それから、新しく仮面ライダー聖刃なんてのが始まってますね。どんな風になっていくのか、気になります。
「キャスター、覚悟!!」
リィエルと同等かそれ以上の突破力を以て、セイバーは海魔の群れを突き抜け『青髭』の元へ至った。そして不可視の剣を『青髭』へと振り下ろす。
「あ、何故………聖、処」
そう言い残し、『青髭』は事切れた。ドサリと力なく、その身体が崩れ落ちる。
「やった、のか?」
グレンが小さく零した言葉に「それはフラグ」とツッコミ入れようかなと思ったけど、確かに間違いなく『青髭』は絶命している。その証拠とでも言えばいいのか、数多くいた海魔も全て消えていた。
「そうみたいね。もう、一撃喰らうなんて油断したわ」
「あの、イヴさん。一応、診させて下さい」
「ん?別にいらないわよ。ただの打撲でしょうし」
「………軽く、触診するだけですから」
半ば強引にその場に座らされた。そして服の上からシノブによって触診されている最中に、街の方へ向かわせていたバーナード達がやって来た。
「思ってたより、戻ってくるのが遅かったわね。何かあったの?」
「街の調査をしとったら、急によく分からん化け物共に襲われての。まぁ適当に蹴散らしてやったわい」
「そう。街の方の調査結果は?」
ガハハ、と笑うバーナードを無視してアルベルトに尋ねると、シンプルに「手遅れだった」と答えが返ってきた。
「手遅れ?どういうこと?」
「『青髭』とやらはかなり前から、好き勝手していたのだろうな。何の問題もないように見えたが、死者が蔓延っているだけだった」
………それはゾンビたらけだったと、そういうことなのだろうか?
「生存者は?」
「確認できなかった。ところでイヴ、そこの女は何だ?」
アルベルトの言葉に、全員の視線がセイバーに集中する。
「あぁ。ジャティスが使ってる
そう答えるとセラが「嘘だぁ」と呟いた。グレンもそれに同意するように何度も頷く。そんなに信じられないのかね?
「マスター、この者たちは?」
どこか警戒した風に、セイバーが
「そうでしたか、それは失礼しました。どうか皆さんも、私のことはセイバーとお呼び下さい」
そう言う彼女に思わず首を傾げる。何かがおかしい気がする。
「………疑似霊素粒子を使ったのかい?」
「?そうよ」
ジャティスはセイバーを一瞥し、黙って何かを考え始めた。何を考えているか知らないけど、個人的なことなら後にして欲しい。
「それより、そこの男が『青髭』か?」
アルベルトが事切れた『青髭』を見て眉をひそめる。
「えぇ。無限増殖する化け物の召喚なんて、面倒な魔術を使っていたけど…………面倒なだけだったわ。全く………
ーーーーーーちょっと待った。
ここの調査を実施していた魔術師たちは、そこそこまぁまぁ腕が立つ。流石に特務分室と同レベルとは言わないが、それでも確かな実力があった筈だ。
違和感を覚えて倒れ伏す『青髭』をじぃっと見る。よく目を凝らすと、皮膚の一部が剥がれ内側に“何か”が見えてきた。
「………まさか」
錬成した刀を逆手に持ち、息の止まったジル=ド=レェの胸から腹を浅く裂いた。
「おい待て、いきなり何してッ!?」
グレンも思わず言葉を止める。リィエルの目はセラが塞いだ。私とてリィエルに人の中身をジロジロと眺めさせたくもないので、彼女がそうしてくれるのは有り難い。
その遺体の内側には、子宮があった。身体の内臓と外側が一致していない。しかし、何かしらの魔術で変化しているわけではない。
コレは|外見を『青髭』に似せて加工された女性の遺体《・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・》だ。
「皆すぐに逃げて!」
罠だと、直感的に理解した私はそう言ったけど、その指示は遅かった。
地面の下から先ほどのものとは比較にならないくらい、複数の大きな触手がその姿を現した。それらは私と皆を分断し、私を捕える動きを見せる。
「………ヤバい」
そして触手に飲み込まれたかと思えば、次第に意識が薄れていく。
「姉さん!!」
ーーー懐かしい呼び方をされたのは、きっと気のせいだろう。