!』

 

『コグマキュータマ!』

 

『セ・イ・ザ・チェンジ!』

 

ツルギ全員

「「「スターチェンジ!!」」」

 

3人のツルギが一斉にチェンジキュータマがセットされたブラスターをいつもの様に回しスターチェンジの掛け声と共にトリガーが引かれ眩い光が当たり一面包み込んだ。

そして光が収まった中央には以前の特訓時に変身した姿とは違う新たな救世主2人が姿を現していた。

 

ツルギ

「リングスター!オウシブラック!」

ツルギ2

「サイレントスター!ヘビツカイシルバー!」

ツルギ3

「ビッグスター!コグマスカイブルー!」

 

1人は言わずもがな牡牛座の救世主のオウシブラック。

 

2人目は銀色のアンダースーツを身に纏い顔にはトグロを巻いた様な蛇のフェイスをした長身の蛇使い座の救世主。ヘビツカイシルバー。

 

3人目は他の2人と比べたら小柄だが青空の様なスカイブルーのアンダースーツにマフラーを棚引かせ顔には口を開けた様なフェイスをした小熊座の救世主。コグマスカイブルー。

 

3人の救世主が今この場に並び立った。

 

ツルギ

「猛牛のパワー!阻む物なし!」

ツルギ分身1

「蛇の邪眼!その睨みが敵を貫く!」

ツルギ分身2

「小熊なれど!大きな志をこの胸に!」

 

ゲームはいよいよ佳境に差し掛かり出した。

 

果たして勝利の女神は何方に微笑むのか!

 

 




はい。第24話は如何でしたか?

今回で未だ登場していないキュウレンジャーは後2人になりました。
残りのキュウレンジャーも後少したら登場しますので暫しお待ち下さい。

近々また新しい戦隊×ハイスクールd×d の作品を投稿しようと考えております。次は複数の戦隊コラボでズバリ恐竜がテーマです。

では次回の第25話でお会いしましょう!

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