ジャックとマスターの話   作:海沈生物

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フォウ・フォウ・フォウ(1)

第六特異点攻略後。最後の特異点修正に不安と期待を抱いていた頃、こんな騒動があった。

 

 

朝、快眠で目を覚ますと、私の顔の上に何かが乗っていた。

目を凝らして見てみると、それはフォウだった。

普段はマシュと一緒にいるイメージだが、今日は彼女の身体のメンテ日だったか。

なるほど、それで私のもとに来たのか。

 

「フォウ、温いね」

 

カルデアは空調設備が整っているので、基本的には日本のように暑い寒いと感じることは少ない。

ただ、それはそれとしてフォウは温い。とても癒される。

 

「フォウ!フォウ!フォウ!」

 

おや、フォウが突然鳴き出した。ご飯でも欲しいのだろうか。それともトイレ…いやお風呂か。うーむ。

そうこう考えているうちに、フォウは私の顔から離れて、急いで部屋から去っていった。

むぅ、フォウくんモフモフしたかったな。

 

「さて、朝ごはんを食べに行こ…ん?」

 

早速ドアから出ようとしたが、なぜか部屋の自動ドアが開かなかった。

故障だろうか。それとも、誰かの悪戯か。

そう思っていると、ピィピィと音が鳴り、ロマンから通信が来た。

 

「やぁ、立香ちゃん。まずはおはよう。そして突然だが、残念なお知らせがある」

 

「残念なお知らせ?」

 

「落ち着いてくれよ…実はつい数分前に子供サーヴァントの部屋以外の自動ドアがロックされた」

 

「えっ」

 

なぜに子供サーヴァント部屋だけ自動ドアが使えるのか気になるが、とにかくそれは緊急事態ではないだろうか。

もしかして、ソロモンからの差し金なのだろうか。

 

「そしていいお知らせだが、これはただの設備不備だ。どうやらとある部分に使われている部品の”金”が、何者かの手によって盗られたために設備不備が起こったらしい」

 

「金…?」

 

「……?どうしたんだい、立香ちゃん。何か金を盗った犯人に覚えでも?」

 

そういえば最近どこかで純金の何かを見たような気がするが、気のせいだろう。うん。きっとそのはずだ。

 

「……そんなことより、設備不備はいつぐらいになおりそうなんですか?」

 

「…自動ドアが開かないから…その…管制室から出られないせいで、修理したい箇所にいけないんだ」

 

「ど、どうするんですか?」

 

「実はなんとか微かにドアを開けて、フォウに部品と地図と修理方法を書いた紙を持たせて子供サーヴァントに届けさせにいったのだが…獣だしなぁ」

 

うーむ。さっきフォウくんが私の部屋に来て、普通にドアから出ていく姿が見えたような気がするが。

そう考えていると、プシュゥと私の部屋のドアが開く音がした。

 

「あっ、おかあさんだ!」

 

外からフォウと共に子供サーヴァント二人が入ってきた。

ロマンも驚きと戸惑いでポカンとして黙り込んでいる。

 

「えっ…ジャック、どうやってここのドアを開けたの?」

 

「フォウ、フォウ、フォウだよ!おかあさん!」

 

うん、ジャックが可愛いということしか分からない。

…それで、”フォウ、フォウ、フォウ”とは一体何なのだろうか。




フォウくん出してないと思ったので出してみました。
アビーガチャある分引きましたが、敗北拳のキャスター二人でした。
嬉しいけど悲しい(ポロン)
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