「それでは行くぞ、ジャック」
「うん!任せて」
ジャックはそう言うと、腰から一対のナイフを取り出した。
いつも戦闘の時に使っているモノだ。
うーむ…ロビンを解体したりしないよね。少し不安だ。
マシュもすぐ横で心配そうな顔をしている。
まぁ、”隠密行動”すると言っていたし、大丈夫でしょ。
…そう慢心していた時だった。
ロビンの部屋の中に白い霧が蔓延し始めた。そして同時に、ジャックが口を開いてしまった。
「子よりは地獄、私達は炎、雨、力、殺戮をここに。
あっと思った時には時すでに遅し。ジャックの宝具はロビンに向かって放たれた。
「ちょっ、イバラギン…”隠密行動”するんじゃなかったの?」
尋ねたが、そもそもイバラギンの姿がそこになかった。
「…ってあれ?」
ジャックが宝具を放った先には、確かにベッドが乱れているのは見えたが、なんとロビンの姿もなかった。
えっと、何がどうなっているのだろうか。
とりあえず、ナイフをしまって私に駆け寄ってきたジャックに一人と一鬼の行方について尋ねてみた。
すると、意外な答えが返ってきた。
「えっとね…そこ」
そう言ってジャックはベッドを指した。うーむ、ベッドには誰もいなくないか。
いや、確かロビンはあの
「え、でもあのマントの中にイバラギンも入れるのかな」
「うん!あのマントの中で眠らせてもらったことあるもん」
知らなかった、新事実。…それにしても、イバラギン、マントから出てこないなぁ。
中で気絶させられたのだろうか。
「マスター、マントを開けてみましょうか?」
「うん、お願い」
マシュは手探りでベッドの上を触ってみた。
固唾を飲んで見守る。
ジャックは無邪気に私の足に抱きついている。
「…あっ。ありました。それでは開けてみますね…」
バサッとマシュがマントを取ると、そこには眠ったイバラギンとため息をついているロビンの姿があった。
「お、マスター。全く…せっかく気持ちよく昼寝していたのに、突然こいつが襲ってくるからビックリしたわ」
ふわぁとロビンは欠伸をした。
「幻のマカロン?だっけ?それを探しに来たんだろ?それなら多分これだ…受け取れよ、ほい」
そう言ってロビンは懐から取り出した金のマカロンを投げてきた。
「それは純金製だから食べられないぞ。それはただの俺が暇つぶしに作った作品だ。まぁ、別段残しておきたいとは思わないし、それはプレゼントとして受け取ってくれ。ついでにこいつも受け取ってくれたら助かる。少し気絶してもらってな。そのうち目を覚ますだろうから…まぁ大丈夫だ」
純金…一体どこから仕入れたのだろうか。ともかくお礼を言い、三人でイバラギンを私の部屋に運んだ。
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「ん…ここは…ってマスター!緑の人はいずこへ?」
「えっとね…イバラギンのアタックで気絶して、この幻のマカロンを落としたよ」
幻のマカロンをイバラギンに渡すと、なんと大喜びですぐに食べてしまった。
「うーむ。まずまずだな。マカロンにしては硬いし…ってどうした?マスター」
私はマシュと顔を見合わせた。まぁ、真相は…言わぬが花、だろう。
これで閑話終わりです。
次回内容は大体考えていますが、うーん。
因みに今年中に終わるかもしれないです。
気が向いたら長々と続くけど。