ロクでなしの紅炎公(憑依)   作:紅ヶ霞 夢涯

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 感想欄にとある漫画のとある人物の名前がある………皆様、察しがよろしいようで。

 ごちゃごちゃ混ぜてくぞー。



第45話 新たな英霊

 

 『青髭』を討伐した翌日未明。

 

 私はセイバーと共に《業魔の塔》を抜け出して、フェジテにあるED郵便社に向かっていた。当然、特務分室の誰にも伝えずに。

 

「マスター」

 

「何かあった、セイバー?」

 

「何者かが、我々を監視しているようです。どうしますか?」

 

 すぐ後ろを歩くセイバーの言葉に上を見る。私には何も見えはしないが、セイバーには何かしら見えているのだろう。

 

「使い魔?どんなの?」

 

「そうですね。簡単に言えば、天使かと」

 

「………ふーん、そう」

 

 ということは、ジャティスか。なら気にする相手でもない。撒いてしまおう。

 

 そう決断した私はセイバーにフェジテまで運んで貰った。その際に全速力で走るよう言ったので、当然ながらジャティスの天使が追いつける筈もない。

 

 最速のクラス(ランサー)でないとはいえ、セイバーは最優のクラス。それ以前に、サーヴァントの全力疾走だ。その動きを認識できる訳がない。

 

 そんな感じでジャティスの人工精霊を撒いて、日が昇って間もなくフェジテのED郵便社に来たのはいいんだけど………

 

「………………………サーヴァントの気配がするって、マ?」

 

「ま?あ、いえ。クラスは分かりませんが、確かにサーヴァントの気配があります」

 

「そう」

 

 困った。私は()()()()()()()()()()()()()()()から、わざわざ《業魔の塔》からこっちに来たというのに。

 

(………いや、僥倖と考えるべきかもね)

 

 全く何の手掛かりもないサーヴァントの行方が、さっそく一つ判明したのだ。何故に私の会社にいるかは謎でしかないが、手短に片付けるとしよう。今ならまだ、それが出来る筈だ。

 

「セイバー、突入するわよ。ちゃんと付いて行くから、最短距離でサーヴァントの所まで案内して」

 

「分かりました。壁をいくつか破りますから、破片には十分に気をつけて下さい」

 

「待って待って早まらないでお願いだから」

 

 今にも飛び出そうとするセイバーを必死になって抑えた。

 

 

 

 

 

 

 

〈side???〉

 

「マスター、いつまで私はここにいればいいの?」

 

 自分を呼び出した金髪碧眼の少女にそう尋ねると、彼女は短く「未定です」と答えて続けた。

 

「少なくとも社長がお戻りなるまでは、この場に留まって頂きます」

 

「その社長っていう人の話を詳しく聞きたいんだけど………生憎とその時間もなさそうね」

 

 建物の外にサーヴァントの気配を感じた。こんなに近くにいるのなら、相手もこっちの存在には気づいている筈。

 

 ソファから立ち上がり、虚空から武器を出す。それは、黄金の装飾が施された白い弓。金色のラインが入った青いドレスの上から、金属のアーマーを胸部や腰部に装備する。

 

「………私の指示には、従うのではなかったのですか?」

 

「状況が変わったの、マスター………()()()()()()()

 

 己がマスターの名を呼び、弓を左手で強く握る。

 

「敵が来たなら、倒さないとね」

 

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