ジャックとマスターの話   作:海沈生物

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フォウ・フォウ・フォウ(3)

ピィピィと音が鳴る。

 

「待たせてごめん、立香ちゃん。」

 

「おかえり、ロマン。それで…部品等の所在地の手掛かりでも見つかった?」

 

ロマンはガサゴソと白衣の中を漁り、一枚のクシャクシャになって丸められた紙を出した。

 

「これを見てほしい」

 

そう言って彼は紙を広げて、こちらに見せてきた。しかし、その紙には何も書かれていなかった。

はて。こんな紙を見せて、何を示したいのだろうか。

”ブルーライトを当てたら文字が浮かび上がる”とか、”火で炙ったら文字が浮かび上がってくる”と言ったギミックでもあるのだろうか。

 

「……あっ。ごめんそっち裏側だった」

 

恥ずかしさで顔を赤くしたロマンは、くるりんと紙をひっくり返した。するとそこには、見覚えのあるあの言葉が書かれていた。

 

 

【ニゲロ リョウリ キケン マスター】

 

 

確か、アルトリアが私を襲おうとした事件の時、彼女が書いた怪文書だったか。

あれはたった数か月前の話だというのに、なんだか懐かしい気分がする。

…それはそうと、この怪文書と部品の行方、どう関係があるのだろうか。

 

「えっと…この怪文書、誰が書いたか分からないんだけど…実は”この文字を書いた人物と同一人物が、部品等を持っている”みたいなんだ」

 

「えっ」

 

部品の持ち主はアルトリアだったのか。いやでも、私にしか送られていない怪文書がなぜ管制室にあったのだろうか。気になるが、とりあえず本人に聞いてみたほうが早いだろう。

 

「それで…アル…部品の持ち主がどこにいるか分かる?ロマン」

 

「えっと…そこから右に曲がった角の部屋の中にいるみたいだよ」

 

「了解。ジャック、ナーサリー、フォウ、行くよー!」

 

「はーい!」

 

ベッドで跳ねすぎて半分死にかけて動かないフォウを持ち上げて、ドアの前で鳴いてもらい、部屋から出た。

 

 

「ここから反応があるみたい……ん?この部屋って」

 

反応があった部屋ーーそれは、食堂だった。それも厨房の中に反応があるそうだった。

厨房と言えばエミヤだが、霊基反応は一つだけだという。

つまり、アルトリアが…

ごくりと唾を飲み、フォウくんに鳴いてもらった。

プシュゥと音が鳴り、ドアが開く。

 

「おーい!」

 

…………全く反応がない。厨房の中にでも隠れているのだろうか。とりあえず厨房の中へと向かった。

 

 

厨房の中には誰もいなかった。が、代わりに一枚の紙が落ちていた。

さっきの怪文書然り、良く分らない怪文書だろうか。軽い気持ちで拾って見てみる。

 

…そこにはある意味、予想だにできないようなことが書かれていた。




眠すぎて雑かもです…すいません
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