ロクでなしの紅炎公(憑依)   作:紅ヶ霞 夢涯

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 約2ヶ月ぶりの更新です。遅くなって本当にごめんなさい。それとこんなに間を空けたのに短めでごめんなさい。待ってくれていた人はいますか?いてくれた嬉しいです。

 では、どうぞ。


第18話 ED郵便社4

「………で、三人とも。どういうことか説明はあるのよね?」

 

 私はED郵便社の社長室にある机の上に腰掛けて足を組む。そして床に正座する三人の顔を見下ろした。

 

「「…………………………」」

 

「いや、その……じゃな?」

 

 無言で左右から送られるセラとグレンの視線に何かしらの圧でも感じたのか、バーナードがどこか気まずそうに頬を掻く。

 

 そう。こんな夜中に私の会社に入り込んだのは何を隠そうこの三人、宮廷魔導士団の特務分室に所属する私の部下だった。

 

 私の記憶が正しければ、特務分室の誰にも任せてなかった筈だが……と、説明させる前に。

 

「ヴァイオレット、もういいわ。部屋で休みなさい」

 

「……分かりました。それでは社長、お先に失礼します」

 

 ヴァイオレットは扉の前で私の方に一礼すると、静かに部屋から去っていった。

 

 一応音がこの部屋の外に漏れないよう結界を張り、セラとグレンに立つように促す。

 

 ん?バーナード?どうやら彼が原因みたいだから、もう少しは正座させたままで。

 

「ほら、ヴァイオレットは行ったから、全部話しなさいバーナード」

 

 

 

 

 

  

 

 まず「すまんかった」と一言の謝罪から始まったバーナードの言い分を総合すると。

 

 ED郵便社の調査を行ったのは彼の独断。セラとグレンが同行したのも、彼が頼んだかららしい。しかもその時「イヴからの任務だ」と堂々と偽ったので、二人は普通に了承。数日間の下見をした上で今日の深夜に本格的な調査を実行する予定だったとのこと。

 

「何でそんなことしたの?私が偶々居たから良かったけど、怪我だけじゃ済まなかったかもしれない」

 

 事実だ。ヴァイオレットを含めた何人かのED郵便社(うち)の従業員は、魔術師でこそないがそれなりに腕が立つ。

 

 流石に特務分室のメンバーに勝てるとは言わない。しかし正面から打ち合う程度ならできる。………………多少の身内贔屓はあるかもだけど。

 

「イヴが最近ロクに休めてないからだよ」

 

「私が?」

 

 セラの言葉に思わず聞き返す。そんなことはないだろうとグレンとバーナードに視線を向けると、彼らは控えめながらもセラに同意するように無言で頷く。

 

「見たところ疲れも溜まっておるようじゃし、何かと忙しくしとったからのぅ」

 

「へぇ……」

 

 だからって人の机から勝手に任務を取るなと思ったけど、まぁ言わなくてもいいか。今回はいつまでも放置していた私も悪いだろうし、善意からの行動であったのだろうし、不問ということで。

 

(それに……)

 

 髪の毛の先を指で弄りながらグレンを見る。

 

「…な、何だよ」

 

「別に、何でもないわ」

 

 少し前の彼には周りに気を配るなんて器用な真似はできなかったと思うんだけど………少しはそういう余裕でもできたのかな?

 

 できたとしたら間違いなくセラのお陰だろう。

 

 足が痺れたらしいバーナードをソファに座らせ、セラとグレンも同じように椅子に座るよう促す。私も机から降りて肘掛けの付いた革張りの椅子に腰掛けた。

 

「さて、と。私はもう特に聞きたいことはないけれど……貴方たちはそうでもないわよねぇ」

 

 じぃっと集まる視線に呟く。

 

「聞きたいなら教えるけど………どうする?」

 

 再び頷く彼らに教えるのは勿論ED郵便社のことだが、私は他に聞きたいことがありそうなグレンの様子が少しだけ気になっていた。

 

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