いつの間にか、感想が消えてた………感想には感想欄でってことなんでしょうか?気を悪くさせたならすみません。
さて、今回で毎日投稿終わりです。しばらく空けます。
「セイ、バー?そう………今のが、最優の剣のサーヴァント」
今の僅かな間に起きた攻防で、どれ程にアーチャーは疲弊したというのか。荒く息をする彼女を見れば、私のサーヴァントがどれだけ強いのかが改めて分かる。
「でも、流石に今のは無事じゃすまない筈よね。というわけで………」
悪いけど命を貰うわよ、セイバーのマスター。
アーチャーはそう言って弓を私に向け、矢を引き絞った。あれを持つ指が離れれば、それだけで私は本当に死んでしまうだろう。
(まぁ、そんなことにはならないけど)
力強く地面を蹴る音が二つ重なる。一つは私が刀を錬成しながら、“炎の呼吸”壱の型を用いて地面を蹴ったもの。そしてもう一つは………
アーチャーの真後ろに着地した、セイバーのものだ。
「終わりだ、アーチャー」
その声に咄嗟に背後を振り返ろうとするアーチャーだが、しかしセイバーが首を刎ねる動きの方が圧倒的に速い。
幾重にも風を取り巻いた剣が、アーチャーの細い首に当たる。それを私はーーー
「“炎の呼吸”参の型、気炎万丈!」
弧を描きながら全力で振り下ろした刀で、思い切り弾き飛ばした。
〈sideセイバー〉
「なッ、何を考えているのですかマスター!」
アーチャーの首を斬ろうと横薙ぎに振った剣は、あろうことかマスター自身の手によって遮られた。
それがなければ、今ので確実にアーチャーを倒せていた筈だ。
「………何?まさか、情けでも掛けたつもりなの?」
マスターはアーチャーの問いに答えず、私の方へと視線を向ける。
「まず謝るわ、セイバー。貴女の戦いに水を差して、ごめんなさい」
その謝罪が上辺だけのものでなかったから、叱責の言葉が続けられない。いつでもアーチャーを斬れるようには剣を添えたままでいると、マスターが驚愕すべきことを口にした。
「今からアーチャーを説き伏せるわ。剣を下げて」
「………承知しかねます。アーチャーのマスターがどこにいるか分からない以上、あまりに危険だ」
「危険なのは、分かってるわ。それでも………早くして」
「………………………妙なことをすれば、即座に斬り捨てる」
アーチャーに言って、一歩だけ下がる。そこは十分に私の間合いだ。
「アーチャー、私達と手を組んで」
単刀直入に要望を伝えたマスターに対し、アーチャーは何も言わない。この場合の沈黙は、間違っても肯定ではないだろう。
「………そんなに、剣の英霊が黒の剣士じゃなかったことが残念だった?」
マスターの言葉にアーチャーが勢いよく顔を上げた。
「………貴女の言う黒の剣士っていうのは、もしかして」
「当然、かつて一万もの人間を閉じ込めた
片膝を地面に着けて、マスターはアーチャーと視線を合わせる。そのマスターの瞳に、静かに涙を流しすアーチャーが映っていた。
「初めまして、
「貴女、はーーー?」
呆然とした様子でそう言ったアーチャーに、マスターが答える。
「私の名前はイヴ、イヴ=イグナイト。旧姓はディストーレ。
ーーー貴女の名前を教えてくれる?
ポツリと、小さくアーチャーは真名を零した。
「………朝田、詩乃」