ロクでなしの紅炎公(憑依)   作:紅ヶ霞 夢涯

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 お待たせしました。グレン視点から入ります


第35話 セイバー2

 

〈sideグレン〉

 

「サーヴァント、セイバー。召喚に応じ参上した。これより我が剣は貴女と共にあり、貴女の運命は私と共にある」

 

 イヴに視線を向けてそう言ったのは、鎧を纏った小柄な少女。そしてイヴは当たり前のようにその言葉を受け止めて、セイバーと名乗った少女にシンプルな指示を出す。

 

「敵はその男よ。片づけて、セイバー」

 

「承知しました」

 

 気づけば、化け物の動きは止まっていた。『青髭』も本を捲る手を止め、現れた少女だけをただ見つめる。その顔は何故か。驚愕と歓喜に染まっていた。

 

「私の願いが、私の祈りが………ついに届いた!貴女を、聖処女を蘇らせた!!」

 

(いや急に何か言い出したんだけど?)

 

「私です、ジャンヌ!貴女様の忠実なる永遠の下僕、ジル=ド=レェにございます!!貴女様と再会するため、私はこうして時を越え、世界を越えやってきたのです!」

 

 しかしその溢れる歓喜を向けられる当人の顔には、戸惑いの表情しか浮かんでいない。

 

「貴公は一体何を言っている?私達は初対面だが」

 

 それを聞いた『青髭』の反応は激的だった。

 

「まさか………まさか、そんな御無体な!私の顔をお忘れですか!?おおお、オオオオオオオオなんと悼ましい!!神はどこまでも残酷な真ーーーーーーーーーいや」

 ーーーーーー貴様か。

 

「なッ」

 

 『青髭』がイヴを鋭く睨みつけ発した殺気に、思わず一歩下がった。リィエルも無意識にか喉を鳴らし、セラも冷や汗を浮かべている。

 

「貴様ぁあ!!私のジャンヌに何をしたああああぁぁぁぁ!!!!」

 

 その殺気を涼しげな表情で受け流し、イヴは煙草を咥え口を開いた。

 

「妄言に付き合う気はないの。やりなさい、セイバー」

 

「………分かりました。すぐに」

 

 そして金髪の少女は、『青髭』へと駆け出した。

 

〈sideout〉

 

 

 

 

 

 

 

(セイバーを見てこの反応………どうも本物の『青髭』って考えた方がいいみたいね。まさかとは思うけどこの世界のどこかに、聖杯でもあったりする?)

 

 いや、いやいやいやまさかまさか。そんなものある訳ない。そんなことある筈ない。仮にあったとしたら、特務分室にその情報がないとおかしいだろう。

 

「とはいえ………」

 

 あの『青髭』が召喚された英霊だと仮定して、その召喚者はどこの誰なのやら。それに加えて、どうしてこうも英霊にしては弱いのか。

 

(考えることが増えそうね)

 

 ちなみに今暴れているセイバーは、ジャティスの人工精霊と同じような存在。言ってしまえば私の想像の産物でしかない。

 

「ねぇ、イヴ………あの娘は一体、何なの?」

 

「後で詳しく説明するわ。今は私の使い魔ってことで納得して」

 

 お互いをサポートしながら、迫りくる触手を粉砕していく。セイバーの援護をするのも忘れない。

 

 彼女の刃は確実に、『青髭』へと近づきつつあった。

 

 

 ………………………それにしても。

 

 

 

 

 

 セイバーに流れる魔力が多いと思うのは、何かの気のせいだろうか?

 




 
 ガンダムEXVSMBON、楽しい。
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